296瑞木の連絡漏れと激情の朱音
「「「おめでとーう!!」」」
ん?
「ありがとうって…皆残っててくれたのか…」
「あのな…さやかさんに心を奪われてたか知らないが…瑞木がこれからの予定を話すのとか、全部すっ飛ばして、風呂に入ったまま2時間以上出てこなかったんだろうが…もう7時半だぞ?そろそろ年少組を帰そうとしてたところだ…」
え?
「天河…僕…このあとの予定って伝えてなかったっけ?」
「あん?飯までは自由時間って話だけして、風の様に風呂に去ったよな。覚えてないのかよ?悪いが、飯は先に食わせて貰ったぞ?あと、秋虎と君里には、交代人員を送っといたから、ここにいるわけだ。もちろん、交代人員は飯食った奴から選ばせて貰ったがな」
おぉ、天河がまともな報告をしてるよ…
しかも、ちゃんと取り回しと、気遣いもされてるし、ありがたいな。
「あと、私の方でエースと秋虎と君里には、今日の報酬を渡しておきました。御影に金額を確認していますから、問題ないはずですが…よろしかったでしょうか?」
ありがとう、リーフ。
「ありがとうね。2人とも、他の皆も手伝ってくれたんだよね…ありがと…完全に理性が飛んでたからさ…そうだね…言おうと思った予定を、伝えるのを忘れてたね。ごめんなさい。まぁ、僕の考えよりも、スムーズに事を運んで貰えたみたいで、よかったよ。ホントにありがとうね」
「いえ、お金の支払いだけですから、気にしないでくださいませ」
いやいや…
「それは信用に直接係わるからね。助かったよ、リーフ」
「うん、瑞木の一大事だ…大したことはしてないさ…何て言っても結婚して、初めてのエッチだからな。張り切りすぎて、お姫様抱っこで、連れてくることになるのも当然だろう!!」
天河…
悪意を感じる説明をありがとう。
「天河!!さっきから聞いてれば、アンタが主導でやったみたいな言い方だったけど、実際の取り回しはメルーだし、各種の指示は私と恵美で出してたんだが?何か言うことある?」
ん?
そうなの?
「朱音…たしかにそうだが、責められるのは何でだよ…別に言わなくても問題ないじゃねえか!俺も動いたんだし、瑞木は俺に聞いたんだからよ…」
天河、それは違うと思うぞ?
「おいおい、天河。悪気はないかもしれないが…そういう事やってると、嫌われるぞ?言い方の問題だろが!」
「ん?瑞木まで俺を責めるのかよ?」
そんなに、寂しそうな顔をするなよ…
「まぁ、聞けよ。今の話のポイントは、天河の説明が足りてないってところだ。そして、問題は他にもある。直さないと楓加と亜理砂の視線が痛いってことなんだが?」
「えっ?あれ?確かに、2人して怒ってるな?なんでだ?」
やっぱり悪気無しかよ…
「あのな、人の手柄を横取りして報告する奴が好かれると思うのか?」
「は?なんでそんな話になってるんだ?」
無自覚でも、やっちゃいけない事はあるよな…
「さっきの話だよ。丸で天河が主導でしたように、僕に話してくれただろ?」
「そうだったか?」
そうだったから言ってんだよ!!
「例えば、メルーさんが、指示してくれたんだろ?朱音さんや恵美もさ…なら、話の中に、それを織り混ぜて話しなよってことさ」
「ほぅ…メルーの発案で、先に飯を食ったぜとか、朱音達の指示で秋虎と君里を戻したとかか…でも、それをすると、話の中身がわかりにくくないか?」
もしかして、あえて省いた…
のか?
「ふむ、そう考えるなら最後に、取り回したのがメルーさんだから、詳しくは確認してって話を付け加える様にすると、わかりやすくなるんじゃないかな?」
「あぁ、さっきのリーフ様の様な言い回しか…そうだな、それなら、話があちこちにいかないから、理解しやすいな…これからは気を付けるぜ」
んーっ。
多分、自分基準で理解しやすい話し方をしてくれてるわけか…
あっ、いつものメモもしてるね…
「わかれば良いよ…って事で、朱音さん?その殺気を引っ込めようよ…」
「あれ?殺気自在を使ってるのに、気づかれちゃった?」
あのね…
「確かに、殺気そのものは感じないけどさ…視線が怖すぎるっての。普通に殺気を出してるってわかるからさ…止めようね」
「ちっ!とりあえず反省させて、後悔の中で血の海に沈める計画だったのになぁ…」
待て!
聞き捨てならねぇ!!
「朱音さんや?何を言ってらっしゃるのか…さっぱりなんだけど?止めてくださいとだけお願いしておきますね!!」
「だってダーリン!!天河の奴、ダーリンの事なじったんだよ?許せるわけない!!」
あぁ…
そっちか…
「止めようよ。さっきの軽口位で、殺気立つのはさ!!…でないと、それを止めるために、結局、僕が失敗出来なくなるよ。それって凄く窮屈で、無理があると思わない?」
「えっ?何で?それにダーリンが失敗をするわけないじゃん!!」
止めて…
「僕は失敗はする!!間違いなく!僕は完璧とはほど遠いんだから!!嫌なプレッシャーかけるのは止めてよ!!頼むよ!!」
「つまり、天河に必要以上のお仕置きしちゃダメって事なんだね?」
お、おぅ…
「とりあえずはそうだよ!」
「でも、何で止めるの?舐められたら鉄拳制裁が当たり前だよ?」
体育会系…
ですね。
「うーん、仲間に苦言を言われた位で鉄拳制裁は嫌だね…しかも、今回の件は僕が悪いし」
「無理だよ…私は、ダーリンの事が貶されたことに我慢できないんだもの…天河なんかに馬鹿にされるのは許せない!!」
ヤンデレかっ!!
いや、それだと方向が違うか…
「んーっ!!完全にやり過ぎ気質が強すぎです…マジに勘弁してください。僕らの集まりの名前をもう一度思いだそうよ」
「激しくダーリンを愛す会?」
違うだろ?
「仲良くラードを救う会だよ!!激しく違うし!!とりあえず、僕一個人に特化した会に、改変するのは勘弁してください!!」
「私の中では、それでも足りない位なんだけどなぁ…」
何がどう足りないと言うのかっ!!
重いよ!
「朱音さん…よく聞け!な・か・よ・くラードを救う会だっての!!いい加減にしてよ!!朱音さんだけ燈佳さんの親衛隊に移籍するかい?」
「えっ?…ローテーション入りはどうなるの?」
前提がおかしい!!
「当然、無期限延期に決まってるでしょ。僕の言ったことがわかるまでね!!」
「ダ、ダーリン…そんなの私。死んじゃうわ…」
うん。
「わからないまま、僕の寿命が尽きるかもね…」
「っ!!本気なの…お願いです!そんなこと言わないで!!」
ふぅ…
「あのね…朱音さんが僕を好きって気持ちは嬉しいけど…だからといって、ねじ曲げちゃダメなものはあるよね?」
「仲間も大切に扱うことかな?」
わかってるじゃない!!
「その通りだよ!僕は仲良くラードを救う会の一員だからね?それを忘れないでよ…僕も失敗するからさ。それを直す機会を潰したりしないでね!」
「はい、ダーリン…捨てちゃ嫌です…」
捨てないよ…
「僕は朱音さんを蹂躙しないといけないんでしょ?まぁ実際それは無理だけど…あまり困らせないで欲しいな…未来の奥さん…僕に甘い言葉だけ囁かせてよ」
「にゃ!!にゃにを!」
噛んでる噛んでる!
「そんなにビックリした?でも、きちんと朱音さんの事も好きだって、自覚して欲しいな…」
「つまり?」
そうだねぇ…
「奥さんにこんな風に怒りたくないんだよ…自重しようね…」
「はい…」
しおらしくなったね…
まるで、叱られて元気の無くなった猫みたいだ…
「さて、みんな、お待たせしましたね。今日のこれからの予定は、寮に湯船を作りに行くよ。みんなに疲れをとって貰えるようにね。だから、今日はこれで解散だね」
「あなた、食事は?」
恵美、悪いな。
「すまない、さっと行って、すぐ帰ってくるから、その後だね。この説明のあと10分後を予定してる。そのあと、食事だね。さやかさんは先に食べてて良いですよ?」
「瑞木君?たかが10分を待たないで、味気ない食事をするのは、私は嫌だわ!!」
ごもっとも。
「はい、じゃあ、帰ってきたらご一緒しましょう。で、ご飯の後は飯田諜報長官のところに、土地の購入の件でお邪魔したいので、恵美、御影、リーフ、朱音さん、さやかさんは付き合って貰えますか?セーフも来てくれるよね?」
みんなが一様に同意をしてくれるなか…
「俺は留守番か?」「俺も行くよ!!」
美嶺と綱芳さんだ…
「綱芳さん…バーを放り出すわけにはいかないでしょ?メルーさんを交渉の代役にたてて貰えませんか?そして、美嶺を連れて行きたいので…お留守番も兼ねて頂ければ嬉しいです…」
「ならば、留守番の方を私が引き受けますよ!!」
そっか…
「メルーさん…綱芳さんもそれでいいですか?」
「昨日の接客を見ていて、大丈夫だと思いますよ!メルルン、お願いね!!」
綱芳さん…
普通の時もメルルンなんですね。
「はい!」
メルーさんの声が涼やかだ。
「美嶺も一緒に行こうな!」
「おう!!」
美嶺は、相変わらず声とのギャップが凄いなぁ…
「よし、あとは明日の予定ですね…明日は、朝8時半にオーク狩りを皆でして、そのあと、王様に会ってきます。みんなはその間に、護衛の仕事をする面子と、狩りを続ける面子、ギルドを手伝う面子に分けましょうか…あともうひとつ、会を抜けるかどうかも考えてみてください…今日で、ラードを救う道筋はついたんですから!!」
僕の言葉で、ほとんどの面子の顔に真剣な表情が浮かんだ。
「ダーリン!!お祝いは?」
朱音さん…
「ん?そうだね…じゃあ、明日のオーク狩りの後、昼御飯の時に祝いの宴をしようか?」
「さやかとの結婚の祝いもしたらどうだい?」
セーフ…
「そうだね…さやかさん、そうしてもいいかな?」
「そうね…今日は、体が動きそうもないしね!」
さやかさん…
それは甘いな…
「明日も、この体勢でパーティーに参加しましょうね!」
「明日も、足腰立たなくなるまでするの?」
いえいえ!
「もちろん、今日このあとですよ!!一晩中するんでしたよね?」
「えっと…眠らないって話を言ってるのかしら?」
勿論ですよ。
「寝かせませんから!!」
「わかったわ。私に二言はないもの」
覚悟を決めた瞳が美しいですね…
単なる、夜の営みに対する覚悟ですけど…
瑞木美孝18才
レベル479(106)
体力値111万(1320)=14億
魔力値111万(1320)=14億
力111万(1320)=14億
知力111万(1320)=14億
俊敏さ111万(1320)=14億
器用さ111万(1320)=14億
幸運値111万(1320)=14億
魅力1110万(1320)=140億
風10万(1320)=1億
水8万(1320)=1億
火6万(1320)=7800万
土8万(1320)=1億
光4万(1320)=5800万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法・殺気自在・思考圧縮中級
回復・風・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲495、打撃174、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ、さやか
相性
綱芳(3399)さやか(12,5)恵美(16,8)武司(1178)玲子(816)朱音(15,9)メルー(6448)道緒(2892)直(3123)メアリー(2911)燕(2914)レモン(3066)流々(2732)里乃(3004)リーフ(29,6)奈美枝(961)御影(10,7)ユリア(3465)枩李花(2879)霞(2882)ミサ(4091)岬(4463)潤(2883)雨音(2943)美嶺(7156)牛江(605)お熊(75)スラー(169)熊江(29)サリー(99)他42名(平均2212)元奴隷12名(平均35)
天河(3321)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(556)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1003)他23名平均(1882)
精霊:風(27,3)水(28,7)火(19,1)土(37,5)光(14,1)闇(18,2)
愛奴隷
リーフ・恵美・さやか
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他57人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
設定
細かい数値を簡略化表示
楽しんで頂ければ幸いです。




