158隠しスキルのアクティブ化と蕩涎級の呪術
「同時かぁ…どうしようか?素早さでやると…多分、恵美さんの歯とか無くなっちゃうよね?」
女の子は、全員が僕のシャツ及び汗の匂いに夢中で、僕とセーフの話を気にする様子はない…
このまま放っておくのは心配すぎる。
ここまで、ダイレクトな反応が起きるなんて思わなかった…
「そうだね…気絶から一瞬で甦って歯を食いしばる位の芸当は、あの子なら、平気でやりそうだからねぇ…んー…メタルスリープなんてどうだい?」
ああ!!
あれなら意識も消えるから最適か!
「じゃ早速!いくぞ!!マナよ!メタルスリープ20分間!!」
白い光が手の中に生まれ、波紋が3回放たれると、仲間の全員が、青銅と化して時を止めた。
ポーン。スキル取得【催眠魔法中級】
あっ!久しぶりに上がったねぇ…
「うん、取り敢えず成功だね…さぁ、効果が切れる前に片付けるよ!!」
そだね…
「まずは…机を片付けて、別の奴を置いとこう。リーフさんと朱音さんのは、切れ端を回収と…。恵美さんは口の中に入れ込んでるから…引き摺りだして、と」
収納に入れて置く。
「終わったかい!?」
半分ね…
「後は…水よ…清き水よ連続して現れて、洗浄を補助せよ。ゆめゆめ青銅の像を削らぬ強さを維持するのだ…」
指先から、水流を発生させ、みんなの鼻と口を洗い流していく…
こうしておけば、かなり、匂いが減るはずだよね…
「さて…青銅の像に入り込んだ水よ!現れて我が右手に集え…」
みんなの鼻や口から少量の水が、出てきて右手の上で球体を形成する。
「たったそれだけでも、死にそうにむせるには十分だからねぇ。どうすんだい?」
飲む…
いや嘘です!
「収納に入れて、と。水だけ捨てて…火を召喚しながら…収納の中の匂いを焼くかな…火よ…現れよ!」
現れた火に向かって収納の中の汚れを吸わせたシャツを投げ入れる…
下着も補充しないとな…
燃え尽き、灰になったので再度収納へ入れて置く…
何の効果もないと良いなぁ…
と言いながら、超鑑定で見てみるとこんな文言が現れた。
『瑞木の灰:本人の体臭などがしみ込んだものを焼いて作られたもの。強烈な誘因効果と催淫効果は失われたが、微量の成分が含まれているため、瑞木の催淫効果によって精神を蝕まれた者に対して、少量の服用で症状の緩和を促し最終的に回復させる効果を有する』
おぉ!!
この方向の効果なら大歓迎だ…
っていうか。
蝕まれるのかよ!!
ますます、麻薬じゃねぇか!!
僕、人間やめてるなぁ…
「さて…後は、何が原因で助かってたかを調べなきゃね!!っていうか…多分原因はアレだよね?」
アレか…
「そうだね…きっとアレが何とかしてくれたんだよな…」
「超鑑定で調べてみな…今なら大丈夫だろ?」
ん?
「セーフはなんだと思ってるの?同時に言ってみようよ…せーの!!」
「え、えっ!パンツ!!」「鎧!!」
違ったよ。
っつか、パンツは無いと思うなぁ…
「よし、両方とも超鑑定で観察してみようね!まずは鎧からいってみよう!!」
まずは、全身鎧から…
『大地の全身鎧:精霊陶器で作られた全身鎧で大地の加護が付与されており、魅力値を2倍にする効果を持っている。初期に作成されたため、ミスリルより強度はあるがオリハルコンには及ばない。黒地にサファイアの様な色が特徴的。※ 』
それっぽいことは書いてないなぁ、こりゃホントにパンツか?
ん?
何か、余白が異常に長いよな?
「あれ?なんだこりゃ…」
「どうかしたのかい?」
うん。
「それっぽいことは書いてないんだけど、説明の後に不自然な空白があってね。なんだろなと思って…」
「その部分を見つめてみなよ!!」
うん!
今やってる!!
「現在進行形でやってるとこだよ!ははっ…おっ?なんか…じんわり文字が浮き上がってきたな…※印の先は炙り出し風味だ…」
「なんて書いてあるんだい!?」
待ってよ…
「超鑑定で読むから待ってて!」
『大地の全身鎧:精霊……な色が特徴的。※呪術によって、装備者の魅力を最大で2000程度までしか発揮しないように制限している。効果は、あくまで装備者に限られるため、体に触れていない物には効果がない。常に200位の魅力値に固定し、意見を違える存在と対話を進める毎に魅力値を解放して、交渉を有利に進め、説得完了と同時に、固定値に戻る。瑞木のせめて人間らしく生きたいと言う切なる願いによって、無意識に産み出された呪術が効果を発生させている。』
うわぁ…
いつからの話だろうなぁ…
ポーン。隠しスキルアクティブ表示【呪術蕩涎級】無意識の内に使用していたスキルなので、現在まで非表示の隠しスキル扱いでしたが、以後扱いを通常スキルと同様にします。
「うはぁ…蕩涎級のスキルがいつの間にか装備されていたでござる…しかも、最大で2000って…相当制限してるなぁ…まぁ…元々200で達人級だから、まぁ妥当な線か…っていうか。そのままだったら、出会う人間を手当たり次第、魅力で使い潰す魔王だよな。僕。でもこれなら、呪術を上手く使えば大丈夫だよね」
セーフにわかったことを報告だ!!
「そうかい…全く…瑞木は筋金入りの真面目君だねぇ!そんな瑞木の事が大好きだよ!!」
僕もさ!!
「僕も、大好きさ!!セ…」「しかし、何で勇者奈美枝達はあんなに魅力値が高いのに、そんな素振りを見せなかったんだろうね…」
あっ…
大好き返しを潰されました…
つれないなぁ…
しかし、確かに疑問だよね…
「また明日、聞いてみようよ」
「そうしようか…」
うん!
「そして、セーフが大好きだよ!!」
「いきなり何なんだい!?そんなこと急に言われたら恥ずかしいじゃないか!!…そ、そうだ!!パンツ!!パンツの超鑑定がまだだよ!!やりな!!」
えーっ!?
もう原因はわかったんですけど?
仕方ないなぁ…
一旦収納して…
と。
右手にパンツを出す。
鎧の下はフリーダムとなった。
なんかスースーする。
「じゃあやるよ?」
「あぁ…」
『瑞木のパンツ:極普通のパンツ…ただし、瑞木によってこれ以上無い位呪術まみれのパンツとなっている。呪術内容は我慢と忍耐。数々の性的誘惑のたびに重ねがけされ、絞れば我慢と忍耐が溢れ出てきそうな程に、呪術が高密度に張り巡らされている。一瞬毎にかけ直されていたため、呪術が蕩涎級になった理由でもある。これを装備していない場合の性的な忍耐力は10%以下になるので注意!!』
ふっ…
やせ我慢の結果か…
「そういえば…最近我慢するのがあまり辛くなかったんだよね…こいつ、いや、このパンツ様のお陰だったんだね…ありがとう」
「いや…瑞木!?何でいきなりパンツに礼を言ってるんだい?おかしくなっちまったのかい!!」
違うよ…
「違うんだ、セーフ。リーフさんたちの性的猛攻から、僕の理性を守ってくれたのは…呪術まみれになったこのパンツ様なんだよ…だから、お礼位当然さ!!」
「あ…あぁ…そうなのかい…わかったけど…自分のパンツに様付けはどうかと思うよ?」
至極まともな指摘だった…
「そうだね…パンツよ、今後ともよろしく頼む!!」
そう言いながら、早着替えでパンツを装着した。
何が起きるかわからないからね…
「ん?こっ、これは!!天河の馬鹿がやらかしやがった!!現場に行かなきゃね。娼館だよ!!」
えっ!?
娼館?
パンツ履いて良かった…
さて、行きますかね。
瑞木美孝18才
レベル247(89)
体力値38万(880)=3億
魔力値38万(880)=3億
力38万(880)=3億
知力38万(880)=3億
俊敏さ38万(880)=3億
器用さ38万(880)=3億
幸運値38万(880)=3億
魅力380万(880)=33億
風5万(880)=4360万
水4万(880)=3680万
火3万(880)=2640万
土4万(880)=3770万
光2万(880)=1940万
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人、探求者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術蕩涎級
精霊魔法心酔級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・催眠魔法中級
回復・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃1、短剣570
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(1498)さやか(2658)恵美(3501)武司(670)玲子(55)朱音(5086)メルー(1965)道緒(1334)直(1551)メアリー(1494)燕(1345)レモン(1318)流々(1303)里乃(1431)リーフ(8142)奈美枝(203)御影(2131)ユリア(1833)枩李花(1387)霞(1472)ミサ(2009)岬(1886)潤(763)雨音(998)他40名(平均1114)
天河(1311)春臣(1272)君里(1309)秋虎(1284)アーサー(429)太陽(79)七海(71)エース(1276)他23名平均(963)
精霊:風(22,7)水(23,3)火(13,9)土(25,1)光(9,6)闇(15,3)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音他42人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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