115緊急事態と衝撃を受けた綱芳
「恵美さん、取り敢えず風呂に入ったんですけど…何か手伝えることあります?ご飯は恵美さんと一緒に女性達と一緒にとるつもりだから、まだ時間があるんですよね…因みに、湯は新しくして来たから大丈夫ですよ?」
「あら、ありがとうございます。じゃあ、タオルも洗濯済みって事ですか?」
察しが良いですな…
「はい、男連中が使ったのは全て洗っておきました。前の面子が使ったのが、どこにあるか不明なんで…教えてくれれば洗います」
「あぁ、使ったタオルはこちらに集めてあります。皆さん、食事に来る時に持って来てましたから…」
おぅ。
厨房の片隅にまとめて置いてある…
まぁ、体は洗ってあるはずだから、綺麗っちゃ綺麗だけど、やっぱり厨房に置くものではないよね。
「即刻回収しときますね」
そして、収納に入れて浴室に返そうと思って、ハタと気付いた。
入ったら大変な事になるよね!!
今、女性達が入ってるんだから…
「取り敢えず、浴室の脇に畳んで置いておきますね」
「はーい。ありがとうございます」
うん、みるみるご飯が出来上がっていく。
やっぱり料理人としての、腕は極上だよね。
「実は、今は別に問題ないんですが…夕御飯の食材があまり余裕がないんです…なんとかなりますか?」
吝かではないけど。
「えーっと、ご飯食べたら狩りに行くんですけど…そのタイミングじゃ不味いってことですか?」
「スミマセン…下ごしらえをしておかないと、作るのに時間がかかってしまうので…この人数を捌くとなると厳しいんです」
そうなんだね…
「謝る必要はないでしょう。逆に気を使わせてごめんなさい。単にどう繋がるかのイメージ出来なかったんです。じゃ、今から回収してきますね」
さて、急いで行ってこよう。
「え?収納の中に…」
恵美さんが何か言っていたようだけど、最後まで聞き取れなかった。
「保存してあるなら、出して貰おうと思っただけだったんだけどな…」
呟きは、厨房の喧騒で恵美の口の中だけにしか響かなかった。
「さて、取りに行くならコボルトかな…でも、集まってきちゃってるかな…まぁ、いいか…」
今回はセーフに配慮する必要もないから、出来る限り速く走っている。
まぁ、無茶すると地面が抉れそうだから、加減はしているけどね…
「イメージでは…こっちの方向に降りてきたんだよな…」
敢えて、城壁を走り幅跳びの要領で飛び越えたのは、精霊魔法を使った時に見た映像を、出来るだけ再現するためだ。
「ん、角度はこっちで間違いない。もう少しで見えて…きたな」
案の定、狩った死体の周りにコボルトがたむろし始めている。
「今は回収に専念するかな…」
コボルト達の脇を抜けながら、倒れ臥し、血を流しきったコボルトを収納していく。
頭と体、合計で10回の収納をしても、コボルトには気付かれなかった。
「風呂にはいったばかりだからかな?基本匂いを追ってくるはずだよなぁ…気づかないもんかなぁ?」
少し疑問が残った。
「さて、帰る前に…ゴブリンも見てから行くかな。コボルトが思いの外、すぐに見つかったからね」
開けた場所を見つけて、もう一度空高く跳躍すると、目星をつけた辺りに信じられないものを見つけた。
「あれって…みんなゴブリンなのか?凄く嫌な予感しかしないんだけど…」
そこには、さっき倒した7頭のゴブリンを、完全に踏み潰して整列しているゴブリン達が居た。
「見たとこ普通のゴブリンだけみたいだし…まだ、集結中か…」
ゴブリンとコボルトの縄張りの限界点辺りで、ゴブリンが整列しており、続々と増え続けてるのが、見てとれた。
「まずは、腹ごしらえとセーフやリーフさんに相談する時間位ありそうだな…残念ながら、デートまでは無理そうだけど…」
などと考えていると、目の前に地面が迫ってくる。
空中に居たことを忘れていた。
「危ない危ない!!まずは最速で帰ろう」
ズザザッと音を立てながら地面に降り立つと、そのまま、ラードの街に走り出す。
「緊急だから、多少の抉れは勘弁してね」
爆裂しない程度に力をいれているので、一足毎に、遥か後方に抉られた土の塊が飛んでいきながら砕けている…
「はい、到着…あっ、メルーさん、申し訳ないですが…皆を集めてください。あと、15分で出発しなければいけなくなりました」
「はいっ、予定より30分早く出発ですね。整列は、ここで良いですか?」
流石です。
「はい。大丈夫ですよ。ただし、今から僕も最後のグループの人達と一緒にご飯を頂くので、集合は15分後でお願いします。あと、集合して貰ったら、武器防具を渡しますから、よろしくお願いいたします」
「承知しました!!後はよろしいですか?」
助かります。
「セーフと、リーフさんと、朱音さんと、綱芳さんと話したいので、料理屋榊に来るように伝えて欲しいんだけど…」
「それなら心配要りませんよ?既に皆さんが、料理屋榊でお待ちかねですから!!」
そりゃ嬉しい!!
「了解です。では、先程の件を宜しくです!!」
「はい、喜んで!!」
微笑んで走り去っていった。
一流の仕事人さんって感じだよね。
素晴らしいです!!
「ただいまっ!!大変なことが起きたんです。急いで、狩りに行かなければいけません!!」
食堂に入って、すぐに連絡を始める。
「流石だね!!気付いたのかい!!ゴブリンだろ?」
そう、それそれ!!
「その通りだよ、セーフ。放っとくとまずそうだ!!まず、飯を食ったら、鎧を聖別してすぐ出掛けたい!!」
「そう言うと思って、食事は既に用意済みだよ。瑞木が座れば食べ始めれるさ」
流石だね。
「ありがとう。待ってて貰ってごめんよ。僕もすぐ参加するから、先に食べはじめて」
といいつつ、厨房にコボルトを5体積み上げる。
「仕方ないねぇ…食べてくれとさ…」
女性達から、ため息が聞こえる。
「朱音さん、これを着て、俊敏さの加護について、感想を教えてください。リーフさんは、着け心地を確認してくださいね。不備はないと思いますが…」
作ったばかりの鎧を2つ出す。
「はい」「ありがとうございます」
宜しくね。
「綱芳さん、馬車の手配をありがとうございます。かかった費用を風呂の使用代金も込みで請求してください。あと、報告が2つと相談が2つあります」
「なんでしょう?」
ビックリするんだろうなぁ…
「まず、報告からですね。心を落ち着けて聞いてください!!いいですね?」
「なんだかわからないけど…はい、努力してみます」
ごめんね。
「先程、恵美さんと結婚しました。若輩者ですが、どうぞ、末長く宜しくお願いします」
「は?」
続けて行きます。
「もう1つは、ここにいる騎士のアーサーは、榊玲子さんのおじいさんです。綱芳さんからみると、曾祖父に当たる方です。仲良くしてくださいね」
「は…い…?宜しくお願いします」
実感ないよね…
ホントにごめんよ。
「なんじゃ、お主覇気がないのう。元気を出さんか!!玲子の息子なんじゃろ?しっかりしろ!!」
「あ…はい」
アーサーは元気すぎるからね。
「次は相談です。この度、ラードの為に、仲良くラードを救う会ってのを立ち上げました。綱芳さんにも、是非参加して貰えると嬉しいです」
「もちろん、参加しますよ。俺に二言はありませんから!!他にも協力できることがあれば言ってください!!」
「ありがとうございます。じゃあ、後で契約についてもしっかり話し合いましょう。それで、ですね。…お言葉に甘えるつもりではないんですが…この家を譲って欲しいんです…勿論、相応の金額はお支払しますよ」
「はい、と言いたいところですが…考えさせてくださいね」
「勿論です。相談については、即答じゃなくて大丈夫です!!今日の夕方にでも話し合いましょう。その時に返事を聞かせてください。あぁ…これで、心置きなくご飯が食べれる!!」
瑞木美孝18才
レベル4(79)
体力値1777(780)=1386060
魔力値1781(780)=1389180
力1890(780)=1474200
知力1779(780)=1387620
俊敏さ1783(780)=1390740
器用さ1787(780)=1393860
幸運値1783(780)=1390740
魅力17870(780)=13938600
風326(780)=254280
水224(780)=174720
火195(780)=152100
土187(780)=145860
光171(780)=133380
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵、難病の克服者、皆のアイドル、鳥人
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風・火魔法・馬術初級
武装レベル:槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20
妻
リーフ、恵美、セーフ
相性
綱芳(440)さやか(742)恵美(1532)武司(95)玲子(55)朱音(3246)メルー(561)道緒(346)直(432)メアリー(367)燕(328)レモン(304)流々(251)里乃(362)リーフ(4107)奈美枝(203)御影(411)ユリア(351)枩李花(318)霞(378)他39名(平均336)
天河(383)春臣(352)君里(355)秋虎(369)アーサー(339)太陽(79)七海(71)エース(372)他19名平均(301)
精霊:風(16,8)水(14,1)火(11,7)土(11,2)光(7,9)闇(12,0)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞他39人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他19人
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楽しんでいただければ幸いです。