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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第4日目 アールの集いを運営するものの気概とは
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176ミイラの部屋と失言

「リーフよ、朱音は元気か?というよりも、まだ…まともな正気を保てておるか?」

唐突に王からそう切り出された。

何故、そんなことを知っているんだろう…


「はい…私の我が儘で振り回して、一時は酷く傷付けてしまいましたが、美孝さんのお陰で、今日も元気にコボルト狩りの指揮をしています」

確かに昨日の朝は、なかなかに凄い状態だったからなぁ…


「そうか…あの者もリーフと同じ位の傷を、心に負って騎士団を辞したが…指揮をとれる程か。今回の副団長の復活は、朱音が望んだのだろう?しかしリーフはわかるが、瑞木君が何故そこに拘る?さっき行った交渉の準備は楽ではなかったろうに?」

比較的楽ではあったけどな…

狩るだけだし。

でも、さすがに黒い奴は別格だったけどな!


「家族だからですよ…家族のために頑張るのは当たり前だと思います。僕は朱音さんとも結婚する予定をしていますので、嫁さんには優しくしてあげたいのです。しかも、リーフとも姉妹同然の付き合いですしね!」


「わかっておったか…リーフと燈佳の3人で3姉妹の様だったな」

いいけどさ…

なぜ、貴方がそれを知っているのか…

思いっきりプライベート寄りの話だよね?


「そうでしたか…失礼ながら、質問をしても宜しいですか?」


「なんだ?聞くだけは聞こう…」

口調の割りに笑顔ですな。


「ありがとうございます。一国の王ともなれば、多忙極まりないと思いますが、何故、リーフや朱音さん達の事を、事細かに記憶されているんですか?」


「ふむ、当然の話だな。君は既に身内だから言うが、私はリーフの事は、娘だと思っている。我の親友の忘れ形見だからな!!そのリーフと仲良しの姉妹を我が気にしないわけなかろう!?」

当然?

しかも、俺まで身内扱いされてる…


「左様ですか…僕は王のお仕事として何か特別な事案でも抱えてらっしゃるのかと思いました。安心しました」


「王としてか…騎士団長が解任され、副長が亡くなり、三席を処刑し、四席が辞任で、在籍者も激減した騎士団を抱えた王の気持ちで良いか?」

うわぁ!!

地雷踏んだか?


「えっと…」


「ははっ、そう固くならずとも良い。我が政策の失敗のせいでもあるからな…高レベルの冒険者がもう少し増えてくれておったら随分違ったであろう。騎士団は少しずつ復活させる以外に方法はあるまい」

失策だったと思ってるのか…


「はぁ…」


「王としては、部下の能力と気質を把握して、人事を進めねばならん。リーフ達が上層に固まったのは実力と気質を備えておったからに他ならん!!三席以外はな」

やっぱりですか…


「三席だけは、ちょっと酷すぎる人事ですよね…彼の行動を聞く限りでは目に余りすぎます…彼さえ居なければ、騎士団の機能を失うことは無かったはずですよね?」


「そのとおりだ、奴が持ち場を死守すれば、オークの特異種の討伐はもっと早かったのだ。朱音がリーフの警護に回れた可能性まである!!」

とすれば…


「足も無事だったかもしれませんね…」


「つまり、騎士団が崩壊する事もない。瑞木君が買った寮には、人が溢れていたかもしれんな…大失敗人事だな!まぁ、その責任は、馬鹿を推した人物に負って貰ったがな!!」

大嫌いな人物だったらしい…


「でも、そうしたら、僕はリーフや朱音さんには会えて無いですけどね…ただし、三席に感謝は絶対しないですが!!」


「魅かれ会う運命だったなら、どこかで会っていただろうよ…さて、着いたぞ?」

謁見の間を出てから、結構歩いた。

今は大きな扉の前にみんなで立っている。


「大きな扉ですねぇ!!」

リーフの涼やかな声が、他に誰もいない廊下に響いた。


「大量の遺体を運び入れる場合も、残念ながらあるからな…この大きさが必要なのだ…」

ちまちまやってられない可能性もあるしな。


「それは悲しいことですね…」


「では、ここに入る前に伝えておく!!ここに安置されている遺体は、生前とは全く違う姿に見えるはずだ…覚悟して入るのだぞ!!」

うん、知ってる…

確認してないけどリーフや朱音さんも、範囲観測で確認済みだろう。


「「はいっ」」


「では、入ろう!!開錠せよ扉よ!我らを中に招き入れるのだ!!」

すると、扉が開き…

死者の国かと見まごうばかりの、死者だらけのスペースが現れる。

綺麗に死体が立ったまま整列して並んでいて少し怖い。

まるで、包帯でぐるぐる巻きの大量のミイラが並んでいるように見えてしまう。


「「うわぁ」」

範囲観測とはやっぱり違うね。

特に匂いが!!


「ここは、貯蔵庫と似た技術を使っておるのだ。見とらんで早よう入れ!!」

蹴り入れられそうだったのであわてて入る。


「わかりました!!」


「この奥の方だな…」

先を王が先導してくれる。

恐れ多いな…


「顔だけは覆っていないんですね…」


「あぁ、体は衝撃などから守るために、保護帯をしっかり巻いてあるが…彼らはここでこの形のまま復活するのだ。目が覚めた時に顔を保護帯が覆っていたら不安になるだろう?だから、覆っていないのだよ」

復活させるのは勇者だからね…

1人ずつ復活させてくれるとは考えにくいという話だろうな…

奈美枝さんはそんな人じゃないだろうけど、きちんと考えられてるよね。


「鍵軒は…この列だな。どれが燈佳かわかるか?」

似たような遺体がところ狭しと並んでいる場所まで案内された。

すぐさま、その中の一体にリーフが駆け寄っていく。


「燈佳ーっ!!遅くなってごめんなさい!私、私は…あなたとの約束を守れませんでした。ごめんなさい」

涙を流しながら、リーフが燈佳さんにすがり付いた。


「うむ、何よりだ。しかし、リーフよ、今日初めてここに入ったはずなのだが…何故、その遺体が鍵軒だとわかったのだ?それに、さほど驚いてはおらんようだな」

そう、この保管庫に入れられる前に遺体は乾燥させられて入れられるので、ミイラのようになっている。

だから、全く様変わりしているのだ…

わからないのが当たり前なわけだ。


「家族ですから!!」

言い切った!?


「そういうものか?深い絆で結ばれているのだな」

完全にごり押しして納得させてるよ…

真実は範囲観測で躍起になって探したんだろうな…

当然、ネームプレートはあるしね。


「じゃあ、鍵軒燈佳さんは引き取らせて頂きます」

収納に遺体を仕舞い込む。


「うむ。連れていくが良い。ただし、首の辺りは致命傷の影響が強く残っているからな、丁重に扱うのだぞ…」

死因まで把握か…

ある意味でこの人も超人だよな。


「承知しました…」


「しかし、朱音はこの状態の燈佳を見て、正気を保てるのか?」

あの性格を知ってれば当然の懸念だろうね…


「大丈夫でしたよ?見つけたときに普通に喜んでましたから…」

あっ!!

リーフ、何言ってんの!!

そんな言い方したら…


「リーフ…」


「あっ…」

遅ーい!!

口から出る前に気づこうよ!!


「聞き捨てならん言葉が聞こえたが…当然、我に納得のいく説明をしてくれるのだよな?瑞木君よ?」

顔は笑ってるのに…

目は笑ってませんね。

一転して非常に厳しい視線を向けられていますな。

まぁ、当然です!!

立場が逆だったら僕でもそうする。


瑞木美孝18才

レベル252(91)

体力値39万(900)=3億

魔力値39万(900)=3億

力39万(900)=3億

知力39万(900)=3億

俊敏さ39万(900)=3億

器用さ39万(900)=3億

幸運値39万(900)=3億

魅力390万(900)=35億

風5万(900)=4560万

水4万(900)=3850万

火3万(900)=2760万

土4万(900)=3940万

光2万(900)=2030万

称号

貧乳も好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、探求者

スキル

超鑑定

他種族言語理解

スキル取得補正

緊急避難

レベル・スキルリセット

収納ポケット

レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正

叱咤激励

大声

降霊術

呪術蕩涎級

精霊魔法心酔級

範囲観測信頼級

交渉・召喚魔法上級

解体・身体強化・催眠魔法中級

回復・風・火魔法・馬術初級

武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃50、短剣570

リーフ、恵美、セーフ

相性

綱芳(1884)さやか(2797)恵美(4672)武司(692)玲子(55)朱音(6001)メルー(2453)道緒(1531)直(1786)メアリー(1709)燕(1562)レモン(1522)流々(1501)里乃(1672)リーフ(10,5)奈美枝(203)御影(3105)ユリア(2062)枩李花(1602)霞(1705)ミサ(2355)岬(2070)潤(1421)雨音(1609)他42名(平均1277)

天河(1826)春臣(1431)君里(1500)秋虎(1466)アーサー(453)太陽(79)七海(71)エース(1499)朋久(192)他23名平均(1251)

精霊:風(23,0)水(24,6)火(15,8)土(27,6)光(10,1)闇(15,9)

奴隷

朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音他44人

天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人

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楽しんで頂ければ幸いです。

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