288さやかとギルド長と友達
「えっと…じゃあ、この金属像になってるバカどもは、瑞木君達の倒したオークを盗んでいこうとしてた訳ね!!」
まぁ、未遂ですけどね。
やる前に、取っ捕まえましたから…
恵美が。
「ええ。そして、コイツらをギルドに、ギルドとして処罰して欲しかったんです。だから、ギルド長に直接お願いに行ったんですよ。でも、すげなく断られました!」
「んーっ!!瑞木君、残念ながら、それは仕方ないわね。ギルドには、あいつらを取り締まるための規程がないもの…まぁ個人的には、衛兵に引き渡して、死刑でいいと思うわ」
まぁ、ギルド長の教えを受けて、規程を把握しているさやかさんなら、そう言うよね…
個人的には同意できない。
特に死刑で良いとは言いたくないんだけどね。
人間を育て上げるのは、大変なんだから…
矯正できるものならば、する価値はあると思う。
そして、その役割を担うのは、冒険者に対しては冒険者ギルドが担うべきだと思うんだ。
「確かに、そうかもしれません…今のギルド長では…ですけどね!」
「あら…含みのある言い方ね…今のギルド長では?待って!まさか…瑞木君!!ギルド長権限で、規程の追加及び変更の出来るという項目を、使わせるつもりで言ってるの!?そんなことは不可能よ!」
流石はさやかさん、僕の一言でそこまでたどり着くとは…
「実は、そこまでの話の提示は、窓口の職員を介して、現ギルド長にしましてね。当然のようにすげなく断られたところです」
「でしょうね…あの人が、トータル的に自分の責任において、追加で責務を負わなければならない内容を、ギルド長権限で作ったりしないわ…ずっと使われていない伝家の宝刀だし…逆に、後で責任問題になるのを避けて、改悪することも無いでしょうし…良くも悪くも枠組みの中で、最大限の効果を目指す人だから。自分で変えるなんて一番嫌いなのよ」
良くわかってらっしゃる!
でも…
「でも、これでわかったでしょう?ギルドとは、本来自助を行える組織として、存在しているんですよ!ギルド長にやる気があれば、自助努力をするために、マナー違反は、ギルドとして抑制するための規程や規則を作るのが当たり前なんです!!」
「つまり、今のギルド長は、努力が足りていないということなのね?」
足りてないじゃないな…
「全く努力していないですよね!!現ギルド長だけでなく、歴代のギルド長全てが!!自助努力のための努力を、していないじゃないですか!!」
「…そうね!規程を制定できる規程が一度も使われず、伝家の宝刀扱いの時点で、何もしていない事は、明白というわけね」
そう!!
「お見込みの通りです!!あの規程は、取り締まる方向だけでなく、冒険者自身にプラスになる規程を作ることが出来るのに!!そういう形にすら使っていないのは、怠慢と言う他無いですよ!!」
「確かに…おかしすぎるわね…何でかしら?どう考えてもおかしいわよね?」
わかって貰えたみたいだね…
「そうなんですよ!!少なくともラードは、ごく初期の段階で、ギルド長という役職に、能力はあるのにダメな人物が就任して、その特徴を引き継ぎ続けてるようなんです…原因はおそらく、自己の奴隷化の影響でしょう」
「……待って…自己の奴隷化って何?私は初めて聞いた気がするけど…瑞木君の中ではあって当たり前なのよね?」
言ってなかったっけ?
さやかさんには初めてかなぁ…
「それこそが、僕がラードを…いや、レストを訪れた理由ですね。僕はセーフとともに、自己の奴隷化を何とかして、レストを救うためにここにいるんですよ…」
「救う?ラードをじゃなくて…世界全体であるレストを?あの時言っていた事は、やっぱりそのままの意味で真実…なのね…そして、そのパートナーに私を選びたかった。そういうこと…なのに…私は…」
さやかさんの瞳に、涙が滲んで少しずつ大きくなっていく…
あれ?
今の僕の話に、泣いちゃう要素ってあったっけ!?
「さやかさん!どうしたんですか?僕の言葉の何がさやかさんを傷つけちゃいました?えっと…あの!」
「もう、あたふたしないの。この涙は違うのよ。単なる過去の自分を振り返って、その寂しさに涙が溢れただけなのよ!だから、私が泣いた理由は、過去の私自身が原因なの!!だから、瑞木君が気に病む必要はないわ!!」
あの時の事かなぁ…
もし、そうならある意味では嬉しいけどさ…
でも、さやかさんには、いや、女の子には泣き顔は似合わないよね。
さやかさんに近寄って、胸に頭を抱き寄せる。
「さやかさん…それでも、僕はさやかさんの涙を止めてあげたいんです…こんなこと位しかしてあげられないんですけど…落ち着いてくれましたか?」
「いや、いやいや…瑞木君?近いわ、近いっ!確かに泣くどころじゃなくなったけど…近すぎるわよ!?」
うん?
急に真っ赤になってあたふたしだした。
さっきのキスといい…
あまりスキンシップに慣れてないみたいだね…
可愛らしくて、思わず抱き締める腕に力が入る。
「可愛いですね」
「もうっ!ダメよ。そろそろ離れてっ!!お話の途中でしょうが!!」
あら、怒り出しちゃったね。
でも、さっきの御影あてに比べたら、笑っている時位のプレッシャーだけどね。
「残念ですよ。可愛らしいさやかさんを見ながら、お話ししようかと思っていたので…」
「もうっ!可愛らしいだなんて、お世辞を言って…わかってるんだから!ダメよ?からかったら」
あら、信じて貰えなかったね…
名残惜しいけど、抱き締めていた腕を離す。
「違い…」「「違う!!本気の言葉!!」」
僕の声を遮って、セーフとリーフの声が響いた!
「えっ!?」
そりゃ、今まで黙ってた2人が叫べば、びっくりするよね…
「さやかさん、さっきの美孝さんの言葉は、お世辞じゃないです!私も言われて、最初は信じられませんでしたが、心から思っての言葉ですから!そういう言い方はしないで下さい!!」
「そうさ、私にも散々言ってる言葉で、そのつど、あんな蕩けそうな笑顔なんだ!信じてやんな!!さやかを真実可愛いと思ってるのさ!瑞木は!!」
リーフとセーフが、各々に僕の発言を肯定する。
草の根活動が身を結んでるよ!!
嬉しいなぁ…
「まぁ、個人的には真実を口にしているつもりなんで…その言葉通りに受け取って貰えますと、嬉しいですね…」
「う…そうなのね。わかったわ…」
はい…
「さて、自己の奴隷化ですが、実はギルド職員を含めて、それをみんなが使ってましてね。職場でさやかさんの話が噛み合わないのも、主にこれが原因なんですよ!!」
「何ですって?ご飯の時に一緒に食べてくれないのも、私に友達が出来ないのも、全て自己の奴隷化のせいだったのね!?」
えっ!?
それはどうかなぁ…
友達?
「えっと…残念なお知らせがあります…おそらく、それに限っては、関係ないと思われます…噛み合わないだけで、プライベートな内容には支障が無いはずなので」
「はぅ…それに関しては、私の資質の問題なのね…」
えっと、いや…
「ごめんなさい」
「謝らないで!悲しくなるわ!!」
抱き締める事しか出来ませんでした…
そしたら、普通に泣かれました…
えっと…
困る…
瑞木美孝18才
レベル474(105)
体力値109万(1220)=13億
魔力値109万(1220)=13億
力109万(1220)=13億
知力109万(1220)=13億
俊敏さ109万(1220)=13億
器用さ109万(1220)=13億
幸運値109万(1220)=13億
魅力1100万(1220)=130億
風10万(1220)=1億
水8万(1220)=1億
火5万(1220)=7100万
土8万(1220)=1億
光4万(1220)=5300万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法・殺気自在・思考圧縮中級
回復・風・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲495、打撃174、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(3198)さやか(9012)恵美(16,2)武司(1178)玲子(816)朱音(14,9)メルー(5752)道緒(2864)直(3081)メアリー(2875)燕(2885)レモン(3006)流々(2695)里乃(2938)リーフ(28,9)奈美枝(961)御影(10,0)ユリア(3405)枩李花(2848)霞(2853)ミサ(4059)岬(4426)潤(2861)雨音(2911)美嶺(7011)牛江(605)お熊(75)スラー(169)熊江(28)サリー(99)他42名(平均2201)元奴隷12名(平均31)
天河(3295)春臣(1575)君里(2243)秋虎(2193)アーサー(556)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1003)他23名平均(1861)
精霊:風(26,7)水(27,9)火(18,4)土(37,2)光(13,8)闇(17,9)
愛奴隷
リーフ・恵美
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他57人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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