229出立とぬいぐるみ
「これで契約は完了だな。全く、足元を見やがって…これだけの大口には、普通少しは配慮をするものだぞ!この守銭奴め!!」
燈佳さんに怒鳴られる。
「いえいえ、適正価格で代金を頂いただけですよ?高いと言われるなら、他でお買い求め頂ければ良いだけでしょう!」
あくまでもやんわりと僕が返答する。
「ふん、物は言いようだな。治療の腕を背景にむしり取っていくだけではないか!金の亡者め!!次回は少しは値引きをしろ!!私たちは出発する!!着いてくるなよ!!」
燈佳さんが叫び、荷馬車が進んでいく。
取り敢えず、息を潜めて僕らを見ているハイエナどもへの対応のために、仲が悪く見えるように演技しないといけないからね…
「地獄の沙汰も金次第という奴ですよ。現世に留まりたいなら相応の対価を必要としますからね。と言うわけで、お金の支払える内はどうぞご贔屓に…もちろん、対価を払って頂ければ護衛を致しますが…タダ働きはごめんです!!」
ハイエナ達の間者に笑いが広がった。
与し易いと聞こえたらしい…
「さて、僕らは休憩を10分挟んで出発だよ…メルーさん、申し訳ないですが足が遅いので荷馬車は5分前に出立して先行させておいて下さいね!僕も同じタイミングでリーフ、恵美、美嶺と出発しますから。留守は御影に任せますので、もし、その間に来客があった場合はそちらへ回して下さい!!」
告げた途端に声をかけてくる馬鹿が1人。
「おはようございます。是非雇って欲しくてお邪魔しました。お話を聞いてください!!」
間者の1人が、表面上丁寧に声をかけてきた。
「御影!!ちょっと来い!!おはようございます。雇用希望ですか、話はコイツが聞きますから、指示に従ってください。僕は指揮に忙しいので失礼します」
「待て!あんたと話がしたくて来たんだ!!話を聞いてくれ!!」
足留めをしたいらしいが、付き合う気もない。
「失せろ…今の言葉を理解しない馬鹿を雇う気はない!」
笑顔のまま伝えると、キョトンとした顔で固まったので、そのまま置き去りにした。
一瞬後に喚き出したが関係無い。
「アイツは不合格な。追い出して良いから。後は宜しく」
と御影に告げて、その場を後にする。
「瑞木さん、そこまでやったなら、殺気で射抜いて排除するとこまでやって下さいよ」
えーっ、それやると僕の力で守ってる感じになるからさ…
お断りします。
あくまで、僕以外にも実力者がいる事を認知させたいんだよ。
「それは御影の仕事だね。よろしく」
「……はーい…ワンマン経営でないと知らしめたいんですからね。わかりました、よっ!!」
御影が殺気で間者を射抜いた。
そうそう任せたよ。
店に入る。
「美嶺、準備は済んだかい?」
「おう、準備は万端だ!!瑞木が用意してくれた鎧も動きやすいぞ!!」
可愛い尻尾は出せないけどな…
「よし、リーフと恵美ももう来るからな!そしたら出発だ!!」
「おう!!」
満面の笑顔で返事をする金髪の豚耳少女…
美嶺は可愛いのぅ。
「「行きましょう!!」」
顔を引き締めた奥さん2人の支度が済んだらしい。
気合い十分だ…
「うん、行こう。朱音さんはみんなをよろしく」
朱音さんに一声かけて、狩りの準備開始だ!!
範囲観測で確認してみると、メルーさん達も、荷馬車で出発するところだった…
僕等もさっさと、走り出す。
「セーフさんは、順調でしょうか?」
リーフが、先行して現地を確認しているセーフを気遣って聞いてきた。
「不安要素が存在しないからな…大丈夫だよ。事実上、セーフに何か出来る奴は存在しないからね!」
「はい!」
「しかし、真面目に馬鹿みたいな盛況ですね。しかも、大概歪んだ様な眼差しの奴等ばかりが来始めてる!」
そうだね、恵美。
「御影には、苦労を掛けちゃうな…」
すり抜けてきた店の前には、さっきの馬鹿を皮切りにして、人の波が押し寄せようとしていた。
「うちの面子じゃあ、御影以外に支えきれそうにありませんね。キツい。」
だよね…
「御影には悪いけど切り替えるよ!!」
と言いながら、門扉で松本くんに手を振って外に出る。
「僕はここから少しの間別行動だ。美嶺は、どちらと一緒に行く?」
「恵美だな。ここで大人しく待とう。間者はここでシャットアウトしてやる」
物理的でなくて、精霊魔法でだけどね。
「おう、リーフはセーフと合流して状況の確認に努めてくれ。では散開」
「はい、簡易拠点と馬用のシェルターはお任せください」
ここで解体の予定だからね…
「さて、小高い丘と防御柵の作成で良いかな…あんまり急こう配だと馬が上れないから、ラード方面はなだらかにしなきゃね…」
そぅ、殲滅用の陣地を作りに来たのですよ…
「我が友、大地の精霊よ…地面を隆起し、陣となして整形せしめたまえ!!」
「お安いご用!馬用のシェルターと防御柵も陣の中央近くに設置しておくがいいか?」
痒いところに手が届く感じだなぁ。
ありがたい。
「ありがとう。スマンね」
「謝るな。好きでやっている事だからな。礼だけで十分だ!!」
そっか…
「了解した」
「わかれば良いぞ、またな!」
一瞬で地形を大幅に変えて消える大地の精霊。
仕事人だなぁ…
「これで準備は揃ったな。一度リーフ達のところに戻ろう。そろそろエースがみんなを引き連れてくるしな…」
「おかえりなさい、美孝さん。仮拠点は設置が終わりましたよ…どうですか?」
ん…
何というか。
一言で言えば、乙女って感じだね…
一部分だけ除いてさ。
「ごめん。僕の趣味には合わないから、次回があったら、もう少し、簡素に作ってくれると嬉しいな…」
「はうっ!!そうなんですか?やり過ぎましたか…では、花は3割カット位ですか?レースやドレープは?ぬいぐるみはこのままで良いですよね?」
至るところに花が咲き乱れ、かわいくフリルがついた馬房や柵が設置され、ぬいぐるみがむつみ合っている。
どうしてこうなった?
「99%カットで!!」
「え!!」
花とかも多すぎますから!!
「99%カットでお願いします!!特にぬいぐるみは小さい子に悪影響を及ぼすので、今この瞬間に100%撤去してください!!」
「この子達の何が悪いと言うんですか?」
リーフ、涙目だけど駄目だよ?
四十八手をしているぬいぐるみなんて、ダメとしか言えないでしょうが!!
「卑猥に過ぎます。僕としたい体位とかの順なんですか?」
「ご名答です!!ここから一位で、順に並んでるんですよ!!」
胸を張ってどうするのか!!
しかも、上位は全て女性上位の形ばかりですな…
「ご希望はわかりましたから、撤去しなさい!しないなら僕がやりますけど良いですか?」
「どうしても?」
おいっ!!
「ここはプライベート空間ではなくパブリックスペースなんです!!公共空間なの!!リーフの趣味を垂れ流して良い場所じゃないんだから!自重しなさい!!」
「わかりました…私の部屋にしまっておきます…」
え?
「今、ぬいぐるみが消えたけど…どこにどうやって消したの?」
「はい、転移魔法で私の部屋に送りましたよ!」
嬉しそうだけど…
新しい魔法を覚えたね…
どんだけ、ぬいぐるみが大事なんですか!?
「僕も転移魔法が使えるようになりました」
「それは良かったです。そうそう、また今夜、ぬいぐるみで研究ながら致しましょうね!!」
…これは……
爆乳婬獣の称号は伊達ではないと言うことですか!
「わかったよリーフ……セーフ、居たんならなぜ止めないんだよ!!」
「触れる術のない私に出来る事なんぞあるもんかい!!」
あぁ…
「ごもっともです」
瑞木美孝18才
レベル435(92)
体力値94万(1090)=10億
魔力値94万(1090)=10億
力94万(1090)=10億
知力94万(1090)=10億
俊敏さ94万(1090)=10億
器用さ94万(1090)=10億
幸運値94万(1090)=10億
魅力940万(1090)=100億
風9万(1090)=1億
水7万(1090)=8450万
火5万(1090)=5860万
土8万(1090)=8700万
光4万(1090)=4390万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法中級
回復・風・火・転移魔法・馬術・思考圧縮・勇者魔法・殺気自在初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲493、打撃174、短剣725
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(2663)さやか(3712)恵美(12,3)武司(1178)玲子(816)朱音(11,7)メルー(4325)道緒(2365)直(2568)メアリー(2492)燕(2473)レモン(2515)流々(2321)里乃(2422)リーフ(23,8)奈美枝(961)御影(8468)ユリア(2867)枩李花(2365)霞(2473)ミサ(3562)岬(3682)潤(2281)雨音(2493)美嶺(1634)牛江(480)お熊(56)他42名(平均1936)
天河(2645)春臣(1481)君里(2156)秋虎(2193)アーサー(516)太陽(652)七海(498)エース(2346)朋久(1003)他23名平均(1821)
精霊:風(24,6)水(27,2)火(18,1)土(36,6)光(13,8)闇(17,1)
愛奴隷
リーフ・恵美
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他44人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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