116恵美の気遣いとリーフの胸力最大値
「ここの席に用意してあるのが、瑞木の席だよ。みんなの顔がよく見えるだろ?」
確かに、全員とはいかないが、ほぼ全ての女性達の顔が見える…
みんな、料理の美味しさに笑顔が溢れている。
あぁ、良かった…
「ありがとう。あれ?恵美さんは?」
座った瞬間に女性達の熱い眼差しが注がれたので、緊張で頬が熱い。
「あそこさ」
指差された先には、一番遠くの席で周りの女性達と既に談笑している恵美さんがいた。
「優しくて、聡明な人だよね…やっぱりさ…僕の希望を正確に汲み取ってくれてる。ありがたいね…」
「そうだねぇ。相性値がみんなの生存率に深く関わる事を知ってるからね」
女性が一番効率的に相性値を上げられるのは、僕との会話だからなぁ。
童貞的には全く信じられない気分だけど…
そして、大事なのは仲間内でもなんでも少しでも相性値を上げておくことだ。
「さて、時間の許す限り話さないと、恵美さんに悪いな…まずは食べ始めよう!!」
「しかし、全く…綱芳への報告は酷いんじゃないのかい?あいつ、軽く機能停止を起こしてるじゃないか!!」
ん、あれか。
むぐむぐ。
「相談はともかく、報告はちゃんとしとかないと、不義理の基になるでしょ?お義兄さんになったんだし!!」
「それはともかくとして、捲し立てすぎだよ!!綱芳が可哀想になっちまった。今後は気を付けてやりな」
確かに。
「ゴメン、気を付けるよ」
「わかりゃいい…じゃ、後でな」
綱芳さんの方へ歩いていく…
慰めに行ってくれたのかな…
「美孝さん…」
はい、熱い眼差しの方達からの声がかかり始めた…
失礼でない範囲で、食事をしながらお相手しよう。
「はい…食事はどうでしょう…」
「とても、美味しいです。それに、暖かいお風呂なんて本当に久し振りで…」「そうそう」「最高でした」「素晴らしいです」「どこまでもついて行きます」
はぅっ!!
皆から大合唱で返答がありました。
童貞にはっていうか、小僧には荷が重いと思います。
「気に入って頂けて何よりです。仲良くラードを救う会で居て頂く限りにおいては、最低限、食事とお風呂は保証したいと思っています」
皆が満面の笑みを浮かべる。
「しかし、既に伝えてありますが、それには皆さんにも覚悟して協力して頂くべき事があります」
「「承知の上です!!」」「「精一杯頑張りますよ!!」」
全員が真剣な顔で答えてくれた。
「ありがとうございます!!僕はこんなに素晴らしい皆さんに協力者になってもらえて幸せものです。是非、力を合わせてこの危機を乗りきりましょう!!」
「「「「喜んで!!」」」」
叱咤激励が発動したらしく…
全員の声が唱和されて、食器が揺れるほどの大合唱になってしまった…
その後は、当たり障りのない話に終始しながら、食事を終える。
「ご馳走さまでした」
時間も迫ってきたので、食事を終えて、辺りを見ると…
厨房に恵美さんの姿を発見した。
早めに食事を終えて、下準備をしている様子だ…
「相変わらずの手際ですね…素晴らしいです」
どんどん、解体処理が進んでいく。
お肉は切り分けられて、それぞれの部位毎に、塊にされてるし、骨やモツは下処理を終えられると、美しさすら感じられる…
「えへへっ、ありがとうございます。はいっ!!取り敢えずの下処理完了!!兄ちゃん!!手伝ってよ。倉庫に運ぶよ!!」
手伝うのに…
「手伝うよ?」
「いえ、兄ちゃんも使わないとナマクラになりますから良いんですよ。瑞木さんは、武器と防具を配るんでしょう?倉庫に仕舞ったら、私も行きますから!!」
段取りは完璧ですね…
「恵美!!勝手なこと言うんじゃねえよ」
でも、その手には既に荷物を持ってますね…
良い兄妹だ…
「わかりました。しっかり準備しておきます」
言いながら、リーフさんと朱音さんの着替えに行った浴室へと移動する。
「鎧の性能はどうだろうねぇ?」
セーフ…
「さてねぇ。予定の性能が出てると良いけど…そういえば綱芳さんの回復はどうやったの?」
浴室のドアをノックして様子を伺う。
「はーい。誰ー?」
朱音さんだ。
焦った声だ。
「まだ、綱芳には私が見えなかったのを忘れてたよ…」
ぼそぼそと口の中で呟かれたセーフの言葉は、誰にも聞こえずに溶けていった。
「瑞木ですけど、鎧の調子はどうですか?」
「あっ!美孝さん、ちょうど良かった。手伝ってください」
何をですか?
「わかりました。失礼しますよ?」
扉を開けると、視界の中であり得ないことが起きているのが見えた…
「あっ!美孝さん…これって…どうしてなんでしょうか?胸が!胸が入らないんです!!」
リーフさんの悲痛な叫びが聞こえてきた。
そりゃ入らないよね。
中玉スイカが大玉スイカになってる!
折角のブラジャーも悲鳴をあげそうな位張りつめているのが見える…
「あぁ…リーフさん僕に任せてください。朱音さんもちょっと扇情的過ぎますよ。大丈夫です。二人とも僕が調整すればぴったりになりますから…」
「え?あぁ。私も入らなかったので、中途半端になっちゃってたわ」
うん、二人ともバストの部分だけ着けてないから、ヤバイです。
朱音さんの胸もはち切れそうになってるし。
「取り敢えず、リーフさんの方から、調整しますから待っててくださいね…」
「はい!待ってるね」
ん…
「さて、リーフさん。泣かなくて良いですから、落ち着いてください。すぐ出来ますから!!」
大きくなる前のリーフさんの胸に合わせて作った鎧が、中途半端な状態で引っ掛かっているのを、脱がせて分解を始める。
「折角の鎧を着けられないなんて、悲しいです。何故なんでしょう?」
気付いてないのかな?
「理由はわかりませんけど、リーフさんの胸が大きくなってるんだから仕方ないですよ!多分、鎧のせいですから気にしないで!!」
「え?そう言えば…なんか大きい気も…しますね!!」
あぁ、リーフさん側から見ると、そこまで変化がわからないかもね…
元が信じられない位に大きいからさ。
話しながら、調整が完了する。
「はいっ!!おしまい。どうです?」
「あぁっ!!ピッタリです。凄い凄いっ!!一時はどうなるかと思ってました…あぁ良かった!!」
うん、ビックリするくらい胸が強調された鎧になったけど仕方ないね。
質量保存の法則は、さすがに突破できる方法が思い付かない。
「うん、良かった…次は朱音さんですね。始めますよ」
「はいっ!!お願いね!!」
いや、そんなに胸を押し付けると、出来ないでしょうが…
「ちょっと近付きすぎです。あと、朱音さん並の胸の人って協力者に何人います?」
リーフさん並みの人はいないことがわかっている。
もし居たら、さすがに、巨乳に興味のない僕でも目を惹かれちゃうからね。
「え?多くないよ?2人か…3人かな?どうして?」
もちろん。
「同じように、僕の調節がいるんですよ!!セーフ、リストアップして、先に鎧を渡すように手配してよ。着れれば良いし、ダメなら僕が調整する」
「あいよ。5人だね。みんな胸囲を朱音と同等で選ったよ」
ふむ…
「ありがとう。この鎧には回復力を飛躍的に上昇させる加護がかかってるからね。きっと今回の事は、その人の胸の最大限まで回復しちゃったんだろうね…」
「最大限と言いますと…」「なんだろ…」
多分…
「そんなの決まってるよ!!胸なんて授乳期が大抵一番最大にでかくなるじゃないか!!」
せっかく、明言を避けてたのに…
この、ゲス姐さん!!
瑞木美孝18才
レベル4(79)
体力値1777(780)=1386060
魔力値1781(780)=1389180
力1890(780)=1474200
知力1779(780)=1387620
俊敏さ1783(780)=1390740
器用さ1787(780)=1393860
幸運値1783(780)=1390740
魅力17870(780)=13938600
風326(780)=254280
水224(780)=174720
火195(780)=152100
土187(780)=145860
光171(780)=133380
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(461)さやか(742)恵美(1578)武司(95)玲子(55)朱音(3280)メルー(561)道緒(370)直(484)メアリー(392)燕(328)レモン(304)流々(251)里乃(362)リーフ(4182)奈美枝(203)御影(460)ユリア(421)枩李花(453)霞(469)他39名(平均410)
天河(383)春臣(352)君里(355)秋虎(369)アーサー(347)太陽(79)七海(71)エース(372)他19名平均(301)
精霊:風(16,8)水(14,1)火(11,7)土(11,2)光(7,9)闇(12,0)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞他39人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他19人
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