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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第5日目 ラードを仲良く救う会と燈佳親衛隊の意義をい・ろ・い・ろ・な意味で知らしめよう。
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258妖精使役と魅力値の怖さ

「さてと、あなた…この13人の奴隷の処遇を決めてください。立場的にかなりあやふやな子達ですから慎重に…」

恵美がわざと重苦しく口を開いた…

言ってはなんだけど、そんなに不味い立ち位置か?


「あやふや?何故だい?死亡届けが既に出ているはずだろう?それを甦生したんだから、既に奴隷ですらないはずだよね…」


「甘いですよ、あなた。相手はあのクロガネジョンです。何をされたかお忘れですか?」

恵美の顔が悲しく歪む…


「え?奴隷が死んだ場合は、すぐに届けが…必要…だよね?昨日奴隷を買いに来た時に一応聞いたよ?まさか!!行方不明届けか!!」


「はい、恐らくは…死亡届けは、死因の記載と埋葬の義務があります。欠片も残さず消費した後で、埋葬など不可能でしょう?」

うわ…

胸くそ悪っ!!


「ならば…彼女達は指名手配されてるのと同じか…更にクロガネに所有権が存在する…だけど待って。確か奴隷所有者って資産税の納税の義務があるよね?その方法で誤魔化して来たなら、今までいなくなった大量の奴隷に対して納税義務が発生しない?」


「行方不明の場合は届けを出せば、納税を猶予されます。つまり、帰ってきたら払うということ…死者は帰ってきませんよね?何千人、何万人でも関係ないでしょう?」

うぁ…

法解釈を悪用してるとしか言いようがない!!

クロガネめ!!


「つまり、クロガネの奴が生きてるうちは、僕らは彼女達を盗んだ犯人にされるわけか…」


「それだけではありません。死んだ後も所有者は奴ですから、相続人に所有権が渡りますよ?」

ここは法治国家だからね…

少なくとも所有者が勝手に居なくなることは無いよね…


「解決法は…正規にクロガネから買い付けるしかないと?」


「ええ、ですが、絵に書いた餅ですね…あれだけの不利益を被らせたあなたが、クロガネが断罪出来るの手段を持って来るんですよ?奴がつけこまない訳がない!!」

ですよねーっ!


「八方塞がりか…」


「クロガネの奴が妖精の使役に手を出したことは、わかったんだがねえ…」

そう言えば…

ちっこいのが、アルフォンソ達を襲っていたよな。


「やっぱり、あれは妖精だったんだよな?セーフ」


「そうさ、また変わった魔法を引っ張り出して来たもんだけどね…」

変わった魔法?


「廃れてたの?」


「まぁね…妖精の使役は魔力の他に、対価が必要だからね…最後は術者が食われてこの世から消えるパターンが多いんだ…さっきの戦闘で死んだ奴らの死体が無いだろ?」

元従業員との戦いか。


「綺麗さっぱりだね…食わせたの?」


「そう言うことさ。大方、クロガネは倒した奴を、食って良いといったんだろうね」

ふむ…


「なら、何で、術者が食われてこの世から消えるのさ?倒せば、大丈夫なんだろ?」


「倒せればね、妖精の倒せない敵に会ったら最後ってことだよ…倒せなくても、使役の対価は、術者に求められる。渡せる対価が別にあれば本人は助かるが…娘や息子…肉親を持っていかれた例は枚挙に暇がないよ」

使った力が、自分に向くわけか…

ん?


「まさか…」


「あぁ。そのまさかさ…彼女達は奴の所有物…妖精の逆襲が起きたときは、ここにも取り立てに来るだろうよ!」

状況は更に悪化かよ…


「妖精を返り討ちにする事は出来るよね?」


「多分な…4種類の妖精を使ってるからな…属性には気を付けな」

既に戦うことに!?


「うーん。どうすっかな…いっそ、クロガネを洗脳するか…」


「下手なことすると、ラードの衛兵に追われる事になるよ?」

洗脳は画一的な反応になるからな…

飯田さんたち諜報部にバレるか…


「洗脳もアウトか……うん、待てよ?」


「なんだい?」

人が、クロガネの他には居ないってことは…


「人がいないなら、容赦なく、僕の魅力をぶつけてやれるよな?」


「そうだね。でも……廃人になっちまうかもしれないよ?それでいいのかい?」

まぁ…

廃人にならないように気を付けるけどね…


「今回の戦いは、僕は相手に容赦する気がないからね…暗殺をするつもりの奴に手加減なんかしない!!」


「仕方ないね。私も行くよ!!」

いや…

危険すぎる!


「ダメだよ…僕の魅力が万が一にもセーフに影響を与えた場合の事を考えるとヤバ過ぎるよ。納得できるよね。僕の妖精さん?」


「うっ!!わかったよ…」

わかればよろしい。


「あと、範囲観測ガードを使うつもりだけど…何が起こるかわからないから、範囲観測も禁止ね!!というわけで、恵美は、御影と秋虎たち、リーフは解体班に知らせに走ること…僕はこのまま、クロガネのところに行く。2人から準備完了の念話の知らせを待って突入するよ…」


「そうですね…小さい子を中心に、結構覗かれていますから…」

主にリーフが、だけどな。

僕単体を覗いている子供は少ない。

でもまぁ、子供に見せるもんじゃないから、遺体の召喚の間は美嶺と2人で離れて貰ったしな…


「御影は間違いなく見てるんで、あちらで見張っときます!!」

よろしく、恵美。


「あと、リーフは血抜きと解体した肉の回収と、未解体の獲物の配付を頼むよ…」


「はい、既にそれは3回行ってますから、もう解体そのものがもう終わります。売り払いに入って良いですか?」

素早い手配だね…

さすが、長を務めた人は、その辺の機微が良くわかってるな…


「解体が終わったら、先にご飯にしよう。少し早いけど…他のところの対処は、全員でするかもしれないからな…解体が終わったものから収納に保管しておいて、一旦飯食ってから検討だね。とりあえず、売り払いは、片付いた後にガッとやろう…当然、飯までには終わらせて合流するつもりだよ?」


「または、売り払いと殴り込みを並行してやるかだね…人手がそんなに要るとも思えないよ。ダーリン…」

確かに…


「朱音さんは、セーフと美嶺とお熊さんたち14人を、見ていてください」


「わかったよ。気を付けてね」

ん…


「じゃ、行くよ!」

「はいっ!」

「私も、食事の支度に移りますね」

3人が3方向に飛び出した。


「さて、一応やれるだけの事はしておこう…」


 奴隷商の屋敷の陰で連絡待ちだ。

 風の精霊に頼んで、遮音及び空気の出入りを阻害する結界を半円状に展開、引き続き、範囲観測ガードを作る前に中の様子を観察する。

 デカイ屋敷の中には、クロガネが1人で座っている。

 時折、忍び笑いを漏らす様子が気持ち悪い。


「妖精も居ないのかな?」

呟いた瞬間、超鑑定が発動し、屋敷内を動く妖精に表示用のサークルがついた。


 見張りをしている妖精は3人。

 見ていると姿が消えて、クロガネが座っている調理室に姿を表した。

 クロガネが、冷蔵庫の扉を開けて、何かを取り出す。

 皿に盛られた生肉だ…

 3人の妖精が、その皿から1枚ずつを受け取って、口に運んでいく…

 一枚で何時間分の報酬なのかわからないけど…

 そんなに高いイメージじゃないなぁ…

 再度、妖精が見張りに戻り、大きな保冷庫に皿を持って入ったクロガネの目が驚愕に彩られる。

 無いと叫びながら、保冷庫の中を探し回っているようだ。


「早くしなきゃ、不味いな…」

呟いた瞬間に、嫁さん2人から念話の連絡が入った。

これで後顧の憂いはない!


「範囲観測ガード展開…呪術効果減衰。調節の指輪よ…効果を示せ」

範囲観測ガードの効果の中に入って、準備を済ませる。

いつも押さえつけている魅力の解放だ…

現在の、魅力値は約十万。


「奴の背後にまわるとするか…」

呟いて、全力で調理室へ向かった。


 調理室では、わめき声と、乱暴に開け閉めされる扉の音が響いていた。

 どうやら、保管していたはずの死体を探しているらしい…

 要するに、先ほど甦らせた奴隷たちだ。

 どこをどれだけ探そうが、間違いなく見つからない。


「どこだ!?どこへいった!!」

半狂乱のクロガネの背後に立って、様子の変化を伺う。

少しずつ効果が出てきているようだ…

クロガネの目から険が消えて、叫びを口にしなくなるのを待って声をかける。


「こんにちは…奴隷商、大変そうですね…」


「おぉ、これはこれは瑞木様、お見苦しいところをお見せしました。今日はいかようなご用件で?」

振り向いて、にこやかに笑うクロガネには違和感が漂う。

そもそも、こんなところでいきなり声をかけられて、普通に対応するって…

魅力は嫌悪感や違和感すら凌駕するのか…


「実は、奴隷を買いたくて…定価で構わないので売ってくれませんか?」


「馬鹿なことを!!お前らが捨て値で買い漁るから!俺の商売上がったりだ!!責任とって死にな!!」

おっと…

いきなり激高しだした。

魅力値を上回る怒りを与えてしまったか…

魅力値を百万に変更っと…


「待て、話をしたいんだ…」

制止すると、一旦止まった…


「おら、死に…うっ!!瑞木様!!申し訳ありません。失礼しました。売りたくとも売れませんよ。在庫がありませんから…」

激怒と同時の媚び、右手は握りしめながら、猫なで声で話してくる。

クロガネの心は2つに割かれてしまっているようだ…


「実は、この奴隷商が所有していたと思われる奴隷が、13名逃げてきていて、何かの縁だから、買いたいんですよ」


「それは、素晴らしい。12名は、そのまま売りましょう。しかし、1名だけ返してください。私も命がかかってましてね。それだけは譲れません!!」

妖精を養うためか…


「ほほぅ…命が……なら、13名を売ってくれたなら代金の外に、現物のオークを1頭付けるが?…どうだ?」


「え?1頭だと、30万ラードしますよ?」

肉屋が、かなり儲けてるなぁ…


「構わねえよ…」


「ならば、奴隷は破格の一体15万ラードでどうですか?」

がめついなぁ…

奴隷の状態すら聞かないで、この吹っ掛け様だよ。

まぁ、口先だけで利益を稼いできた奴なんだろうけど…


「まぁいいさ、しめて195万ラードだ。受けとれ!!あとな…次にお前がどんな商売をするか知らないが、俺たちを暗殺しようとするな!!次は殺す!!問答無用でな!!」

カードでさっさと支払いを済ませて、熊江さんたちの所有権を僕へと移す。


「はい…申し訳ありません。二度としません!!どうか…どうかあなた様の身に着けたものを私めに頂けないでしょうか?あなた様がここから去ると考えるだけで、気がふれそうなほどの喪失感を感じています」

土下座を始めた。

完全に、僕の魅力の虜になった様子だ。

ある意味でクロガネという人格の一部が壊れたな。

僕なら死んでも男に言うのは嫌なセリフだ!


「わかった。だが、なくさないように、お前の体内に埋め込んでやろう」


「ありがたき幸せ!!」

それを喜んじゃうのかよ!

僕への忠誠が永続するわけだから、別にいいけどさ。

現在の魅力を封じ込めたガラス玉を作り出して、クロガネの腕を少し切って筋肉の中に埋め込み回復魔法で傷をふさぐ。

すると、恍惚として、土下座をしていたクロガネは、立ち上がると、調理室の椅子に座って、視線を宙にさ迷わせた。

時折、軽く膨らんだ右腕に頬擦りする様は、気持ち悪い。

僕自身には興味をなさそうだしね。


帰る前にクロガネに指示して、使役していた妖精に報酬をやって帰還させる。

これで追加報酬をねだられる事もない。

こいつがこのまま呆けて、妖精に殺されても後味が悪いしね…


瑞木美孝18才

レベル474(92)

体力値109万(1090)=11億

魔力値109万(1090)=11億

力109万(1090)=11億

知力109万(1090)=11億

俊敏さ109万(1090)=11億

器用さ109万(1090)=11億

幸運値109万(1090)=11億

魅力1100万(1090)=120億

風10万(1090)=1億

水8万(1090)=9200万

火5万(1090)=6400万

土8万(1090)=9500万

光4万(1090)=4800万

称号

貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者

スキル

超鑑定

他種族言語理解

スキル取得補正

緊急避難

レベル・スキルリセット

収納ポケット

レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正

叱咤激励

大声

降霊術

呪術・精霊魔法蕩涎級

範囲観測信頼級

交渉・召喚魔法上級

解体・身体強化・催眠魔法・殺気自在・思考圧縮中級

回復・風・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級

武装レベル:槍232、剣503、投擲495、打撃174、短剣731

リーフ、恵美、セーフ

相性

綱芳(2673)さやか(3712)恵美(13,6)武司(1178)玲子(816)朱音(13,1)メルー(4345)道緒(2385)直(2588)メアリー(2512)燕(2493)レモン(2535)流々(2341)里乃(2442)リーフ(24,9)奈美枝(961)御影(8868)ユリア(2887)枩李花(2385)霞(2493)ミサ(3582)岬(3702)潤(2301)雨音(2513)美嶺(5652)牛江(605)お熊(61)スラー(169)他42名(平均1946)

天河(2665)春臣(1501)君里(2243)秋虎(2193)アーサー(519)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1003)他23名平均(1826)

精霊:風(26,1)水(27,8)火(18,4)土(36,9)光(13,8)闇(17,9)

愛奴隷

リーフ・恵美

奴隷

朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他44人

天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人

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