243美嶺の主張とエースの槍の円舞とオーク制圧完了
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「はぁああああっ!!」
エースが真紅の槍を地面に突き刺して、気合いを入れる。
前面に展開してきたのが、またしてもファイアオークの集団だったからだ。
こういう時、属性武器は面倒臭いよな…
デザインや色的には凄く格好いいんだけどさ。
「エース、援護が来るぞ。結構濃い奴だ」
「おぅ!!わかってるぜ。瑞木は、俺が倒した奴を頼む!」
あんまり僕が前面に出るのは好ましくないからね…
死体を回収して、戦闘の補助に回るのさ。
「了解だ…露払いは全面的に引き受けたよ!」
「いくぜ!!連続正拳突き!」
援護投擲をその身に食らって、ふらつくファイアオーク達の心臓目掛けて、エースの左右の拳が次々と突き刺さる。
オリハルコンの大砲の様な拳が肋骨を砕き、心臓を押し潰して破裂させていくため、エースの通った後は、胸に穴の空いたファイアオーク達が何頭も転がっている。
「うぅむ。頭蓋を砕かれてる死体よりは、かなりマシだが…グロいものはグロいとしか言いようがないなぁ…」
「槍で仕留められた奴だと、もう少し顔色が白いし、短剣の奴は生きてる時と、見た目が変わらないからな…比べると、全体的に赤黒いし、苦悶の表情が痛々しいな…」
先程の頭蓋を砕かれたオークはパパッと収納し、エースの拳に倒れた奴等も順次片付けて、と。
美嶺…
そこは、冷静に分析するところではないと思います。
淑女のたしなみ的に!
「美嶺?もう少し、女の子っぽい反応をしても良いんじゃないかな?」
「ふぅ…バカなことを!この野太い声で、きゃあ!!とかこわーい!!とか言えというのか?瑞木…人には其々に分というものがあるのだぞ?俺にそれは似合わないって話だ!!」
確かに…
こわーいって言った時の美嶺の嫌そうな顔が、半端なく哀愁を誘っていた。
向き不向きってあるよね…
「すまなかった。ただ、進んで、グロ発言はしなくて良いからね?なるべく避けておくれ?」
「グロ発言?した覚えがないぞ?」
待て!
無自覚か!!
「さっきの死体の話を嬉々としてしていた事だよ。さすがに、その辺りの事を嬉々として話されると、僕が凹むからね…しないで欲しい」
「仕方無いな…瑞木の頼みを無下にするつもりはない。ただし、1つ話を聞いてくれ…」
なんだろ?
「聞こう…」
「俺が俺の意志をのせて話す言葉は、俺そのものだ…さっきの観察と考察は、俺が自ら感じ、紡いだ気持ちだ。紛れもなく俺のアイデンティティーの一部なんだよ…それを否定されると立つ瀬がない。意には沿いたい気持ちはあるが、それでも…勘弁してはくれないか?」
おぉふ…
しまった、やらかしてたか!
セーフにも言われたのになぁ…
「ごめんなさい!美嶺の事を否定するつもりはなかったんだ…でも、現にやっちゃってるからなんとも言えないよな…」
「謝らなくて良い…瑞木に悪気があって言っているのではない事位は知っているぞ。頭ごなしに叱ったりしないしな…」
ぬぅ。
僕の娘は何て大人なんだ…
「拙いお父さんで悪いなぁ…」
「そうだなぁ…俺は、瑞木の描いた理想の俺ではないし、その理想になりたくないし、なるだけの技量も持ち合わせてない事をわかって欲しいな…」
うーん…
「理想の押し付けになってしまってるのか…」
「まぁ、端的に言うとそうだな…なぁ、瑞木…瑞木は自分の望まない。それでいて自分以上の何かになれと言われたらどう感じるんだ?」
そうか…
「僕は僕でしかない。だから、手持ちの札の中で遣り繰りして、少しでも上は目指すけど、それは人から見た理想に辿り着くためじゃなく…研磨の中で新しく生まれ出でる自分になるだけだよな…」
「そうだろう?つまり、なるようにしかならないのさ…まぁ、お淑やかに慎ましくなんて…俺の中には端から無いから、言われなきゃ、俺の中に入り込む余地が無いからな。言われること自体の否定はしない。でも、さっきみたいな全否定はキツいからな!言葉を選んでくれると嬉しいな…」
リーフ、恵美…
うちの娘は…
既に巣立ちを迎えそうな程、聡明なお嬢さんになりつつあるようです!!
「わかったよ…でも、あんまり、足早に成長しないでくれると、嬉しいなぁ。僕はまだ、美嶺と親子で居たいんだよ」
「大丈夫だ。親子の様な関係でなくなっても…夫婦として瑞木のすぐ側に居るさ!!」
おい…
「それは却下だな。折角だから、他の男に目を向けてくれ」
「むぅ…瑞木の言う淑女になる目は可能性としてあるが…他の男に目を向けるのは無理だな!!」
そんなに力強く否定しないて欲しいなぁ…
「心が折れそうだよ…」
「俺を嫁にする方向なら是非とも折れてくれたまえ。ふははははっ」
全く…
「仕事の方向に意識を向けるとするよ?」
「真面目君め!!乙女心を察しろよ」
笑顔だから…
心配ないかな。
「そこはお断りだ」
「まぁ、いい。幸いにして、時間はまだあるからな。気長にやるさ」
やらんでいいよ…
「さてと…エースの方は順調だな…既にファイアオーク達は全て片付けたようだしね…」
「あぁ…しかし、アイツ。確かに規格外に強いなぁ…まぁ。その分か知らんが、大間抜けな失敗もしてるけどな…」
あぁ…
槍さばきには惚れ惚れするよな…
失敗には目を覆いたくなるけど。
「優雅な舞を踊っているようにも見えるよな…真紅の槍を自在に使って、鮮血のダンスを…」
「まぁ…オークからすりゃ、さながら真紅の槍を持った死神だろうさ…ほら、そろそろウッドオークやオークキマイラが現れだしたぞ?あのダークオークとライトオークの一団が、属性持ちの最後だな…」
ふむ…
「とすると…その後、ジャイアントオークとオークロードが来てから重装備のオークナイトとオークアーマーが来たら終了だな」
「ふむ、そんなことを言っている間に、属性オークは全て片付いたな…全て胸に槍を一突きか…鎧袖一触とはこの事だな…」
まあね。
エースの槍が円を描くたび、体がクルリと向きを変えるたびに、オーク達の胸には穴が開いていく。
演武というか円舞という言葉が頭をよぎる。
それほどに流麗とした美しい武が、ここには存在している。
きっと、エースの数千万回に及ぶ槍の素振りが、この技術を支えている。
僕も槍のレベルは高いけど、同じことは出来ない。
やはり、努力は実を結ぶものなのだ。
「端から地力の差が半端ないからね…当然さ」
「まぁ、瑞木の高速サポートがあるから出来る芸当でもあるんだけどな…」
足元は大事だからね。
「ん?ジャイアントは楽勝だけど…オークロードが出てきてから少しだけペースが落ちたな…」
そうだな。
「アイツは魔法に耐性を持ってるようだからね…でも、属性持ちみたいに完全耐性じゃないから、ダメージが通るんだよ。ただし地力の差がありすぎて、相変わらず一撃死だけどな」
「理不尽な程に強いなぁ。」
まぁ…
勇者並みだな。
「それだけの努力をしてきたということさ…」
「瑞木との差を考えると気が遠くなるよ…」
別に良いけど…
「気にしすぎは、良くないな…僕も努力の面ではエースに敵わないしね。さぁ、鈍足のオークアーマーも最後の1頭だ…」
「本当に器用に隙間に突き入れるよな…これで、今日の狩りはお仕舞いだな」
うん。
狩りだけに限れば終了のお知らせだね。
「早く終わって良かったよ。自分で戦った方が凄く楽だって事が良く分かった…どう考えても僕にサポートは向いてないわ。ガンガン敵をなぎ倒してる方が精神的なストレスがかからない…」
「意思の疎通が出来ない魔物に限ってだけどな」
全くもってその通りだ。
瑞木美孝18才
レベル474(92)
体力値109万(1090)=11億
魔力値109万(1090)=11億
力109万(1090)=11億
知力109万(1090)=11億
俊敏さ109万(1090)=11億
器用さ109万(1090)=11億
幸運値109万(1090)=11億
魅力1100万(1090)=120億
風10万(1090)=1億
水7万(1090)=9200万
火5万(1090)=6400万
土8万(1090)=9500万
光4万(1090)=4800万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法・殺気自在中級
回復・風・火・転移魔法・馬術・思考圧縮・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲495、打撃174、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(2673)さやか(3712)恵美(12,4)武司(1178)玲子(816)朱音(11,8)メルー(4345)道緒(2385)直(2588)メアリー(2512)燕(2493)レモン(2535)流々(2341)里乃(2442)リーフ(24,2)奈美枝(961)御影(8488)ユリア(2887)枩李花(2385)霞(2493)ミサ(3582)岬(3702)潤(2301)雨音(2513)美嶺(4329)牛江(490)お熊(56)スラー(169)他42名(平均1946)
天河(2665)春臣(1501)君里(2156)秋虎(2193)アーサー(519)太陽(652)七海(498)エース(2956)朋久(1003)他23名平均(1826)
精霊:風(24,6)水(27,2)火(18,1)土(36,6)光(13,8)闇(17,1)
愛奴隷
リーフ・恵美
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他44人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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