132ギルド長と自己の奴隷化
「全額をいつものように、カードに入れればいい?」
「いえ、少し現金を持つ必要がありまして…全額現金で頂きます。大金貨は21枚、あとは36万ラードずつ、金貨と大銀貨で頂けませんか?」
「わかったわ。はい、金貨180枚と大銀貨360枚。凄いかさ張りようだけど大丈夫?」
合計561枚を手渡される。
「はい、僕は手品師ですので…これくらいはどうってことないんです」
そのまま、懐に入れる振りをしつつ、収納に入れておいた。
「凄いわね。どうやったの?」
事実、消えてるので、種もないわけだが…
「それは…秘密ということで…お知りになりたければ、さやかさんの秘密を対価として頂きます」
「あら、私の秘密を知りたいというのね?じゃあ…取って置きの秘密を交渉材料にしましょうか」
え?
「えっと…秘密云々は単なる言葉遊び的な冗談なんですが?」
「ダメよ…私の秘密を聞いて貰うわ。ただし、また今度…そうねぇ…8000頭を狩った時にしておきましょうか」
えっと…
じ、地雷を踏んだんでしょうか?
時限式の何かを貰ったんでしょうか…
でも、もう引けない位置だね…
「わかりました…」
「楽しみにしててね…」
ホワッツ?
楽しみ?
「ねぇねぇセーフ…今のって…首を洗って待ってろよ的な意味?」
小声で聞いてみた…
「この、ニブチンが!!ばかだねぇ」
怒られた…
何なんだろう…
理解するのを諦めようかな…
「ところで、確認なんですが…僕等って、このまま獲物をガンガン持ってきて良いですか?」
「どういう意味?ちゃんと査定して買い取るわよ?実物を見せて説明しとくから他の職員も、きちんと査定するしね」
そりゃありがたいですが…
「騙すのは本意じゃないので言っときますが…後、2000頭分が上位種なんですわ…ギルドの予算的には多分大丈夫でしょうが…肉屋の買取りは…別じゃないですか?」
「あーっ、確かに…肉に関しては…ヤバイかも…」
だよねぇ…
「お邪魔しますぞ。さやか君、我がギルドの誇りにかけて、支払いが滞ることなど無いですと即答するべき場面ですぞ!」
だれだよ、この親父…
「ギルド長!いきなり何を言い出すのですか!?」
コイツか!!
噂のギルド長。
「あんたなぁ。ギルド的には国からの金を払うだけかも知れないけど…肉屋の販売的にキツいんじゃないか?」
「それが何か?肉屋の連中が困ろうと、ギルドには関係無いですぞ?契約で約束している!!払われます!!確約しますぞ!!」
はぁ…
このおっさん!
殴りてえ!!
肉屋が困ったら、食うものに影響するじゃねぇか!!
「ギルド長、わかりましたから…ここは、私に任せてください」
さやかさんがいなかったら、わからないように殴ってたな、きっと。
「そうかね。しっかりですぞ」
うるせえや!!
「はい、ところで彼等はラードを救ったのに、まだランクEなんです。ギルド長の権限で、私と同じのC+まで上げて良いですか?」
ん?
「いいですぞ!!その獲物の実績数で、Eなんて話の方が不自然ですぞ」
なんだろ?
去って行きやがった…
「ゴメンね、瑞木君。悪い人でも無いんだけど…思考がギルドの中にしか働かないのよね…」
これか…
自己の奴隷化!
僕らの立ち向かうべき敵…
「全くダメだね…クズ野郎め!!死ぬるがいいよ!!」
うん、セーフは言い過ぎだけどな…
「ところで…さっきの話ですが…」
「ゴメンなさい。ランクC+のメリットとデメリットについて話させてくれる?大事な話よ?」
ん?
「わかりました…」
「まず、税制的に優遇が受けられるわ!!冒険者は結構税率が高いのよ…収入がギルドからの褒賞金がメインだから…ということで、ランクCでは、2割の優遇です。収入が2割増えるわね」
2割優遇で2割増えるってことは…
「それは…税率が10割って話ですね?元がでかいなぁ」
「Bでは4割、Aでは6割、Sでは8割、SSでは10割って言ったら驚くわよね?」
じゅっ!!
「無税ですか?なぜそこまで?」
「ラードに居着いて欲しいからよ…固定資産税なんかもっとよ?ランクCですら8割免除!!ランクBからは買い入れ額に対する補助まであるわ!!具体的には、購入額の半額を国が負担してくれるわよ?」
うわっ!!
ランクBいいなぁ…
「なぜ、今その話を?」
「80人を野宿させる気は無いんでしょ?家を買うんじゃないの?」
ご名答!!
「他にも特典はあるけど、今はこの話が重要でしょ?しかも、瑞木君が持ってきたゴブリンメイジとウォーターゴブリンとゴブリンロードは新種なの。そして、新種をギルドに提出できると、その場でランクアップってことね」
それは…
「僕らのランクはランクB+ってことですか?」
「そのとおりね!!しかも、23種って言ってたわよね?ゴブリンは現在まで、今の3種を足しても18種しか見つかってないの…つまり」
「今日中に後5つは上がるって事?」
「そう!今日中にランクSまで到達よ!!」
うん、喜ばしい。
「わかりました。早急に全種類持ってきますので、確認して貰いますね…」
「もう、本当に感動が薄いわね!!まぁいいわ…さっきの話よね!!結論としてなるようにしかならないわね…あと、勘違いをして欲しくないのだけれど、ファイアとウォーターとロードは、肉としてじゃなく、素材として売られるから、肉屋の負担にはならないわ!!割り増し料金もないけど…」
え?
じゃあ…
「もしかして、肉として消費できる奴等って限られます?」
「もちろんよ?ポイズンやパラライズは素材ね。因みに血を単独で抽出してくれるなら、それのみでも、さらに高く買うとか言ってたわね…」
収納で寝てる奴か…
どんな奴が使うか見極めてからだな…
今回は耳のみ提出しよう!!
「他には?」
「属性系の6種とウッド、さっきのキマイラやロードも素材ね…肉として消費したら勿体無いわ!!」
「要するにジャイアントだけが凄く高いだけなんですね?」
「そうよ…でも、4000頭という大きな数字が市場に与える影響は大きいでしょうけどね…」
「まぁ、物価が下がる方に転じるなら、僕に文句はありませんけどね…」
「瑞木、たかだか100頭さ、心配要らないよ!!」
セーフが言うなら大丈夫か…
「さて、これで一通り済んだかな?」
「そうね、また空の馬車で走っていくんでしょう?お揃いの鎧が皆さん格好いいわね?」
僕と精霊たち謹製の品ですけどね。
「えぇ…僕は一足先に、武司さんに挨拶して…挨拶して…挨拶してないやん!!不味くないか?」
「あぁ、恵美の話…」
そう、恵美さんの話だよ!
セーフ!!
「恵美の話って、まだ父さん知らないの?大丈夫?」
自業自得なんで、覚悟を決めます…
瑞木美孝18才
レベル247(79)
体力値38万(780)=3億
魔力値38万(780)=3億
力38万(780)=3億
知力38万(780)=3億
俊敏さ38万(780)=3億
器用さ38万(780)=3億
幸運値38万(780)=3億
魅力380万(780)=29億
風5万(780)=3860万
水4万(780)=3260万
火3万(780)=2340万
土4万(780)=3340万
光2万(780)=1720万
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法心酔級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃1、短剣570
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(1050)さやか(1663)恵美(2402)武司(95)玲子(55)朱音(4032)メルー(1112)道緒(731)直(1022)メアリー(871)燕(773)レモン(768)流々(802)里乃(904)リーフ(5632)奈美枝(203)御影(1003)ユリア(1032)枩李花(868)霞(978)他39名(平均830)
天河(863)春臣(942)君里(796)秋虎(831)アーサー(388)太陽(79)七海(71)エース(855)他19名平均(726)
精霊:風(22,4)水(18,9)火(12,5)土(19,6)光(9,6)闇(15,3)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞他39人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他19人
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