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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第4日目 アールの集いを運営するものの気概とは
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190命の価値とメタルスリープ

「瑞木!!どうしたんだい?目がぐるぐるしてるよ?」

セーフの心配そうな声が聞こえてきた。


「あぁ、セーフ…僕はコイツを殺したくないんだ…」


「殺したくないって…ギガントオークの事かい?」

他に何があるって言うんだ?


「もちろん!」


「…何故と聞くのは野暮か。コイツと意志の疎通が出来るからだね…」

ん。


「そのとおりだ。レストに来て、僕はもう数千の命を奪った。でも、それは襲ってくる魔物達だ」


「あぁ…放っておけば被害がでる危険な奴等だね」

でも…


「コイツは違う。もちろん今はまだってただし書きがつく。だけど、だけどそれでも!このギガントオークは今日の朝誕生し、まだ誰も傷付けてはいない!!」


「だから何だって言うんだい!?魔物であることには変わらないじゃないか!たとえ、瑞木と意志の疎通がとれるとしてもね!!」

うっ…


「それを言われると辛い。でも、魔物はすべからく駆除されるべきものなのか?誰が決めた?何故殺さなければならないんだ?」


「ふーっ…その辺りに辿りついちまうところが、アンタだね。苦しいだけなんだがね。そんな決めはない!単に今まで襲ってくる魔物に対抗するために倒してきた。それだけだ…」


「なら、別に殺さなくて…」「瑞木…ラード王は、何故秘密裏にギガントタイプを処分する事を依頼したんだい?」

くぉおお!!


「……ラードの…風評被害を防ぐためだ!!」


「それは、このバカでかいオークを生かして、ここで飼っても、容易く達成できる事柄なのかい?」

淡々と言葉を紡ぐセーフ…

端正な顔に無表情を無理矢理張り付けているのがわかる…

答えのわかりきった質問なのだから…


「無理だ…この森でも、この巨体を隠すことなんて出来やしない!!」


「だったら!!…どうやってラードの人たちを守るんだい?」

守る?


「何から?」


「世間の冷たい風からさ…」

世間と来ましたか…


「うっ…」


「餓死者を今度は何千、何万と出すことになっても良いと、瑞木は思っていると。そういうことなのかい!?」


「違うっ!!嫌だっ!!それはさせない!絶対だ!!僕は……認めない。もう二度と乾いていくあの子を認めない。そのためなら何だってやると…限界まで頑張ると誓った!!」


「なら…やることは限定されちまう…そうだろう?」

セーフ…


≪ふっふははははっ。聞いていれば、俺の話か。しかも、殺したくないだと?まさか同情か?おめでたい奴だ。人間ごときが!!≫


「なぁ…セーフ。コイツを従順に出来るかな…」


「瑞木…その部分は既に関係無いだろう?全く……これぐらいのバカなら盗賊を更正させる位の手間だろうよ…でも、それはラードを詰ませてまでやることなのかい?」

そうだ…


「コイツを殺さなければ、ラードのみんなが死ぬってことだな…」


≪くっ!殺せ!!殺すがいい!!人間なんぞの施しを受けるなら死んだ方がマシだ!!≫


「…何処の姫騎士だ…」

セーフが呟く…


「わざとか?わざとやってやがるのか!?僕の心を弄んで楽しいのかよ!!」


≪ふっ、俺の魅力には人間すら狂わせる力があるというのか…俺も罪な女だぜ!だが、ここで生き恥をさらすなど…俺の矜持がゆるさん!殺せ!!もう…覚悟は出来ている。殺すがいい!!≫


「コイツ…女かよ。知らねえよ。っていうか!こんなに人間臭い奴を殺すのが、心っ底嫌だよ!!苦行だよ!!勘弁してくれよ!!」

涙が流れていた…

手に持つ大剣は、滑り落ちて静かに地面に刺さる。


「…ねぇ、あなた。そんなに嫌ならば、私達が代わりに止めくらい刺しますよ?」「ええ…私達が美孝さんの苦しみを肩代わりできるなら、こんなに嬉しいことはありません」

違うんだ…


「そうじゃない!そうじゃないんだよ!!僕は自分の手を汚したくない訳じゃない!!ただ、単にこのギガントオークの命を奪う事そのものを回避する方法が無いから苦しいんだ!!」


「助けたい?」「魔物を?ですか?」

首を傾げる2人。


「そうだよ!!僕にはこのギガントオークの声を聞ける。そして、こいつは…こいつの話は凄く人間臭い事言ってるんだよ!友達になれそうなんだ…この生まれたばかりの女の子が殺されるのが嫌なんだよ!!」


「えっと…セーフさん?セーフさんも?」


「あぁ!馬鹿馬鹿しいほどに聞こえるんだ。くっ殺せ!!とかね…確かにそこまで悪い奴じゃないようだね。だが…」

とセーフが押し黙る。


「…助ける方法が無いと…」「どうしよっかね…」


「ねぇ瑞木さん!!この豚を殺したくないんだよね?しかも、ラードの復興の邪魔をしたくない!」

朱音さんが元気に声をかけてくる…


「えぇ…その通りです。なんとかならないかなと…」


「だったら、あの魔法!!10年寝るあの魔法で、眠らせたら良いじゃん!!あれなら安全なんでしょ!?」

あっ!!


「メタルスリープ…確かにあれなら…問題なさそうだ!」


「あぁ!!確かに!!しかも、金属になったら収納に入れることすら出来るじゃないか!!痕跡も残らないよ!!」

おぉっ!!


「良いことだらけじゃん!!ただ、収納に入れると時間が経過しないから、元に戻すのは僕がしなきゃダメだけど…」


「些末な事じゃないのかい?」

セーフの笑顔が眩しい。


「確かに!!」


「じゃあ…コイツを仲間にするわけだね。でかいなぁ…」

朱音さん…

確かにそうなるか…

とすると、血によって成されるギガントオークの呪いは凄く厄介だよな…

浄化したら何とかならないかな?


「まずは、メタルスリープの前に浄化をかけてみよう…光の精霊よ…彼のものを浄化したまえ!!」


「おう…瑞木、随分無茶なもんを浄化するんだな…だが!引き受けたぜ!任せろ!!」

光の精霊が請け負って飛んでいく。

ギガントオークの巨体が眩い光に包まれ、ゴキゴキバキンバキンとヤバい音がしだした。

光と不穏な音が消え去ったときには、ギガントオークの巨体はなくなった。

代わりに、ポツンと中学生くらいの女の子が裸で寝ている。


「なんだこりゃ」


「あん?浄化された事によって豚の獣人になったみたいだな…良かったじゃねぇか…ハーレム要員が増えたぜ?」

光の精霊が悪態をついて消えた。


「ありがとよ…」

光の精霊に礼を伝えておく。

すぐさま獣人の女の子がムクリと起き上がった。


「はぁーっ。腹へったーっ!!」

さっきまで聞こえていた野太い声だった…

ギガントオークに間違いない。


「お前はどこから声を出しているんだ?」

毛布を渡しながら聞いてみる。


「ここだよ!!」

と、口を指さす女の子。


「そっか、なんかもういいや!なぁ、僕たちと一緒に来ないか?飯ならおごるぞ?」


「そりゃ嬉しいな…腹ペコなんだよ!!」


「じゃ!行こうか…」

みんなで、料理屋榊に帰ることにした…

この子を飯を食いながら仲間に勧誘してみよう。


瑞木美孝18才

レベル421(91)

体力値89万(900)=8億

魔力値89万(900)=8億

力89万(900)=8億

知力89万(900)=8億

俊敏さ89万(900)=8億

器用さ89万(900)=8億

幸運値89万(900)=8億

魅力890万(900)=80億

風8万(900)=7980万

水7万(900)=6740万

火5万(900)=4670万

土7万(900)=6940万

光4万(900)=3500万

称号

貧乳も大好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、探求者

スキル

超鑑定

他種族言語理解

スキル取得補正

緊急避難

レベル・スキルリセット

収納ポケット

レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正

叱咤激励

大声

降霊術

呪術・精霊魔法蕩涎級

範囲観測信頼級

交渉・召喚魔法上級

解体・身体強化・催眠魔法中級

回復・風・火魔法・馬術・思考圧縮初級

武装レベル:槍232、剣503、投擲493、打撃174、短剣725

リーフ、恵美、セーフ

相性

綱芳(2364)さやか(2797)恵美(6035)武司(692)玲子(55)朱音(6906)メルー(2999)道緒(2033)直(2255)メアリー(2162)燕(2093)レモン(2003)流々(2010)里乃(2106)リーフ(14,0)奈美枝(203)御影(4823)ユリア(2531)枩李花(2050)霞(2163)ミサ(2813)岬(2671)潤(1861)雨音(2134)他42名(平均1667)

天河(2372)春臣(1431)君里(1889)秋虎(1860)アーサー(483)太陽(79)七海(71)エース(1931)朋久(1003)他23名平均(1610)

精霊:風(23,4)水(24,9)火(16,4)土(31,9)光(13,2)闇(15,9)

奴隷

朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音他44人

天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人

設定

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楽しんで頂ければ幸いです。

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