327自己の奴隷化への対抗となるもの
「この世界が根本的に危ういってことはわかったわ……その上で……つまり、セーフは報酬の前借りをしてきたわけよね?大胆ねぇ…なんか、随分壮大な目的だけど、達成の目処はたってるのかしら?聞いたところでは…依頼主の課題の8割をこなすのが、達成の条件なんでしょ?」
亜理砂の遠慮の無い声が、ご飯を食べている僕らの上に降り注いだ。
ちょっとだけ不機嫌そうなその声は、何を原因としたものだろうか…
「おいおい…まだ、みんな食ってる途中だろう?そんなに結論を急かしてどうしたんだよ?」
天河…
ありがたい言い方だな…
「そんなの…決まってますわよね?」
あっ…
楓加が絡んでるなぁ…
「何がだよ?」
天河、そんなこと良いながら、楓加の胸を揉みしだくんじゃねえよ。
亜理砂の額に、皺が深く刻まれたじゃねぇか!
「あっ…ん!こら。そういうことするなら、亜理砂も一緒に触りなさいよ!!」
楓加?
その対応で良いのか?
あっ…
亜理砂が、天河の隣に移動した?
「どうせ、揉みごたえのない平らな胸ですよぉーだ!!」
そう言って胸をはった亜理砂を、天河が空いた腕で抱きあげた。
顔を亜理砂の胸に沈めるようにして…
「亜理砂…何拗ねてるんだよ?俺が2人とも好きだってのは、昨日も散々確めてたよな?まだ足りないのか?」
天河…
そういうのは、自分達の部屋でやらないか?
「うん、足りないわ!天河…そうやってもっと私の事も抱き締めなさいよ!」
えっと…
のろけ?
「3人とも…じゃれたいのか、話が聞きたいのかどっちなんだ?」
「決まってるじゃない、瑞木。どっちともよ?」
妖艶な笑みを浮かべながら何を言ってるのさ、亜理砂!
「ふぅ…それ以上するなら、部屋に行きなよ?」
「しないから行かねえっての!突っ込みは良いからさ。さっきの質問に答えようぜ?」
天河が慌てて言う。
確かにその通りだ…
「目処はたってないな…目標そのものが漠然としてるんだし。色々活動してみるしかないだろうね……そして、その活動そのものは…ラードを救うことと直接リンクする話とも言いがたいかなとか…思ってるとこだなぁ」
「何を水臭い事を言ってらっしゃるの?」
「そうそう、やっぱりね!!予想通りで嫌になっちゃうわ!!ほら、天河!もっと強く抱き寄せて!!」
「はぁ…察しの悪い俺でも亜理砂の機嫌が悪い理由がわかったぞ…仕方ねぇ奴だなぁ!」
3人がそう言うと、周りからも、同意の言葉が次々と降ってきた…
「え?だって…金になるかもわからない話だし…多分かなり面倒くさい事を色々しないといけないんだけど…亜理砂はレストを救うのも付き合う気で居てくれるのか?」
「おいおい…当たり前だろ?瑞木。そして、それは亜理砂だけじゃねえに決まってるだろうが!!全くよぉ……そう言えば、ラードを仲良く救う会を抜けたい奴がいるか?って昨日聞いてたよな?せっかく留守番の春臣、秋虎と君里以外のみんなが集まってるんだ…ここで確認してみようぜ?」
え?
「マジに今ここで?この雰囲気だと流されちゃわないか?」
「あのな…例えば流されたとして、瑞木はその後に、やっぱやーめたって言うやつを責めたりすんのかよ?しねえだろ?」
まぁ…
しないな!
「当たり前だよ!それぞれが決めた道があるなら、それを応援するのは吝かではないのだよ!!喜んで送り出そう!まぁ、作戦中とかは切りがついてからだけどね?」
「だろ?だったら、遠慮するこたぁねえだろ!」
まぁ、どっちにしても、いつか聞かなきゃいけないからね…
朝食の箸を一旦置いて立ち上がる。
恵美の朝食が名残惜しいが仕方ない。
「では…みんなに聞こう!これからもラードを仲良く救う会として、僕とともに活動してくれる皆は挙手してほしい!!嫌だと思えば遠慮なく言ってくれ。言いにくければ手をあげないでいてくれれば、それでも十分だ!」
「愚問だな!!」
そういう天河の音頭のもとで、全員から挙手された…
「そうか…誰一人居なくならずに、仲間でいられることが嬉しいよ…ありがとう!!では、今後の基本方針を伝えよう!まず第1に会の皆に潤沢な給与を確保したい。これは、最低限当たり前の目指すべき場所だ。生活がままならないのに、夢なんて追えないからね!!」
「瑞木君らしいわね…と言うことは、何を主な収入にあげるのかしら?」
さやかさん…
やっと復活したみたいですね?
「残念ながら、ここ3日間に渡したような金額は無理です。荒稼ぎは、もう不可能なので…」
「獲物自体が存在しないものね…」
まぁ…
無理をすれば、可能ではあるけど…
自分の体を苗床にするのは一回で十分だ…
「はい!なので、収入の主体は商隊の護衛になるはずです。吹っ掛けときましたから、当初の金額としては、悪くない金額で雇われるはずですね。あとは、冒険者を鍛え直すための講座、各種資格をとらせるための訓練学校、言葉を教える初級学校を設立して運営。綱芳さんのお風呂屋運営と性病根絶のための病院経営…精霊陶器を利用した建物建築にも手を出しても良いかもしれません…金を稼ぐ手だてはそう言ったところですね…その合間で世界を…レストを救うために、活動をして貰おうと思います」
「ん?合間で良いのかしら?」
基本はね…
「はい!僕の一番の心配は、会のみんなの生活が瓦解する事なので、会の維持を第1にして貰いたいです。そうすれば、僕ら家族で、世界を救うための先行調査活動に専念できますから!!もちろん、いっぱい手伝いをお願いすると思いますけどね!!」
「全く…そんなこと言ったら…」
さやかさんが苦笑いしてる?
なんかやらかしたか?
「瑞木、家族だけで世界を救いに行くつもりかよ!」
全然だよ!
そんな気ないよ!
「天河、あくまでも先行調査に行くだけだ。本番はあくまでもその後に派遣する学校の先生達さ!」
「先生?何処にいるのさ?」
ここにいるさ。
「みんなには、通常の会の活動と平行して学校で色々学んでもらう。そして、世界各地に派遣するための、先生を産み出すための先生になって貰いたい!!」
「なぜ、自己の奴隷化が広まったのか?ってところよね…」
そうです。
「さやかさんの質問の返答は、他に為す術がなかったからだよ!!その為す術をみんなが知ったら、世界が変わる気がしないか?そして、その為す術を伝えるのは、この僕達だ!!」
「おぉ…ぞくぞくするなぁ。俺たちが世界の有り様を変えちまうのか?」
天河、何言ってるのさ?
「そのためにこそ、その道しるべになるためにこそ…僕はここにいるんだよ!!」
歓声が、僕を祝福するように響いた。
瑞木美孝18才
レベル497(106)
体力値119万(1320)=15億
魔力値119万(1320)=15億
力120万(1320)=15億
知力119万(1320)=15億
俊敏さ119万(1320)=15億
器用さ119万(1320)=15億
幸運値119万(1320)=15億
魅力1190万(1320)=150億
風10万(1320)=1億
水9万(1320)=1億
火6万(1320)=8100万
土9万(1320)=1億
光4万(1320)=6100万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
交渉・範囲観測信頼級
召喚魔法・思考圧縮上級
解体・身体強化・風・催眠魔法・殺気自在中級
回復・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣589、投擲495、打撃205、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ、さやか
相性
綱芳(4024)さやか(15,9)恵美(18,0)武司(1180)玲子(816)朱音(17,9)メルー(6862)道緒(2992)直(3223)メアリー(3011)燕(3014)レモン(3166)流々(2832)里乃(3104)リーフ(31,8)奈美枝(961)御影(15,1)ユリア(3565)枩李花(2979)霞(2982)ミサ(4196)岬(4563)潤(2983)雨音(3043)美嶺(10,5)牛江(605)お熊(75)スラー(781)熊江(155)サリー(555)他42名(平均2309)元奴隷12名(平均90)
天河(3521)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(556)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1003)他23名平均(1887)
精霊:風(28,8)水(30,5)火(21,1)土(39,3)光(15,0)闇(18,8)
愛奴隷
リーフ・恵美・さやか
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他57人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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