155さやかの酒癖と酒豪一家
「はい、これが宿のリストです。大部屋が結構空いてましたから、固まって泊まって貰えますよ?両方とも瑞木さんのパーティーのみの宿泊に出来ましたから、盗難の心配も少ないでしょう」
そりゃありがたい…
「ありがとうございます。宿の名前と金額を聞いても?」
「はい、女性は酒樽親父亭で、男性は翔竜庵よ。全部押さえて、予約してるので、手数料込みで10万ラード。随分安く収まったけど、その分サービスはそれなりのところだから、心得といて…」
まぁ、現状で閑古鳥が鳴いてるとこなんだしね。
そうでなければ、長期の滞在者が居ないわけがない。
「1人頭1200ラード位か…悪くないですね…部屋割りをしたいんですけど…見取り図とかあります?」
「あのね…ラードが文化レベルが高いといっても紙や羊皮紙は高級品なんだから…そういうものは簡単には渡せないのよ?」
つまり、その制御盤に表示されている情報を書き落とせれば問題ないわけだね…
「紙とペン、つまり筆記具が欲しいんですけど…どこで買えますか?」
「唐突ねぇ…2件隣の魔法道具屋さんにあるはずよ?でも…た」「ちょっとだけ待ってくださいね」
風と化して魔法道具屋に到着した。
「お姐さん、この紙の束2つとペンを下さい。いくらですか?」
「あら…こんなおばちゃんを捕まえて、お姉さんはないでしょ?っと良い男じゃないの!!50枚で1000ラードよ。ペンが50ラードなんだけど、おまけして、そのペン込みで1000ラードで良いわよ?」
ふむ…
「じゃ1000ラードって事で、ありがとう」
支払いを済ませて、ギルドへ戻る。
「早かったわね…」
目的の物しか買ってないからね…
「じゃあ、写させて貰いますよ?画面はそのままでお願いします」
男女それぞれの見取り図と、部屋の収納人数が書き込まれている。
適当に書いても結構整った見取り図になった。
器用ささんが仕事をしているようだ…
ふむ…
大部屋と少人数の部屋をどう割り振ろうかな…
「あれ?なんでそこから正確に書けるの?不思議ねぇ…」
さやかさんの手元にしか表示がないのに、正確に書き取っているから不思議だろうね。
範囲観測です。
「まぁ…それは仲間になるまで秘密です…さて、みんな!!僕はエコヒイキしますので、部屋割りには偏りがありますからね!それぞれで交渉して変更するのは自由ですが、ちゃんと話し合ってくださいね!!」
割り振りは、年齢の若い順に大部屋、5人部屋、3人部屋、2人部屋だ。
小さい子は少人数にしときたくないからね…
「なぁ、これってなんて読むのさ?」
識字率は高くない。
「名前を呼ぶから見に来てね…後、注意点だ!!会の中で付き合うのは制限しない。好きにしてくれて良いけど、この宿に関しては、男女別で使ってよ!仲良くするなら別の宿を自分達でとってね!!」
「メルー達は?」
あの2人はね…
「宿があるからね…集合したあと、すぐに旅立ったよ…何処へかは僕は知らない。僕は…童貞だからね!」
綱芳さん…
次に会う貴方は僕の知らない貴方なんですね。
きっと。
「はぁ…そうなの」
そうなの…
「ナンパや店に行くのは止めないが…身を持ち崩さない程度にする事!!病気の心配もあるしね…出来ればまともな恋愛を模索して欲しい」
「「あぁ」」
まぁ、なんて投げやりな…
わかるけどさ、生真面目な奴だなぁって。
仕方ねえだろ!!
性格だからね!
「さて、部屋割りを確認したら、宿へ行ってね。荷物を置いたら、自由時間だよ…あと、強制じゃないけど服の代え位は買っといてね…18時には必ず飯屋に来ること。一応その45分前から風呂に入り始めるから、希望者は早めに帰ってきてね。18時の10分前には終了させちゃうし、男女は別で入るから遅いと入れなくなるよ。」
と言うことで、方々にみんなが散っていく。
「さて、保留していた話を聞きましょうか…恵美さん?」
「うちの家系はね。酒が大好きなの!でも方向はみんな違うんです!!例えば、母さんは飲むのが好き、私は美味しい料理にするのが好き、兄は美味しい酒を提供するのが好き、んで、姉は飲んで、産地をあてて批評するのが好きなんですよ…」
それだけ?
「バーを出入り禁止になるほどの事なの?」
「まぁ、普通に質が悪いんですよ。1人で盛大にのんで、その批評を周りで飲んでる客に聞いて貰うまで、延々絡み続けるという痛い人なんですよ…」
はぁ、そりゃ痛い人だね。
「批評内容は?」
「これがまた、的外れです。酔っ払って話してるんで、支離滅裂ですし…」
痛すぎる!!
「ということは…」
「店を開いた当初は酷かったみたいですね…あの店にはうわばみとうわばみの娘がクダをまいていると」
玲子さんも?
「玲子さんも入り浸ってたの?」
「えぇ、雷神さんと2人で良く来てたんですよ…あの2人は飲む量は凄いわりに大人しいんですが…」
そっか…
「そっくりな娘さんが隣でクダをまいていたら、悪評待った無しだね!!」
「その通りです。店の売り上げは別に悪くないですが、その収入源は身内のみなどという寂しい結果になった時に、兄がキレまして…」
綱芳さんは美味しいお酒をみんなに味わって貰いたいんだね…
「出入り禁止になったと…」
「まぁ…母と違って暴れたりしないですから、部屋飲みは許してたみたいですけど…」
それを僕が誘ったわけですか…
「宴で飲んだら、確実に語りを始めちゃうでしょうね…さすがにみんなを労う宴でそれは厳しいなぁ…」
「むぅーっ!待ってよ。あれから部屋飲みで色々勉強したんだから!今はまともな批評になってるはずだもん!!ちゃんと勉強したもん!3年前の私とは違うんだもん!!」
あっ、いじけてる…
これは、これで可愛いな…でも…
「それは、この際問題ではないですよね?絡んで喋り倒すのが問題になってるんですよ?」
「あっ!そっち?そっちもちゃんと改善したのよ?前はグラス3杯で記憶がなかったけど…最近はグラス20杯位飲んでも、眠くなるだけなの!!」
明らかに飲み過ぎですね…
「銘柄は?」
「レイルクラフトかラインクラフトのウィスキーよ?ストレートで」
はぁ?
ウィスキー?
「飲み過ぎです!!肝臓が反旗をひるがえしますよ?では、こうしましょう。飲んで良いのは10杯まで!!それ以上飲んだら強制退去ですからね?」
「えーっ!?うちの母なら100杯でも平然としてるわよ?」
戦鬼とくらべなーい!!
「あの人は特別製ですから!!武司さんはずっと少ないでしょ?」
「えっ?いっつも一杯の5分の1をちびちびやってるわね!!」
は?
まさか?
「いつもウィスキーグラスにどれくらい注ぎますか?」
「いっぱいよ?何言ってるの?ビアグラスになみなみと注がない奴はいないでしょ?」
うん、
それは、ビアグラスの話だ!!
蒸留酒をそんな飲み方するのは狂気の沙汰だ…
「戦鬼の血筋の凄さを垣間見た気がします!!普通は武司さんの飲み方の方が当たり前なので、覚えておいてくださいね?」
「ちまちました飲み方ねえ!!」
ふぅ…
本当に規格外だよこの血筋…
瑞木美孝18才
レベル247(89)
体力値38万(880)=3億
魔力値38万(880)=3億
力38万(880)=3億
知力38万(880)=3億
俊敏さ38万(880)=3億
器用さ38万(880)=3億
幸運値38万(880)=3億
魅力380万(880)=33億
風5万(880)=4360万
水4万(880)=3680万
火3万(880)=2640万
土4万(880)=3770万
光2万(880)=1940万
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人、探求者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法心酔級
範囲観測信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化中級
回復・催眠・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃1、短剣570
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(1498)さやか(2658)恵美(3277)武司(670)玲子(55)朱音(4940)メルー(1965)道緒(1334)直(1551)メアリー(1494)燕(1345)レモン(1318)流々(1303)里乃(1431)リーフ(7898)奈美枝(203)御影(1996)ユリア(1833)枩李花(1387)霞(1472)ミサ(2009)岬(1886)潤(546)雨音(763)他40名(平均1114)
天河(1311)春臣(1272)君里(1309)秋虎(1284)アーサー(423)太陽(79)七海(71)エース(1276)他23名平均(963)
精霊:風(22,7)水(23,3)火(13,9)土(24,5)光(9,6)闇(15,3)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音他42人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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