138猫耳お姉さんと痴話喧嘩
「ところで、黒猫亭と塚本さん達で対応が随分違いますよね?どうしてですか?」
現在、メルーさん達が血抜きをしている場所に走ってます。
僕がリーフさんを運べば、1秒で着くんですが、セーフからストップがかかりました。
下手すると耐えきれない衝撃がリーフさんに加わるかもってね…
と言うわけでリーフさんに合わせて並走中です。
「双方ともに交易再開が鍵なのに、一方は休業を勧めて、一方は乗っ取ったのは何故ってことですか?」
「はい、塚本さん達も、同じようにしてあげても良かったのでは?」
無理だなぁ…
「似てるように見えても、問題点が違うんですよ…黒猫亭は、材料が足りないだけなんだけど、塚本さん達はオークのせいで餌が確保できないから、馬を殺さなきゃならないわけです」
「つまり、休業することも自力では出来ないから、仲間に引き入れたと?」
そうだね…
「敢えて言うなら、塚本さん達には僕らを用心棒として、雇う事も出来たんですけど…オークが50頭という事実がそれをさせなかったですからね…」
「それなら、その方向で説得できませんでしたか?」
うーん…
「出来たと思いますよ?でも、時間がない中で、それをする気はないですねぇ…」
「何故ですか?」
簡単さ。
「燈佳さんを甦らせる事の方が優先順位が高いですからね…」
「つまり、それほど説得に時間がかかったはず…というわけですか…」
まぁね。
「だって…100万ラードで牧場を買い入れるって話を持ってきた奴が、はした金で急にオークを駆除しても良いなんて提案する流れになるんですよ?リーフさん、その話を信じますか?」
「裏があると疑われますね…絶対に」
でしょう?
「しかも、駆除に成功しても、魔物使いじゃないかとか疑われる可能性すらあるはずです」
「春臣に先頭にたって駆除して貰っても?」
「それこそ、1番信用が得られないでしょうね。だって、春ちゃんと親しそうでしたよね?多分、昨日までの狩りの実力を1番知ってるのは塚本さん達ですよ?それなのに先頭に立たせたら…」
「良くて囮…悪ければ生け贄扱いしてると思われますか…」
双方ともにゴメンこうむる!!
「ね?多分説得に1時間以上、狩りをしてから、検証にもグダグダ2時間…半日が過ぎ去りますよね?その時間的ロスは致命的だし…そこまでは気を使ってられないかなと…思いませんか?」
「確かに…だから、ああいう形に収めるしか無かったのですね…」
いや、まぁ…
「収められたのは、春ちゃんの力が大きいですし、無理だったら、記憶を失って貰ってお帰り頂いた後、交易再開後に再雇用するとか、考えてましたけどね…」
「あら…潔いというか…ある意味冷たい対応なんですね…」
まぁ…
「そりゃ、命の危険があれば、何とかしようと考えますけど…塚本さんには蓄えもあるでしょうし、支払った100万ラードがあれば、2週間位は、全く問題なくなんとかなるはずです」
「だから、深追いはしないということですか…」
リカバリーが効く話だし。
「えぇ!!僕は貴女と朱音さんに関係のある燈佳さんとの話の方が大事ですから!!」
「私達を優先して頂いてるんですね?」
そうですよ?
「奥さん達の優先順位が高いのは当たり前でしょう?しかし、そんなこと聞くなんて…どうかしましたか?」
「いいえ…色々考えてらっしゃるんですね…私は単に猫耳のお姉さんに、特別優しいのかと思ってしまったので…理由が聞きたかっただけなんです」
んーっ、つまり…
「猫耳お姉さんに嫉妬なさったって話なんですか?」
「恥ずかしながら…」
いや…
「恥ずかしいのはわかりましたけど…前を向かないとぶつかりますよ?」
「きゃーっ」
叫び声をあげながら、目の前の大木に突っ込みつつあるリーフさんの肩を抱いて、何も障害物のない所に誘導する…
「次回、恥ずかしがる時は足を止めてくださいね?いくら全身鎧といっても絶対ではないですし…木も生きてますから…へし折ったら可哀想でしょ?」
抱き止めて足を止める。
「はい…」
元気無いなぁ…
「全く…何やってんだか…大体ね、瑞木が爆乳猫耳ごときに優しくしたからって気にしすぎだよ!!」
貧乳猫耳ならもう少し考えてもいいかな…
考えただけでも手出しする余裕はないけどさ…
「だって…セーフさんは、美孝さんの好みにどストライクだから、安心してるかもしれないですけど…私は初夜まで延期されたダメ嫁ですから、不安なんですよ?」
そう言われてもなぁ…
「バカだねぇ…私なんか触れ合える体が無いんだからアンタの勝ちだよ?比べ物になんかならないさ…」
おぉ、僕以外への初バカだねぇが!!
っとそんな場合じゃないな…
「リーフさん…まぁ少し位の嫉妬でどうこうなる訳じゃないんですから、大丈夫ですよ?変に落ち込んで、さっきみたいな事故が起きる方が恐ろしいです…」
「はい…」
ホントに元気無いなぁ…
「じゃあ約束しましょう!!僕がお付き合いを想定している5人はご存じですよね。そしてその5人以外へのアプローチを僕がする場合は、必ずリーフさんに話してからにします。約束しますよ」
「はいっ!!そうして貰えれば安心です!!」
やっぱりか…
「あぁ、ライバルが、いつ出てくるかわからないって状況が辛かったんだね…しかし…アンタの場合は、結構超越してる感じだねえ。普通は、ライバルを作るっていう男を牽制するもんじゃないのかい?」
セーフ、その突っ込みは危険なんだが?
「あら、セーフさん、前にもお話ししたかもしれませんが、美孝さんの事を独り占めに出来るなんて思ってませんよ…」
「じゃあ…何を考えてるんだい?」
「なるべく隣にいる事です。」
隣にいる?
「いま正にいるじゃないか?それがどうしたんだい?」
うんうん、だよね?
「あはっ!そうではありませんよ。具体的には、美孝さんから好きと言って貰える期間を伸ばすために、色々調べて、少しでも美孝さんの理想に近付きたいと思うんです。だから、ライバルが増える事そのものは、あまり嫌ではないですね…」
じゃあ…
嫉妬っていうのと少し違うよね?
「そうかい…心掛けとして間違っちゃいないね…でもさ、なら、逆におおごとになりすぎだよ!」
うん。
「さっきも嫉妬って言われて動揺しすぎだし…無理してませんか?さっきの言葉はリーフさんの理想なんでしょ?」
「えっ?そうなのかしら…」
言いながら、ポロリと涙が落ちはじめた…
無意識なのかなぁ…
「あのですね。さっきはああ言ったんですが、僕はこれ以上ほかの女性に手を伸ばす甲斐性は無いと思ってるんですよ…だから、多分リーフさん達に相談する未来は訪れないと思います」
「あぁ、歯切れが悪いねぇ!!」
すみませんねぇ…
「セーフ、童貞の僕にそんな起きてもいない未来を約束できる覚悟が出来るわけないでしょうが…」
「そうですよ。いっそ清々しいじゃないですか…取り繕ったような破られる事が前提の言葉より価値がありますよ?」
あぁ…
リーフさんには、僕と何があっても共に歩むっていう覚悟があるんだなぁ。
「リーフさんと結婚出来て幸せだなぁ」
「はぁ…そうだねぇ。ごちそうさん」
「あら、嬉しいです…」
僕もうれしいですね。
「結論としては…あんた達!!もう少しお互いに寄っ掛かりな!!夫婦だろ?猫耳に優しすぎたりしないで、とか、バカだなリーフの方が綺麗だよ、とか、バカップルな感じを醸し出しな!!見てるこっちの肩が凝るじゃないか!!」
えっ?
リーフさんと2人で顔を見合わせる。
「固くなりすぎかな?」
「そうなんですか?」
「そうだよ…全く!!もう、さっさと布団の中で仲良くすりゃ良いのに!!どうせ、10分位なんだし!」
え?
「2時間…が普通じゃないの?」
「はぁ?随分と時間がかかるんだね?何回するつもりだい?」
1回ですが…
「1回ですが?」
「本気なら…瑞木が選んだ教科書が間違ってるんじゃないのかねえ?」
マジですか?
瑞木美孝18才
レベル247(86)
体力値38万(850)=3億
魔力値38万(850)=3億
力38万(850)=3億
知力38万(850)=3億
俊敏さ38万(850)=3億
器用さ38万(850)=3億
幸運値38万(850)=3億
魅力380万(850)=32億
風5万(850)=4210万
水4万(850)=3560万
火3万(850)=2560万
土4万(850)=3640万
光2万(850)=1880万
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法心酔級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃1、短剣570
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(1050)さやか(1663)恵美(2402)武司(520)玲子(55)朱音(4032)メルー(1112)道緒(731)直(1042)メアリー(871)燕(773)レモン(768)流々(802)里乃(904)リーフ(6262)奈美枝(203)御影(1246)ユリア(1052)枩李花(868)霞(978)他42名(平均780)
天河(868)春臣(1122)君里(802)秋虎(837)アーサー(388)太陽(79)七海(71)エース(861)他23名平均(662)
精霊:風(22,4)水(18,9)火(12,5)土(19,6)光(9,6)闇(15,3)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞他42人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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