136黒猫亭の行方と塚本家の人々
「はいっ!!お待たせしました!!ベリージュース4つですね?」
元気な声が響いて、ベリージュースが並べられる…
「ありがとう。支払いを先に済ませたいんですがいいですか?」
お姉さんの猫耳が伏せられた…
「えっと…1つの価格が1100ラードですので…合計4400ラードになりますっ!!」
精一杯の笑顔で伝えてくれた…
可愛そうに…
猫耳が完全に伏せられ、怒鳴られるスタンバイが完了してる。
そして、尻尾はピンと伸ばされて、今にも毛が逆立ちそうだ。
「わかったよ…カードで支払いをお願いしていいよね?」
「えっ!?文句は言わないにゃん?」
語尾が…
そんなにビックリなんだね。
尻尾がビクビクしながら膨らんでるし…
「まぁ昨日に比べて、一割増しは正直キツいけどね…でも、もう材料がないんでしょ?」
「わ、わかってくださるかたなんですにゃん!!凄くありがたいにゃん!!もう!全員に怒鳴られてるにゃん!!酷いもんなのにゃん…」
涙を流さんばかりに見開かれた目からは、なんだか悲しみまでが溢れ落ちそうだ…
「あと、何杯分なんだい?」
「この4杯で最後の材料を使いきりました…次の入荷は全くの未定です…もしかしたら、永遠に作れないかもしれません…」
少し落ち着いたみたいだね…
「そうか、じゃあ大事に飲まなきゃね…ありがとう…ちなみに、なんで作れないかもって話なの?」
「実はこの店の経営者は私なんですが…赤字が厳しくて…もう、店を畳む寸前なんですよ…先も見えないし…」
うん、休業しよう!!
「そりゃ辛いね!!実は僕らで街道の掃除をしててね…後、1週間でなんとかしたいなと思ってるところなんだ…一旦休業して、交易再開を待ってみたら?2週間我慢できれば店を再開できると思うよ?」
「ホントですか?それ位なら楽勝だにゃん!!でもホントにゃん?」
まぁ、経営者としては当然か…
「大丈夫。僕らが狩った数は、明日ラード王から発表があるはずさ…臨時休業にしといて、それを聞いたら本格休業すればいいんじゃない?」
「発表がある程の数を狩ったんですか?凄いですね…因みにいかほど?」
止めとこう…
「それは、発表の時のお楽しみってことで!そろそろ話し合いを始めたいんだけど…君も僕と雇用契約結んで会議に参加する?」
「いえ!失礼しましたにゃん!!再開の際はどうぞご贔屓にしてくださいませにゃん!!」
承知した。
猫耳姉さんは尻尾を振り振り、去っていく。
「再開を心待ちにしてますよ…」
「さてと…話の腰がボッキリいったが…飯田の件だね…」
まぁ…
「セーフ、その事だけど、リーフさんも一緒の方がいいと思う。理由はその後に控えた王との謁見だ…」
「長引いたら、9時に間に合わないってことですね?」
その通りだね、リーフさん。
「そうだよ。尋問が始まっても、さっさと終われば、ささっと王城に行けるけど、納得いかんとか言って、引き伸ばされたら叶わないからね」
「じゃあ、私がご一緒して初撃からぶちかましてよろしいと言うことですね?」
まちがってはいないけど…
「リーフさん!!あくまでも穏便に事を進めるんですからね!」
「だって、暗殺者は蹴散らすって…」
泣きそうな顔は可愛いですが…
「まずは、話を聞きましょうね!!交渉が問題なかったら、暴れませんから!!」
「はーい…」
寂しそうな顔をしないで下さいよ
「あとは…御影、もう1回チャンスが欲しいかね?宿屋の隣のベッドの件だけどね…」「やります!やらせてください!!そして、襲ってきてください!!」
おいっ!!
「黙れよ。話の腰を折るんじゃねえよ…」
「瑞木さん、私から説明しても?」
おぅ!!
「是非頼むよ、春臣さん。」
「実は…」
真面目で実直な説明でござった
「なので、さっさと買い付けたいのだよ!どうかな?」
「春ちゃんの聞いてきた100万ラードは破格です。一気呵成に契約書を作成して攻め落とすべき事案でしょう!!ご一緒して下さいますか?」
春ちゃん?
まぁ良いけどさ…
「じゃあ、ジュース飲んだらみんなで行くぞ!!」
「「はいっ」」
「あぁ…素晴らしい味わいでした…この味を再度味わうためにも!!頑張らねばなりませんね!!」
頬に手をあててご満悦なのは、リーフさん。
春ちゃんと御影は、恍惚として記憶の中で反芻中だ…
「春ちゃん、浸ってないで、ちゃんと案内してくださいよ?」
「瑞木さん…その春ちゃんは止めてくださいよ!!家の母さんを思い出しますから!!」
おう、こりゃすまん。
「失礼しました。春臣さん…」
ただいま、5人で移動中です…
4人は走って、セーフは飛んでね…
お姫様抱っこは、移動速度の関係と御影が泣いて地面を転がるので却下になりました。
駄々っ子の子供かよ!?
まぁ、時間が惜しかったのと、あのままだと、御影を引っ付かんで運ばなきゃならなかったんで、さっさと諦めました。
「さぁ、着きました。ここですよ!素晴らしい牧場と、いい馬をそろえるなら、この店以上の場所はありません!!」
春ちゃんの口上が口火を切られている。
でも、確かに素晴らしい。
「オーナーに会えますか?」
「はい…こちらです…」
口上を遮られたからって、そんなにしょげちゃダメだよ、春ちゃん。
「おぉ…この方が、我が牧場を引き継いでくれるというお方ですか?私はこの馬屋のオーナー、ビリー塚本と言います。こっちは、息子とその嫁さん、孫達は4人ですな。家内には先立たれたので居りません!!」
うっ!!
大草原の馬屋の一家って感じですか?
「春ち…春臣さん、どんな説明をしたんですか?」
「瑞木さん…ふぅ。まんまですよ?馬を肉にするのは忍びないし、ラードの為にもならないんで、買い取りたいと言ったら、馬を殺さずに済むなら、喜んで売りたいそうです!!」
一瞬、春ちゃんに睨まれた…
あぁ、馬好きは馬好きと話が合うわけですか…
「春臣さん、この人たちの経営手腕と管理能力は?」
「特級に決まってるでしょう?」
だよね…
「この先の職と食のあては?」
「あるわけないでしょ?」
まぁ当然か…
よし、決めた!!
「取り敢えず、契約をしましょう!!100万ラードで良いですね?」
「はい、肉にしても、それ位ですし、牧場は二束三文で売れやしませんから」
承知した。
「御影!!契約書をよろしく!!」
「はいっ!!2分お待ちを!!」
早いな。
「このテーブルで書きましょう…」
「はい、どうぞ!!」
ありがとう、御影。
「では…」
と、滞りなく契約が完了し、カードからの支払いが完了する…
「これで、この牧場は、僕のものになりました」
「はい、早急に退去致します。詳細は、既に春臣さんに伝えてありますので、困ることはないはずです。くれぐれも馬たちをお願いします」
待ってよ。
「待ってください!!僕の下で働く気はありませんか?」
「どういう意味です?」
「この春臣さんと、共同経営しませんかって話ですよ…僕に雇用されてね!!」
「瑞木さん、また、奴隷を増やすんですか!?まぁ、私のように幸せになるんですから、良いことなんですけどね!!」
おい…
御影…
やらかしてくれたな…
みんなの僕とお前に向けられる眼差しが、零度以下になったぞ?
どう責任とってくれるんだ?
これ…
瑞木美孝18才
レベル247(79)
体力値38万(780)=3億
魔力値38万(780)=3億
力38万(780)=3億
知力38万(780)=3億
俊敏さ38万(780)=3億
器用さ38万(780)=3億
幸運値38万(780)=3億
魅力380万(780)=29億
風5万(780)=3860万
水4万(780)=3260万
火3万(780)=2340万
土4万(780)=3340万
光2万(780)=1720万
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法心酔級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃1、短剣570
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(1050)さやか(1663)恵美(2402)武司(520)玲子(55)朱音(4032)メルー(1112)道緒(731)直(1042)メアリー(871)燕(773)レモン(768)流々(802)里乃(904)リーフ(6096)奈美枝(203)御影(1186)ユリア(1052)枩李花(868)霞(978)他39名(平均832)
天河(868)春臣(1052)君里(802)秋虎(837)アーサー(388)太陽(79)七海(71)エース(861)他19名平均(726)
精霊:風(22,4)水(18,9)火(12,5)土(19,6)光(9,6)闇(15,3)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞他39人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他19人
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