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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第1日目 僕のパートナーは170CMの妖精さん
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14魔法とセーフの禊

「瑞木さん。親父に許可をもらって来ましたよ」

早いな。

恵美さんの食事に舌鼓を打ってる間に武司さんの息子の綱芳さんが帰ってきた。


「ありがとうございます。ところで綱芳さん、この宿は風呂って入れたりします?」


「すみません。水は水道が通ってますからいくらでも使って頂けますが、薪が高騰しまして追加料金を頂戴しないと風呂は無理です」

都市じゃ仕方ないよね。

輸入が滞ってるみたいだし…


「ということは沸かせれば問題無いんですね?」


「えぇそうですが、魔法でも使えるんですか?」


「いえ。とりあえず水風呂を使わせて貰いますね」


「はい!!どうぞ」


「あと、明日の昼食をお願いしたいんだけど、直接恵美さんに確認していいんですか?」


「はいよ。飯のことは私に言っとくれ」

まぁ、予想通りか。


「明日の昼飯をモンスター狩りの時に食いたいんですけど、弁当をお願い出来るますか?」


「出来るよ。朝飯の時に渡せばいいかい?お代もその時ね」


「ありがたいですね」


「わかった。何か希望は?」


「モンスターを警戒しながら食わなきゃならないから、片手で食えると嬉しいですね」


「希望に沿えるように頑張るわ」


「お願いします」


「なぁ、兄ちゃんも同じのでいい?」


「おう、すまねえ。恵美」

仲の良い兄妹だな。


「じゃあまた明日」

と浴室へ向かう。


 水道はどんな原理かわからなかったが、日本と遜色なさそうだった。

 驚いたのは浴室の広さだ!!

 店と同じ位の面積がある。

 そこに西洋風の浴槽がポツンと鎮座しているのが、ちょっとさびしい。


「これって前の家主の趣味だよね、きっと」


「風呂の部分だけ平屋で広さが凄いからね」


「浴槽も前は、でかかったろうな」


「きっと不経済だから、このちっこいのに換えたんだね」


「だよね。あと水が茶色いから水道は鉄管を使ってるのかな?」


「塩ビとかはさすがに無理そうだしねぇ」

随分と科学的なことを言いますね、元女神様。


「このまま待ってても溜まるのに時間かかりそうだから魔法を使ってみるね」


「水なら火みたいに爆発はしないだろうからね」

世の中には水蒸気爆発とかありますけどね。


「清らかな水よ現れよ」

手をかざすと、るるぅーっという音と共に浴槽の上に水が召喚された。


「上手くいったかな」

手を戻す。


「初級だけあって安定してる。魔力の流れが綺麗だよ」

あぁ、良かっ…

バッチャン。


「落ちたねぇ」

うん、水浸しだ。

浴槽にはなみなみと水がたまっている。


「浴室で良かったと思おう」


「さて、どうやって暖める気だい?」

やっぱりバレた?


「とりあえず小さな火を喚んでみるよ」


「妥当なとこだねぇ」

水蒸気爆発の危険には目をつぶろう。


「現れよ。深紅の使者よ。小さめにな」

指先を水に浸けて呟く。


「小さめになって詠唱かい?俗っぽいねぇ。ふふふっ」

そんなに都合良く中二台詞は出てこねえよ。


 炎の塊を喚んだ辺りに魔力が集中し、ボコボコと水音がし始めた。


「一部分だけ沸騰してる」


「大体三分の一が熱湯に変わったんじゃないかい」

観測しながら手を浴槽に入れている。


「温度も感じるの?」


「そりゃそうさ」

なぜそこで胸を張るの?


「でもそれって危なくないか?」


「自然災害や好意で使われた魔法で死ぬかもって話かい」

そうそう。


「大丈夫?」


「その為の禊さ。神って奴は元々かなり不死身なんだ。けど死なないわけじゃないからね」

前に聞いたな。


「神通力がある位だっけ?」


「おうさ。神通力で普段は姿も消せるし、傷つかない。でも死んじまう」

軽い。


「禊の効果を聞いても?」


「いいに決まってるよ。認識阻害、不老不死、接触不可、成長能力、能力附与といったところだね」

いろいろあるな。


「一つずつ説明してよ」


「あぁ、認識阻害は常時発動して、瑞木と瑞木の仲間以外は認識出来ないようにしてる」

ん?


「神の神通力との差がわからないよ?」


「明確に違うよ。神通力は必要に応じて姿を隠すけど、今は常時誰からも認識されないってことさ」

わからん。


「燃費が違うってこと?」


「確かに違うけどねぇ…神の時は神通力を使ってた時だけ隠れた。でも、今は力を使わずに何時でも瑞木以外には認識出来ない」

すげぇ。


「燃費ゼロってことか」


「そのとおりっ!!で、不老不死はまんまだね。老けないし死なないよ」

マジ?


「何があっても?」


「そうさ。実際には時間をほぼ固定してて、異変があると元に戻るだけなんだけどね…」

流石、神だ。


「完璧じゃないのそれ?」


「そうでもないさ。治癒するのに一秒係るからねぇ。接触不可は結構複雑だねぇ。地面や建物等以外は基本透過するよ」

何でわざわざ?


「全部透過すれば楽じゃないの?」


「レストに来た瞬間に何処かに飛んで消えちまうのは嫌だよ」


「そうか、基準点が決まらなくなるんだね。宇宙空間に放り出されるのと変わらないのか」


「そういうことさ。成長能力は、まんまスキルとかが簡単に取得出来たりする能力だね。全ての取得に高取得補正が着いてるからポーンポーン煩いんだよ」

効果音は僕と同じなのか。


「さっきの不老不死と相反する気がするんだけど?」


「可能にする為に何度も禊をしたからね」

あの禊をですか?

パねえっすね姐さん。


「最後の能力附与は、分析や情報収集に特化した能力と地球の神のサポートとネットワークにも接続ってこと?」


「飛翔もあるんだよ」


「セーフに掴まっては飛べないんだよな〜」


「魔法で飛びな」

えっあるの?


「どうして断言できるのさ?」


「私が手に入れた情報収集力と分析力を舐めんじゃないよ。既にこの街の中で調べられないことは無いんだからね」

ってことは。


「この街にその魔法の詠唱があるってこと?」


「そうさ。瑞木がさやかや恵美や綱芳と話してる間に色々調べたからね」

寂しかったのかな。


「風呂の後の予定が決まったね。まず、明日からの予定を確認してから、セーフから詠唱を聞いて魔法修得だ」


「良いけど火や危険な魔法は明日にするんだよ」

そうだね。


「じゃあ風呂に入ろうか。セーフも入る?」


「私は浸かれないよ」

ジト目だ。

羨ましいのか。


瑞木美孝18才

レベル6(1)

体力値105(1)=105

魔力値105(1)=105

力206(1)=206

知力105(1)=105

俊敏さ105(1)=105

器用さ105(1)=105

幸運値107(1)=107

魅力105(1)=105

称号

貧乳好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人

スキル

鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、レベルリセット、緊急避難、スキルリセット、収納ポケット、レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正、範囲観測初級、叱咤激励、槍レベル3、剣レベル2、投擲レベル5、打撃レベル1、解体中級、短剣レベル4、召喚魔法初級、交渉中級

相性

なし

奴隷

なし

設定

一部非表示


今日の祭は楽しんでもらえましたか?万が一ご要望があれば頑張れるかもしれません。多分無理ですけどね。次回はまた明日18時にお会い出来れば幸いです

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