128お姫様抱っこと優しい狼
H27.5.15 ラストを修正。
「凄いね…」
「あぁ…人間、目的があると違うねぇ…それがちちくり合うためだったら、そりゃ気合いも入るか…」
いや、ゲス姐さん…
言い過ぎだから!
「んなこと、誰も言ってないでしょうが!!」
「バカだねぇ。言ってないだけに決まってるじゃないか…きっと、夕飯時には艶々したメルーが現れるんじゃないのかねぇ…」
ぅう…
「止めろよ!生々しすぎるよ!!童貞には辛すぎるよ!!」
「そんなの瑞木の痩せ我慢が原因じゃないか!知らないね!」
そりゃ、そうだけどさ…
「あの措置は今後のために必要だったのだよ…童貞にとって、辛く、苦しい決断でも避けてとおるわけにはいかなかったんだ!!」
「はい、ご苦労さん」
軽っ!!
軽すぎるよっ!!
などという漫才を行っているうちに、血抜きの準備体制がほぼ整う。
僕の収納に入れてあるゴブリンは、ポイズンとパラライズ以外を全て取りだし済みだ。
「では、僕はリーフさんと売り払い交渉に行ってきます。終わり次第こちらに戻りますが、血抜きが終わったら休憩してて下さいね」
言ってる間にもどんどん未処理の在庫が減っていく。この分なら、すぐ休憩だろう…
伊達に、全員のレベルが245を超えているわけではないな…
「「了解です」」
よろしくね…
「じゃ、行ってきます!」
「「気をつけて下さいね!!」」
はい、嬉しいな…
「はいっ!さ、リーフさんも行きますよーっ」
「はい。喜んで」
2人並んで駆け出す。
セーフは、飛んでるからね。
「ちょっとストップ」
500mを走ったところでストップをかける。
「どうなさいました?」
えっと…
「今から僕はわがままを言います。自覚してますから、嫌なら断ってください…」
「なんでしょうか?」
笑顔で覗きこまれてるよーっ!
「リーフさんを抱っこしてギルドまで、運んで行きたいです!!」
「えっと…さっきの恵美さんみたいな感じでしょうか?」
うはっ!!
恵美さんの柔らかさを思い出してしまった…
煩悩退散!
って言いながら煩悩まみれだけどさ…
「ちっ、違います!あれはしがみつかれるって奴ですよ」「そうですか…では喜んで!」
「だから、いわゆる…お姫様だっ…へ?」
「美孝さんとのふれあいは私も望むところ、なので、喜んでと申し上げましたよ?」
ま…
「まじですか?」
「もちろん!」
い…
「いやったー!!すげえ嬉しい!!」
やったーと言いながら、踊り出す。
「えっと…喜びすぎですよ?」
「放っといてやんな。やっと、恋人らしい事を出来る喜びを噛み締めてるんだろ…」
「…キスとか…色々としてますけど?…なぜこちらの喜びの方が盛大なのでしょう?」
違うのですよ…
エロとは別次元の喜びが確かにあるんです。
「違います。キスとかも嬉しいんですけど…お姫様抱っこはまた違うんですよ!!こうして、こうでしょ?そして、腕をこちらへ」
お姫様抱っこ完成である。
「お互い全身鎧なんですけど…」
いや、ポイントはそこじゃないんだよ…
確かに、鎧を脱げば直接リーフさんの丸いあれとか、柔らかいそこ、とかの感触を感じられるけど…
「そうじゃないんだ!僕の望みはリーフさんの吐息を間近に感じることです。そして、愛しいリーフさんを抱き締めて運ぶ!!男子の本懐ですよね!!」
「え?こうですか?」
ふぅっと息を吹きかけられた。
足元から崩れ落ちそうな両足を必死に支える!!
「いや、嬉しいです!嬉しいですけど!!普通にしてて下さい…いま、リーフさんの息で、ときめきが飽和しそうになりました!」
「あら、可愛らしいですね…なんか、初めて美孝さんを年相応の男の子に感じられる瞬間ですね!!」
そうかなぁ…
「個人的には、しっかりリーフさんを支えて、微動だにしないですんでるから、男らしいと言って欲しいところですけど…」
「ほらほら、そういうところ!!凄く背伸びして頑張ってらっしゃるのを、凄く身近に感じられて、物凄く新鮮です!!」
はぅ!!
ギュッと抱きつかれた。
リーフさんの頭が首筋の辺りに引き寄せられ、甘い女の子の香りが僕を侵食していく。
「ここは、この世の天国なんですね…僕は生きながらにして、パラダイスに足を踏み入れたんだ…」
「まぁ!!」
あぅ。
キスまでされると、歩けなくなります…
幸せです…
「バカだねぇ!!いい加減にバカップル振りを止めないと、朱音やメルー辺りに冷やかされるよ?アイツ等の範囲観測は上級なんだ…ここに意識が向いてないとは限らないよ?っていうか、向いてない訳無いだろ?止・め・な!!」
マジで!?
範囲外だと思って安心してたのに!!
「それは…」
移動スタート。
一刻も早く範囲から出なければ!!
「それは?」
「はい、少し恥ずかしいですよね、リーフさん」
「んー。そうでもないかも?だって、私、まだ美孝さんと夫婦らしいことしてないし、見て貰ってないですもの…少し位は大好きな旦那様を自慢したいです」
「いや、僕に自慢になるものなんて特に思い付きませんが?」
「ふふふっ!!そんなの美孝さんが美孝さんらしくあってくれれば、それだけで他には何も要りませんよ?貴方はそこに居るだけで奇跡なんですから!!」
いや、持ち上げすぎだ…
「あんまり、そういうこと言うと僕が本気にしちゃうから止めてくださいね。僕は傍若無人な魔王になったりしたくない…」
「では、何者になりたいのですか?」
ん…
「そうですね…布団の中だけは嫁さんの魅力に溺れる優しくてやらしい狼なんていかがですか?」
「へ?」「はははっ、童貞っぽいね。瑞木」
何かおかしいこと言ったかな!?
「あれ…嫌ですか?」
「いえ、いいえ!!美孝さんの力に比べて、あまりに慎ましやかで、嬉しい答えだったので、一瞬放心してしまったんですよ。では、私はあなたという狼に優しく食べられてしまう。か弱い子羊になりたいです!!」
んーっ、可愛いねえ。
「ええ、明日の初夜には仲良くしましょうね!!」
「あら、やっぱりそこは今日にはならないんですね!?」
当然ですね。
「はい、約束ですから!!今日はセーフと眠りますよ!!」
一切触れられないけどね…
「残念だと思うけど、リーフ…初めて瑞木と同じ布団で眠るのはゆずって貰うよ」
ちょっと!!
「仕方ありません。明日、私が美孝さんと仲良くして貰うまで、同衾はセーフさんの他には譲れませんから、ちゃんと死守してくださいよ?」
ちょっとちょっと!!
「2人ともちょっと待ってよ!!ギスギスしちゃダメだよ。そういう喧嘩するなら僕は…逃げ出さなきゃいけなくなるよ…この町から、そしてこの世界から…僕のせいで仲が悪くなるのは一番嫌なんだ…わがまま言ってるのはわかってる。でも…わかったうえで結婚してくれたよね?」
「大丈夫さ、そうだろリーフ」「はい、好きですよセーフさん」
あれ?
「ごめんね。2人とも、誤解だったかい?」
「愛してるよ…瑞木…大好きさ」「大好きです…美孝さん…愛してます」
「ありがとう…」
瑞木美孝18才
レベル247(79)
体力値38万(780)=3億
魔力値38万(780)=3億
力38万(780)=3億
知力38万(780)=3億
俊敏さ38万(780)=3億
器用さ38万(780)=3億
幸運値38万(780)=3億
魅力380万(780)=29億
風5万(780)=3860万
水4万(780)=3260万
火3万(780)=2340万
土4万(780)=3340万
光2万(780)=1720万
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法心酔級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃1、短剣570
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(1050)さやか(742)恵美(2402)武司(95)玲子(55)朱音(4032)メルー(1112)道緒(731)直(918)メアリー(871)燕(773)レモン(768)流々(802)里乃(904)リーフ(5256)奈美枝(203)御影(1003)ユリア(920)枩李花(868)霞(973)他39名(平均814)
天河(806)春臣(871)君里(716)秋虎(762)アーサー(388)太陽(79)七海(71)エース(792)他19名平均(726)
精霊:風(22,4)水(18,9)火(12,5)土(19,6)光(9,6)闇(15,3)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞他39人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他19人
設定
細かい数値を簡略化表示
遅くなりました。
楽しんで頂ければ幸いです。




