213幸せを定義と奴隷の行方
「あんた…瑞木を舐めんじゃないよ?」
セーフ…
紹介してないでしょ?
君の声は、まだ燈佳さんに聞こえないんだから…
殺気を纏っても無意味だよ?
「燈佳さん…残念ながら、僕には一人一人を幸せにする事は難しそうですね。だから、リーフも、朱音さんも、恵美も、セーフも、さやかさんも、美嶺も全員の力を借りて、僕も含めて全員で幸せになる事を目指します!」
「…私を除け者にしてですか…」
非常に不機嫌そうに返された。
そんなこと言ってないよ?
「もちろん、燈佳さんが望むのなら、その幸せの輪に加わって頂くのは吝かではありません!!ただし、うちの会の面子の希望者や奈美枝さん達も加わる予定なので、そこのところはご理解下さいよ?」
「あぁん?それは私もハーレムに入れるって言ってやが…いるのですか?」
ちっがーう!!
するかよ!!
そんなことに興味ねえよ!!
「…貴女の幸せの定義は、必ずピンク色に限られてるんですか?違うでしょう?僕は、家族として幸せを感じる空間を分け合いたいんです!!うちの面子には男もいるし!」
「ん?私に限れば、リーフお嬢様とのピンク色の記憶に浸るのが一番幸せですよ?しかし、人それぞれに違うのは知っています。では、瑞木の言う幸せとはなんなんです?」
何故、貴女達の関係性でピンク色の記憶が生まれるのか謎なんだけどなぁ…
まぁ、気にしたら負けだよな。
多分…
「普通の事だと思うんですけど…日々、働いて糧を得ながら成長し、奥さんや仲間達と美味しいご飯を食べながら笑い合い、愛する人と楽しい時を過ごして、子供を授かれたらいいなぁと思ってますよ?」
「くっ!!殺せっ!!」
いや…
なんで、そんな反応?
「…オークに囚われたんですか?」
「もっと、質が悪いでしょうが!!っつーか、君。なんで、そんな性格してるくせにハーレム抱えてんのよ?意味わからないわ!!」
んー?
「……何て言うか…タイミング?」
「それは…どんな悪運なのかしらね!」
まぁ…
「悪運というよりも、かなり一気に、仲良くなったり、迫られたり、結婚したり、奴隷にしたりしたものですから…断るのは、僕には出来なかったんですよ!」
「ちっ!!その運の千分の一でも私に有れば!!」
…何が起ころうとも、燈佳さんがリーフと結ばれることは無いんじゃないかと、思うんだけどな。
「返答としては、合格でしょうか?」
「…わかりました。ここは、合格としておきましょう。でも、私は瑞木に負けたのではないぞ。私は性別の壁に行く手を阻まれたのだ!!男に生まれたことに感謝するのだな!!では、サラバだ!」
待て!
まだ、したい話がある。
勝手に帰ろうとすんなよ!!
「まだ、お話の途中です。勝手に帰られたら困りますよ…」
回り込んで、行く手を塞ぐ。
「ええい!!放せ!私はいまから忙しいんだ!!その手を放すが良い!!私は今からやけ酒を煽って、涙の海に沈むという重大な任務が出来たのだ!!行かせてくれ、頼む!!」
手など掴んでないがな!
言い掛かりは止めてくれよ!!
「っていうか。悔しいのはわかりますけど…その重大な任務は、話の後に、うちのバーでやって良いですから話だけ聞いて下さいよ!!」
「ん?珍しいじゃないか…瑞木が、他人にそこまで強制するなんて…」
あぁ、セーフ!
理由があるんだ!!
ついさっき、セーフが知らせてくれた話のせいだよ…
「理由があるんです。リーフ!!朱音さん!!燈佳さんを引き留めてください!!」
「「喜んで!!」」
瞬時に燈佳さんの両腕に、枷がついた。
「あっ!!卑怯な!!くっ!殺せ!!」
そのネタはもういいってのに…
「…どうかしたの?」「俺に関わる話か?」
奈美枝さんは気にするのかな…
美嶺には直接は関係無いかな。
「燈佳さん、良く聞いて下さい。真面目な話なんです!」
「…ん?真剣にヤバい話…ですか?」
瞳に、灯が点る。
さっきまでの覇気を纏ってくれたらしい。
「ありがとうございます。命に関わる話なので、是非真剣に聞いて下さい!」
「「「はっ?」」」
そこかしこから、疑問の声が上がった…
皆にも聞いて貰おう。
「ラード王が、民の救済に乗り出しました。餓えた国民に、夕方から炊き出しをしているそうです」
「それが命に関わる?」
セーフの調査でね…
「国民は…問題ないんですが…その国民が使役してる奴隷に対しては、炊き出しの義務がないんです!!法的に!!」
ラード王は、血の涙をながして、切り捨てるだろうな。
「つまり?奴隷には炊き出しが受け取れない?」
そうです!!
「餓死するしかない子達が9割を越えたそうです。何故なら雇い主にも、その余裕がない!!」
「私みたいに、甦る可能性は?」
残念ながら…
「多分…生きるために、血で血を洗う、奴隷同士の食いあいが始まるはずです!!つまり、食べられてしまって、死体は残らない!!」
「な!!」
遺体がなければ、蘇生は出来ないからね…
「何とかしないと、今生き残ってる奴隷達174名が、ほぼ全て死にます!!」
「バラバラに管理されてれば死体くらい残るのではないですか?」
そもそも、餓死させたくないんだよ!
僕は!!
「いいえ!!お荷物でしかなくなった奴隷を抱えた主人が、次にどうするか、わかりますよね?…簡単ですよ。売り払えば良い!!奴隷商人にもメリットがあります…安い金で肉が手に入る…そして、既に1ヶ所に集まってしまっているんです。」
「はぁ!?奴隷商人ってアイツですよね?肉って…食うってことですか?」
そう。
「自分でなく、商品の奴隷に食わせるんですけどね…」
「胸くその悪くなる話ですね…それで?恋に破れた私に何をしろと?」
そう思ってくれるなら話は早い。
「奴隷達を率いて、第3勢力を形成して貰えませんか?」
「つまり、奴隷達を買い漁って、育て上げろってお話ですか?」
さすがだね…
「その通りです…買った奴隷達と正式な契約を交わして、冒険者とも、僕らとも違う第3勢力として、ラードの未来を担う組織の管理をお願いしたいんです!!」
「瑞木のサポートを受けられるってことなんですか?」
もちろん!!
「うちの会から、希望者を募って、実質的なサポートを1人つけましょう。あと明日の狩りに着いてきて貰ってレベル上げをあげて、能力の底上げをしましょう。契約の補助も請け負います!!」
「…無理ですね!!趣旨には賛同できますが…私にはそんな資金が無い!だから無理です!そもそも、私に依頼しないで、自分でやれば良いでしょう!!」
いえ!!
「やって頂きます!!理由が金だけなら、僕が融通すれば解決ですから!!やって下さいますよね?」
「…そこまで言うならやりますけど…納得のいく理由を話して貰えるんですよね?特に、奴隷が今この時に命の危機を迎えた理由が不可解です!!肉をかなり流してるでしょう?奴隷の維持費は下がってないとおかしい…」
ほっ…
ありがたい!!
理由については、気づかれたけど…
説明すれば納得してくれるはずだ…
「お引き受け頂きありがとうございます。承知しました。お話ししましょう」
瑞木美孝18才
レベル427(92)
体力値91万(1090)=10億
魔力値91万(1090)=10億
力91万(1090)=10億
知力91万(1090)
=10億
俊敏さ91万(1090)=10億
器用さ91万(1090)=10億
幸運値91万(1090)=10億
魅力910万(1090)=99億
風9万(1090)=1億
水7万(1090)=8290万
火5万(1090)=5750万
土7万(1090)=8530万
光4万(1090)=4300万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法中級
回復・風・火魔法・馬術・思考圧縮・勇者魔法・殺気自在初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲493、打撃174、短剣725
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(2573)さやか(3712)恵美(10,6)武司(1178)玲子(816)朱音(11,2)メルー(3972)道緒(2243)直(2463)メアリー(2371)燕(2345)レモン(2396)流々(2222)里乃(2318)リーフ(19,2)奈美枝(931)御影(7972)ユリア(2751)枩李花(2260)霞(2362)ミサ(3439)岬(3566)潤(2163)雨音(2344)美嶺(889)他42名(平均1891)
天河(2542)春臣(1431)君里(2022)秋虎(2002)アーサー(509)太陽(652)七海(498)エース(2091)朋久(1003)他23名平均(1740)
精霊:風(24,0)水(26,9)火(17,8)土(32,9)光(13,5)闇(16,8)
愛奴隷
リーフ・恵美
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他44人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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