235セーフの意図と瑞木の性質
「とは言ったものの…どうやって伝えるかな…無双しながら、仲間にもフォローをお願いするって…自慢じゃないが口下手なんだぞ、俺は!!」
エースが悩んでるなぁ…
「僕の時は、上手く当てれた人にはご褒美をあげますって言ったんだよな…ん?そう言えば…あの後、ご褒美をあげた記憶がないな…ねぇセーフ、どう思う?」
「おぉ。思い出したか…瑞木が忘れるなんて珍しいじゃないか。わたしゃわざわざ焦らして、みんなが悶々とする様を楽しんでるのかと思ってたよ!」
待てや!!
前半はともかく、後半の人聞きが悪すぎるじゃねぇか!!
「一昨日、昨日とバタバタしまくったから、忘れてたんだよ…申し訳ないなあ。ただ、後半の台詞は聞き捨てならないよ。まるで僕がサディストみたいじゃないか!!」
「そうだよ?」
は?
「何ですと?」
「だから、サディスト」
意味がわからん!!
「だから、何でそうなるんだよ!!僕にそんな趣味はないってば!!」
「気づいてないのかい…まぁ、ある意味では当然か…瑞木…人の心って奴は、結構危うい。少しのことで大きく影響を受けるもんさ。ところで、完全なる善人なんて気持ち悪い奴が存在すると思うかい?」
何を言っているんだろう?
神様の事か?
「話の繋がりがわからないけど…人間に限るならあり得ないだろうね。自我と欲はすぐに結び付くから。意思を介在した時点で、人を取り巻く事情は歪む。移ろいやすい心を完全に善などという状態に留めることは不可能だ!!」
「そう、所詮は人の身で、感情を完全に制御することなど出来ないね!」
そりゃそうだろう。
だからさ…
それがなんで、僕がサディストなどと呼ばれる事と関係があるのさ?
「当たり前だよね?」
「そう。そうなんだよ。元の世界で私が知ってるサディストと呼ばれる人間はね…心根が優しい奴が殆どだったよ」
何でだろ?
「イメージと違うね…」
「人間と人間が、対になって関係を築くんだ…一方だけが望む関係が成立すると思うかい?」
ん?
サディストの対と言うと…
マゾの人か…
「あぁ…サディストは、マゾの人が望む方法で愛してあげてるってこと?」
「そうさ、マゾの奴がしたいと望む奉仕を、躊躇なく受け取れる資質と、それに対して的確に応じる気質を持ってる奴が、サディストと呼ばれることもある…」
それって…
イメージとは真逆の関係に聞こえるなぁ。
僕ごときの貧弱な人生経験じゃあさ…
「んで?僕の何がサディストなんだって?」
「これ程説明しても気づけないのかい?さっきの特徴をよく考えてごらん?瑞木の性格にかなり似てる部分が多いだろう?」
そうかな…
「つまり、優しくて、人に合わせるのが得意で、人が喜ぶ事に対しては、僕がその内容について、あまり苦にしないって言いたいわけ?」
「違うかい?」
……ふぅ。
「優しいかどうかは別にして、それ以外のポイントは、大外れはしてない気がする…」
「だろう?だから、敢えて言うのさ…こちら側に引き戻すためにね。私は旦那がサディストの位置に堕ちてくのを、手をこまねいて見ている趣味はないからね!!」
ふむ、警鐘か…
サディストでもいいかって考えに陥らないように指摘してるんだね。
「なら、なんで僕が忘れてること自体には、指摘がなかったんだい?」
「瑞木…まだ2日前の出来事だよ?しかも、ラードを救うことで一杯一杯だ…そんな状態で褒美をくれ、なんて言う奴が、うちの面子にいるかい?」
居ないだろうなぁ…
実際居なかったし。
「確かにそんな状態で言うべき話じゃないね…言うなら今日の夕飯時くらいか…」
「そう言うことさ…そして、極力私からは振らない。別の奴から振らせるね」
そりゃまたなんで?
「理由があるのかい?」
「さっきの話をするためさ!!私が振って話したら聞く気になったかい?」
ん?
「365日、朝昼晩いつ如何なる時も、セーフの声を聞きたいと思っていますが何か?愛してますし!!」
「な!なな!!なんで即答!?しかも、サラッと愛してますとか言ってるし!!悪かったねえ!!小手先の技を使ってさ!!」
慌てる顔が最高すぎる!!
脳内ライブラリに保存保存っと。
「いや、さっきの話は凄く解りやすかったから、ありがたい話なんだよ…でもね?僕が、セーフの話を聞かないなんて事があると、セーフに思われてるなんて…心外なんだよ…ねぇ、セーフ?」
ニッコリと笑いかける。
「いや、えっと?え?あ、うん。それは…だって、嫌がられたら私も嫌だし…怖いじゃないか…」
えっと…
「怖いって何が?」
「い、言わせるのかい?瑞木に嫌われるのが怖いんだよ!……はぁ…はぁ…」
あぁ、可愛いなぁ。
目を潤ませて話す様は、夜露に濡れる可憐な花のようだ!
「あっ……っていうか…こんなやり取りってさ…」
「かなり、危ないじゃないか!!ダメだよ!!さっき言ってたそっちの趣味は嫌だからね?そっちの世界には行かないでおくれよ!!」
んー、自信無いなぁ。
「ゴメン。セーフの事が可愛すぎて、そっちの趣味に目覚めそうだね。もし目覚めたらセーフのせいだね。おめでとう…」
「何もめでたくなんか無いじゃないか!!ダメだよ?ダメなんだからね?ゼーッタイ許してあげないんだから!!」
拘るなぁ。
「セーフ、わかったからさ…落ち着こうよ…いつもよりも、幼い感じになってるよ?どうかしたの?」
「わかったなら、いいんだよ…っていうか。エースへのアドバイスは良かったのかい」
あぁ…
忘れてた…
「んーっ!大丈夫みたいだね…きっと、投擲を試してみてくれとか頼んだんじゃないかな?」
「あぁ!そうだぞ、瑞木。俺が見てみた限りでは、そんなもんさ。投擲の力がつけば、燈佳をしっかり助けられるって話して、みんなは納得ずくみたいだ」
おぉ、美嶺。
「ありがとう…助かるよ…」
「しかし…セーフとも大概仲が良いなぁ!!妬けるほどのいい関係だな。うらやましいといえるぞ!!」
セーフとは、美嶺が知らないような時間帯に話してたからなぁ…
ここまでおしゃべりしているのを間近でみるのは、始めてかもね。
「さて、説得が終わったなら良かった。オークたちの集団の3回目の大波がおしよせてくるから、邪魔にならないように退きますかね…」
「どこまで行くんだ?」
観察だけなら空からでも、分かりやすいけど、やっぱり、間近で見たいよね。
「エースの近くに寄ってみよう」
「おう!今度はどうやって片付けいくか楽しみだな!!」
ん、そうだね。
みんなの相性値がうなぎ登りになると良いなぁ!
瑞木美孝18才
レベル437(92)
体力値94万(1090)=10億
魔力値94万(1090)=10億
力94万(1090)=10億
知力94万(1090)=10億
俊敏さ94万(1090)=10億
器用さ94万(1090)=10億
幸運値94万(1090)=10億
魅力940万(1090)=100億
風9万(1090)=1億
水7万(1090)=8500万
火5万(1090)=5880万
土8万(1090)=8750万
光4万(1090)=4410万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法・殺気自在中級
回復・風・火・転移魔法・馬術・思考圧縮・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲495、打撃174、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(2673)さやか(3712)恵美(12,4)武司(1178)玲子(816)朱音(11,8)メルー(4345)道緒(2385)直(2588)メアリー(2512)燕(2493)レモン(2535)流々(2341)里乃(2442)リーフ(24,0)奈美枝(961)御影(8488)ユリア(2887)枩李花(2385)霞(2493)ミサ(3582)岬(3702)潤(2301)雨音(2513)美嶺(3156)牛江(480)お熊(56)他42名(平均1946)
天河(2665)春臣(1501)君里(2156)秋虎(2193)アーサー(519)太陽(652)七海(498)エース(2483)朋久(1003)他23名平均(1826)
精霊:風(24,6)水(27,2)火(18,1)土(36,6)光(13,8)闇(17,1)
愛奴隷
リーフ・恵美
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他44人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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