271教育と調教
「畔柳さん、まず確認したいんだけど、ナイトハルトるうに、恨みは無いんですか?」
「あん?そんなもん、あるに決まってらぁ!私はコイツに嫁に行けない体にされて、奴隷として売り払われたんだ!!というか、ここにいる519人の全員が、コイツのせいで怨霊に堕ちてたんだからな!!無い奴なんてここにいねぇさ」
え!?
怨霊に?
「なら…なんで、僕の召喚に応じてくれたんですか?話なんて聞ける状態じゃ無かったんじゃ…」
「簡単さ…ナイトハルトるうのケツを蹴り倒せるのと、怨霊としてさ迷い続けるのを天秤にかければ、利益がどちらが上なのか、すぐわかる!!少なくとも私にはね!!」
力は入ってんな…
擬似的とは言え、体を久し振りに動かせるからかな…
「はぁ、そうなんですか。興味深いですね。でも、やり過ぎて殺さないで下さいよ?」
「そんな勿体無いことするわけがないね!!殺したらそこで試合終了だよ?いいかい?この教育はある意味化け物の調教で、私らとナイトハルトるうとの勝負でもあるんだ!!殺して終わりなんて、そんな程度で治まるほど、私達の恨みは温くない!!」
えっと…
熱い、のか?
「ナイトハルトるうが、屈服して、改心すると思いますか?」
「は?するわけないだろ?アイツ、バカだもん!正直そういう感情が芽生えるとも思えんな!!」
ならどうやって、矯正するんだろ?
「なら、具体的にはどうやって矯正を行うんですか?」
「簡単さ、24時間行動を共にし、見張り続ける。馬鹿なことをしだしたら、殴って蹴って止めて、説教。更に、その後は代わる代わる一日中耳元で、忠告という名の愚痴を聞かせ続ける!奴がその生を全うするまでな…」
確かに簡単だ。
そして、それなら他に被害が出ることもほぼ無いだろう…
「しかし、24時間は無理がありませんか?あなた達が持たないでしょう?」
「何を言ってるんだ?我々は英霊だ。睡眠も食事も入浴も排泄も必要ない!あたしらはこのままで100年は戦えるんだぞ」
あぁ、僕が霊力を渡したしね…
「ある意味最高の拷問じゃのぅ…ナイトハルトるうに、この先一切のプライベート時間は無くなったと言うことじゃな?」
そうだよ。
「でも、アーサー、コイツがしてきたことを考えれば、まだまだ温い罰だと思うけどな…」
「温くはないじゃろうな…風呂もトイレも睡眠も、四六時中、畔柳達がつきまとうと言うことは、それらに加えてオナニーも衆人環視の中でするんじゃぞ?」
えっと…
それは…
「そうだな…まぁ、言う事をきちんと聞いて、やらかさなければ、罵声を浴びせないようにしようかね…」
あの…
「それは、やらかしたら、罵声を浴びながら、オナニーさせるという意味ですよね?っていうか。やらかさないっていう可能性はほぼ無いですよね!?」
「当たり前だ!いつ、いかなる時も私が責任をもって罵ってやろう!!」
なんか、特殊な性癖を誘発しそうなんだけどなぁ…
「御愁傷様だな。るう。頑張れよ」
「何を言ってるんだ?無礼者が!!コイツらを消せ!!消すんじゃ!!」
ナイトハルトるうが叫んだ瞬間に、尻に蹴りが入った。
ちょうど肛門を直撃したらしく、一瞬、白目をむいて、よだれを流すほどの激痛が走ったらしい。
そのまま崩れ落ちる。
「今、この瞬間から授業の始まりだ。ナイトハルトるう、お前に拒否権はない。理不尽な命令を口にしたり、私らを蔑んだ時点で、体罰な!その後説教だ。説教が終わった後は日が変わるまで、忠告という名の愚痴を聞かせ続けられる生活の始まりだ。喜べ!まともな発言には、まともな返答位はしてやろう!!わかったか?」
畔柳さんが、崩れ落ちたナイトハルトるうの顔を右手で持ち上げて告げる。
「何を意味の分からないことを…お前らバカじゃろ?」
呟いた瞬間に再度の蹴りが突き刺さる。
さっきと寸分違わない場所に、より深く突き刺さった蹴りが、スカートに軽い凹みを残した。
口からは、悲鳴と共に、よだれが落ちた。
「お前がな!立場をさっさと理解しないと、その尻に足首が埋まる日も遠くないなぁ…この私がやられたようにな!!」
畔柳さんの瞳に憎悪が宿る。
その眼力に、ナイトハルトるうが、口をつぐんだ。
「静かになったな…そうそう、話を聞くことは、大事なことだ。少しはわかってきたじゃないか…じゃあ、これから、お前が死ぬまでの数十年。仲良くやろうな…」
畔柳さんの口許には、妖艶な笑みが浮かんでいる。
そして、それは他の518名も同じだった。
ナイトハルトるうの周りを囲んで、真っ黒に染まった笑みをしている英霊達が無言で佇んでいる。
「ひぃ…」
少しは恐怖を感じとったナイトハルトるうの口から、恐れがこぼれ出した。
まともになるのかなぁ。
先に精神的な死を迎えるかもなぁ…
「コイツらの教育もお願いできるんですよね?」
「あぁ、使用人もやるぞ。親類もな。徹底的に性根を叩き直す。まぁ一応体罰には少し気遣ってやるつもりだ。やられてもない事をしたくもないからな」
ヤッパリ、さっきのは特別仕様ですか…
っていうか、自分たちがやられたことに忌避感はない様子ですね。
まぁ、奴の自業自得だから、止める気はない!
ナイトハルトるうが味わう分には、存分に味わうと良いとすら思う。
だって、さっきの下品な笑みを浮かべながら嬉々として奴隷たちにやった事をやり返されるんだろうからね。
死なない程度にやり返されるのは、ある意味ナイトハルトるうの義務だと思うよ。
「じゃ、コイツらは、麻痺してますが、意識はありますから、今の会話を聞いてるはずです。まぁバカな真似はしないと思いますよ?」
「あぁ、逃げても私らなら地の果てまで追えるからな。まぁそうそう逃がす事もないが…逃げたら後悔することは間違いないとだけ言っておいてやろう」
捕らえてきた住人も使用人たちの顔にも、深く悲愴なしわが刻まれた。
「使用人の人は常識的な行動をすれば、普通は大丈夫だよ。せいぜい頑張れ!!あと、親類縁者は、特権意識を捨てないと心が壊れる可能性が高いな。ぜひ、壊れる寸前辺りまで行くと良いよ。なにせ、僕の仲間に手を出したんだからね。君たちの家は!!大事なお家なんだろ?胸を張ってその業を背負えばいいさ。」
「くっ!」
言い返す気力は無いらしい。
「あぁ、そういえば、当主はさっさとまともな奴に変えないと、お前らも辛いぞ?あれを、外でやられてるのを他の貴族に見られても大事な大事な矜持を保っていられるなら別だけどね」
「た…確かに。」
わかったらしい。
そして、ナイトハルトるうは、この瞬間ナイトハルト家に切り捨てられることが確定した。
「そう言えば、畔柳さん達のレベルは低いなぁ…アーサーのレベルは1000を超えてるのに…」
「あぁ、私たちは怨霊から英霊まで反転するのが大変だったから、反転するためにレベルの分の力を使ったみたいだね!」
うん。
これも僕の能力で補正された結果かよ!!
まぁ良いけど…
瑞木美孝18才
レベル474(105)
体力値109万(1220)=13億
魔力値109万(1220)=13億
力109万(1220)=13億
知力109万(1220)=13億
俊敏さ109万(1220)=13億
器用さ109万(1220)=13億
幸運値109万(1220)=13億
魅力1100万(1220)=130億
風10万(1220)=1億
水8万(1220)=1億
火5万(1220)=7100万
土8万(1220)=1億
光4万(1220)=5300万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法・殺気自在・思考圧縮中級
回復・風・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲495、打撃174、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(3082)さやか(3712)恵美(14,2)武司(1178)玲子(816)朱音(14,2)メルー(5358)道緒(2563)直(2726)メアリー(2654)燕(2662)レモン(2714)流々(2421)里乃(2633)リーフ(26,9)奈美枝(961)御影(9628)ユリア(3112)枩李花(2513)霞(2528)ミサ(3741)岬(3900)潤(2511)雨音(2640)美嶺(7011)牛江(605)お熊(75)スラー(169)熊江(28)他42名(平均2135)元奴隷12名(平均31)
天河(3151)春臣(1542)君里(2243)秋虎(2193)アーサー(549)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1003)他23名平均(1851)
精霊:風(26,7)水(27,8)火(18,4)土(36,9)光(13,8)闇(17,9)
愛奴隷
リーフ・恵美
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他57人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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