307擦りきれた参考書と近親相姦は嫌だと固辞する瑞木
「しかし、助かった面もあるけど、ある意味ダメだよなぁ…全然やる気がある奴等が居ないって事だもんなぁ。試験日が知りたいって言ったら決まって無いって言うんだから」
「そりゃあ…字がわかる事がまず一番最初に必要になる要件ですからねぇ…」
全体的な識字率が低いってことだよな。
文字の講座を予定通り頑張ってみてよ、御影。
「まぁ、逆に申し込みをしさえすれば、試験をその場でするって話を聞いたときは笑ったけど…」
「私の時は年に2度しか無かったのに…要するに申し込み者が少なすぎて、定期的な開催が不可能になってるだけですからね!」
それは、完全に退化だよな…
「試験官は、フルーレさんがしてくれるって聞いた時も、また笑っちまって、フルーレさんの眉間のシワのより具合にちょっと引いたけどな!」
「うろ覚えですけど、そう言えば、私もここの建物で試験を受けた気がしますよ。でも、その時は一人じゃなかった気がしますけどね…」
急激な食料事情の悪化も関係あるのかもな…
そして、安定の無関心だなぁ。
「それはそれとして、勉強するための参考書的なものは、どこで買えるんだろう?」
「あぁ…それならば、私の使ったこれを、参考にして頂いて良いですよ?これ一冊で、内容は網羅していますから」
御影が私物の鞄から取り出したものは、一見して何度も何度も読み込んだ事があるとわかるほどボロボロで擦りきれた参考書だった。
表紙はすでに読めないくらい手垢にまみれている。
「もとはどこで手に入れたものなんだ?」
「不動産屋の社長に、この資格を取りに行け!という言葉とともに渡された本ですよ?基礎知識から無かったんで、何度も読み返しました。わからない言葉を、ほかの使用人に問い詰めたりして、確認したのも良い思い出ですね!!」
開いてみると、各所に赤字で意味が書き込まれているのがわかる。
というか、ほぼ全てに意味が書かれていて、畑違いの内容を無理矢理飲み込んだ感がハンパない。
「これだけ書き込んでも、読みにくくならないのは、御影の字の綺麗さと、注釈の付け方が秀逸だからだな…貸して貰うよ。複写したらすぐに返すからな」
「いえ、ご笑納頂ければありがたいですよ?正直、捨てられなかっただけですから…」
まぁ、この世界の紙や本は比較的高級品だからな…
「なら…テキスト化して教材にして良いか?」
「講義に使うんですね?どうぞ。嬉しいくらいです!」
ありがたいな。
「じゃあ原本は、収納に大切に保管しておくからな?ありがとうよ」
「どういたしまして!しかし、良いんですか?帰宅の途上にこんな話をしていて…さやかさんが、ご立腹なのでは?」
まあね…
「さっきから、隣で怒ってらっしゃるけどね…」
「ならなんで?」
あれ?
御影でもわからないか…
「僕はね、御影を妹として扱ってるだけだよ?」
「は?」
まぁ、わからなくて当たり前か。
「御影、気にしなくて良いのよ…私たちの単なる自業自得なんだから…」
さやかさんはわかってらっしゃいますね。
「何を?」
まぁ。
「僕はね、御影。御影を妹として可愛がることに決めたのさ」
「なんですと!?そして…撫でられた?だとぉ!?」
驚く御影の頭をグリグリ撫でる。
「美孝君が、身内の女の子に甘いのは、美嶺ちゃんを見ればわかるわ…そして、御影に対する、そのスイッチを押したのは私たちだもの」
その通りですね!
「だから、心配要らないぞ?家族のコミュニケーションは大切にするに決まってる!!それをわかってくれる人に、奥さんになってもらってるしね」
「なんという待遇改善!しかし、この先に続く道は妹としての扱いのみ!?大人なあれやこれやを望むのは、不可能だと申されるのか!!」
当たり前だね…
「御影、僕には近親相姦の気はないし、血迷って妹に手を出すような状況になると思うか?奥さんが何人いると思ってるんだ?」
「この上ない肯定をされました!!全く交渉の余地なしと言われたのと、同義ですよね?」
まぁね。
「さっきも言ったけど、僕は、御影を妹としてしか見えない。さっきされたディープキスも、近親相姦みたいで何にも感じなかったしね…止めて欲しいという感想しかないキスは、今後はしたくないな…」
「えっと…それって私…進退きわまってませんか?進んで仲良くなっても、妹扱いされるんですよね?」
更に、逆の意味では…
「あぁ。そして、妹扱いを拒むなら、僕はその意に沿うけど…」
「今までみたいに近しい関係とはほど遠くなりますよね?」
うん。
「全くもってその通り。どっちがいい?そういえば前に保留にした話だが、妹扱いなら、家にも当然一緒に住むぞ?」
「…ふぅ…そう言われたらどうしようもないです!妹扱いドンとこいです!!一緒に瑞木さんと寝る方をとりますよ!!ここからが御影ちゃんの腕の見せどころです!引き続き頑張ります!!」
一緒には寝ないから!!
御影は美嶺と相部屋だからね!!
「わかったけど、別の部屋だからな…それならそれで僕は良いさ。奥さん方聞こえたよね?」
各所で、頷かれた。
「因みに、キスさえ…キスさえしなかったら?変わっていたんでしょうか?」
御影、今さら無意味だな…
「多分、違う結果だったかもな…少なくともすぐに妹扱いすることだけはないな…」
「わかりました。それだけ聞ければ十分です。それ以上は気にしても仕方ありませんから」
笑顔に、少しだけ陰りを含ませて、御影が笑った。
「さて、もうすぐ家につくけど、明日の個人的な予定を告げようか…」
「個人的な?」
美嶺しか知らないよな…
「あぁ。中々強くて気の良いスライムに会ってね。朝5時から一緒に稽古しに行くから、来たいんなら、一緒にどう?行く人いる?」
「行くに決まってる!!」
とほとんどは言ったが、サリーさんだけ、忙しいから無理だねとのこと。
それなら別にそれでいい。朝5時からナニが忙しいのか、疑問に思わないでもないけど、今から徹夜を予定してる僕が言えた義理ではないし。
無理して、夫婦仲に亀裂が入ったら嫌だ。
「さて、色々疲れたから家で風呂に入ろう…」
話してるうちに家に着いた。
あぁ、今日も色々あったから風呂で和みたい!!
瑞木美孝18才
レベル479(106)
体力値111万(1320)=14億
魔力値111万(1320)=14億
力111万(1320)=14億
知力111万(1320)=14億
俊敏さ111万(1320)=14億
器用さ111万(1320)=14億
幸運値111万(1320)=14億
魅力1110万(1320)=140億
風10万(1320)=1億
水8万(1320)=1億
火6万(1320)=7800万
土8万(1320)=1億
光4万(1320)=5800万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法・思考圧縮上級
解体・身体強化・催眠魔法・殺気自在中級
回復・風・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲495、打撃174、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ、さやか
相性
綱芳(3552)さやか(14,2)恵美(17,1)武司(1178)玲子(816)朱音(16,5)メルー(6448)道緒(2892)直(3123)メアリー(2911)燕(2914)レモン(3066)流々(2732)里乃(3004)リーフ(30,3)奈美枝(961)御影(13,6)ユリア(3465)枩李花(2879)霞(2882)ミサ(4091)岬(4463)潤(2883)雨音(2943)美嶺(8273)牛江(605)お熊(75)スラー(169)熊江(29)サリー(512)他42名(平均2239)元奴隷12名(平均35)
天河(3321)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(556)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1003)他23名平均(1887)
精霊:風(27,9)水(29,6)火(20,5)土(38,7)光(14,4)闇(18,2)
愛奴隷
リーフ・恵美・さやか
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他57人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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