159娼館の面々と鎧の効果
「やあ…随分と楽しそうな格好だね、天河…このまま2時間位は散歩に行ってから来ようか?」
娼館の最上階の部屋のバルコニーに降り立って、そう告げる。
これって、一番いい部屋だよな…
奮発したわけね…
「瑞木!?悪質な冗談言ってねえで助けてくれよ!!」
そうは言ってもさ…
ふざけた状態だよな…
「見た感じ、天河にメロメロになったお姉さん達にご奉仕されてるようにしか見えないけどね…」
「っていうか、わざわざそれを言いに、瑞木がここまで来るわけ無いよな?俺が困ってるから来てくれたんだろ?アホなこと言わないで助けてくれよ…」
それが妙齢のお姉さんとエッチしながら言うことか!!
って言うか…
20人位の男女が天河に群がって、色々な部分を色々な方法で愛撫し続けてるんですけどね…
「まず、その腰の動きを止めてから言うがいい!!」
「いや、これ止めると普通に全員から襲われちゃうんだよ…さっき逃げ出そうとして、逆に人が増えちゃってさ…勘弁してくれよ。誰も殺したくないんだよ!」
その割には…
「えっと…屈強なアニキ系のかたがたは、壁に打ち付けられて失神してるようだけど!?」
「お前なぁ…俺はその兄ちゃん達に後ろの処女を散らされるところだったんだぞ!?手加減してやっただけ感謝して欲しいぐらいだぞ!!」
それには同情する…
だが…
うっせぇよ!!
「あのな…そういう台詞は、お前の体に張り付いてる年若い男性(男の子とも言う)を、そのままにしてる現状では全く説得力がないんだが?」
「ん?可愛いは正義!!」
テメエ…
確かに、一瞬女の子に間違えそうな位可愛いけど、その言いぐさが気に食わねぇよ。
「そうかい…まぁ、単に天河に夢中になってるだけで、精神障害を負うほど強烈な誘引効果はなさそうだから…全員を満足させてあげたら良いんじゃない?とんだ無駄足だったね。僕は帰るよ」
「待って!!帰らないで!ごめんなさい!助けてください!!お願いします!」
やっと、しおらしくなったね。
「そうだよね?困っているなら、それに相応しい態度ってあると思うんだ…わかったよ。助けるよ!!まず、これをかぶって!!」
青白色の兜を投げ渡す。
ベッドの脇に転がっていた天河に貸している全身鎧の一部だ。
「はぁ?いきなり、何言ってんだ?これって俺が使ってる兜じゃねえか。この子達を眠らすとかしてくれよ…」
はぁ?
んな事したら、犯罪者扱いされるぞ?
「いいから、指示に従いなよ!丸く収まる方法は、多分これしかないからさ!!つか、早よやれや!帰っちゃうぞ?捕まって死刑になりたいの?」
「あっ!!今は問答無用で死刑だったな!いやいや死刑は嫌です。被りゃいいんだな?ほいっ!!」
全く…
無駄口が多いなぁ…
僕も多い方だからなぁ。
同族嫌悪?
下らない事を考えている間にも、事態は劇的に変化する。
「あれ?私は…」「いや、何でここに押し掛けたのかしら」「お兄さんごめんなさい…」「悪いわね、あなた。さ、貴方達行きましょ…」「はーい」
取り敢えず、他の部屋から押し掛けてきていたショタコンのお姉さんと、美少年はさっさと退散した。
他にも、魅力値で引き付けられていた娼婦のお姉さん方も、帰っていく。
用心棒の屈強な2人も、謝りながら去っていった。
部屋には、ポカンとしながら、ベッドに座り込む3人の娼婦のお姉さんと、さっきの続きをしている、一組の男女がいるだけだ…
ん?
終わったらしい…
「4対1かよ…良くやるなぁ…終わったんなら話があるからさ…お暇するよ?」
「いや…予定では2対1だったんだ…このお姉さんは、そこで、呆然としているその子がお相手…だって、このお姉さんも処女だったし」
おいおい…
「そうよ…まぁ…男も悪くなかった…わね。…何か腑に落ちないけど。でも、私から誘ったんだしね…忘れてくれればいいわ。私も忘れる…もう行くわ。さよなら」
多少歩きにくそうにしながら、娼婦のお姉さんらしき人と去っていく妙齢のお姉さん。
「なぁ…ここの娼館てフリーダム過ぎるだろ!?」
「まぁな。キチンと金さえ払えば勇者趣味以外は、大抵叶えてくれるとこだせ?ここは…」
つまり、お高いんですね…
「そうかい。行くぞ…あぁ…右側のお姉さん…ちょっと病気の治療をさせてもらうよ?なに、全く痛くないから心配しないで…はいっ!!」
水を操って、性病を駆逐しておく。
きちんと洗って、排水溝に使用済みの水は流しておく。
「あら…凄く体が軽いわ…」
でも…
一時的かな…
うつってくるのを防いだり出来ないからね。
「ギルドの裏手で新しく性病の治療を始めたんだ…再感染しない限り、再発もしないから…金貨2枚でも料金としては高くないとおもうんだけど?勿論、今日は代金は要らないよ…仲間や客に広めてくれればそれでいいさ。どうかな?」
「ありがとう…新手の宣伝?」
まぁ、そうとって貰っても構わないね…
「まぁ、そんなとこ…でも、痛い思いをしても治らない治療をするより、ずっとマシじゃないかな!!出来れば性病をラードから駆逐したいとは思ってる」
「ふふっ、変わった人ね…取り敢えず、仲間内と常連客には伝えとくわ…私にうつしやがった客には最優先でね…」
さもありなん…
「そうしてくれると助かる…さて、天河行くぞ!」
「あぁ…鎧をつけるからちょっと待てよ!!」
ん。
「セーフ!他にも脱ぎそうな奴が居たら行って警告してくれるかい?」
「おうよ!!一応全員のとこに行ってくるよ。鎧を脱ぐなってね!」
すぐさま、翼で飛び立っていく。
よろしくね。
「ねえ、変わった人、お礼と言ってはなんだけど…私と寝てく?」
いいえ…
「お誘いは嬉しいですが、これでも新婚でね。新妻に泣かれちゃうような行動はしないことにしてるんで…遠慮しときます」
「即答なのね…悔しいわ。私とこの子で、ここの1位と2位なんだけどなぁ…自信無くすわぁ」
やっぱり?
「いえいえ、十二分に魅力的ですよ?しかし、男として…初夜を控えた嫁さんを放っておいて、貴女のような美しい方に手を出したら、2度と顔向け出来そうにありませんよね?」
「ふーん…もしかして…貴方も童貞だったりするの?」
バレた。
「そうですよ。それが何か?」
「全く変わってるわ!!童貞なのにがっつかないし!また、アンタの店に行くわ!!仲間を連れてね」
まだ店が開いてませんけどね。
「支度が終わったぜ?」
「料金は?」
「前払いだ…問題は壊れた壁だが…」
「あいつら謝ってたでしょ?要らないわよ…」
そっか…
「あぁ、お姉さん。因みに、店はまだ看板も出ていません。料理屋榊って名前です。一週間以内に何とかしたいな。じゃ、行こうか、天河」
「おう!!」
「……2人とも振り返りもしないのね…自信無くすわ」
嘆きが聞こえたが…
どうしようも無い部類なので、1度振り向いて手だけ振ってみる。
ん?
溜飲が降りたらしい…
瑞木美孝18才
レベル247(89)
体力値38万(880)=3億
魔力値38万(880)=3億
力38万(880)=3億
知力38万(880)=3億
俊敏さ38万(880)=3億
器用さ38万(880)=3億
幸運値38万(880)=3億
魅力380万(880)=33億
風5万(880)=4360万
水4万(880)=3680万
火3万(880)=2640万
土4万(880)=3770万
光2万(880)=1940万
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人、探求者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術蕩涎級
精霊魔法心酔級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法中級
回復・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃1、短剣570
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(1498)さやか(2658)恵美(3501)武司(670)玲子(55)朱音(5086)メルー(1965)道緒(1334)直(1551)メアリー(1494)燕(1345)レモン(1318)流々(1303)里乃(1431)リーフ(8142)奈美枝(203)御影(2131)ユリア(1833)枩李花(1387)霞(1472)ミサ(2009)岬(1886)潤(763)雨音(998)他40名(平均1114)
天河(1421)春臣(1272)君里(1309)秋虎(1284)アーサー(429)太陽(79)七海(71)エース(1276)他23名平均(963)
精霊:風(22,7)水(23,6)火(13,9)土(25,1)光(9,6)闇(15,3)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音他42人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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