表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第5日目 ラードを仲良く救う会と燈佳親衛隊の意義をい・ろ・い・ろ・な意味で知らしめよう。
249/503

SS恥ずかしがりやの燈佳

可愛らしい、燈佳さんを書きたかったんです。

「私は鍵軒燈佳、元ラード王国騎士団副団長だ。私の命は御厨リーフお嬢様のためにある。いや、あったと言うべきだな」


「今の私は全てのシガラミから解き放たれてしまった。残念ながら…」


「私は永遠にリーフお嬢様の隣に居たかったが、憎き特異体のオークの手にかかり、死んでしまったのだ…」


「しかし、幸運にも私は甦り、リーフお嬢様と再会できた訳だが……幸運に感じたのは、我がリーフお嬢様に夫が出来たという、最悪のニュースを聞くまでだった。しかも、リーフお嬢様本人から抱き締めながら事細かに聞かされるという至福と同時の苦行まで受けた」


「つまり、死んだことによって、私は騎士団から自動的に除籍。責任をとってリーフお嬢様も騎士団長を解任され、騎士団という繋がりを断たれた」


「更に、リーフお嬢様は下町で、救世主をしておいでになった。しかし、状況の悪化により、心が折れたところに瑞木美孝が現れた。そして、弱った心につけ込んで、あろうことか、リーフお嬢様を嫁に迎えたと言う!!」


「これにより、リーフお嬢様は結婚して家庭に入り、私個人との接点はほぼ無くなってしまった」


「…と思っていた時期もありました…リーフお嬢様の胸に抱かれてのお説教という至福を体験しました…このまま死んでも構いません。というか、此処こそが天国!!むしろ私の時を止めてくれ!!」


「しかし、結局のところ、その天国からは、強制退去させられましたが得たものはありました。リーフお嬢様はラードを救う事をまだ諦めていないと言うことです」


「ハーレム野郎の瑞木を支えるという気にくわない理由ではありますが、リーフお嬢様は戦いを続けるのです!!」


「そして、私を甦らせたのは、私のただ一人の肉親である朱音のためだとわかりました。リーフお嬢様と朱音が幸せそうに笑っているのです。私には状況を受け入れるほかありませんでした」


「朱音には、労いと感謝を…瑞木にも、感謝と宣戦布告を告げました。瑞木がリーフお嬢様を奪ったことを、未来永劫許さないことは確定ですが…そして、私は1つの区切りを自分の中に迎えました」


「リーフお嬢様が私の中で一番なのは、死んでも変わりません。実際死んでも変わりませんでした!しかし、お嬢様は既に人妻!!私がこの手で抱く可能性は無くなりました。そこ!!元から無いとか言わない!!泣きますよ!?」


「ふぅ…だから、リーフお嬢様は神として崇め、私は私の女の幸せも目指す事にしたんです。もちろん、リーフお嬢様を助けるためにも動き出します!!」


「そんなことを考えていると、恋敵の瑞木から信じられない好条件で、自分とは違う組織を立ち上げて鍛えてくれないかと言われました。理由も悪くないのです!」


「奴隷達を悪徳奴隷商から安く買い叩いて救うという。そして、痛快なほど鮮やかな買い取り劇を経て、私は仲間を手に入れました。そう、奴隷でなく仲間を…」


「ラードの未来を共に担う仲間達との組織に、あえて燈佳親衛隊と名前をつけたのには、理由がある。…名前を売るためだ!!」


「組織は、基本的に人材の循環がないとすぐに濁る。濁らなくても、高齢化して立ち行かなくなる。防ぐ方法は、新しい人材を確保して、中身を新しくしていくこと。これは長の責務でもある」


「そして、私は長の責務から、強い子種である瑞木に処女をくれてやろうとした。恥ずかしかったが、長としての責任感で、スラスラとセリフが出てきた」


「でも、結局は瑞木に断られた。嬉しかった。リーフお嬢様とのことが、遊びではないとわかったからだ。でも、ホントに瑞木は嫌な奴だ。知れば知るほど、良い奴だとわかってしまう」


「ホントに狡い奴だと思った」


「そのあとも、瑞木の手腕でどんどん物事が決まっていく。ラードを仲良く救う会からの出向者を募った時など、希望者に手をあげさせていた」


「そして、決定したのは、私に惚れてると公言して憚らない男。私だけを思い続けてきたとその男の目は語った。まずい…このおじ様凄く好みだ!!」


「嬉しさをあまり表に出すと、恥ずかしくて逃げ出したくなるので、長としての仮面をかぶってなんとかやり過ごす。明日の狩りでもこれで行こう!!」


「狩りが始まり、エースは期待の半分位の成果はあげてくれた。でも、無双という状態には程遠い!!ヤバい。この状態で、レベルを上げられないと今後の活動で、じり貧になるのが目に見えている!何とかしなければ!!それも早急にだ!!」


「エース!!我が親衛隊最強の我が槍よ!!ここに来い!!と、叫んでからエースが来るまでは、ほんの一瞬だった」


「はい!!」

と、エースがたちまち片膝をついて頭を垂れていた。


「もう本当に、恥ずかしくて顔が熱くなってきた。私の槍って、ある意味卑猥だ!!でも、ここで顔を崩すわけにもいかない。エースには頑張って貰わないと!」


「エースよ。立て!我が前に来い!!と言うと、エースはガチガチのまま直立不動で私の前に進み出る」


「はっ!!」

と、直立不動する姿は、真っ赤で私の近くに来たことによる、嬉しさと緊張が滲み出ている。

何て可愛らしく、素晴らしい殿方だろう。


「私の事を心配しすぎだ…私の周りには、他の親衛隊もいるし、朱音達もいるのだ…もっと自由に、ド派手に殲滅して来てくれ。それに成功した暁には、この褒美の続きを渡してやるから…頑張れ!!と言いつつ、口付けを敢行した。唇を寄せるまでは、長としての義務だったが、途中からエースの中を貪るために、夢中になってしまっていた」


「え?何故?続き?」

終わった後もエースは、放心していた。

私の心に灯りが点る。

この反応は、私が好きだが、その思いを遂げる必要性を感じていなかったものの反応だ…

私の事だけを大事にしてくれているのだ!!

嬉しすぎる!!


「エース…頼もしい私の騎士よ。勇ましすぎて、全く心配などされなかった私を、か弱い女の子の様に、気にしながら戦ってくれてありがとう。だがな、これはエースが無双するための戦いだ。ド派手に行ってきてくれ!その後のベッドでは…優しくしてくれれば良いから!!と言いつつ、内心では恥ずかしくて、うわぁ!うわぁ!うわぁ!って叫んでいた。私…間違いなく、はしたないよねコレ!!でも、エースに頑張って貰わないといけないので致し方ないの!!」


「あの…俺、こんなおっさんなんだけど?良いのか?」

なんて、エースが聞いてくる。

うぅ…

これ以上は、逃げ出したくなるんだけど…

恥ずかしいよう!!


「エース?私が貴方に抱かれたいと言っているのだ。他に何か理由がいるのか?って言葉を義務感を振り絞って、なんとか吐き出した後、出来れば体だけじゃなくて、私の心を望んでくれたら嬉しいなと思った」


「はい!!もう1つだけ必要な理由が要ります!!」

という言葉を聞いて、正直顔がにやけたと思う。


「ふむ…それは何かな?と聞きながら、夢心地だったことは間違いない!」


「私は貴女をお慕いしています。だから、私は貴女の心が欲しい!!頂けるのでしょうか?」

とエースが言ってくれた時は、もう既に、恥ずかしさは消えてしまっていた。

私の、私だけの騎士を手に入れたことがわかっていたのだから!


「私はこれでも、恋に夢見る乙女でな…好きでもない男と寝る趣味は無いぞ?私を抱くことが出来る男は、私の心を手に入れた男だけだな!!この返答で満足か?と答えつつ、幸せでうずくまりそうになってしまう」


「はい!!必ずやご意向に沿い、貴女を私のものと致します。必ず!!永遠に!!」

言って貰えたら幸せだと思う言葉を、2つ続けてエースが言い、私の心は完全にエースに捕らえられた。

多分、もう逃げられない。

いや、逃げる気にすらならないだろう…


「その言葉を違える事無く、我が前に再び帰ってくるが良い!!ベッドで続きを楽しもうではないか!!と言いつつ、流石にこれは羞恥心が身を包む」


「有り難き幸せ!!行って参ります!!」

と言ったエースの瞳には、私だけが写っている。


「私は…この後、エースと幸せになる。少なくとも私は幸せだろう。だから、エースにも後で聞いてみよう。幸せか?と、私は幸せだ。と、恥ずかしいけど大事な事なんだから…」

楽しんで頂ければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ