321愛していると告げる瑞木と反発する美嶺
「さて、みんなでオークの発生現場まで足を伸ばしてから、飯に帰ろうか…」
「ダーリン…別に私が知ってれば問題ないじゃん…2人で行けば良いんじゃないの?」
朱音さん?
「いや、みんなに知っといて貰った方が、後々プラスになるから。熊江さんたち以外の全員で移動だね」
「え?私達は…置いてきぼりなんですか?」
そうなるね…
「残念ながら、熊江さんたちの能力では僕らのスピードについてこれないですし、そもそも走っちゃダメですから…もう少しレベルが上がったら、一緒に行きましょうね…」
「え?そんなぁ…なんとかご一緒出来る方法はありませんか?」
無いな…
「1人や2人なら担いで行けますが、13人という人数を忘れないで下さい。2人ずつ抱えたとしても、僕、リーフ、朱音さん、御影、綱芳さん及びメルーさんの6人では足りないでしょ?」
「あぁ…そうですね。御影さんに2人運んで貰うのも、無理そうですし、そもそも役立たずの奴隷を運んでも…無意味ですものね。失礼致しました…」
うーん。
「卑屈にはなって欲しくないんだが…手が足りないのはなぁ。いかんともしがたいんだよな。まだ、安静にしてないと死んじゃうし、天秤棒で担いでくわけにはいかない…」
「別に天秤棒で運んで頂いても良いですのに…」
忘れないで欲しいな。
「君等は復活してから2日が経過していないからさ…そんな運ばれ方したら振動がモロに来るから死んじゃうよ?覚えておいて。明日の夕方になるまでは、君等は簡単に死んじゃうんだからね?」
「先程の訓練は?」
先生のお陰さ…
「ちゃんとスラーに耳打ちしておいたからね。身体能力が高くない素人の体さばきなら、せいぜい踊る位の衝撃だから。激しい衝撃は発生しないし、もし、危ないときには私が受け止めようって、言ってくれたからさ」
「あぁ、だから転びかけた時に、スラーさんが優しく抱き止めてくれたんですね…」
ラブラチカさん…
また、スラーに会いたそうだね。
好きにしてくれればいいけどさ。
「そういうことだから、ここで待ってて?セーフ、一緒に待っててくれる?」
「あぁ…いいさ!任せ…」「待て!!さっきの話に、何故、俺が入っていないんだ?俺を入れれば14人分運べるだろう!!万事解決じゃないか!!」
美嶺!?
「ん?でも、美嶺の体の大きさじゃあ…2人は抱えられないよ?」
「う…確かに!でも、1人くらい抱っこするのは、わけもない話だろう!!」
確かに…
13人全員を運べる状態にはなるけどな。
「美嶺…君の体は、15才の御影よりも、もっと小さいんだ…普通の人間の年齢でいくなら、12才ちょっとってところか…」
「それでも、俺は御影よりも強いぞ!!」
わかってるよ…
「だから、強さじゃないのさ、体格的な話だよ。美嶺の体格じゃあ、バランスが崩れやすいんだ。しかも、美嶺の足は、二足歩行には向かないオーク足だよな?何が言いたいかわかってくれるか?」
「運んでるときに転んだら…熊江たちじゃあ…死んじまうかもしれないってことだよな…わかってるさ!でも、この姉ちゃん達…真剣にラブレターを書いてんだぜ!俺と一緒にさ!!何て言うか…何て言ったら良いのかわからないけど…」
うーん…
「戦友の力になってやりたいのか?」
「あぁ!うん!!そうそう、そんな感じ!!ライバルだけど、一緒に戦ってやりたいんだ!」
仕方ないなぁ…
「全く…じゃあ、風と水の精霊に万が一の時のフォローを頼んでおくよ…最悪の事態は避けられるだろうけど極力気を付けてね。さて…美嶺が名乗りをあげてくれたんで。一緒に行ける可能性はありますが…どうしましょうね?まず、仕事じゃないんで断って貰って構いませんが…運んでも良いという人は、どれだけ居ますか?」
「瑞木…愚問だな!!」
綱芳さんの、その言葉と共に13人以外の全員の手があがる。
セーフまであげているのはどういうつもりだろう…
「私だって運べるもんなら運んでやりたいのさ!」
セーフを見つめると、顔を赤くして、そっぽを向いた。
僕の奥さんはかわいいなぁ…
「仲間にはなるべく優しくしてあげたいですよね…」
満面の笑みでリーフが告げてくる。
うーむ…
押し倒したい…
ここではしないけど…
「次は、死の危険を押しても君達がついてきたいかだよ?おとなしく待ってるなら、家で召喚してあげるから、僕はそちらをおすすめするけどね…ついてきたいなら手をあげて?」
「ご覧の通りです」
熊江さんが、他の12本の手を見ながら熊耳をピコピコさせつつ告げてくる。
物好きばっかりだね…
「わかりました。少しでもバランスが崩れる危険を下げるためにも、美嶺には一番小さな熊江さん。御影にも、同じく小柄なフラネルとラブラチカの2人を割り当てるけど…文句はないよね?」
「勿論です!!ただし、綱りんと瑞木さんには、巨乳の方々を受け持って貰います!!これは確定事項ですから!!わかってますね?」
メルーさんの宣言だ…
あぁ…
まぁ、わかってらっしゃいますね。
べ、別に、がっかりなんかしてないっすよ?
僕は嫁さん達一筋ですからね…
「はぁ…」
あっ。
綱芳さんから、小さくため息が聞こえた…
「綱りん?その辛そうな顔は何?私だけの小さい胸では足りないと?」
ですよねーっ。
聞こえますよねーっ…
「いやいや、そうでなくて、俺は女性が苦手なんだよ…2人に抱きつかれる格好になると思うと、動けなくなるかもしれなくて、緊張で不安なんだよ。なぁ、メルるん、俺を抱き締めてくれないか?」
別のため息だっただと!?
「つ、綱りん!!ダメよ!!そんな可愛い姿を他の人のいるところで見せちゃ!!私が我慢できなくなっても対応できないじゃない!!」
メルーさんが、ですか?
業が深いですね…
「取り敢えず抱き締めてくれよ…君の鼓動の音で俺を落ち着かせて欲しい…続きは帰ってから、朝御飯の前にすれば良いだろ?」
胸に顔を埋める気満々ですか、そうですか…
ある意味男らしいっすね。
「あーっもう!鼻血出ちゃいそう!!約束よっ!!綱りん!!」
バカップルの抱擁が終わるのを待って、オークの塔までみんなそろって足を伸ばす。
安全を考えての10分間の道のりは、前後の巨乳お姉さんのユサユサした胸を押し付けられての行程で、好意を持っていない女性の胸には全く欲情しない事を再確認した。
「ここで、俺は…」
塔の周りに着くと美嶺が感慨深げに呟いた。
「この周りで良かったよな?昨日もここで50頭が居たし」
「ん?そうだな…瑞木と会ったのは、もう少しだけ西だったな…」
ん?
確かにそうだな。
「あっちの方からのっそり出てきたからな…」
「うわ、のっそりと、とか!もう少し、こう…可愛らしい表現を使ってくれても良いと思うんだ!!お…女の子なんだぞ、俺は!!」
ふむ…
たった2日で随分としおらしくなったねぇ…
元ギガントオークとは思えないしおらしさだ。
「大丈夫だよ。僕の美嶺は、凄く可愛らしいから…世界一の僕の娘さ!」
「いや…そこは、恋人とか、婚約者とか…言って欲しいんだが?」
それは出来ない相談だね…
「美嶺はあくまで僕の娘だから、それは言えないな!!」
「ちぇっ…いつか必ず、愛してるって言わせてみせるからな!!」
ん?
「愛してるよ、我が愛しの娘よ!」
「だから、そうじゃないって…そういう意味じゃ嬉しくないって言ってるだろうが!!」
聞こえません。
美嶺は僕の娘だからね。
瑞木美孝18才
レベル497(106)
体力値119万(1320)=15億
魔力値119万(1320)=15億
力120万(1320)=15億
知力119万(1320)=15億
俊敏さ119万(1320)=15億
器用さ119万(1320)=15億
幸運値119万(1320)=15億
魅力1190万(1320)=150億
風10万(1320)=1億
水9万(1320)=1億
火6万(1320)=8100万
土9万(1320)=1億
光4万(1320)=6100万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
交渉・範囲観測信頼級
召喚魔法・思考圧縮上級
解体・身体強化・風・催眠魔法・殺気自在中級
回復・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣589、投擲495、打撃205、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ、さやか
相性
綱芳(3904)さやか(15,7)恵美(17,9)武司(1180)玲子(816)朱音(17,8)メルー(6749)道緒(2892)直(3123)メアリー(2911)燕(2914)レモン(3066)流々(2732)里乃(3004)リーフ(31,7)奈美枝(961)御影(15,0)ユリア(3465)枩李花(2879)霞(2882)ミサ(4091)岬(4463)潤(2883)雨音(2943)美嶺(10,0)牛江(605)お熊(75)スラー(781)熊江(101)サリー(555)他42名(平均2239)元奴隷12名(平均59)
天河(3321)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(556)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1003)他23名平均(1887)
精霊:風(28,8)水(30,5)火(21,1)土(39,3)光(15,0)闇(18,8)
愛奴隷
リーフ・恵美・さやか
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他57人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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楽しんで頂ければ幸いです。