280瑞木以外は知っていたさやかの気持ちと熱いキス
さやかさんの突然すぎる愛の告白と、プロポーズにビックリして思わず固まっていると、さやかさんが、また唐突に話し出した。
「後は…そうそう、査定の内容だったわね!全てがオークで、総数は3979頭ね。褒賞金と資材の売却金額をトータルすると7億7479万4千ラードね。さすがに現金では用意できないから、カードに入金するわ」
…約155億円か。
仲間に給料を支払っても、約100億円が手元に残るな…
特に使い道も思い浮かばないなぁ…
一番欲しかったセーフやさやかさんやリーフや恵美の心は、既に手に入ったみたいだし…
でも、これで荒稼ぎは一段落だから、今後はきちっと考えないと…
はっ!!
あれ?
待て、僕、まだ返事も何もしてないぞ?
さやかさんが唐突にこんな話を振ってくるってことは、あまりにも僕が無言で黙っていたからに決まっているじゃないか!
これはマズイ。
完全にダメなパターンじゃないか。
とりあえず、何かしゃべらないと!
でも、何を?
えっと…
あーっ、このままじゃマズイよ…
唐突なプロポーズというあまりのことに、放心状態だった僕は、査定内容を聞かされて更に困惑し、何を話そうか二の句が継げずにまごまごしている間に、さやかさんの方に大きな変化が生じていた。
具体的には、段々と顔色は青くなり、その青さすら薄らいで白くなり始めた。
次に告白をした時は、カッと目を見開いて、凛々しく力を帯びていた視線も、辺りを漂い、弱々しく虚ろになっていく…
最期に口元から自信と笑みが、消え去った時、再度、さやかさんの震える唇から言葉が紡がれ始める。
「そう……迷惑だったみた…」「違います!!僕もさやかさんが好きです!!大好きです!!!」
あぁ…
やっと言えた。
なんとか、言葉を紡ぎだすことに成功した。
当然、遅すぎると言われることは痛いほどわかるけど…
「じゃあ、何で黙りこくってるのよ!!不安になったじゃない!!」
声は怒りながらも、顔は微笑んでる。
って言うか、そんな風に言われても、僕にとっては最速で答えた結果なんだから、これ以上どうしようもないんだけど…
「いや、さやかさんが唐突すぎますよ…今日の査定結果を聞いたら、途中になってしまっているこの間の話をキチンと伝えて、僕の方からプロポーズしようと思ってたのに…先にさやかさんから、プロポーズされたんですから!!頭の中が完全に真っ白になりましたよ。僕、かなり口下手な方なんですから!気も弱いですし…」
「聞き捨てならん!!」
「それは違います!!」
「あり得ない!」
「嘘でしょ?」
「バカなことを言うんじゃないよ」
いきなり、外野から僕の言葉を全否定する声が飛んできた。
「いや、なんで全否定?僕の場合は、仕事で話す場合や、事前に下調べと準備をしておけば、結構つらつら喋れるけど…素の自分は、本当に口下手で気が弱いっての!!特に天河達はついさっきの事なんだから知ってるだろが!!」
「私も知ってるけどね…私にパートナーになって欲しいって言ったあの時も、随分ワタワタしてたものね…あの時は全然準備してなかったんでしょ?そのあとは、あまりそういう感じが無くなってたけど…そうなのね!あれはお仕事の時の顔なの…」
さやかさんが呟いた。
まぁ、そうですよ…
ある意味で仮面をつけて演じている部分があったりします。
まぁ、それも僕自身であることには変わらないんですが…
「はい…僕には使命があります。レストを救うという使命が!だから、やらなきゃいけない時は、気合いを入れて頑張ってます!!でも、さっきも言ったように、素の自分は気が弱くて、1人じゃ不安に押し潰されちゃいます!!だから…あの時もさやかさんに、パートナーになって貰いたかったんですよ…」
「うん…そうね。私、知ってると思うけど、かなりの直情型よ?折角、出した条件をクリアするまではと、表に出すのを我慢し続けてきた瑞木君への好意を、ほかの窓口に相談に行った程度で、爆発させてプロポーズしちゃうし…こんな私でもいいのかしら…」
おぉ…
そういう理由でプロポーズされたわけですか!
「さやか姉さん…全然隠せてないから!!」
「全くだね」
「私ですらわかりましたもの」
「戦鬼の血を引いてるとはいえ、あれで隠せてると思うのは…ちょっと痛いと思う」
え?
僕以外にはバレバレですと?
なんでそんなことに?
「「なんで知ってるの?」」
僕とさやかさんの声が重なった…
「バカだねぇ…本当にバカだねぇ!そもそも、さやかの瑞木を見る目は、完全に恋する乙女じゃないか!!バレないわけない位の、火傷しそうなアッツイ視線で、瑞木を舐め回しといて、我慢もへったくれもありゃしないよ!!目で気づけって言ってるようなもんさ!まぁ、この唐変木な朴念仁には、気付かれて無かったみたいだけどねぇ…」
つまり、つまりさ…
セーフさん…
「ここにいる仲間全員に、さやかさんの気持ちはバレバレだったのに、僕1人が気付かずに、気を揉んでいたと?」
「そのとおりだね!私達、嫁3人は、朱音も含めて、さやかが嫁になることなんて確定事項なんだから!!っつーか、前にも言ったろ?眠る前に。さやかは瑞木に抱かれたいって!!コイツが好きでもない男に抱かれたいわけないじゃないか!!」
久々にゲス姐さんになってんな…
止めろよ…
「悪いけど、そんな寝物語を本気に出来るほど、僕は自分への自惚れが強くないんだよ!!まぁ、そんなことはいいや…さやかさん!!」
「なに?」
セーフの話を真顔で聞いているさやかさんを、振り向かせる。
今の話でも全く怒っていないのが少し不思議なんだけどな…
「先程のプロポーズの言葉は、完全に思考が停止してしまったので、聞き流してしまって、ごめんなさい。あえて言います。僕と結婚して下さい!僕はあなたとも果てしなく長い道を一緒に歩いて行きたいんです!!」
自分でも、激しい緊張を自覚している。
声は震える一歩手前だった…
「ええ、良いわよ。もちろんよ!凄く嬉しいわ!!」
凄くあっさりと即答された…
あれ?
勇者とかの話は?
まず、それから話しましょうとか言われるかと思ったのに…
「良かったぁああ……でも、それは僕も凄く嬉しいんですけど…勇者の説明とかは?」
「あぁ、それ?確かに不安はあるけど、瑞木君と一緒にいることに比べたら、どうでも良いくらい小さいことだって気付いたのよ!後で詳しく教えて頂戴。でも、その前にすることがあるでしょ?」
ウインクされた…
えっと…
こういうアドリブは弱いんだよ!!
「結婚の誓いでしょうか?」
「違うわよ…こっちに来て」
なんだろ?
「はい…」
「もう…まずは、恋人との熱いキスからでしょ?」
そういうと、さやかさんは唇を重ねて、すぐにはなした。
「そうですね。では、お言葉に甘えて…」
「え?ええっ?」
焦るさやかさんに唇を重ねる。
さっきより、少しだけ長いキスをして、さやかさんを抱き締めると…
「わ、私にはこのキスは熱すぎるみたい…体が…私の体じゃないみたいにフワフワするの!!」
さやかさんの体は、全体が熱を帯びていて、触れただけでわかるほどに、高温になっていた。
可愛いなぁ。
「さやかさん、大好きです!!」
「私もよ…」
そういうさやかさんは、微笑みながら涙をこぼしていた。
瑞木美孝18才
レベル474(105)
体力値109万(1220)=13億
魔力値109万(1220)=13億
力109万(1220)=13億
知力109万(1220)=13億
俊敏さ109万(1220)=13億
器用さ109万(1220)=13億
幸運値109万(1220)=13億
魅力1100万(1220)=130億
風10万(1220)=1億
水8万(1220)=1億
火5万(1220)=7100万
土8万(1220)=1億
光4万(1220)=5300万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法・殺気自在・思考圧縮中級
回復・風・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲495、打撃174、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(3170)さやか(5019)恵美(15,7)武司(1178)玲子(816)朱音(14,2)メルー(5522)道緒(2563)直(2726)メアリー(2654)燕(2662)レモン(2714)流々(2421)里乃(2633)リーフ(27,8)奈美枝(961)御影(9628)ユリア(3112)枩李花(2513)霞(2528)ミサ(3741)岬(3900)潤(2511)雨音(2640)美嶺(7011)牛江(605)お熊(75)スラー(169)熊江(28)サリー(99)他42名(平均2140)元奴隷12名(平均31)
天河(3262)春臣(1542)君里(2243)秋虎(2193)アーサー(556)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1003)他23名平均(1851)
精霊:風(26,7)水(27,8)火(18,4)土(37,2)光(13,8)闇(17,9)
愛奴隷
リーフ・恵美
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他57人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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