310動けないさやかと動きたいセーフと世界を救うための犠牲
「ご…めん、なは…い。朝、の…稽、古に、は…はぁ、はぁ…」
さやかさんが、最後まで話せずに力尽きた…
あぁ…
しまった…
ちょっと気合いを入れすぎたみたいだ…
「さやかさん…僕の方こそごめんなさい。稽古のことは気にしないで寝てて…朱音さんにも、今の状態を伝えておくから、8時半の狩りも無理だったら休んでてね?」
「ん。気に…しな、いれ…好き、よ!」
嫌われては、いないみたいだ…
良かった。
なんて…
そう思ってるのがバレたら、怒られちゃうかな…
さっきまでずっと、甘く切ない声で、時に囁くように、時に絶叫に混じるように繰り返し何度も紡がれた言葉…
愛してる、あなただけ、永遠に離さない。
その言葉を散々聞きながら、私を泣かせたのに、今更信じないとか、許さないわっていう、さやかさんの姿を夢想してしまった…
「ありがとう。僕も愛してますよ…さぁ、無理しなくて良いですから…」
「うん…きゃぁ…」
無理矢理押さえ込んでいた快感に、身を委ねてさやかさんの口から、矯声が漏れた。
ベッドで体が丸まっていく…
さやかさんは、ゆっくりと体を震わせながら、レベルを4つ上げると、そのまま気を失うように、深い眠りへと抵抗せずに、落ちていった。
さっきまでは、同じ状態に何度も陥る度に、気合いで意識だけは覚醒させて居たけど、もうすぐ、朝5時。
宣言通りの徹夜があけて、満足して眠るみたいだ。
「僕には残念ながら、貴女だけなんて言えないけど…それも、僕の選んだ道だからな。4人の奥さんか…普通にハーレム野郎と罵られる立場にいるのが、僕にとっては不思議だよな…」
「まだ、そんなことでブツブツ言ってんのかい?私は瑞木が養えるだけ、妾を増やしても良い…いや、増やすべきだって思うけどねぇ…」
ゲス姐さん…
また、意味のわからない事を言いおって!
「おはよう、セーフ…いきなり現れて何言ってくれてんだ?」
「おはよう。バカだねぇ。わたしゃ瑞木のナビゲーション妖精なんだから、一緒に寝るのがスタンダードだよ!そう言ったじゃないか!昨日は初夜だったから遠慮しただけさ。明日からは、私もハーレム要員だよ」
触れられないから、本当の意味で一緒に寝るだけだけどな…
「で?なんで、僕の悩みを根本から覆すようなというか、心労を倍増させそうな発言が飛び出すんだ?」
「さっき言った、増やせって話かい…まぁ、つまり、それだけの所得を、瑞木が獲得してるからってのが、一番簡単な理由だね。養える奴が、女を養うのは別に後ろ指差されることじゃないだろうよ…何より、養われる奴が望んでるしね」
ほほぅ…
「僕の意思は関係なさそうだっていう部分が一番問題だが…一番難しい理由って何だ?」
「世界を救うため…」
何故そこにつながるってんだよ!!
「繋がってるように聞こえない!!」
「政略結婚ってわかるだろ?」
つまり…
「各国の姫を落として、支配しろと?非現実的だろ!」
「まぁ…瑞木以外なら無理だね…でもね。瑞木なら出来るだろうよ…」
それさ…
「姫から王に影響させるなんて、無理だろ?何言ってんだよ!」
「そこが違うんだよ…」
どこが?
「具体的に行こうか!」
「それぞれの国の王族を、姫を除いて片付けて、そこに入りこむ。統治は落した姫と子供に指示する」
急にきな臭くなりやがった!
「魔王か?セーフ!僕を魔王にしたいのかよ!?」
「いいや…だがね…ラードの現状を鑑みると、有効打だけで考えると、その辺りに落ち着きそうだな、と思ってね」
まだ、早くねえか?
そこまで行くのは、早すぎる。
やれる手を尽くしてからだ…
いや、尽くしても、僕は手を出したくないね!!
「あのな…まだ、ラードに来て、何日目だとおもってるのさ!?」
「6日…目かい?」
その通りだ!!
「そうさ!しかも、ラードの王様である朋久さんとは、今日話すんだぞ?何を性急に結論を出そうとしてんの?」
「ふぅ…そうだったねぇ。もう随分時間が経ってる気になってたよ…でも、ここ2日ばかり夜が長いんだ…永遠にも似た暗闇が、体に纏いつくようで…」
それって…
僕が嫁さん達と仲良くしてる時間だよね?
「辛いんだね…僕にとっては、やっとラードの食料事情が改善したから、やっと一息つけるかと思ってたけど…セーフにとっては、まだまだ長い道のりの一歩だもんなぁ…気を抜いたつもりもないんだけど」
「そうだね…さっきまでレベル上げに余念がなかったねぇ!昨日に比べて18レベルかい…頑張るじゃないか!」
性格悪い言い方ですな…
「それを言うならさやかさんは、桁が違うんだけど…」
「ん?193レベル?よく上がったね…っていうか本当に桁が違ってるよ!リーフ達に比べてもおかしかないかい?」
まぁ…
「昨日は徹夜だったから、その分仲良くした時間は長かったけどね…それを考えてもさやかさんは、ちょっと特殊みたいだよ」
「つまり?」
つまり…
「すごく感じやすい…」
「それだけかい?」
まぁ。
「だって、連続でレベルアップし過ぎて、動けなくなったり、話せなくなる位だもの。リーフ達の倍以上一気に登り詰めちゃうんだろうね」
「良いけど…体を悪くしちゃわないかねぇ」
ん…
「どうかな…快感が強すぎて神経伝達に齟齬が生じてるだけみたいで、効かなかったんだよね…回復魔法」
「そっちの方向かい…ま、なんとかなるはずだね…闇の精霊を喚んでおきな」
まずいの?
「わかった…闇の精霊ニースよ、さやかさんの体調を診断してくれ!」
「診断ね。わかったわ」
ニースが現れて、すぐにさやかさんの脳内の状態を診断する。
緊張の一瞬だ…
「多分問題ないはずだがね…一応さ」
確かに、脳関係はこのニース以上の腕を持ってる奴は居ないからな。
「ふぅ…異常ない。健康体よ」
良かった…
「ありがとう。ビビったよ」
「でも、脳内物質に弱いわ」
あるぇ?
「弊害をあげてくれ」
「快感で暴走しやすいの」
今みたいにか…
「今のように、体が動かなくなったりするわけだな」
「攻撃的になることも」
御影相手に起きた奴か…
「でも、健康ってことは、さやかさん固有の性質なだけだな」
「そう、逆に回復不可能」
いいさ。
「異常で障害が残ったりしなければ別にいいさ…自然に回復を待てば良いだけなんだから」
「その方向なら確約する」
良かった…
「ありがとな。ニース。セーフそろそろ起きていくぞ?」
「ん?あぁ…行こう。そうそう、昨日さやかの部屋で寝た13人の奴隷はどうするんだ?」
昨日の風呂の後で、存在を思い出して、慌てて寝床を確保したんだよな…
「ん?留守番だよ?オーク狩りなら、見に行っても良いだろうけど…スラーの相手は不可能だ」
「それなら言っとかないとな?」
そうだね…
さやかさんの部屋の外から声をかける。
「おはよう!」
「瑞木…そこには居ないよ?既に一階だね。整列してるよ?」
マジで?
「もう?」
「恵美に朱音、綱芳とメルー、リーフと美嶺に御影まで勢揃いさ!もう5時5分前だからね…」
あっ!
話に夢中で忘れてたよ!
「メルーさんにあの子達の相手と留守番をお願いしようかな」
「それが良いだろうね」
そうだよね…
「おはようございます!みんな」
「「「おはようございます」」」
皆からの返答が来た。
「さやかさんは、ねをあげちゃったので、お休みです。熊江さんたちもお留守番しててくださいね?」
「嫌です!!ご主人様と行きたいです!!ご一緒させてください!!お願いします!!」
13人に頭を下げられました…
……でも、無理だよな…
瑞木美孝18才
レベル497(106)
体力値119万(1320)=15億
魔力値119万(1320)=15億
力120万(1320)=15億
知力119万(1320)=15億
俊敏さ119万(1320)=15億
器用さ119万(1320)=15億
幸運値119万(1320)=15億
魅力1190万(1320)=150億
風10万(1320)=1億
水9万(1320)=1億
火6万(1320)=8100万
土9万(1320)=1億
光4万(1320)=6100万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法・思考圧縮上級
解体・身体強化・催眠魔法・殺気自在中級
回復・風・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲495、打撃174、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ、さやか
相性
綱芳(3552)さやか(15,7)恵美(17,5)武司(1178)玲子(816)朱音(16,9)メルー(6448)道緒(2892)直(3123)メアリー(2911)燕(2914)レモン(3066)流々(2732)里乃(3004)リーフ(30,7)奈美枝(961)御影(14,2)ユリア(3465)枩李花(2879)霞(2882)ミサ(4091)岬(4463)潤(2883)雨音(2943)美嶺(8746)牛江(605)お熊(75)スラー(169)熊江(29)サリー(555)他42名(平均2239)元奴隷12名(平均35)
天河(3321)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(556)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1003)他23名平均(1887)
精霊:風(28,2)水(30,2)火(21,1)土(39,3)光(15,0)闇(18,8)
愛奴隷
リーフ・恵美・さやか
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他57人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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