109怒りと治療風景(男児)
「さて、これで、協力者78人の契約が全て終わったね!!」
そうさ、随分時間がかかったから疲れたよ…
時間も予定よりかかったなぁ…
今は、11時半かな…
今から移動するとちょうど良いくらいの時間かも?
でも、リーフさんとのデートは、時間的に不可能か…
あっ。
「うん、そうだね。次は飯かな。そういえば、リーフさんって例の謁見の依頼どうしたのかな?」
「あぁ、安心しな。さっき朱音と出掛けてきてたよ。無事に完了したって言ってたからね。それよりも、飯の前にやることやらやきゃいけないじゃないか!!対象者は74人で、その内、女は30人、男は8人が罹患してる!!」
罹患?
はぁっ!!
忘れてた…
「そうだ!!性病の治療があった!!38人って多いな!!」
「約半数だろ?こんなもんじゃないのかい。母数にガキも混ざってるからねぇ。まぁ、ガキの中にも罹患者がいるから嫌なんだがね。仕方ないことさ」
ガキの中にも!?
全く聞き捨てならないんだが!?
「何で子供が性病に罹患してるんだよ!?」
「話す前に、恵美、昼飯の準備は良いのかい?一応治療は、男と女は分けるからねぇ。20分ってとこだよここから歩いて10分だから12時過ぎには先頭が到着できる計算だよ?どうだい?」
おいおい…
30人を一気かよ?
「舐めて貰っては困るよ。準備万端抜かりなしだから、一緒に移動しても1分以内に支度は出来るけど、10分は先着しておくとしようか?」
さすが恵美さんですね。
「じゃあ、指先からのスープ…飲んどきな。さ、瑞木」
あぁ、あれか。
「じゃあ、ここに座ってね」
「はいっ!!」
そっと、僕の膝に腰を下ろす恵美さん…
元気で可愛いなぁ。
凄く甘い香りが鼻腔をくすぐる。
まぁ、奥さんだからいいよね。
「じゃあいきますよ」
軽く口付けをして、スープを供給開始。
一瞬驚きに見開かれた瞳はすぐに閉じられた。
スープを流し込みながら、恵美さんを味わう。
さっきの欲望まみれのキスも嫌いじゃないけど、僕の好みはこちらだなあ。
「はい!!1分だ。とりあえず終わりな!!続きはまたゆっくりやりな!!今は治療優先だし、飯優先だよ!!」
そうだな!!
口を離すと、恵美さんがセーフを一睨みして立ち上がる。
「じゃあ、あなた、準備が済んだら、すぐに先に行くわ!!お風呂の準備もしておくから、治療が済んだ子達を寄越してね」
あなたか。
いい呼び名だよね。
治療後には風呂に入りたいよね…
ありがたいな。
「おぅ。宜しくね。ありがとう」
扉から出ていく足取りが軽い。
「バレたか…」
何が?
「どういう意味さ」
「追い出すために、スープの話を振ったのが、バレたんだよ」
何で?
「追い出さなきゃいけない理由は?」
「さっき、瑞木が激昂した理由さ。体を売ってた子供の話なんて、知る奴が少ない方が良いに決まってるよ!!」
あぁん!?
「それって元締めが居やがるのか?」
「男娼には居たってのが、正確だろうね。もう死んでるよ…ラードはその辺が厳しいからね。女達は基本自営だね」
でもさ…
「それで職を失って餓死寸前かよ?やってられないな!!」
「過ぎたことを嘆いても仕方ねぇさ!!治してやって手に職をつけてやるんじゃないのかい?」
そのとおりさ。
「あぁ!!そのとおりだけどさ…居たたまれないな」
「だからね、治療はガキと大人に分けるよ。計4回だ。いけるね?」
やるに決まってるさ。
「全力で頑張るに決まってる!!」
「いい気合いだよ…じゃあ呼ぶからね。宜しく。まずは男のガキだよ。6人だ」
6人も?
そんなに、体を売らされた子供が居ることが許せない!
自然に握りこぶしを作っている自分が居た!!
「なに?」「こんにちは」「どうしたの?」
そっか、説明して連れてくる訳にゃいかないよな…
しかも、弱ってて助けた子達が4人全員含まれてるし…
性病の影響もあったかもな…
「リラックスして聞いてくれ。ここで今から話すことは誰にも話していない。僕と今、君たちを呼びに行ったセーフしか知らないから。今後も秘密にする事を誓う。だから、僕に君たちを治療させてね」
「「「何の話…?」」」
わからないよね、まだ自覚症状もないだろうし。
「単刀直入に言うよ。君たちは性病に罹患してるんだ。だから今から僕が治療するよ。安心していい。罹患した理由も知ってるからね。セーフが患部を指定するから、浴室で患部を出して待っててね」
全員の顔色が青を通り越して白くなった。
「わかり…ました」
よし。
「セーフ…宜しく」
「この子は口と性器と尻だね。他は全員尻だけだ」
「はい…」「優しくしてください…」「うぅ」
何で?
みんなこの世の終わりみたいな顔をしてる。
取り敢えず、全員が浴室に消えた。
「もしかして、勘違いしてるのかな?」
「かもね?」
急いで治療しよう!!
そうすれば誤解は解けるはずだ!!
「治療を始めるよ」
浴室に入って宣言する。
怯えた瞳が12個突き刺さる。
「まだ、準備が出来てないから汚れちゃうよ?」
違うから!!
僕は君たちを抱くつもり無いから!!
「心配すんなって!!とりあえず、そっちを向いてくれ!!いくぞ、水の精霊!!この子達の体に巣食う病魔を駆逐し尽くしておくれ!!」
水の精霊が現れて、水を操りだす。
患部に取りついて浸透し、隅々までくまなく入り込んでいく。
「わわっ」「なにこれ」「なんか水が体の中に入ってくるのに苦しくない!!」
いつも大変だったんだなぁ…
これからは、そんな事させないから!!
「今治療してるからな。もう少しの辛抱だから、待っててくれよ」
原因の病原菌は患部からすべて駆逐した。
後は、洗浄だけだ。
清浄な水を送り込み、汚染された水は、そのまま排水溝まで直通で送り込む。
治療完了。
「はい、終わりっ!!これで君達は完全に綺麗な体だ!!風呂に入って飯を食ったら、ラードを救う会の一員として研鑽を積んで頑張っておくれ!!」
「あれ?このあと、ここで僕たちの体を使うんじゃないの?」
おい…
誰だよ、こんな小さい子に「使う」なんて表現を教えやがったのは!!
マジで殺意が沸いてきたぞ!!
「安心しな!!僕には嫁さんがいるから!!そんな趣味無いっての!!治療しただけだ!!体が楽になったろう?これからは体を売る必要のない生活だ!!胸を張って強くなれ!!そうすれば、かわいい嫁さんも出来るようになるさ…」
「ホントなの?」「良かった」「ありがとう」
みんな泣いてる。
ふぅ。
良かった。
「瑞木さん、僕は…男の方が好きなんだけど…」
へ?
あぁ、折角の金髪碧眼の可愛い顔してるのに、そっちの趣味か…
「そっか、ま、好きにすればいいさ。ただし、3つのお願いがあるよ。僕はその趣味がないから対象から外してくれ。あと、恋人は一度連れてこい。体の関係になる前にな。性病の有無を見て治療してやるから。後、まだ清い関係にしとけ、お前さん、まだ14才だろうが、まだ早いよ。16才までは自重しな」
爺臭い事言ってるなぁ、我ながら。
「瑞木さんが言うなら、仕方ないかぁ…2年後を楽しみにしててよ。僕はクリストファー、クリストファー・ノーヴァ」
うん、楽しみにしない!!
絶対だ!!
「クリストファーよ、聞いてなかったか?趣味じゃねえって言ってるだろが!!勘弁しろ!!」
妖艶に微笑むんじゃねえよ。
「さて、服を着な。これからの予定を話す!!今から全員で僕の指をそれぞれくわえてスープを飲んで貰う。はい、くわえて」
手は既に洗ってある。
6人がくわえたので、スープの供給開始。
ごくごく飲まれる。
「水の精霊、ありがとな、助かったよ。まだ32人いるから頑張っていこうな」
「どういたしましてー。わかったよー。また喚んでー」
笑ってる。
ありがとな。
「皆は飲み終わったら、その足で風呂に入って貰って、その後飯だ。場所はメルーさんに案内して貰うからな。はい、終わり」
みんな、名残惜しそうだけど時間があまり無いんだってば!!
「セーフ、皆のスキャンは大丈夫だよな?次の子供たちを頼む!!」
「あいよ!!この子達は全快してるよ。連れてくる!!」
頼んだよ。
「メルーさん!!来てくださいな。この子達を風呂に案内してください。その後はまた、戻ってきて下さい」
扉を開けて、メルーさんを呼ぶ、すぐに来てくれた。
「まず、この子達から先に風呂と食事に向かって貰います。ちと急いでるので、申し訳ないですが、ダッシュで行ってください。第2陣が控えてますので!!君たちも悪いな」
クリストファー達がうなずく。
「はい、送り先は料理屋榊ですね。無事に送り届けて、直ぐに戻って参ります」
復唱ありがとう。
「ありがとう、気をつけて、よろしくお願いします」
「あら、勿体ないお言葉…頑張ります」
宜しくね。
これで第1陣終わりーっ!!
まだ、3回もあると思うと気が重いなぁ。
しかも、次は女の子達の会だからなぁ…
嫌だなぁ、誰か代わってくれないかなぁ…
「あっ!!」
今回は無理だけど…
次回までには、嫁さんの誰かにも、出来るように頑張って貰おう!!
そうすれば、女の子の治療はお願いできるよね…
本命、恵美さん、対抗、朱音さんって感じかな。
はぁ…
でも、少なくとも今回は頑張らなきゃな…
瑞木美孝18才
レベル2(79)
体力値780(780)=608400
魔力値782(780)=609960
力888(780)=692640
知力781(780)=609180
俊敏さ783(780)=610740
器用さ786(780)=613080
幸運値783(780)=610740
魅力7890(780)=6154200
風156(780)=121680
水104(780)=81120
火103(780)=80340
土99(780)=77220
光91(780)=70980
称号
貧乳も好き?、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵、難病の克服者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風魔法・馬術・火魔法初級
武装レベル:槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20
妻
リーフ
恵美
セーフ
相性
綱芳(340)さやか(742)恵美(1461)武司(95)玲子(55)朱音(3122)メルー(326)道緒(163)直(189)メアリー(173)燕(214)レモン(164)流々(251)里乃(190)リーフ(3869)奈美枝(203)御影(154)ユリア(218)枩李花(231)霞(240)他39名(平均185)
天河(192)春臣(263)君里(241)秋虎(185)アーサー(303)太陽(79)七海(71)エース(193)他19名平均(134)
精霊:風(16,5)水(9,8)火(9,1)土(8,7)光(7,9)闇(12,0)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影・恵美・ユリア・枩李花・霞他39人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他19人
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今日は定時更新です。
楽しんで頂ければ幸いです。




