168おっぱい星人と呼ばれたリーフの父
「リーフ、降りて下さい。セーフ、酔い醒ましって魔法有ったっけ?」
「無いよ…別に気にするこたないだろ?あんな奴」
僕はセーフが尖ってる理由を知っている…
彼が1つの称号を持っているからだ…
そして、それをセーフが1番気にしてるよね…
「方向は…体内のアルコールとアセトアルデヒドを…分解はまずいか。二酸化炭素が発生して死んでしまう…排出は…絵面的にヤバいし。こう…手に集めて凝縮かな!」
「うわっ!!瑞木!両手から血を噴き出してどうしたんだい!?」
あれ…
一緒に血まで集めてきてたよ…
失敗だ…
少し血を噴射してた。
「失敗だけど、凝縮そのものは出来てたので良しとするか…炎よ現れよ」
炎で血とその他を焼き尽くす!!
「うわっ!!瑞木さん、なんで急に炎だしてんの?」
あれ?
「朱音さん?ビックリした?ゴメン」
「いや…血が出てきたから注目してたら、目の前が炎で満載になったからビックリしたよ!!」
それは知らんがなーっ!!
「範囲観測まではフォロー出来ません!!無理です」
「だよね!ごめんなさい!!」
ふぅ。
そうこうする内に馬車が停まった。
「ようこそ。お越し頂いてありがとうございます」「こんばんは、お父さん」
新調した鎧で2人してお出迎えだ…
「リーフの父のターフです。君が美孝さんで間違いないかな?」
でかい人だなぁ…
リーフの親父さんだから、当然かもしれないけど…
2mを越える巨躯だ。
紫の髪と紫の瞳は、優しげな光を湛えている。
「はい…申し遅れました。瑞木美孝です。この度、リーフの夫になりました」
「美孝さん、リーフの胸と足を再生して頂いて、ありがとうございます!!この喜びをなんとお伝えして良いことやら!!」
ん?
「お父さん?いきなり何を?」
だよねぇ…
結婚の報告が主になると思ったからね…
「夫になるものとして、妻の体を労るのは、当然の範疇だと思います…」
「これは…本気ならば凄いことを仰いますね…感服します。リーフは良い夫に巡り逢ったようだ!!」
いやいや…
「もちろん本気ですが?仰る意味がわかりかねます…僕をリーフの夫と認めて貰えたのは嬉しいですが…なにを言いたいんですか?」
「あぁ…ご存じ無いのか…本気なんですね。勇者の欠損回復魔法は、お金を積んでも受けられない。事実上、使用不可能な魔法なんですよ。それを平然と当然の事と断じる貴方に尊敬の念を抱いたんです」
ん?
「きまぐれな勇者ばかりだからね。そういう意味さ」
セーフ、サンクス。
「そうですか…運良く勇者の人と知り合えたので、実現した事ではあります。ですが、その事が無かったとしても、リーフの足をいつか自由に動くようにするための努力はしたはずですよ?胸の再生に関しては完全に想定外でしたけどね…」
「えぇ。実現した貴方に言われれば、誰も文句など言いようもありません!!感服しますよ!!」
力入り過ぎだから…
セーフの目が怖いって!
「結婚の報告のつもりだったんですけどね…」
「あぁ…それなら、結婚適齢期を大幅に過ぎても、騎士団長の大任が楽しくて、後継に道を譲らないバカ娘を、妻にめとって貰った方に何か言う程のバカ親じゃ無いつもりです」
リーフの言った通りの言葉だな…
「非常に魅力溢れる人で、僕には勿体無い奥さんですよ?」
「えぇ…仕事柄、普段出来る会話も最低限…騎士団長として大問題を起こして、片足になって…傷付いてるだろう…と!これからは時間をかけて癒そう…と!!思った途端に、言伝て1つで忽然と消えた娘を思って、眠れぬ夜をずっと過ごしていた位には愛しておりますので、全く思うところがないとは言いません!!」
親バカではあるのか…
「仕事柄って何よ!私は国王様から使命を貰ったんですから!!」
リーフも、力が入ってるよ…
でも、その方向には話を伸ばさない方が良いと思うんだけどな。
「リーフよ…それは、これからは市勢の為に力を尽くせだったか?」
あぁ、それは…
言っちゃだめだよ。
言わないであげて。
「そうよっ!!」
お義父さん、もうやめとこ?
「それはな…リーフ、結婚しろとの暗喩だ…それも年齢的に貴族ではなく、市勢のものとな…」
止めてあげて、リーフの精神力はもうゼロよ?
「えっ?お父さん…私のしたことは…」
リーフ!
そんなに悲しそうな顔をしないで!!
「残…」「無駄なんかじゃない!!無駄なんて誰にも言わせない!!」
僕の大声に周りが静寂に包まれた。
「美孝さん…いや、美孝君と呼ばせて貰おう…何故君がその言葉を紡ぐんだい?」
誰より僕が望んだ事をしていたのが、リーフだったからさ!!
「僕は、餓死する人を全て助けたいと、炊き出しを開始した人間です。しかし、ラードにはたった78人しか、飯を渡せる人は居なかった!!」
「みな、潤沢に食料があるからだろう?」
本気か?
本気で節穴か?
「弱い人は既に死に絶えてたからですよ!!理由も想像できますけどね…」
「つまり?」
「ここにいるほとんどの仲間は、元々リーフが救ったと言う事です!!もちろん、実際にはリーフに憧れた人が尽力した結果でもありますが…」
「うちの娘のカリスマ性が救った命がある…と?」
その通り…
「そうです。そして、それを無駄なんて言わせない!!誰にもだ!!」
「結構、無駄ではない…だが、それにどれ程の益があったのか?知りたいものだね…」
喧嘩か?
喧嘩売ってやがるよな!?
「あなた!!料理が冷めます!!席に着いて話して下さい!!」
恵美さんの声が響いた…
「そうですね…このまま、立ち話で折角の料理が冷めたらつまらない。あちらに腰を落ち着けましょう」
「それはありがたい…息子と酒を酌み交わせると楽しみにしていたのですよ…」
「お父さん…貴方の息子は隣にも居ますよ?」「そろそろ我々も名乗りたいんですがね?」
お兄さん達ですか…
「おお、すまんな、席に着くときに名乗れ」
雑だね。
嫌いじゃないが…
「兄のクリストファーとゼファーです。私の2つ上と1つ上です」
リーフが紹介するのね?
「クリストファーだよ。親父の仕事の補佐をしてる…うちの姫君をよろしくな…」
「ゼファーだ。警備隊の隊長なんてやらされてる。リーフを守ってくれてありがとな…」
1人ずつ握手を交わし、料理と酒をみんなで、消費し始める…
ただ、リーフの顔が、ずっと寂しげだ…
「美孝君、料理も酒も素晴らしい店だね!君の慧眼にも驚いたよ…ただ、周りが騒がしすぎるようだね」
この男…
「お言葉を返すようですが…ここにいる皆は、僕の…そしてリーフの仲間でもあります…そういった言い方は止めて頂きましょう。僕は仲間への敵意を見過ごすほど落ちてないので…許せませんよ?」
「仲間…仲間ね…所詮今日の朝まで食い詰めていた浮浪者を仲間と?臭そうな仲間だな!」
戦争だな!!
よしわかった!!
後悔させてやろう!!
全身の骨を丁寧に砕いてやるよ!!
「私の仲間達になんて暴言を!!許しませんよ!」
リーフも殺気立ってる!!
当然だ!!
「黙れよ。貴族のバカが…力もないくせに、その暴言を取り消さねえと捻り潰すぞ?」
「力がない?ほほぅ?御厨家当主に向かって、良く言ったな若造が!!」
無いね!!
「よう、ターフ!久しいのぅ…リーフの事が心配なのはわかるが、やり過ぎじゃ…お前さん、死ぬぞ?」
一触即発の空気の中、アーサーの落ち着いた声が響く…
「お、お久しぶりです。アーサーさん。そのお姿は?霊体ですか?」
ターフが驚いてる…
知り合いかよ…
「そうじゃよ?そして、最高齢の瑞木の仲間じゃ。そしてな、ターフ、瑞木は当然として、ここにおるほとんど全てのものにお主ら3人とも勝てん!!瞬殺じゃ!!そして、この面子に悪い奴など居らんよ…リーフが養ったんじゃぞ?もっと娘を信用せい!!」
ターフが肩を落とした。
「アーサーさんが言うなら間違いない…暴言の数々大変失礼した…申し訳ない」
と頭を下げる。
ちっ!!
思い知らせてやりたかったな…
「お父さん!!許しませんよ!土下座してごめんなさいです!!」
リーフ?
それはちょっと…
「ごめんなさい…」
あんたもすぐやるんかい!!
「…というわけで、新しい勇者を含む大規模な詐欺師集団かもしれないと考えていたんだ。本当にすまない…」
詐欺師に足が治せるかよ…
まぁ、勇者がいれば可能だけどさ…
奈美枝さんたちの名前を出したら、速攻で裏がとれたらしく誤解を解いたらしい。
疑ったんなら聞けよなぁ!
「今日の宴の理由をお伝えしましょう…この黒いゴブリンと4000頭のゴブリンの大部隊を、僕等で討ち果たした祝勝ですよ?本当にそこに座って眠そうにしている子にも、ターフさんは勝てません。…おーい、成人前の面子で宿に帰ってくれよ。みんな眠そうだ…」
「「おう」」
年少組が元気良く帰っていった。
「黒いゴブリン!4000頭!!報告がないが!?」
「進軍前の終結時に倒したからね…力の差を認識できましたか?」
「はい…」
しおらしいね…
「ところで、内緒話をしたいんだ…聞いてくれるか?」
いきなりなんだ?
まぁ良いけど…
「内緒話にならないんですよ。特殊な力があるので…だから普通に話した方が身のためですよ?」
範囲観測があるからね…
「そうか…仕方ない…リーフの鎧の事だ…何故あの時の鎧じゃないんだ!!さっき帰ってきた時のあの鎧姿を楽しみにしていたのに!!」
はぁ?
何言いだすんだこいつ!!
さっきまで喧嘩一歩手前までいってた奴に言うことか?
あと内容!
欲望に塗れ過ぎだろうが!!
「あの、胸が強調された奴の事ですか?」
「そうそう!!あの素晴らしさはほかに例を見ないからね…」
見ないからね…
じゃねえよ。
このおっぱい星人が!!
そう、こいつの称号にはおっぱい星人(爆乳に限る)があるのだ。
こいつ…
本当に軍務長官か?
クリストファーまで、あきれ返ってるって事は普段とは違う一面なのかな…
「あれは、非常時の対応でしたから、今の鎧が正規の物です…」
「えーっ…」
ふて腐れた…
お前、いくつだよ?
そして、どんだけ、リーフの胸が好きなんだよ!!
「一応、その時着てた鎧はこれでしたよ?」
収納から取り出してみる。
「リーフ!!着てくれないか?」
速攻だ…
「嫌です!!」
こっちもだ…
結婚の挨拶はグダグダのうちに幕を閉じた。
「お父さんなんて大っ嫌い!!」
という、リーフの言葉が閉幕の合図だったみたいだ…
ターフは兄2人に連行されていった…
ドッと疲れた。
さて、寝るか…
瑞木美孝18才
レベル247(89)
体力値38万(880)=3億
魔力値38万(880)=3億
力38万(880)=3億
知力38万(880)=3億
俊敏さ38万(880)=3億
器用さ38万(880)=3億
幸運値38万(880)=3億
魅力380万(880)=33億
風5万(880)=4360万
水4万(880)=3680万
火3万(880)=2640万
土4万(880)=3770万
光2万(880)=1940万
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、探求者、
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術蕩涎級
精霊魔法心酔級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法中級
回復・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃1、短剣570
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(1682)さやか(2793)恵美(4402)武司(692)玲子(55)朱音(5713)メルー(2145)道緒(1498)直(1733)メアリー(1662)燕(1517)レモン(1481)流々(1464)里乃(1629)リーフ(9585)奈美枝(203)御影(2811)ユリア(2024)枩李花(1561)霞(1648)ミサ(2175)岬(2062)潤(1369)雨音(1588)他40名(平均1276)
天河(1638)春臣(1431)君里(1459)秋虎(1412)アーサー(439)太陽(79)七海(71)エース(1433)他23名平均(1142)
精霊:風(23,0)水(24,6)火(15,2)土(26,9)光(10,1)闇(15,9)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音他42人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
設定
細かい数値を簡略化表示
楽しんでいただければ幸いです。
なお、次回に長かった三日目が終わる予定です。