160事態の光明と天河の恋の相手
「あぁ…助かった…なぁ瑞木…一体何が起きたんだ?俺が兜を被ったら、まるで魔法みたいに解決だったけどよ…」
天河が呟いてくる…
「娼館で…鎧を脱いだよな?」
「な?当たり前だろ?」
そりゃな…
「それが原因だよ…蓋が空いちまったんだ…魅力値の蓋がね」
「はぁ?何言ってんだよ?わかる言葉で話してくれねえとわかんねぇよ?俺はあんまり頭が良かねえんだからよ…」
すまないな…
でも、天河、薬剤師ってさ…
頭良くないと無理な仕事なんじゃないの?
「ごめんよ、天河…凄く自暴自棄って感じの気持ちに駆られてた…」
「だーかーらーっ!!わからねえってば!むーずーいーっての!!」
笑いながら叫んでくれる…
こういう時、明るく話してくれるのは助かるなぁ。
「要は鎧を脱いで、素っ裸になると、さっきみたいな事になるって話だよ」
「ほう!!分かりやすいが…理由がわからないぜ?」
理由は…
「レベルアップして、今、天河はレベル251だよな?」
「おうよ!!瑞木のお陰で強くなったぜ?」
まぁな。
「強くなって色んな数値が上がってるんだが…その中に魅力値ってのがあるんだよ…」
「ほう…その数値って魅力って事は…人に好かれる力だよな?まさか…」
そのとおり…
「見込みの通り、その数値が高いとすごい事が起きるんだよ…奴隷契約の10倍補正も加わるからね…つまり、さっきは、天河の魅力に酔ったみんなに取り囲まれたんだ」
「そう言うことか。でも…こうやって町中を歩いてる時は、どうって事無いぜ?なんでだ?」
蓋だよ…
「皆に渡した鎧があるだろ?あれにさ、魅力が外に向かって作用する力を制限する魔法がいつの間にかかかってたみたいでね…その鎧を着てる限りは大丈夫なんだよ!!蓋って言ったのはそういう意味さ…」
「あぁ!だから、蓋…か!!はははっ!!理解できるとわかるな!んで?瑞木は何でそんなに沈んでんだよ?何かあったのか?」
「僕の魅力値は34億だ…今、天河の魅力値が5万位なんだけどさ…ざっと、7万倍なんだよ…」
「ん?それってすげえ強いってことだよな?何を嘆く必要があるんだ?」
「天河の魅力値でも、さっきの事件が起きたんだよ…もしも、僕が同じように鎧を脱いだら…超強烈な麻薬が野放しで放っぽりだされるようなものなのさ…つまり僕はもう人間の範疇からはずれちゃったって事さ…」
「何言ってんだよ?わかってるんだったら、瑞木はそもそもそんなことしないだろ?だったら、そんな風に気にする事ねえじゃねえか。それに、俺には瑞木は人間にしか見えねぇけど…違うのか?」
えっ?
「まぁ、そんな事するつもり一切ないし…僕は人間だ。少なくとも人間でありたいと思うよ!!」
「だったら、さっきの魔法って、当然瑞木にも効いてるんだろ?何も問題ねぇじゃねぇか…まぁ女の子とするときに、兜を着けてなきゃいけないのはちょっと面倒だけどな…瑞木は人間だ!!間違いねぇさ!ははっ」
アッケラカンとしてんなぁ…
「天河と話してると、心が軽くなるなぁ…ありがとう」
涙が溢れ始めちゃったじゃないかぁ…
「おいおい、瑞木…何泣いてるんだよ…もしかして、他にも何か問題があんのか?」
あぁ、聞いて欲しい…
「そもそも、さっき言った、いつの間にかかかっていた魔法は、僕が無意識のうちにかけたものでさ。任意のものにかける事が出来るんだ…」
「なんだよ!!それならもっと楽になるじゃねえか!指輪とかにかけてくれよ!」
そうだな。
指輪やアクセサリーがいいね。
「あぁ…そうするよ。でね、問題の方がまだあってさ…その魔法が効いてるのは、身に着けている時だけなんだ。つまり、手放したら酷い事が起きちゃうんだよ」
「どういう意味だ?具体的によろしく!」
あぁ具体的にね…
「僕が着てたシャツを、脱いで目の前に置いたらさ…リーフさん達が争って奪い合い…匂いをかぎながら麻薬中毒みたいに恍惚とし始めちゃったんだよ。手を離すまでは普通だったんだぜ?」
「おふ…マジか…って事は、その魔法の効果って体から分離された奴には効かないって事かよ…あっまずいな…俺、さっきの百合趣味の姉さんの体の中に…でも、まぁ…好みだしなぁ…出来るなら付き合ってみるのも悪くないか…」
あっ…
そう言えば…
「天河…あの病気のお姉さんともしたのか?」
「ん?してないぜ。普通に鎧脱いでさ、体を洗って貰って…さぁしようとしたら百合趣味の姉さんに乱入されたからなぁ…部屋を間違えたっぽい事言ってたけど、次の瞬間には魅力値に酔っちゃったんだな。そう言えば…あの2人の姉ちゃんは、結構理性的だったけど、何でかな?」
んー…
「多分、娼婦の矜持って奴じゃないかな…ツートップだったみたいだし…」
「おぉ、精神力で跳ね返したんだな…」
まぁそんなとこ。
「なるほどな…なら、別にいいか…下手したら、天河とさっきのお姉さんを治療しに行かなきゃと思ったんだよ…」
「ん?百合趣味のお姉さんの住所がわかるのか?」
何言い出すんだ?
「わかるけど…それが何?」
「いや、さっき中に出しちゃったからさ…さっきの話で、俺を求めて泣いてるかもしれないじゃん?責任とって結婚してこようかと思ってな…お互いに初めての相手だしよ!」
そう言えば、天河も童貞だったね…
「あぁ?…好きにしなよ。ただ、確率はもの凄く低いと思うよ?百合の人なんだし…」
「そうかもしれないけど良いじゃねぇかよ…俺の趣味にピッタリだったんだから。あとよ…さっきの蓋って瑞木の魔法なんだろ?体から離れても効果が持続するように出来ねえのか?瑞木の魔法って規格外じゃん!!楽勝じゃねえの?ま、俺位の魅力値じゃあ体から離れても、大した効果が無いみたいだから、今のままで問題無さそうだけどな…」
おぉ!!
そうだよね!
別に効果を変更すりゃいいじゃん!!
「そういやそうだな!!頑張ってみるよ!!」
「ははっ、取り敢えず指輪を作ってくれよな!あと、実はマジであの姉ちゃんに惚れちまったんだ…駄目だったとしてもチャレンジはしたいんだよ!!ぜひ住所を教えてくれよ!!」
マジで行くのか?
「指輪の件は勿論だ!だが言っとくぞ?百合趣味のお姉さんは貴族階級だからな?」
「やっぱりか?でも…うちの王国の場合、別に結婚に身分は関係ねえからな…当人同士が良ければ、それで問題ねえけどな…」
あのな…
「当人同士が良ければだろ?彼女と天河の関係は、初めて同士だったってだけじゃん…趣味すらも真っ向から逆なのに…全然結婚まで至る道が見えないけど?あと、失礼を働くと普通に死ぬと思うぞ?」
まぁ…
もしそうなりかけても助けるけどさ…
「まぁ、いいんだよ…これでも元騎士なんだ。礼儀作法位知ってるからさ…好きになっちゃったんですって求婚しに行って、ダメならダメで諦めるさ…」
そうかい…
「まぁ、振られる可能性を考慮してるなら何も言わないさ…彼女の住所は………だよ。気をつけて行ってきなよ?」
「おう…大戦果を期待しててくれ!!」
百合趣味の人に求婚て…
どんだけの無理を押し通す気なんだ?
ある意味童貞の夢か…
骨は拾ってやるよ…
「期待しないで待ってるぜ…」
さて、そろそろ…
みんなが元に戻る頃だ…
僕も戻らなきゃな!!
瑞木美孝18才
レベル247(89)
体力値38万(880)=3億
魔力値38万(880)=3億
力38万(880)=3億
知力38万(880)=3億
俊敏さ38万(880)=3億
器用さ38万(880)=3億
幸運値38万(880)=3億
魅力380万(880)=33億
風5万(880)=4360万
水4万(880)=3680万
火3万(880)=2640万
土4万(880)=3770万
光2万(880)=1940万
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人、探求者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術蕩涎級
精霊魔法心酔級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法中級
回復・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃1、短剣570
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(1498)さやか(2658)恵美(3501)武司(670)玲子(55)朱音(5086)メルー(1965)道緒(1334)直(1551)メアリー(1494)燕(1345)レモン(1318)流々(1303)里乃(1431)リーフ(8142)奈美枝(203)御影(2131)ユリア(1833)枩李花(1387)霞(1472)ミサ(2009)岬(1886)潤(763)雨音(998)他40名(平均1114)
天河(1532)春臣(1272)君里(1309)秋虎(1284)アーサー(429)太陽(79)七海(71)エース(1276)他23名平均(963)
精霊:風(22,7)水(23,6)火(13,9)土(25,1)光(9,6)闇(15,3)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音他42人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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