157結婚指輪と理性を無くした仲間たち
「とりあえず、行きたいところと行くべきところを考えましょうか…」
「えーっ、このままぶらぶら歩いて、適当な店に入ればいいじゃん…」
朱音さんはそれでいいかも…
「朱音さんは確かに服も十分ですから、それでいいでしょう。行ってきて下さい」
「朴念仁…」
セーフ、何さ…
「ち、違うの!!そうじゃなくて…皆と行きたいの!みんなとぶらぶらしたいの!!」
うーん、ちょっと無理。
「朱音さん、恵美さんは時間的に食事の準備を開始する4時までしか居られませんから、後15分なので、あまり時間がないんです…リーフさんも下着の注文が必須だし、潤ちゃんと雨音ちゃんも服の予備がないと困ります…」
「なら、用事を済ますのに付き合いたいな!」
それなら、大歓迎!!
「と言うわけで、恵美さんの希望に沿って取り敢えず動いて、次に服の買入でどうですか?」
「食事の準備の話をちゃんと覚えてくれてたんですね…嬉しいです!じゃあお言葉に甘えて、希望を2つ。指輪を貰いたいです。後は約束の椅子と机をお願いします。」
指輪と、椅子と机か…
「わかりました。指輪を買える店に案内して欲しいのですが?」
「もし、お願いできるなら…この鎧を作っている材質で頂きたいのです…」
そりゃあ、出来るだろうけど…
「こう言うと、俗物っぽく聞こえるかもしれませんが…指輪って結婚の象徴ですよね?それが僕の手作りの指輪で良いんですか?」
「何を謙遜してるんです?瑞木さんが、精霊とともに作ったこの鎧は、そこらの安っぽい宝石なんて足元にも及ばない美しさがあります!!」
まぁ…
「いや…綺麗な宝石は本当に綺麗ですよ?見てから決めても遅くないんじゃないかなぁ…」
「言葉選びが悪かったなら言い直します…是非とも瑞木さんが作った指輪を贈ってください!!私は瑞木さんとお揃いの黒地に青の指輪がいいです!!」
涙目だ…
本気ですか…
「話はわかりました…では、指輪を贈るのは承知しました。ただ…贈るのは、鎧と同じの青白色じゃ駄目かな?事情がありましてね…」
「事情?詳しく知りたいです!」
やっぱり?
「わかりました…ただ、時間が勿体ないので、店で机と椅子を作りながら話しましょう!!」
料理屋榊に移動して、机と椅子を作り出して、座った。
「一瞬でしたね!!」
リーフさんが感嘆の声をあげる…
「大地の精霊は頑張り屋ですから…ありがとうな、大地の精霊。また、よろしく」
「準備万端整えて待とう。またな」
嬉しいね。
「これで、あとは指輪ですね…事情ですが、黒地に青の指輪だと魅力値が上がる加護がついちゃうんですよね…約500倍の」
「500倍?」
目が見開かれている。
「もしかして、この鎧にも!?」
あれ?
説明しなかったっけ!?
「この鎧には回復力を510倍にし、俊敏さを2倍にする加護がついてますよ?そのせいで、胸が授乳期の大きさになっているようです…」
「だから、脱いだら元に戻るのか…」
そうですよ。
「でも、それの、どのあたりが、問題になるんですか?今の私の魅力がいくつか知りませんが…500倍になったところで、あなたの足元にも及ばないでしょう?」
あれ?
そうだよね…
「確かに僕の魅力値が33億…2倍の補正で66億だよな…なんで、皆、普通にしてられるんだ?恵美さんの今の能力平均が10万位だよね。500倍になったら5000万になるはずだけど…僕の数値には遠く及ばないから…大丈夫なのか?」
「そういえば…おかしいね…」
なにさ、セーフ。
「おかしいって?今の話に関係してる?」
「勿論だよ…魅力値が64億もあった割には、牧場での話や潤たちの説得に苦労しすぎだよ!!なんかおかしな道具とか持ってないかい?」
確かにね…
「そういえば、桁が違うはずだから…ある意味周りの皆が普通すぎるよね?アイドルのコンサートでも失神してる人がいる位だから、今の僕が視線を送ったらそうなってもおかしくないよなぁ」
リーフさんに視線を送ると、蕩けるような笑顔を返されたけど…
ちょっと違うよなぁ…
「黒いゴブリンかな?」
朱音さんが呟く…
「収納に入ってるけど?」
「あれだけ強い奴ですから…」
まぁなぁ…
「じゃあ、とりだして、手放してみて良い?」
「待った!すぐに収納に戻せるようにしときな!!下手すると6人全員が飛びかかるかもしれないよ…」
マジで!?
生け贄待った無しですか?
「わかったよ…取り出して、と。手を離すから、感想を言ってね。特に潤ちゃんと雨音ちゃんはよろしく!」
「はーい」「わかったんよ」
「いくよ!!はいっ!」
「特に何もないよ!!」「うん、何も変わらないんよ」「いつもどおり愛しいだけです」「普通だね」「美孝さーん!!」「普通…私もーっ!」
リーフさんと御影がダイブしてくる…
あんたらは、三代目の泥棒か?
慌てずに黒いゴブリンを収納に入れて、2人を受け止める。
「真面目にやってください!!」
受け止めた後、立たせて放す。
「勿論、真面目に旦那様と触れ合いたかったのです!!」
お互いに、鎧着てますやん…
「はいはい、リーフさんが僕の事を好きなのはわかりましたから…あっ…ひとつ思い付いたぞ!」
「何だい?」
うん…
「黒い奴は関係なかったからね…ちょっと変態チックなんだけど…」
と言いつつ、上半身の鎧を一旦仕舞って、シャツを脱ぐ。
収納から新しいシャツを出して着て、鎧も手早くつけ直す。
「そのシャツをどうする気だい!?」
こうする。
「ほしい人います?」
まず、手で持ちながら…
「「欲しいです」」「「それはちょっと…」」「「要りません」」
欲しいのは、リーフさんと恵美さん。次が御影と朱音さん。最後は姉妹か。
「なら、これならどうですか?」
机の上に置いた。
その瞬間、12本の腕が机の上のシャツを引き裂いた!!
実際にはリーフさんが取ったシャツを朱音さんと恵美さんが引きちぎって持っていった形だ…
3人は3人とも悦に入っている。
口許に持っていって、息を吸い込んだ、リーフさんはそのまま、座り込んでマスクのようにシャツを鼻のあたりに乗せると、涙を流しながら、目を閉じてしまった。
朱音さんは、匂いを嗅ぎながら嬉しそうに辺りを転がりだして、その瞳からは涙が溢れている。
恵美さんは、シャツを口の中に入れ込み始め、全て入れ終わると涙を流しながら、気を失った。
手に取れなかった3人はシャツが置かれていた机に鼻を寄せて匂いを嗅ぎ始めた。
3人とも額が当たってごつごつ音がしているが集中しすぎて、気にした様子もない…
「ねぇ…」
「なんだい…」
セーフも唖然としている…
「僕の体って…マジに麻薬かな?」
「これを見ると…そうなんだろうね…理性なんて残ってないよ…」
だよねぇ…
「これで、僕に魅力値を大幅に減少させる何かが作用してるのが確定だね…」
「あぁ…もし、それがなかったら、瑞木の童貞はとっくの昔に皆に散らされてたね。考えたくないけど…処女もだねぇ…」
なにそれ怖い…
「能力的に負けるわけないよね?」
「瑞木にゃ、人は殺せないだろ?」
あぁ。
「手をこまねいてる間に、恵美か、リーフに奪われて…終了のお知らせだろうね」
嫌です!
そんなお知らせを聞くつもりはありません!!
「まぁ、奴隷契約解除を考えれば、逃げれない事もないかな…」
「そうだねぇ…取り敢えず、この事態をおさめないと…」
あぁ…
「そうだね…可哀想だしね…やるなら、全てを一気に無くさなきゃね」
「あぁ…気を付けてやりな」
瑞木美孝18才
レベル247(89)
体力値38万(880)=3億
魔力値38万(880)=3億
力38万(880)=3億
知力38万(880)=3億
俊敏さ38万(880)=3億
器用さ38万(880)=3億
幸運値38万(880)=3億
魅力380万(880)=33億
風5万(880)=4360万
水4万(880)=3680万
火3万(880)=2640万
土4万(880)=3770万
光2万(880)=1940万
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人、探求者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法心酔級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化中級
回復・催眠・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃1、短剣570
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(1498)さやか(2658)恵美(3501)武司(670)玲子(55)朱音(5086)メルー(1965)道緒(1334)直(1551)メアリー(1494)燕(1345)レモン(1318)流々(1303)里乃(1431)リーフ(8142)奈美枝(203)御影(2131)ユリア(1833)枩李花(1387)霞(1472)ミサ(2009)岬(1886)潤(763)雨音(998)他40名(平均1114)
天河(1311)春臣(1272)君里(1309)秋虎(1284)アーサー(429)太陽(79)七海(71)エース(1276)他23名平均(963)
精霊:風(22,7)水(23,3)火(13,9)土(25,1)光(9,6)闇(15,3)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音他42人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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