187精霊魔法と召喚魔法
「お断りします!魔法と遊撃の役目こそが私のものです。譲れません!!絶対!!」
いやぁ…
ここまでのこだわりがあるんだねぇ…
「リーフ…何故とは言いませんが…そこまで拘る理由は知っておきたいですね。話してくれますか?」
ギガントオークを狩りに行く前に、チームを組みたいと、リーフと恵美さんに告げたわけですが…
前衛と指揮は僕、遊撃をリーフ、アドバイスと索敵をセーフ、遊撃と魔法を恵美さんって形でいきたいと話したら、お断りの言葉を貰ったわけです…
「確かに私は、今までずっと騎士としての戦い方しか知りません。でも、その戦い方も、先程の指揮を考えるに、全くダメです。現状の戦略に合っていません!!」
まぁ、リーフの部隊が一番動きが悪かったからね…
「現状の把握については見事だね」
「で、あれば、私は1から美孝さんの指揮のもと、動く事で、勉強が必要です!!」
それならば…
「遊撃でも動きの勉強はできるよね?」
「そうです。しかし、一番知らなかった魔法と遊撃を受け持てば、別の視点も知ることが出来るでしょう!!」
ふむ!!
「建前は十分だ…本音は!?」
「私も憧れの魔法使いを!!魔法を使う役割を!してみたいんです。知ってます…馬鹿デカイ女の子には戦士がお似合いだって…でも、でも…私もか弱いと言われる魔法使いに憧れてるんです…我が儘だってわかってます!!でも…」
そうだよね…
「僕の奥さんの中でも、一番女の子なのは、リーフだものね…わかったよ。」
「わかって貰えるんですか?」
短い付き合いだけど…
「確かに僕とリーフは違う人間だから、リーフの事を全部まるごとわかったなんて言えないよ?でも、リーフが凄く女の子で、その女の子の部分を、自分の血や肉を差し出してでも守りたいと思っている事は知っているよ!!」
女性用の騎士団長の鎧を着るために、自分で胸を切り落とす位だもの…
「では…」
そもそも、魔力値は僕に次いで2番目に高いんだしね…
特にダメな理由もない。
「もちろん、遊撃と魔法を受け持って貰おう!」
「はいっ!!魔法と遊撃はお任せください!!」
こだわるね。
しかし、それには攻撃の手段が必要だな…
「回復魔法が既に心酔級だから、奴隷スキルで新しく攻撃のための魔法を渡せるけど…何がいいかな?精霊魔法と召喚魔法、各種属性魔法だね…」
「それなら、精霊魔法を初級で頂いて良いですか?」
ん?
「わざわざ初級にしなくても、最高級である蕩涎級で渡せるけど?」
「いえ!それでは、レベルを上げられませんから、ずっとお借りしなければならなくなります!!」
確かにね…
でも、勇者になればスキルは共有するから、あまり関係ないとも言えるけど…
野暮なことをいう必要もない…
それに、結婚しない他の面子にとっては完全に真実だしね。
「そうだね…級が上がれば別の魔法を覚えられるしね」
「ええ…でも、初級ではお力になれませんでしょうか?」
きちんと考えて、意見を聞くことが出来る力は、貴重だよね…
「大丈夫。元々威力は魔力値に依存する訳だから、リーフほどに魔力値が高ければ、威力は十分だよ。それに、精霊魔法は他にも威力を上げる方法があるからね」
「ええっ!!そんな方法が?聞いたこと無いです!なんですか?」
彼らにも意思があるからね!
「精霊魔法は精霊に力を借りる魔法なんだけど、精霊には意思がある。だから、力を借りるための、お願いの言葉を、真剣に精霊にとって好きな言葉で捧げられたなら、仲良くなる事が出来るんだ!!しかも、威力も上がるおまけ付き!」
「威力の方がおまけなんですね。でも、精霊達と仲良くなれたら嬉しいですね!」
そういう考え方ができれば大丈夫だね。
「と、いうことで、精霊魔法には、注意して使わないといけない点が2つある。1つは、終わった後に感謝する事。ありがとうってね。もう1つは、お願いする事は、常に1つにする事。2つ以上を頼むと、2度と精霊魔法を使えなくなる。わかったかな?」
「うん…お願いした事をして貰ったら、感謝を伝えるのは当たり前ですね…でも、美孝さんは2つ以上のお願いをしてましたよね?」
鋭いですね。
「うん、確かにしているのを見てたよね。それにも理由があってさ。精霊と仲良くなれたら、精霊が祝福をくれるんだよ。そしたら、2つのお願いまで聞いてくれるようになる」
「もしかして、更に仲良くなったら…」
その通り!
「相性値にして1万を超えると、3つになる。だから1つ増やすために、5千の相性値が必要だね」
「気が遠くなりそうですね…」
そうかもしれないけど…
「僕が魔法を使い始めたのは…まだ3日前の事だよ?それでも、もう風の精霊には5つのお願いを聞いて貰えるからね…」
「努力次第ということですね!?」
あとは…
「きちんと感謝を伝えることが出来ることも大事だよね。精霊は道具じゃないからさ…」
「はい!友達ですものね!!」
この子なら大丈夫だよね…
「その通り!精霊魔法はお願いをキチンと出来れば汎用性が無限に広がるから頑張ってね…」
言いながら、精霊魔法を渡す。
「ありがとうございます」
うん。
「あなた、私にも貰っても良いですか?」
恵美さん…
「はい、何を希望ですか?」
「召喚魔法をお願いします!!」
また、珍しい方向に行きましたね…
「良いですけど…使い勝手は精霊魔法の方が圧倒的に良いですよ?まだ、水以外の精霊と仲良くなってないですよね?そちらを磨いてからでも良くないですか?」
「いいえ!!これは、あなたの身を守るために必要だと思うので貰うんです!!だから、頂ける最高級のもので構いません!」
緊張で頬が紅潮してる。
「僕のため?」
「はい。この魔法は、勇者すら喚び寄せます!!ならば、あなたも喚べるということです。万が一、あなたが危ない目にあったとしても、助けるためにあなたを私の側に喚べるんです。」
それは…
「つまり、緊急脱出のために必要だと?」
「はい!!ギガントオークに飲み込まれても、すぐに助け出して見せますから!!」
すごいっ!!
「はははっ!!凄いな!そこまでは考えてなかったよ…」
「それに、名前さえわかれば勇者を喚び出して、甦らせることすら不可能じゃないですよね!命に変えてもそんなことさせませんけどね!!」
ふん!
と鼻息も荒く捲し立てる。
「ありがとう。やっぱり、僕は嫁さんに恵まれたみたいだね…ありがたいことだよ。本当に!!」
言いながら召喚魔法の上級を恵美さんに渡す。
「私があなたを守ります。絶対に!!」
笑顔で伝えられた。
「よろしくね。さて、準備はこれくらいにして、ギガントオークの捕獲に行くよ?」
「「行きましょう!」」
気合い十分の3人に手順を説明して、オークの塔へとカッ飛んだ。
「ギガントオーク以外は無視です。私たちはこの網を使って、包まないといけないんですから、タイミングが大事ですよ。恵美さん」
ん…
「うん、大丈夫。聞いてるよ。タイミングはリーフが言って、合わせるからさ。よろしくね」
口調が砕けてる…
こっちが素か…
「じゃあ2人とも、後ろから脛椎を砕いて、動きを止めてくるから……あの巨体がこちらに倒れてくるはずなんだ…そうしたら、この網で包んで、万が一に備えて、くくってね…」
「はい」「あなた…繰り返す必要は無いです。予定通りならさっさと行きましょう!!」
作戦は頭に入ってて当たり前なんだね…
玲子さんの仕込みの賜物か…
「セーフもよろしく!!」
「おうよ!!」
妖精さんが羽根で飛んでいったから、そろそろ始めますかね…
瑞木美孝18才
レベル421(91)
体力値89万(900)=8億
魔力値89万(900)=8億
力89万(900)=8億
知力89万(900)=8億
俊敏さ89万(900)=8億
器用さ89万(900)=8億
幸運値89万(900)=8億
魅力890万(900)=80億
風8万(900)=7980万
水7万(900)=6740万
火5万(900)=4670万
土7万(900)=6940万
光4万(900)=3500万
称号
貧乳も大好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、探求者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法中級
回復・風・火魔法・馬術・思考圧縮初級
武装レベル:槍232、剣503、投擲493、打撃174、短剣725
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(2314)さやか(2797)恵美(5814)武司(692)玲子(55)朱音(6832)メルー(2919)道緒(1974)直(2205)メアリー(2111)燕(2042)レモン(1974)流々(1951)里乃(2076)リーフ(13,5)奈美枝(203)御影(4123)ユリア(2472)枩李花(1998)霞(2113)ミサ(2784)岬(2621)潤(1801)雨音(2082)他42名(平均1611)
天河(2219)春臣(1431)君里(1839)秋虎(1810)アーサー(479)太陽(79)七海(71)エース(1886)朋久(1003)他23名平均(1570)
精霊:風(23,3)水(24,9)火(15,8)土(31,0)光(11,0)闇(15,9)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音他44人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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