140久しぶりのアーサーと炎の聖地
「じゃあ、向こうで穴塞いでくるから…光ったりしてもビックリしないでね?」
ミニマムグランドフォールに溜まった血を、どうしようかなと歩き出すと、荷馬車を引く馬達に、メルーさんが指示を出した8人が取りついた。
急に光ったらビックリして、馬が暴走しちゃうかもしれないものね。
「メルーさん、ありがとう」
「いえ、勿体ないお言葉です」
さすがの対応ですね…
「さて、水と大地の精霊に頑張ってもらおうかな…」
「喚んだー?」「推参」
うおっ!!
「ありがとな。今から喚ぼうと思ったとこなんだよ…この穴を塞いで貰おうと思ってね」
「いいけどー?」「前回の水を所望していいか?」
あぁ、あれね…
「いいさ、塞いだ後に入れるようにしとくよ」
「ん」「感謝する」
さて…
「我が友、水と大地の精霊よ、我に力を貸し、我が前の血の池を乾かし、穴を塞ぎたまえ」
水の精霊が血の池から水分を引き抜き、大地の精霊が土を増殖させて赤黒いモザイクを作りながら血塗れで穴を塞いでいく。
ごめんな。
「清らかな水よ、現れよ」
水を召喚し、リーフさんの身長ほどの球状の水の玉を2つ浮かべた。
「ありがとう。水と大地の精霊よ、水で体を清めておくれ」
ホントに嬉しそうに水に飛び込んで体を洗い流すなぁ。
洗い終わるのを待って、召喚した水を、モザイク模様に見える穴の跡に移動させて、静かに落とす。
2つの球体が地面に触れて平面に浄化作用のある水が一杯に広がっていく。
「さて、浄化しますかね。慈悲深き我が友、炎の精霊よ、この地に留まりし不浄の力を浄化し、清らかな地とする為に力を貸したまえ」
炎の精霊が3人現れて、躍りながら穴のあった場所を駆け回り始めた。
不意に3人が中心に向かって飛んだかと思ったら、そのまま中心の地面に吸い込まれていく。
その瞬間、地面の中を3方向に眩い光が走ると、辺りが清浄な空気に包まれた。
「はい、完了だね。ありがとう、炎の精霊」
「瑞木…ここに炎の精霊の聖地をわざと作ったね?」
バレてるね…
「だって…光とタメ張るくらい加護をつけ難そうなんだもの…どっちにしても浄化は必要なんだから良いじゃない…」
「まぁ…そうだけどね…あんまり唐突に聖地があるのは…良くは無いねぇ。聖地って言う位だから影響が大きいんだよ。次回からは、力を制御して、1日か2日で、浄化の効果が散る程度にセーブしときな!!」
あら、なんでなんだろ?
「浄化された場所が多くなれば、狩りも楽になるんじゃないの?」
「バカなこと言うんじゃないよ…もう一度浄化した場所をしっかり観察してみな!!しっかりだよ!?」
なんだ?
セーフが慌ててるなぁ。
超鑑定も駆使してみるか…
『炎の聖地:炎の精霊がかなり気合いを入れて浄化を行ったことにより誕生した。本来は風と大地の精霊の力が強い場所だが、炎の聖地となったことにより、通常より気温が高く、乾燥しやすくなった。また、魔物を排除すると共に、炎の加護を持っている動物及び植物以外を自然と排除する性質を帯びた。このままだと極限定的な砂漠化が起こる可能性が非常に高い』
「ノー!!砂漠化だと!?」
「ほら、やっぱり弊害があったろ?無茶なことやらかすとしっぺ返しが来るんだよ!!」
仰る通りです…
「どうしといたら良いかな?」
「全く…極限定的なんじゃないかい?聖地って言う位だから勝手に広がるわけじゃなし!そうなら、あんまり気にするんじゃないよ!!大した影響にはならないさ…一個くらいならね!!気になるようだったら、労いと気を抜くように頼んでみるんだね…少しずつ元の状態に戻るはずさ」
セーフ、ありがと!!
「了解だよ!!ありがとうセーフ。やってみるね」
「あぁ、いいさ…」
あっ、照れてますね…
可愛いなぁ。
「炎の精霊よ、気合いをいれてくれて、ありがとう。十分に目的は達成されたからね。力を抜いて、くつろいでおくれ」
「やぁ、瑞木、元気そうでござるなぁ。ここの浄化は充分でござるか?なら、すこししたら、だんだん解散して行くでござるよ」
すまんな…
「そうだね。ありがとう」
「おし、解散でござる」
炎の精霊が聖地から這い出て消えた。
「よし、これで10年もすれば元通りだね…」
まて…
10年ってなんだよ。
「10年は、なが過ぎだろう?」
「精霊の気合いを嘗めちゃダメだよ…楽勝でそれ位かかるよ!!」
ぎゃぁぁぁ…
「うわぁ、反省しよっと、ごめんね」
「もしもし?」「ねえ?」「いい加減にしましょうよ…」
あら…
皆さんお揃いで…
「私たちを放ってセーフさんとじゃれ合い過ぎですよ?」
リーフさんが代表で声をかけてらっしゃった…
確かに、ほっぽらかし過ぎたかも…
いや…
「悪いけど、セーフとの話は仕事だから…却下ですね。でも、一緒に話をしたいなら、特に制限しませんので…どうそ?」
「おーい、瑞木…わしも混ざっていいか?ずっと警戒してたが、魔物が1頭も来んのじゃよ!!」
アーサー…
なんか久しぶりだな…
「アーサー、もちろんさ。混ざってくれよ。突っ込み人口が足りてない感じなんだよ」
「あら?」「ちょっと…」「聞き捨てなりませんね!!」
何を怒ってます?
「どうかしたんですか?何か問題でも?」
「もう!問題ありありだよ!こんな、巨乳3人娘を放り出して、アーサーに笑顔を向けられたら、自信無くなるじゃないの!!主に魅力の面で!」
あぁ…
朱音さん。
「残念ながら…巨乳を売りにして頂いても…特に魅力を感じないのですよ?確かに感触が良いのはわかりますが…前にも言いましたが、貧乳好きなんです」
「そうだよね…私の胸も全然興味ないって感じでしたしね」
恵美さん…
「爆乳淫獣には…近付く資格すらないですか?」
リーフさん、んな事言ってないでしょ?
「勘違いして欲しくないですが、巨乳が嫌いって話じゃないですからね?リーフさんも泣き止んで下さい!大丈夫ですから…」
「要するに、胸以外の魅力に溢れてるんだから関係無いって話だろ?」
おぉ!?
「まさにその通りさ!!だから、巨乳押しの話をされてもどうしようもないだけなんだから…」
「しかし、瑞木さんは、変わってるねぇ…貧乳好きと言いながら嫁2人は爆乳と巨乳で、私も巨乳の範疇だし…唯一の貧乳のセーフさんには触れないし…何かあったの?」
ふぅ…
「簡単な話です…」
「何?」「何ですか」「どの辺?」
「3人共、胸とか関係ない位好きなんですよ!!お嫁さんにして、ずっと一緒にいたいと思う位にね!!」
「「「はぅ…」」」
3人共に突き刺さったみたいだ。
「さて、この高台を元に戻すかなぁ…みんなー、少し揺れるから、崖の方には近付かないでね!!出来るだけ中心のこの辺りに集まってくれる?」
「瑞木さん、何が始まるのですか?」
ああ、メルーさん。
「この高台を元の形に戻すんですよ。揺れますけど、ちょっとゆらゆらする位ですね」
「地面が揺れるんですか?」
初めてなのかな…
「じゃあ、いきますよ!!大地の精霊よ!!僕に力を貸しておくれ!!この隆起した大地を、もとの場所へと戻しておくれ!!」
気合いを入れて叫ぶと、ゴゴゴという地響きと共に隆起した大地は、その姿を元に戻し始め、足元の地面が軽い地震の様に揺れ始めた…
「ほれ、他の会員は大丈夫だね、そこの巨乳3人娘だけを、抱えててやんな…」
そうだね。
地震が終わるまでの約10秒の間には、3人の意識は戻らずに幸せそうな笑みを浮かべて、僕の顔を見ていた。
瑞木美孝18才
レベル247(86)
体力値38万(850)=3億
魔力値38万(850)=3億
力38万(850)=3億
知力38万(850)=3億
俊敏さ38万(850)=3億
器用さ38万(850)=3億
幸運値38万(850)=3億
魅力380万(850)=32億
風5万(850)=4210万
水4万(850)=3560万
火3万(850)=2560万
土4万(850)=3640万
光2万(850)=1880万
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法心酔級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃1、短剣570
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(1148)さやか(1663)恵美(2552)武司(520)玲子(55)朱音(4201)メルー(1240)道緒(819)直(1130)メアリー(957)燕(861)レモン(872)流々(900)里乃(1003)リーフ(6547)奈美枝(203)御影(1246)ユリア(1151)枩李花(956)霞(1063)他42名(平均853)
天河(983)春臣(1122)君里(866)秋虎(883)アーサー(393)太陽(79)七海(71)エース(907)他23名平均(710)
精霊:風(22,4)水(20,6)火(13,9)土(21,7)光(9,6)闇(15,3)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞他42人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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