191美リーブと絶壁のセーフと美嶺
森の中を僕と、リーフ、朱音さん、セーフ及び金髪の女の子の5人で歩いている。
他の面子は、飯を食うために先に走っていった。
こうして歩いているのは、お腹が減ってるだろうから金髪の女の子を抱えて、皆と一緒に移動しようとしたら、自分の足で歩くのに慣れるのを邪魔するなと主張したからだ。
よちよちと歩く姿が可愛らしい。
「…僕は瑞木美孝、なぁ、君の名前を聞いても良いか?」
「あん?俺の名前か?」
収納から出した僕のシャツを着て、ローブを着た元ギガントオークの女の子が、慣れない足取りで僕の方を振り向きながら野太い男の声で凄んでくる。
見た目は、完全に豚耳を持つ中学生位の獣人で、金髪碧眼の可愛らしい女の子なので、ギャップが半端無い。
「勿論だよ…別の誰かの名前を聞いても意味無いし」
「無い!」
顔を歩く方向に戻しつつ答えた。
金色の髪がきらめきながら揺れている。
さっきから思っていたが、蹄のついたオーク足は不安定で、二足歩行に向いていないらしく歩き方に余裕がない。
その分金髪が盛大に揺れ、光の乱反射を生むわけだが…
不条理に感じるのは、贔屓目に過ぎるのだろうか…
「…じゃあ、僕から君に名前を贈っても良いか?」
「あのな…俺にはギガントオークの時の記憶もあるし、塔から授かった知識もあるんだぜ?変な名前つけやがったら暴れてやるぞ?」
変な名前なんかつけないっつーの!!
「もちろん真剣につけるに決まってるよ…あと、好みがあるだろうから、無理に使えなんて言わないさ…」
「ふん…それなら聞くだけ聞こうか。しかし俺の眼鏡に叶うかな?」
ははっ、どうかな…
気に入ってくれたら嬉しいけど。
「美嶺という名前はどうかな?」
「みれい、みれいねぇ…うん。まぁ、良いかな。俺の可憐さを損なわない中々の名前なんじゃないか?褒めてやろう」
微笑みを浮かべながら、話しかけてくる。
気に入ってくれたようで良かった…
「はぁっ!!羨ましいです!私も名前が欲しいです。美孝さん!!是非私にも名前をつけて下さい!!」
…は?
「気に入ってくれて良かったよ、美嶺。よろしくな」
「おう。んで…何かそっちのすいか胸が騒ぎ出したが…放っておいて良いのか?」
出来ればスルーしたかったんですけど…
「ん…あぁ。リーフ…君には既にリーフっていう可愛い名前があるでしょうが?何言ってんのさ?」
「でも…美孝さんと同じ美の文字を貰った美嶺ちゃんが羨ましいんです。名前でお揃いなんて…凄く近付いた感じがしませんか?」
えぇーっ…
「じゃあ…美リーフ、じゃあ語呂が悪いか…美リーブ。に改名でもしますか?…勿論全くの冗談ですけど!!」
「馬鹿だねぇ…」
えっ?
じ、冗談ですよ?
冗談って言いましたよね!?
「……美リーブ…美リーブ!美リーブ!!良い名前ですね!!朱音!!今から私の名前は美リーブです!!」
いや!!
その感性はどうだろう!!
「はい。美リーブ様っ!!」
待て!!
朱音さんまで乗らないで。
「待て!!待って下さい!!冗談です!!止めて!お願いです!!リーフがいいな!!僕はリーフっていう名前の方が親しみと魅力に溢れてると思う!!美リーブは嫌だな。美リーブはリーフには似合わないな!」
余りにも焦って、息も絶え絶えで言葉を紡ぐ。
「えーっ。リーフの方が良いと仰るのですか?……どうしても?」
うん!!
「どうしても!!」
「なら仕方ありません。朱音、残念ですが、リーフを引き続き使いましょう…」
なんとか諦めてくれたか…
「はぁ良かった。って言うか…冗談なのに本気にしないで下さい。気軽に冗談も話せなくなるでしょうが…」
「今回のは瑞木が悪いよ。あの冗談はタイミング最悪だ…リーフが瑞木に名前を貰って喜ばないわけが無いんだから。配慮が足りないね」
セーフ姐さんの説教を食らってしまいました。
「はい、ごめんなさい」
「ふむ。そっちのすいか娘は真面目なんだなぁ…因みに、この面子に意味があるのか?まぁ、俺に対する抑止力なんだろうが…」
ん?
「あぁ、違うよ。そういう意味じゃないんだ。抑止力なら僕が一人いれば十分だからね。ここにいるみんなは僕の家族さ。紹介したくてさ。真面目な娘はリーフといって僕の奥さんだよ。隣の赤い髪の娘は鍵軒朱音さん。彼女とも結婚の予定だ。最後にもう1人、セーフだよ。彼女も僕の奥さんだ…」
「うおっ!!セーフと言ったら!!なんか急に1人出てきた!!俺の超感覚でも、知覚できないとは…中々やるな。…でも瑞木…嘘は良くないな。奥さんって事はお前達はつがいなんだろ?なのに、何でお前は童貞の匂いがするんだ?」
匂いでわかるんですか…
そうですか…
「何も嘘は言ってない!正真正銘夫婦さ、つがいだよ。ただし、リーフと結婚したのは昨日で、今日が初夜なんだよ。だから、僕はまだ童貞だ」
「ん?ということは絶壁のセーフとはまだ先なのか?初夜…」「ぜっ!!絶壁だと!!言うに事欠いて絶壁だとぉ!!許さんぞぉおお!!丸焼きになって、そこに転がるが良い」
セーフが切れた…
あるはずの無い牙が口元からのぞいている気すらする。
「セーフ、待って、落ち着きなよ。僕は君のその胸の事が大好きだ!最高だと言っても良い!!気にしなくて良い。僕だけのセーフで居てくれ。可愛い僕の奥さん!!その胸を含めて触れられる日を心待ちにしてるよ!!」
「うーっ!!ぬぅ!瑞木がそう言うのなら仕方ないから我慢してやろう!!命拾いしたな美嶺!!」
フッシューと息をはき散らして、爆発寸前のセーフはなんとか止まった…
「こら、美嶺。喧嘩を売り歩くのは止めなよ。さっきのすいか発言も禁止ね。絶壁は言わなくてもわかるよね?」
「仕方ないな。という事は、事実をありのまま特徴を言い表すと失礼なのだな?」
まぁ…
「その特徴が悪い意味だったら嫌な気持ちになるからね…気を付けてくれると嬉しいな…」
「瑞木が嬉しいなら、そうしてやろうか…しかし、このちっこい俺よりも、胸がないとは…セーフも不憫だな…そうか、可哀想だから言ってはダメなんだな。わかったぞ!!」
まて…
それはダメだと言ったところだよな。
「ふっふふふっ!!それは宣戦布告か?宣戦布告だな!?受けてたとうじゃないか!!表へ出な!!!」
セーフの琴線をぶっちぎったらしい…
ここが表でしょ?
「いやいや、そんな気は無いぞ?俺の胸よりも少ないなんて可哀想だと言っただけだろう?」
にっこり笑いながらか…
真意を図りかねる顔だ…
「うっ!」
と言ってセーフが止まる。
判断に困ったらしい。
「そろそろ門扉だ…飯にするんだから仲直りしてよ…そうそう、美嶺、僕にはもう一人嫁さんがいるからね。ご飯を食べに行けば会えるよ」
「…仕方ないねぇ…真意は兎も角として、美嶺さっきの物言いは失礼だから止めるように気をつけな」
すまんね。
セーフ。
「わかった。そして宜しくな。セーフ。そっちの朱音とリーフも、よろしく頼むぞ」
3人とも美嶺に頷いてから、3人で視線を合わせて頷いた…
敵認定とかじゃないと良いなぁ。
瑞木美孝18才
レベル421(91)
体力値89万(900)=8億
魔力値89万(900)=8億
力89万(900)=8億
知力89万(900)=8億
俊敏さ89万(900)=8億
器用さ89万(900)=8億
幸運値89万(900)=8億
魅力890万(900)=80億
風8万(900)=7980万
水7万(900)=6740万
火5万(900)=4670万
土7万(900)=6940万
光4万(900)=3500万
称号
貧乳も大好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、探求者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法中級
回復・風・火魔法・馬術・思考圧縮初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲493、打撃174、短剣725
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(2364)さやか(2797)恵美(6035)武司(692)玲子(55)朱音(6956)メルー(2999)道緒(2033)直(2255)メアリー(2162)燕(2093)レモン(2003)流々(2010)里乃(2106)リーフ(14,1)奈美枝(203)御影(4823)ユリア(2531)枩李花(2050)霞(2163)ミサ(2813)岬(2671)潤(1861)雨音(2134)美嶺(258)他42名(平均1667)
天河(2372)春臣(1431)君里(1889)秋虎(1860)アーサー(483)太陽(79)七海(71)エース(1931)朋久(1003)他23名平均(1610)
精霊:風(23,4)水(24,9)火(16,4)土(31,9)光(13,2)闇(15,9)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音他44人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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