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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第5日目 ラードを仲良く救う会と燈佳親衛隊の意義をい・ろ・い・ろ・な意味で知らしめよう。
275/503

257甦生魔法と13人の奴隷の最後

一部、昨日と同程度のエグい部分が含まれます。苦手な方はご注意ください。

「さてと…あなた、その足手まといを連れてきた理由を聞いても宜しいですか?」

うぅ…

恵美の視線がマジ痛い。


「いや…一応親衛隊の寮を出るときは、バタバタしてたけど、キチンと見張りの死角を狙ってでたんだけど…帰るときはバレバレになっちゃうからさ」


「そんなもの、門扉まで送って、徒歩で帰らせれば済む話でしょう?何を言ってるんですか?」

あっ…

そうだよね!

わざわざ寮まで送る意味は無かったね。


「ゴメン。そこに思い至らなかったよ…」


「…まぁ、至近距離で、あれを見たんですから、一時的に思考能力が落ちるのは当たり前ですか…」

あぁ…

朱音さんの抱擁のおかげで大分マシだけど、やっぱりキツいもんはキツいね。


「でも、お膳立てしたのは僕ですから…僕にも責任はあるんですよ。じゃあ、門扉まで送ってきます」


「待ってください!せっかく連れてきたなら、言いたいことがあります!それに送るのは私がすれば済みます。あなたはリーフ達に癒されてて下さい!!」

え?

恵美からそんな言葉を聞くなんて…


「何?」


「こういう事ですよ…」

「俺もいるぞ」

「仕方ないねぇ」

「ダーリン!!」

リーフ、美嶺、セーフ、朱音さんの4人が僕に迫ってきた。

リーフが僕を抱っこするように後ろから抱き締めながら座る。

美嶺は膝の上に、朱音さんは右側、セーフは左にいる。

セーフ以外の女の子の香りに包まれて、帰ってきたんだなぁと感じた。


「いきな…」「何も言わなくて大丈夫です。今はただ休憩して下さい。抱き締めるだけですから」

リーフが優しく抱き締めながら言う。

良いんだけど…

お熊さんが気になるんだよな…


「おい、熊、よくも私の旦那様をこんなに焦燥させてくれたな!」

おいおい!


「…はい」

お熊さんが静かに返事をしている。


「被害者の気持ちがどうとか言ってたが、そんなことを言う権利は、お前に無いよな」

ん?


「…そうです」

まぁ、そうだよな。


「お前らは奴等に襲われてる時に、何もしなかった!!奴等を片付けたのは、朱音と私の旦那様だ。生殺与奪の権利は誰にある?」

僕たち…

だね。


「朱音さんと瑞木さんです…」

わかってはいるよね…


「何故、突っ掛かった!!お前のせいで、私は旦那様のあんな顔を見るはめになったんだぞ!」

言い過ぎじゃないかな。


「我慢できなかったから…殺された妹の事が我慢できなかったからです」

なんで、そんな傷口に塩を塗るようなこと言わされてんだ?


「恵…」「必要なことですから、邪魔しちゃダメですよ?」

後ろから、リーフに口をふさがれてしまった…

必要なこと?


「それは、お前の我が儘だ!!熊、お前は自分の身の丈に合ってないことを望んだんだ!!結局、お膳立てされた復讐をした気持ちはどうだ?」

晴れなかったんだよね…


「最低です…」

トラウマが増したんだから…

当然か。


「それは、お前がうちの旦那様に頼りきった復讐だからだろ?自分でお膳立てすればもっと違ったはずだ!!」

そうかなぁ…


「この嫌な気持ちも変わったのでしょうか?」

あれを常人がやって違う気持ちに至ることは不可能だと思うけど?


「しるか!!だが、理性を残さなければ、準備なんぞ出来よう筈もない…その過程で気持ちが変わったかもしれないな」

確かに、それは結果に影響したかもしれないな…


「この憎しみが消えるわけがない!!」

納得できなければ無理だろうな…

そもそも、納得など不可能だ。

理不尽な殺害者を恨まないはずはない!


「復讐を終えたのにか?馬鹿なことを…もう奴は死を待つだけだぞ?」

餓死か又はコボルトに食われるかだな。


「…でも!!それでも、アイツにつのる憎悪は、欠片も減らないんだ!!」

……妹さんが帰ってくる訳じゃないからなぁ…

ん?


「なら、それを癒すには違う方法を考えるんだな!そして、それはお前の問題だ!!俺たちを無条件で巻き込むんじゃねぇよ!!巻き込むなら誠意を見せろ!話せ!!私の旦那様を良いように使うんじゃねえよ!!」

あれ!?


「わかりました…」

ちょっと待て!!


「当然の話だが、冒険者になる奴の情報は渡さない!自分達で調べて、自己責任でやるがいいさ!!」

セーフなら!!


「はい!!」

妹さんの行き先がわかるかもしれなくないか?


「話はそれだけだ!!あなたも聞きましたよね?今後、手出しは無用ですからね!」

わかったけど!!

今、個人的にやれるだけはやるぞ!!


「セーフ!!お熊さん!!話を聞け!!」

口を塞いだリーフの手をむしりとって話し出す。


「なんだい?」「はい!」

大事な話だ!!


「セーフ!!昨日殺された奴隷の子達はどこにいるかわかるか?特に昨日アルフォンソにあてがわれた子を中心に調べて欲しい!!間に合うなら助けたい!!お熊さんは昨日殺された子達の名前を出来るだけ思い出せ!!まずは妹さんの名前を告げろ!」


「わかった!!任せな!!」

「えっ?たすっ?あ…妹の名は熊江です」

また…

適当な名付けをされてるなぁ…


「ふぅ…あなたは本当にお人好しですね…」

そうだな…


「リーフはこんな僕が嫌いかな?」


「大好きに決まっています。そこを含めて美孝さんなんですから」

さいですか…

ありがとう。


「…あなた、それを探すと言うことは、さっきの惨劇以上の、この世の地獄を見るということですが?」

そうだね…

そのとおりだ、恵美。


「さっきの話は僕の心を守るためのものだよね、恵美。ありがとう」


「覚悟のうえですか…ならば、何も言いません。存分に頑張ってください…私も精一杯頑張りますから!!」

すまんな。


「お熊さん、約束をして貰おうか…今から見ることを誰にも言わないと…」


「…フラネル、和恵、ラブラチカ…と計13人です。ここに書き出しました…いやも応もありません。私は貴方に恩義がある!!死ねと言われれば死にましょう!約束ごとき、当然です!!」

いや…

お熊さん?

重すぎるんだけど?

今ので、秘密をもらしたら本当に死ぬ契約が交わされたし…

まぁ、それ位本気だって言うことだからいいか…


「どう?セーフ。把握できた?」


「残念ながら、遺体の個を保ってるか…不明だよ。でも、例の奴隷商の所に全員居そうだ…出荷されたりはしていない。個体識別は喚んでする方が良いだろうね…」

それ位バラバラか…

最悪だ…


「じゃあ…1人ずつ喚んでいくよ…」


「はい、お願いします」


「おいで元奴隷フラネルよ」

フラネルの頭と上半身が一体で現れ、その他の部分が、精肉された状態で並んだ…

料理の下準備が見てとれる!!

人間に何て事しやがる…


 その後も、各遺体を召喚し続け、最初の遺体よりは、マシな遺体が続き、少しだけ安心したところで、最後の熊江さんの召喚に取り掛かる。


「おいで、元奴隷熊江よ」

熊江さんが、いや、熊江さんだったものが現れた瞬間、絶句が辺りを包んだ…

人の形を保っていなかったのだ…

頭部と背骨と骨盤以外が召喚されなかった熊江さんは…

既にそれ以外の肉体が、この世に存在していない事を示していた。

食われ、消化されていたのだ…


「最悪だ…これじゃあ、やってみなけりゃ、甦るか、わからない!!」

セーフが呟く。

お熊さんには聞こえない呟きだ…


「ありがとうございます。これで、みんなを弔ってやれます。熊江も、妹も喜ぶことでしょう!」

お熊さんが、火の魔法を使おうとするのを間一髪止めることが出来た。


「まって、お熊さん!!早い、早すぎる!!召喚したのは、弔うためじゃない!!」


「では、何を?」

不思議そうな顔をするお熊さんに、残酷な現実を突きつける事を僕は止めた。

代わりに1つだけ話す。


「今から試す魔法は奇跡です。でも、いつも上手くいくとは限りません。だから、失敗しても、誰も恨んだりしないで下さい!」


「何をする気なのかわかりませんが、約束しましょう」

涙で濡れるかもしれない顔を正視できなかった…


「セーフ、救出漏れはないよね?」


「待っておくれ……うん、大丈夫。残念ながら、他の子達は個を特定できるレベルの肉体は残っていないよ」

それもまた悲しい結果だよな…

切り替えるしかないけど…


「よし、行くか。恵美、頼むよ!」


「はいっ!!いつでもどうぞ!!」

気合の入った声が響く。


「頼むよ!我と我に連なる眷属とで、永遠に失われし彼の者の命を再度、今ここに顕現させよう。リターンソウル!!」

詠唱とともに、輝く光の塊を恵美に向かって打ち出す。

それと同時に、虚脱感が僕を包んだ。

そして、真っ直ぐに、恵美に向かった光の塊は、僕に向かって打ち返された。


 被害者13人を甦らせるためには、何回打ち返さなきゃいけないんだろうと、考えると、頭の中で解説が始まった…

 規定の10回を越えた時点で1人の甦生が可能。

 10回を超えると、一回につき、10倍検討の補正がつく。

 つまりは、12回打ち合えれば、ミッションクリアだ!!

 100人分の甦生が可能になるね。


「7回目!!」

と恵美の返球が、帰ってくる。


「8回目!!」

何事もない。


「9回目!!ぬっ!!」

来た。

イレギュラーバウンドだ!!

思考圧縮を使っているので、球筋を追えていた。

補正してやるっ!!


「はいっ!!10回です」

問題なく帰ってきた。


「11回目!」


「ラストです!」

後はキャッチして治すだけだ!!

飛んできた塊を掴むと、金色だった塊が、体内に吸収され、淡い緑色に近い金色が全身を包む。

成功だ!!

ついでに、思考圧縮がレベルアップした。


「行くよ!!熊江さんからね!」

遺体に次々と触れていく。

すると、触れた13体が、全て淡い緑色に近い金色に包まれ、欠損部位が修復されていく…


 そして…

 お熊さんは、目を覚ました12人の奴隷に慰められることとなった…

 熊江さんは最後まで、起きなかった。

 心臓も脈打たなかったからだ。


 その姿を目にしながら、僕は残り87人分が未使用なので、光ったままだった右手で、再度熊江さんに触れてみた…

 すると、熊江さんは頬に赤みが指し、ゆっくりと瞳を開けた。


 お熊さんは、声をあげて泣いた。

 顔にかかる嬉し涙とともに、その大声は熊江さんをビックリさせた。

 でも、最後に姉妹は笑い合った。


瑞木美孝18才

レベル474(92)

体力値109万(1090)=11億

魔力値109万(1090)=11億

力109万(1090)=11億

知力109万(1090)=11億

俊敏さ109万(1090)=11億

器用さ109万(1090)=11億

幸運値109万(1090)=11億

魅力1100万(1090)=120億

風10万(1090)=1億

水8万(1090)=9200万

火5万(1090)=6400万

土8万(1090)=9500万

光4万(1090)=4800万

称号

貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者

スキル

超鑑定

他種族言語理解

スキル取得補正

緊急避難

レベル・スキルリセット

収納ポケット

レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正

叱咤激励

大声

降霊術

呪術・精霊魔法蕩涎級

範囲観測信頼級

交渉・召喚魔法上級

解体・身体強化・催眠魔法・殺気自在・思考圧縮中級

回復・風・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級

武装レベル:槍232、剣503、投擲495、打撃174、短剣731

リーフ、恵美、セーフ

相性

綱芳(2673)さやか(3712)恵美(13,5)武司(1178)玲子(816)朱音(13,0)メルー(4345)道緒(2385)直(2588)メアリー(2512)燕(2493)レモン(2535)流々(2341)里乃(2442)リーフ(24,8)奈美枝(961)御影(8868)ユリア(2887)枩李花(2385)霞(2493)ミサ(3582)岬(3702)潤(2301)雨音(2513)美嶺(5622)牛江(605)お熊(61)スラー(169)他42名(平均1946)

天河(2665)春臣(1501)君里(2243)秋虎(2193)アーサー(519)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1003)他23名平均(1826)

精霊:風(25,8)水(27,8)火(18,4)土(36,9)光(13,8)闇(17,9)

愛奴隷

リーフ・恵美

奴隷

朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他44人

天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人

設定

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楽しんでいただければ幸いです。

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