202キスマークと玲子の気迫
「うわっ!!しまったぁあああ!忘れてたぁ!!」
ただいまの時刻は、午後4時56分。
そう、約束の時間の4分前だ…
意識を覚醒させるのに1分も費やしてしまった。
「何をですか?」
お隣のリーフはほんわり眠そうで幸せそうだねぇ…
君も行くんだよ?
「あなたが忘れるなんて、珍しいですね…ん、ふぅ…何を忘れてたんですか?」
恵美、僕の腰の上に馬乗りになりながら何を舐めてるんですか?
そろそろ降りて下さい…
「2人とも!君達にも関わる話だよ?早く着替えて!!後、4分で支度して門扉まで行かないと、戦鬼を待たせることになるんだ!!それとも、何か笑って水に流してくれそうな言い訳を思い付きそうかな?」
「「え?」」
2人とも顔面が蒼白くなった。
約束をすっかり忘れていた顔だ…
僕も人の事は言えない。
忘れないようにアラームをセットしておいたから、思い出したに過ぎない。
さっき、僕も幸せにまどろんでるところを、叩き起こされたわけだ。
「もう、風呂に入っている時間はないから、普通に服を着て出かけよう!」
「ダメだよ」「待ってください」
2人してどうしたの?
「「キスマークが!!」」
は?
「別に2人の体は、普通に見える位置には、特に無いけど?」
因みに、リーフには2ヶ所、恵美にも1ヶ所、僕しか触れたことがない場所には跡が残っちゃったけどね…
「「そこです!!」」
と首筋を指差されたので、範囲観測で自分を見ると…
首筋だけでなく、顎下にもキスマークが大量についていた…
ついでに言えば、首にも、肩にも2種類の歯形とともに結構ついてる。
んで、歯形はともかく、キスマークは回復魔法じゃ治りませんでした…
「うん、時間もないし、鎧を着て行こうか。全身鎧だから首元まで隠せるし…まぁ、わかったからって悪い事してるわけでもないしね」
「わ…わかり、ました」
リーフさんは、顔が赤く、目はぐるぐるしだした。
自分が着けたキスマークを他人に見せるのは恥ずかしいらしい…
あれほど見せたいと言っていたのに、解せぬ…
「手早く服を着ましょう」
こちらは、まだ、発情が冷めやらない恵美だ。
さっきの位置のまま、服を着替えようとする…
「恵美?いい加減降りてくれないか?」
「名残惜しいんだけど…ダメ?」
ダメ。
「うん。僕の事が好きなのはわかったから、降りてくれないと着替えられない」
「約束なんてすっぽかして、このまま第4ラウンドとか?……ダメ?」
ふぅ。
着替えをし始めて発情の度合いが増してきたらしい…
「…そういう事を言うなら、このままの格好で、お父さんとお母さんをここに喚ぶ?僕は、お宅の娘さんをこんなに野獣にしてしまいました。ごめんなさいって謝れば良いのかな?それとも、お仕置きして躾けますから少々お待ちをって待って貰えばいいのかな?召喚は簡単に出来るんだからね?」
「いえ!!嘘です!!冗談です!!ヤメテクダサイ」
やっと、退いてくれたので、久し振りの外気が殊更に心地よかった。
何が、かは気にしない方向でお願いします。
だって、残り3分で無理矢理引き剥がすとか無理だからさ…
愛奴隷になったから、僕の力の99%を使える恵美を引き剥がすより、話に乗る方が時間短縮になるとすら思われます。
流石に大幅遅刻は逃れえないですけど…
「さて…着替えは終わったけど、せめて顔くらいは洗いたい。洗面に行ってくるね…」
「私も行きます」
既に着替えが終わったリーフが、一緒についてくる。
全く歩く様子がブレないのは流石だな…
「あっ、待って」
恵美は慌てて支度をしているけど、感じたことがない痛みで、着替え難い様子だ…
微笑ましいけど、いつまでも見ててもね…
「悪いけど、洗面してから待ってるね、後からおいでよ」
動き出した僕に、リーフがついてくる。
満面の笑みを湛えてるのが可愛らしい。
「美孝さん」
呟くように、名前を呼ばれた。
「何かな?リーフ」
「はい、美孝さんの事を呼びたくなってしまったので呼んでみました」
可愛いじゃないか!!
不意に振り向いて、キスをする。
軽く、触れる程度で放した。
「僕もあまりの可愛さにキスしたくなったのでしてみたよ?」
「はうっ!!」
赤くなった顔が可愛らしい…
「あんまり遊んでると本気で遅れるから…これ位にしよう。顔は洗いたいでしょ?」
「「はーい」」
恵美も支度完了か。
3人で仲良く洗顔完了。
水の精霊に、お礼を言って、朱音さんに一言言ってから、出発する。
「絶対間に合うから、事故だけには気を付けよう!!僕らの速さは、簡単に人の命を奪っちゃうからね…」
「うん」「気をつけます」
と言いつつ、約束の1分前には門扉に到達したので、特に問題なし。
「おう、時間通りだな?いつもキッチリしてるよな、お前さんはよぉ!」
陽気に武司さんは声をかけてくれるけど…
言えない…
さっきまで、すっかり忘れて、3人でまどろんでたなんて。
ごめんなさい、無理矢理、物理さんで帳尻を合わせました。
恵美は特に気にしていない様子だが、リーフは僕と同じ気持ちを感じたみたいだ…
「良く来たね!!恵美、久し振り!今日は、結婚の挨拶だって言うから、楽しみにしてたよ!!しかも、相手はさやかの思い人なんだろ?面白いことやってるね。さあ、紹介しな!」
「母さん…嫌味なの?それ。まぁいいや。知ってるよね?瑞木美孝さん。私も結婚して、瑞木恵美になったよ。あと、こちらは瑞木リーフさん。美孝さんの奥さんだよ。で、これが私の父と母、武司と礼子だよ」
素の口調で紹介が済んだ。
「瑞木美孝です。前の約束通り娘さんとともに参上しました」「瑞木リーフです。胸の処置の時は大変お世話になりました。お会いできて光栄です」
「榊武司だ。よく来たな」「榊玲子よ。…よろしく」
「と言うわけで、家族になったので、よろしくね!」
恵美が明るく宣言する。
「うん!わかった。だけど、1つだけ確認させな!!」
玲子さんが高らかに叫ぶ。
「あんたら…事後だね?」
は?
「なんでそんな事わかるんですか?って言うかわかっても聞きますか?普通!!」
「やはりね…私の鼻に間違いは無いよ!!」
いや、嗅覚自慢されても…
「それで…それが何か?」
「ん?別に何も?強いて言うなら…事前に来たとすれば、寝ぼけてんのかい!?って張り倒して出直させるくらいかな!」
そっち方向ですか…
「なら、許して貰えるって事ですね?」
「私が何を許すって?もう大人なんだから好きにすりゃ良いじゃないか!!でもな、3人が事後の匂いをさせてなかったら、キレてたけどね」
どういう?
「何故ですか?」
「嫁さんを何人も持つんなら、全員を愛さなきゃダメだろ!!もし、出来ないなら、そいつは甲斐性無しって言うんだよ!!私が天に代わって成敗してやろうじゃないか!!」
気迫に満ちた宣言だった。
思わず玲子さんらしいなと、苦笑いが浮かんでしまった。
「まぁ…ごもっともですね」
という具合に、ギリギリの挨拶は、ギリギリで無事に終わった。
瑞木美孝18才
レベル427(92)
体力値91万(1090)=10億
魔力値91万(1090)=10億
力91万(1090)=10億
知力91万(1090)=10億
俊敏さ91万(1090)=10億
器用さ91万(1090)=10億
幸運値91万(1090)=10億
魅力910万(1090)=99億
風9万(1090)=1億
水7万(1090)=8290万
火5万(1090)=5750万
土7万(1090)=8530万
光4万(1090)=4300万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法中級
回復・風・火魔法・馬術・思考圧縮初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲493、打撃174、短剣725
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(2523)さやか(3662)恵美(8568)武司(1025)玲子(516)朱音(8881)メルー(3922)道緒(2193)直(2413)メアリー(2321)燕(2295)レモン(2346)流々(2172)里乃(2268)リーフ(17,5)奈美枝(203)御影(7922)ユリア(2701)枩李花(2210)霞(2312)ミサ(3389)岬(3516)潤(2113)雨音(2294)美嶺(701)他42名(平均1851)
天河(2492)春臣(1431)君里(1972)秋虎(1952)アーサー(509)太陽(79)七海(71)エース(2041)朋久(1003)他23名平均(1700)
精霊:風(24,0)水(26,1)火(16,7)土(32,9)光(13,5)闇(16,8)
愛奴隷
リーフ・恵美
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他44人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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