139爆乳魔獣すいかと作り話じゃなかった朱音の話
「2時間が普通じゃないとすれば…どれ位が普通と呼ばれる時間なのか…知りたいんだけど?」
「いや…まぁ…人それぞれではあるんだよ…良いとか悪いって話とも違うしね…っていうか!!真面目にそこに突っ込んでくるのかい?」
今さら何を…
「だって…このままだとリーフさん達に嫌な思いをさせちゃう可能性が高いんでしょ?」
「わかった!わかったから!!また後にしな!!今日一緒に寝る時にでも寝物語に話してあげるよ!!まずは、ゴブリンを運ぶのが先決なんだろ?メルー達が待ってるよ!!」
あぁ…
「確かに急ぎでもないし、それで十分か…しかし、寄り道しすぎたね…移動時間はかなり圧縮してるけど…急ごう!!」
「はいっ!!」
リーフさんが本気で走り出した…
合わせて僕も加速していく。
この速度なら、ものの数秒だね…
「遅くなりましたーっ!!お待たせです」
「ただいま戻りました」
2人して帰着の挨拶するのって何かいいよね。
「遅いですよ?」
「出発の時も、無駄に仲良くしすぎだったよね?」
「何やってたんですか?」
うっ、メルーさん、朱音さん、恵美さんからの突っ込みが痛い!!
特にメルーさんはかなりの怒りが視認できる…
「本当にごめんなさい!!遅くなった理由は、さやかさんの説得と武司さんへの挨拶、寮の建物の買入と牧場の買付、後はリーフさんと心の行き違いがあったので話し合ったからですね!!待たせて悪いです」
「あら…聞いてた話よりも随分とよってる場所が多いですね…荷馬車を運んだ天河からは、挨拶が終わったから、もうすぐにも来るって聞いたのに来ないから何かあったのかと心配しましたよ…無事で何よりです」
すまないね…
「またまたーっ。メルーはそっちの方向の心配はほとんどしてないくせに!リーフ様に瑞木さんが襲われてないかが心配だったんだよね!?」
てっ、貞操を心配されてる!!
「いや、だって、先程の朱音さんの話を聞いたら、リーフ様が爆乳魔獣すいかに変貌して、瑞木さんを蹂躙している場面ばかりが頭の中に浮かんでくるんですもの!!その方向の心配を脳が勝手にし始めちゃったんです!私は悪くないと思います!!」
爆乳魔獣すいか?
と聞いたところで、隣から凄い勢いで飛び出していった影がある。
言わずもがなのリーフさんだ。
「ねえ、朱音?今の話を総合すると…貴女が何かしらお話しした内容が、原因になって、随分と誤解を招いている様子なのですけれど…その首を落とす前に何か言いたいことがあるのかしら?」
顔自体は笑っているのに、目がマジだ…
完全に怒ってらっしゃる…
「え、いや、ま、待って!あの、ごめん、ごめんなさい!!許してください…あまりに遅いので調子に乗りすぎました。本当にごめんなさい!!」
あっ!!
首筋から、剣が離された…
鞘には収まっていない。
「朱音?弁明があるなら聞きましょう…」
威圧が非常に強くかかってます。
笑顔なのに、非常に怖いです…
「えっと…血抜きが早々に終わったから…私たちがご飯前にしていた検討をみんなに話してたんだよ…あっ、でね、検算の希望者が結構いたよ?」
話を切った瞬間に、リーフさんの眼光が眩しい。
あぁ、さっさと進めろってことね。
「で、経験値の実験とか経験値の実験とか経験値の実験について、話してたときに…爆乳魔獣すいかって言葉が頭に浮かんじゃったんだ…そこからは、早かったね。事実に爆乳魔獣すいかを当てはめて話すだけで、大盛りあがりの大賑わいなんだもん」
と、そこで、この場にいる全員の動きが停止した。
視線の先は、僕以外全員が朱音さんの方を向いている。
そして、全員の目が嘘だよなという猜疑心の目だった…
うん…
多分、朱音さんが話したリーフさんの武勇伝をみんなは、1欠片も信じてない。
創作だと思ってるんだ…
「そう…本当の事しか言ってないなら、まぁ許してあげましょう。ただし、その呼称はもう使ったら嫌ですからね?」
と言いつつ、剣を鞘に収めるリーフさん…
「えっ!?」
メルーさんが、口火を切った。
「はぁ…びっくりした。反省反省…メルー、どうかしたの?」
朱音さんは気づいてないようだ…
朱音さんに耳打ちしても、絶対逆効果だよなぁ…
ここは…
「メルーさん、もう終わったんですよね?血抜き…収納している間にして頂きたい事があるんですが?いいですか?」
「はい、あちらで種別ごとに分けて積んでありますよ?ご案内しますか?」
ふぅ…
意識をそらせたかな…
「いいえ、大丈夫です。実はポイズンとパラライズの左耳を切り取って欲しいんですよ…双方ともに毒を含んでいるので危険なんです。子供達には触らせずに、左耳だけ1台の荷馬車に積んで置いて欲しいんですよ…」
「はい、畏まりました。ここに200体を置かれますか?」
そうだね。
「そうですね、小さい子達を下がらせてくれますか?そのあとの取り回しはよろしくお願いします」
「はいっ、成人前の子達はあちらの木の前で待機してね!!」
メルーさんの声を皮切りにパラパラと抜けていく。
それを確認してから、対象のゴブリンを置いて、僕自身は血抜きの完了したゴブリンを収納しに移動した。
「なかなか壮観だなぁ…」
完全に血の池になったミニマムグランドフォールを見て思った。
その間にも、収納が次々埋まっていき、1分もかからずに約3500頭を収納し終わった。
「瑞木の手品はホントに凄いよな…」
まぁ、手品の種は、不思議スキルなんだけどな…
「天河、向こうは終わったのか?」
「おうよ!あの人数だぜ?瞬殺さ!!」
まあな。
「そっか。じゃあ、取り敢えずこの血の海を片付ける前に、あっちの収納をしとくか…」
「収納?焼き潰すんじゃないのか?」
まぁ、ごもっとも。
「食えないけど、素材としては一級品なんだとさ…でも、どんな使われ方をするかわからんからな…売り払うのは調べてからにするつもりなんだ…」
「あぁ…聞いたことあるぜ?製法は知らんけど、薬にしてる奴等がいるんだとさ…確か、東のエルフの国に買われてくらしいぜ?」
そりゃ良い情報だな!
「おぉう。そういう話なら、交易が再開した後、直接売り付けに行くのもありかもな…」
「そりゃ値はつり上がるだろうけど…結構面倒だぞ、エルフの相手は」
はぁ?
「何が面倒なんだ?」
「俺も騎士団では薬師も兼ねてたから付き合いがあるんだけどよ…奴等は全員が何らかの研究者だからさ。興味の無いことには、とことん淡白だし、有ることにはすげぇ粘着するからな…あしらいが大変なんだ」
そっか、天河に付き合って貰えば大丈夫って事だね。
「じゃあ、その時は天河も同行な、よろしく」
「はぁ?拒否権は?」
まぁ…
「ない!よろしくお願いします」
「へへへっ、ちっ、仕方ねえな。付き合ってやるか。俺は高いぜ?」
笑顔での申し出だ…
「ありがとう!!まだ先の話だけどな」
「喜んで!!まずは、ラードをなんとかしないとな!!」
うん…
ありがたい話だ…
「よし、これで耳を切って貰った奴も含めて全部だね…」
毒入りゴブリンを、収納して後ろに意識を向けると…
成人前の女の子達に、取り囲まれて、朱音さんの話を確認されているリーフさんがいた…
あぁ…
全部に赤裸々に答えちゃって…
周りで聞いている大人達の顔が羞恥で赤く染まっていく…
爆乳淫獣すいかの名は、この日以降、ラードを仲良く救う会の中で揺るぎ無いものになったらしい…
まぁ、本人に隠す意思が無ければ、どうしようもないよね?
瑞木美孝18才
レベル247(86)
体力値38万(850)=3億
魔力値38万(850)=3億
力38万(850)=3億
知力38万(850)=3億
俊敏さ38万(850)=3億
器用さ38万(850)=3億
幸運値38万(850)=3億
魅力380万(850)=32億
風5万(850)=4210万
水4万(850)=3560万
火3万(850)=2560万
土4万(850)=3640万
光2万(850)=1880万
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法心酔級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃1、短剣570
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(1143)さやか(1663)恵美(2491)武司(520)玲子(55)朱音(4122)メルー(1235)道緒(814)直(1125)メアリー(952)燕(856)レモン(867)流々(895)里乃(998)リーフ(6381)奈美枝(203)御影(1246)ユリア(1146)枩李花(951)霞(1058)他42名(平均850)
天河(978)春臣(1122)君里(861)秋虎(878)アーサー(393)太陽(79)七海(71)エース(902)他23名平均(709)
精霊:風(22,4)水(18,9)火(12,5)土(19,6)光(9,6)闇(15,3)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞他42人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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