123救国の英雄と駆け出す御影
「お疲れ様でしたー!!」
崖に飛び乗って告げる。
「「わぁー!!」」
みんなが口々に、色々な祝福を告げてくれてるから、重なりあってわぁーとしか聞こえない。
全員が笑顔だからまぁいいや…
「ありがとう!!みんなが力を貸してくれたから、たった1時間ちょっとで4000頭のゴブリンを狩ることが出来ました!!今日は、早いですが、これで狩りを終えたいと思います」
「「うおーっ!!」」
歓声が再びあがる。
「ただし、悪いですが換金は別です。血抜きと運搬が不可欠なので、ご飯とお酒はもう少し後ですね。幸い、ゴブリンは解体が要らないので、すぐですよ。引き続きよろしくお願いします!!」
「勿論ですよ!!なぁみんな!!でも、そんなことよりまずは我らが英雄よ。お祝いを受け取ってください!!」
メルーさん?
英雄って?
「ラード救国の英雄!」「私達を家族を救ってくれてありがとう!!」「瑞木さんが居なければ私たちは死んでいました!!」「瑞木!!命の恩人だ!!」
な?
何?
そんなに深刻だった?
「うん、頑張ったよ。皆が無事で何よりです…そして、僕はここにいる全員に英雄の資格があると思います。だって、みんな懸命に戦ったじゃないですか!!確かに、黒いゴブリンを倒したのは僕ですけど、怪我がなくみんながここにいることが出来るのは、みんなで頑張った結果です」
みんなに、笑顔が広がった。
「相変わらず、自分がしたことの凄さをあまり気にしないんですね。美孝さんは…」
まぁ、出来る事をしただけですよ?
リーフさん。
「ええ。本当ですよ。あなた、今のラードには、1000頭規模のゴブリンの進攻を支えきれるわけないから急いでいたんでしょ?」
僕らなら支えきれると思ってたから急いでました。
「恵美さん…確かに万が一、僕らが間に合わなかったら、被害が出るかもしれなかったので、急いでいましたよ?って言うか、わかってたなら、あんなことしてお仕置きされないで下さいよ!!」
「ごめんなさい…来る途中のリーフさんの話でやっと理解できたんです…全く申し訳ありません」
そこまで小さくならなくていいけどさ…
「なぁ、みんな!!私の言った通りだっただろ!?私のご主人様はみんなを危険な目に会わせる気はないってさ!!そして、あれだけ凄い事をやらかしても、全く普通なんだよ!?私はこの旦那様に死ぬまでついていく!!誰にも邪魔はさせないよ!!」
朱音さんの信頼感が凄すぎるんですが…
まぁ、逃げる気もないけどさ!!
「はい、よろしくお願いします」
「へへーっ」
にへっと笑ってらっしゃる。
「あら、朱音」「朱音さん」「朱音」
リーフさん、恵美さん、メルーさんどうかしたんですか?
「奥さんである私達を差し置いて、そんな宣言をするなんて狡いです!!」
「そうです。許せません!!」
「それにさっきは、私達のご主人様だったでしょ?何で私のとか言ってるのよ!!」
いやぁ、愛されてるって実感できるなぁ…
少しだけ怖いけど…
「え?えへへ?」
笑うしかないかもしれないけどさ…
その対応と反応で大丈夫ですか?
「「「えへへじゃなーい!!」」」
リーフさんに朱音さんが連行されていく。
唐突にリーフさんが振り向いた…
「美孝さん!!」
どうかした?
「はい」
「愛しています!!」
ふむ。
「僕も愛してますよ」
あ…
腰が砕けた…
「あっ!!狡い!!私も愛してます、愛してますぅ!!」
可愛いなぁ…
「ありがとう、恵美さんの事も愛してますよ」
結婚しようってのに、愛してないわけ無い。
まぁ、リーフさんの例は特別だが…
「瑞木さん、愛してますよ…」
メルーさん…
「残念ながら、ノーコメントで…」
「あぁ、良かった。迷惑だって言われなくて…」
うん、前向きだね…
「「愛しています」」「「大好きだよ」」
女性達から盛大なラブコールがあった。
「お気持ちは嬉しいですが、応えられませんよ」
おぉ、なんか、皆が微笑んでらっしゃる…
「そんな顔しなさんな…いいのさ、別に応えて貰いたい訳じゃなくて、アイドルに自分はここにいるって伝えたいだけなんだ。手をあげて応えてやんな」
そんな感じか…
手をあげて微笑んだ。
だってあまりにも皆が笑顔なんだもの…
つられて、笑顔になるのは当たり前だよね。
「きゃーっ!!」
途端に、言葉が聞き取れなくなる。
皆が一斉に叫び始めたからだ…
「うん、ちょっとやり過ぎだねぇ…」
そうだね…
「ごめん。でも…みんなありがと…」
「さて、指示を飛ばさないとね。まずは御影かい…」
うん、そうだね!!
まずは住むところだ!!
「御影!!話があるよ!!おいで!!」
「はいはい、呼ばれちゃったら、すぐ参上!!みんなの憧れ、御影ちゃんですよ」
相変わらずだな…
「御影、レベルは上がっても残念さのレベルは下がらねぇな…まぁ良い。君は解体及び運搬の任は免除だ!!別行動をしてもらう!!」
「はいっ!!瑞木さんやっと素直になってくれたんですね!!」
は?
「喜んで、貴方の布団への同行任務、拝命致します!」
周りがザワッとしたぞ!!
命知らずな!!
仕方ねえ…
両頬を摘まむ。
「馬鹿者が…そんな任務は存在しねえ!!今すぐ踵をかえしてラードの町に戻れってんだよ!!」
「ひひゃいひひゃい!!やっはり、おふほんへ?」
まだ言うか!?
「いい加減にしろ!!お前を含む協力者のみんなの住む場所を買い付けに行くんだよ!!今日中に話をつけてこい!!出来れば今日の夜から使えるのが理想だ!!急げ!!」
「えぇーっ。一緒の宿にお泊まりじゃないんですか?」
無理だ!!
「そんなに部屋がねえよ!!無理なら、宿屋に別れて泊まるって感じかな…」
「はぁ?そんなに大事にして貰えるんですか?あの宿に鮨詰めでも誰も文句なんて言いませんよ?最悪外だって…」「ストップ!」
「君達は僕の協力者!!奴隷じゃない!!言っとくぞ!!例のあの計算は今日からスタートだ!!間違えたら、別の人に席を譲る約束を忘れるな!!そして、その金が皆に渡れば、宿くらいいくらでも泊まれるだろう?そういう事だ!!勿論、御影が頑張れば、みんなで暮らして貰えるけどな!!」
「相変わらずなんですね…って言うか、こんな短期間で変わるわけ無いんですけど…わかりました…頑張ります」
おっ…
中々良い気合いだ!!
「もし、今日中に入居出来たら、1つ言うことを聞いてやろうか?出来る範囲内ならだが…」
ん?
御影の目が光ったな…
「それは、是非、今日同じ宿に泊まらせて頂きとうございます」
それくらいなら…
「いいよ?」
「お、同じ部屋ですよ?」
仕方ないね…
「まぁ、部屋数無いしね…僕の部屋はツインだから…ただし、僕の布団に入ってきたら…許さんからな!!」
「あっ…あぁそうですよね…堅物の貴方が、簡単に承諾するんですからそういう事ですよね…でも、でもですよ?寝顔を拝む位は許容範囲ですか?」
はぁ?
「好きにしろよ…物好きだなぁ…ま、契約成立と入居が出来なきゃ関係ないけどな…」
「ふ…ふふっ、俄然やる気出ました!!私の全能力とコネによって絶対なんとかしちゃるもんね!!瑞木さん、支払いは大丈夫ですよね?あと、何%まで無理して良いですか?」
「ギルドカードに入ってるから大丈夫だろ?呼べば直ぐ行くしな…セーフ、トレース頼むよ。今日入居なら、倍までは飲んでも良いぞ…」
どうせ、使う宛もないしな…
「あいよっ!」
ふむ。
「200%までぇ!!ふっ!!勝ったも同然ですね!じゃあ直ぐ発ちます。合図は?」
「私の名を呼びな」
「わかりました。合図はセーフさんですね。行ってまいります。走る方が早いんですよね?」
もちろん。
「春臣には気の毒だけどな…気を付けて、行ってらっしゃい」
「わぁ…嬉しいです!!」
だひゅん。
わぁ、もう見えない…
気合いが入りすぎてるなぁ。
事故るなよ…
瑞木美孝18才
レベル247(79)
体力値38万(780)=3億
魔力値38万(780)=3億
力38万(780)=3億
知力38万(780)=3億
俊敏さ38万(780)=3億
器用さ38万(780)=3億
幸運値38万(780)=3億
魅力380万(780)=29億
風5万(780)=3860万
水4万(780)=3260万
火3万(780)=2340万
土4万(780)=3340万
光2万(780)=1720万
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法心酔級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍232、剣162、投擲458、打撃1、短剣570
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(745)さやか(742)恵美(2163)武司(95)玲子(55)朱音(4006)メルー(983)道緒(726)直(913)メアリー(866)燕(768)レモン(763)流々(798)里乃(899)リーフ(4955)奈美枝(203)御影(1003)ユリア(915)枩李花(863)霞(968)他39名(平均809)
天河(801)春臣(733)君里(711)秋虎(757)アーサー(383)太陽(79)七海(71)エース(787)他19名平均(723)
精霊:風(22,4)水(18,9)火(12,5)土(19,6)光(9,6)闇(15,3)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞他39人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他19人
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