194譲れない拘りと譲るための条件
「だがな、僕も現段階では美嶺とつがいにはなれない。これは、美嶺が嫌だとか、魅力がないとかいう話じゃないんだ!!」
「じゃあ、なんだよ?嫌がらせか?俺に嫌がらせしてんのか?」
違うよ…
「まず、美嶺はこの世界に来てからの、時間が少なすぎる。君は、この世界や人間の事をしっかり学ぶべきだよ」
「そんなもん、つがいになってからでもいいじゃないか。やる気はあるんだからいくらでも学んでやるぞ?」
それはなんか違うよなぁ…
「あとな、美嶺はまだ幼すぎるんだよ。人間として見たときに完全に成人前の子供にしか見えない!」
「そうなのか?オークとは体の作りが全然違うから、そういうのはさっぱりなんだよな」
僕らじゃ、オークの男女の区別がつかないくらいだしね…
「そう!僕はロリコンではないのだよ!!年上好きなの!!だから、せめて君が成人に見えるようになるまでは、つがいにならずに、さっき話した養子になってよ!勿論、婚約はする。オークの100頭抜きだって明日クリアしよう!!」
「婚約って何だ!?」
うん、意味を知らないよね。
「人間はつがいになることを結婚と呼ぶんだけど、結婚をする約束の事を婚約と呼ぶんだよ…具体的には、朱音さんと僕の関係が、今婚約って言えるだろうね!!」
「じゃあ、つがいになる約束をしてくれるってことなんだな!?うおおっ燃えるっ!つまり100頭抜きの約束なんだな!!」
100頭抜きの約束?
鼻息荒く興奮して、瞳が爛々と輝いてますな…
良い予感がしませんが…
「それって、オークがつがいになるために挑む試練の事だよな?」
「そうさ、試練に挑んでも100組の内の99組が返り討ちに合うからな。普通は挑む奴なんていない。試練に挑む約束をしてくれるだけで特別なんだ!!だから体を許して、一杯愛し合うんだぜ!!試練に負けたら、男は殺されるからな」
重いって…
重すぎるって!!
「ストップ。言ってる意味はわかったが、僕は婚前交渉はしない!!絶対だ!!これは、リーフ達にも従ってもらってるからね。なおかつ、試練をクリアしても、さっき言ったように、美嶺がきちんと成長して、大人にならなければ、結婚しない!!」
「…じゃあ。俺は瑞木を知らずに死ぬかもしれないってことか?」
不安そうに悲しそうに呟く。
「私達は結婚したのに、初夜を延期されたんですから!婚前交渉なんてされたら立つ瀬がないです!!」
リーフ…
「婚前交渉するなら、まずは私達としてから、でなきゃね。許さないよ!!」
恵美さん…
笑顔で抱きついてこないで下さいよ!
無理やり引き剥がしておく。
「美嶺、僕は死なない。忘れたのかい?僕は君を難なく倒してるんだから!!」
「ん?そうだな…瑞木には全く敵わなかったよな。それなら大丈夫か…あれは、痛かったもんなぁ」
首筋をさする。
「一瞬でカタをつけてあげるよ!!」
「そしたら、すぐつがいだな。結婚だったか?結婚、結婚」
違うだろ?
「話を記憶してくれよ!婚約すると言ってるの!!実際に結婚するのは、年単位で先の話だろうね!僕は子供に手を出す気はない!!」
「えーっ?子供って、このちっさい胸がダメってことか?セーフなんて俺よりずっと小さいじゃねえか」
おい…
「美嶺…あんた……よっぽど命が要らないのかい?黒焦げかい?氷漬けかい?串刺しなのかい?」
セーフのオーラがまた黒く染まってきてるし!!
「セーフ落ち着いて!美嶺はありのままの事実を言ってるだけで悪気はないよ!!セーフの胸は僕にとってご褒美だから!早く触れたいなぁ!!最高のセーフに!!」
「…そうかい…仕方ないねえ。美嶺!私の胸については今後話に出すんじゃないよ!!私の精神力が削れるだけで誰も喜ばないからね!!」
僕は、喜んでますけどね。
ま、言わないけど…
セーフが一瞬、デレッとして、次の瞬間、美嶺に教育的指導を開始した。
「わかったかい?セーフだけでなく、他の人が嫌だとか思うことはしないように気を付けてね。で、セーフは部分的に小さいところはあるけど、身長も高いだろ?もう、成人してるんだよ!」
「確かに背は俺よりずいぶん高いな!!俺も成長すれば良いんだな?」
そうだね…
「そうだよ。因みに僕の好み的には、セーフが理想だと言っておこう!」
「ん?アイツには胸がないぞ?リーフや恵美みたいな感じの方が良くないか?」
全然!!
「さっきの話をきいていただろ?僕は小さい胸が好きなんだよ!」
「なら、俺がちょうど、今小さいだろうが!!」
違うよ!!
「美嶺が小さいのは当たり前だろ?子供なんだから!!」
「何が言いたいんだよ?」
僕はロリコンじゃないのだよ!!
「大人の女性で胸が小さい人が好きなの!!子供には基本的に興味はないの!」
「じゃあ、俺のこの姿が成人の姿だったらどうするんだよ?」
え?
「そうですね。獣人の種族の場合は、かなり早熟の人もいますから、見た目は小さい状態で成人している人も居ますよ?」
リーフ、説明はありがたいが…
「あれ?ジュース屋の猫耳さんは?」
「あの人は、逆に特殊例ですね。猫の獣人で、あそこまで胸が成長する人は珍しいです」
ふむ…
「わかった、美嶺。それならそれで、ロリコンの汚名でもなんでも被るよ?美嶺の責任じゃないし…何より、僕は美嶺を愛しているからね。体の小ささなど些末な事でしかない。ま、娘として幸せを掴んでくれる方がきっと良いとも思うけどな…」
「なら、俺は養子になって瑞木の側にずっと居られるってことか?そして、背が伸びたら結婚もできるな!!」
正確には大人になったらだが…
「そうさ、それにはまず、きちんと食べて、一杯勉強して、更に魅力的で可愛い美嶺になってね!!」
「うん、わかった!!」
素直でよろしい。
「さて、食休みも済んだところで、コボルトの運搬に戻ろう!!」
「そうですね…行きましょうか…」
あれ?
リーフが、笑ってる…
「あれ?みんなは?」
「新米お父さんの微笑ましさに耐えきれずに、先に行きましたよ…あとは、私と恵美さんと美嶺と美孝さんだけです…まぁ、私達の速度ならすぐに追い付けますけどね」
にっこり笑って、手をとってくる。
「美嶺の事に集中しすぎたね…」
「さあ、行きましょう。運ぶコボルトは美孝さんの収納の中ですから…あまり遅いと、待たせてしまいます」
とそこへ、声がかかる。
「あなた、待ってください。夕御飯の支度と配布用のご飯を用意しますから、材料だけ出してから出掛けてください。私は下ごしらえだけして、後を追います」
そうだったね…
「承知した。1日何頭要るかな?」
「ザッとコボルトで10頭ですね。オークなら半分程度。収納しといて、必要な分だけ出して欲しいかな…」
まぁ、大所帯だしね。
「解ったよ。ここに今日の分を置くからね?」
「はい、ではいってらっしゃいませ」
優雅に一礼する。
狙ってるなら逆にすごいなぁ…
「恵美さん!!ズルいです!」
やっぱり…
恵美さんが、勝ち誇った笑みを浮かべて手を振る。
「はいはい、美嶺おいで、いってきます!」
美嶺をお姫様抱っこして、走り出した。
「あーっ。待ってください!」
リーフも並んでくる…
さっさと運搬を終わらせたいね…
瑞木美孝18才
レベル421(92)
体力値89万(910)=8億
魔力値89万(910)=8億
力89万(910)=8億
知力89万(910)=8億
俊敏さ89万(910)=8億
器用さ89万(910)=8億
幸運値89万(910)=8億
魅力890万(910)=81億
風8万(910)=8070万
水7万(910)=6810万
火5万(910)=4730万
土7万(910)=7010万
光4万(910)=3540万
称号
貧乳も大好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、探求者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法中級
回復・風・火魔法・馬術・思考圧縮初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲493、打撃174、短剣725
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(2364)さやか(2797)恵美(6257)武司(692)玲子(55)朱音(7217)メルー(2999)道緒(2033)直(2255)メアリー(2162)燕(2093)レモン(2003)流々(2010)里乃(2106)リーフ(14,4)奈美枝(203)御影(4863)ユリア(2531)枩李花(2050)霞(2163)ミサ(2813)岬(2671)潤(1861)雨音(2134)美嶺(2632)他42名(平均1667)
天河(2372)春臣(1431)君里(1889)秋虎(1860)アーサー(490)太陽(79)七海(71)エース(1931)朋久(1003)他23名平均(1610)
精霊:風(23,4)水(24,9)火(16,4)土(31,9)光(13,2)闇(15,9)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他44人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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