195呪いと食料確保とリーフの涎
「そうそう、言い忘れてたぞ!俺は浄化されて、その能力が無くなってるが、ギガントオークには特殊な力がある」
美嶺の超回復のことだな。
ここは森の中、美嶺に声をかけられたので、話を聞くために速度を緩める。
「超回復がどうかしたのか?」
「そっちじゃなくてな、ギガントオークなら、誰でも持ってる血液による同族の召喚のことだ。俺の血を溢さないようにしてたからには、知ってるんだろ?」
さすがに気付いてたことがわかるか…
「あぁ、知ってるぞ。ギガントゴブリンの奴に苗床にされかけたからな…お陰で一気にゴブリンロードを3750頭ほど倒せたんだが…ヤバかったよ」
「はぁ!?血を浴びたのか?普通は動けなくなって、苗床として1時間に1回程度その種族の仲間を生み出して、2日位で死ぬもんらしいぞ。なんで生きてるんだ?」
普通は1時間ごとか…
「あぁ…僕の時はね1秒毎に僕の体力の半分を使って、出てきやがったから、2秒で体力が4分の1になったんだよね…」
「…なんだそりゃ。10秒で体力が千分の1以下になるじゃねえか!!何で死んでないんだ?」
計算速いな。
「2秒で精霊に浄化して貰えたからね…体が動くようになって助かったんだよ。精霊には助けて貰ってばかりだ!頭が上がらないよ」
「俺を浄化したやつか。アレも出鱈目だよな…そうそう、その浄化を俺がいた辺りにかけとけよ」
ってことは…
「ギガントオークだったときに、あそこら一帯に呪いをかけたってことか…」
「そうだよ。俺の場合は超回復があったせいで、すぐ血が止まるから、血をまくのが面倒臭くてな。1日に出てくる数は、50頭ってトコだがな…それにしたって、今までの倍以上が増えることになるぞ。放っておいていいのか?」
ありがとう。
「うん。実はその話はセーフから既に連絡を受けててね。様子見の結論をだしたんだ。正確な発生頭数は知らなかったから、助かったよ。ありがとう」
「様子見?なんでそんなことすんだよ?浄化しちまえば後腐れも無いだろうが?」
ん?
「美嶺にとっては嫌な話かもしれないけど…僕らはオークを狩って、食材として食ってる」
「まぁ…思うところが無い訳じゃないけど。食い物を無駄にしない考えは嫌いじゃないな…もう、俺はオークとは違う生き物だし」
その割りに100頭抜きにはすごく拘るけどなぁ……
「今、僕らの住んでる町は餓死者が出るほど、食糧難でね。肉はあればあっただけありがたいんだよ」
「つまり、食料確保の手段にするって話か!!」
うん。
「オーク肉は美味しくて、高級品なんだよ。その分多少供給量が増えても、高止まりしてくれるからありがたいよね…その分、ゴブリンやコボルトの肉の価格が下がるから、餓死者のストップはかかるしね」
「高止まりすると何がありがたいんだ?」
一応、僕は経営者なのだよ…
「美嶺にもキチンと覚えて貰うけど、人間は生きていくのにお金が必要なんだよ…そして、僕は仲良くラードを救う会の代表だ。うちのメンバーを養わなきゃいけない」
「つまり、高く売れるオークを定期的に手に入れられる場所を確保のすると、儲かるってことか?」
その通りだ!!
「まぁ、文字通りオークを食い物にしてるわけだから、後ろめたさは感じるけどね」
「何言ってんだ!?まさか、俺に気を使ってんのか?だったら無駄だ。何とも思わない!」
「えっ?」
「そもそも、俺達はつがいになる奴以外は比較的どうでも良いのさ。その為に殺し会いまでするんだからな。気にしなくていいさ。俺もオーク肉を食べてみたいな…」『流石に自分の肉は食べたいとおもわないけどな…』
うむ、目があってしまった。
「そうか…美嶺がそう言ってくれるなら、オークの肉もだそう。ギガントオークの足は、死蔵しておくね」
「ん?いやいや、俺は流石に自分の肉は食いたくないけど、瑞木や他の奴らには食って貰いたいかな?」
それ、さすがにカニバリズムっぽいんだけどさ…
「何でたべて欲しいんだ?」
「瑞木には、本当は性的な意味で俺を食べて貰いたいんだが…ダメなんだろ?まださ。だから、代償行為?」
難しい言葉を述べますね…
「それは、僕限定でしょうが…でも、エッチしないという事をわかっていてくれて嬉しいな。でも、性的な意味で食べて欲しいとか、はしたないから言ってはダメなんだからね?」
「良いんだよ。瑞木にしか言わないんだから!あと、他のみんなに食べて貰いたいのは、すごく勿体無いからだよ…あの時、瑞木だけで食いきれるわけ無いほどの量切ったよな?」
耳が痛いなぁ…
「その通り…千トンは軽く超える重さだしね。半端な使い方じゃ、無くならないだろうね…その節はごめんなさい!!」
「いいさ、ずっと悩んでたんだろ?俺を切る姿が辛そうだったから知ってるんだよ…」
見られてましたか…
まぁ、本人なんだから当たり前だ。
「その辺は、今後も考えなきゃいけないね。知性を持った相手を問答無用に殺したくないから…」
「んーっ。まぁ無いんじゃないか?そう簡単には…ね」
そうかな?
「まぁ、なるようにしかならないな…」
「そろそろ仮拠点です。次は私とのおしゃべりですからね?」
リーフ?
「もしかしなくても羨ましかったの?」
「当たり前です!私は何時如何なる時でも、美孝さんと話したいし触れたいし、抱き締めたいし抱かれたいんです!!こんなことを言ってるだけで、口の端から涎が溢れそうになるくらい大好きなんですから!!」
うん、アウト!
「安定の依存具合ですね…確かに、そこまで思われるのは嫌ではないですが…まだ昼過ぎですし、小さい子もここにいるんですから!!自重してくださいよ…」
「えーっ!!性的な意味で食べて欲しいとか言う発言をする人を子供扱いなんて出来ません。私の恋のライバルです」
だからさ…
「そこで、大人のあなたが張り合ってどうするのか!!良いお手本に成れって話でしょうが!そしたら可愛がってあげるのになぁ…」
「えっ?」
一瞬キョトンとしてから、満面の笑みに移行した。
「えっ?」
「美嶺さん、こう言うことをするのは本当は、ダメなんですからね…」
言いながら、頬に唇を押し当ててくる…
「……リーフ…なぜ、やったらいかんことを実践するのか?」
「だって、さっきの可愛がってあげるのになぁ…で、我慢の糸が複数本切れちゃったので…こうしないと別の方向に切れちゃいそうだったんですもの…」
ふぅ…
別の方向については、気にしたら負けなんだよね?
きっと。
「美嶺、今のは仕事中だからダメなんだぞ?休憩時間やお休みの時は、していいか聞いて、良いよって言ったらしても大丈夫だ。ね?リーフ?」
「はいっ!!」
良い返事だ…
「わかったぞ!!また後でってことだな!!」
うん。
「そうだな!!」
と言って、頭を撫でる。
リーフが涎をたらしながら物欲しそうに見ていた。
「リーフは、さっきやっちゃダメなことしたから、また今度ね」
と言いつつやっと仮拠点に戻れた。
瑞木美孝18才
レベル421(92)
体力値89万(910)=8億
魔力値89万(910)=8億
力89万(910)=8億
知力89万(910)=8億
俊敏さ89万(910)=8億
器用さ89万(910)=8億
幸運値89万(910)=8億
魅力890万(910)=81億
風8万(910)=8070万
水7万(910)=6810万
火5万(910)=4730万
土7万(910)=7010万
光4万(910)=3540万
称号
貧乳も大好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、探求者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法中級
回復・風・火魔法・馬術・思考圧縮初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲493、打撃174、短剣725
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(2364)さやか(2797)恵美(6257)武司(692)玲子(55)朱音(7217)メルー(2999)道緒(2033)直(2255)メアリー(2162)燕(2093)レモン(2003)流々(2010)里乃(2106)リーフ(14,5)奈美枝(203)御影(4863)ユリア(2531)枩李花(2050)霞(2163)ミサ(2813)岬(2671)潤(1861)雨音(2134)美嶺(2921)他42名(平均1667)
天河(2372)春臣(1431)君里(1889)秋虎(1860)アーサー(490)太陽(79)七海(71)エース(1931)朋久(1003)他23名平均(1610)
精霊:風(23,4)水(24,9)火(16,4)土(31,9)光(13,2)闇(15,9)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他44人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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