10セーフの意見と召喚魔法
「ギルドで証明証をもらって、宿を取らなきゃね」
門から離れると黙っていたセーフが話し出す。
「それはいいけど榊さんはさっさと、この町を去れって言ってましたよね?」
小声である。
「奴の気持ちはありがたいが、私らには使命があるんだ。ここをこそ救わなくてどうしようってんだい!!」
熱いね。
非常に可愛い。
「でも方策を決めないとどうしようもないよね?どんな手がある?」
「それはまだ情報が足りてないからね。ギルドで情報収集してからさ」
ノー根拠ですか。
「行き当たりばったりはリカバリーが辛くなるよ?」
「確かにそうだねぇ。ギルドで情報を仕入れて真剣に検討してから、ヤバイようなら別の町を目指そうか」
素直なとこも可愛い。
流石セーフ姐さん。
「そうしよう。じゃ、ギルドではとりあえず討伐部位は背中のザックに入ってる体で窓口に提示しよう」
「槍も手で持った方が良いいね。魔法で倒したんじゃないし、収納ポケットは知られると面倒事の種になりそうだ」
魔法か。
「ん…そう言えば魔法は僕使えるの?」
「何を今さら。自分のステータスとにらめっこしてるんだから解るだろ。魔力値がこんなに高いんだから使えるはずさ」
前世では使えなかったからね。
それは解れない事柄だとおもうなぁ。
「どうやって使う?」
「まずは回復系から覚えるべきさ。基本は腹に気合いを溜めて、そこから魔法に変換するけど…詠唱することで自動的に力を引き出すことも可能だね」
…凄く中二病の香りがします。
「現れよ。深紅の使者よ。我が敵を焼き滅ぼせ。なぁんて感じか?」
と僕が笑って言った瞬間、セーフの顔が強張ったのを見た。
次の瞬間、目の前に人の形をした炎が現れ、轟音をたてて弾けとんだのだ。
道の真ん中で誰もいないので被害は皆無だが、辺りからの視線は僕に釘付けである。
「早く立ち去るんだっ!!全速力っ!!」
セーフの声が僕だけに響く。
「あれが詠唱になるっていうの?」
「当たり前だろ!!言霊って聞いたこと無いかい?しかも瑞木の魔力で全開で唱えたら当然の結果さ」
疑問が頭を過る。
「今程度の魔力であれだと奴隷を手に入れたら、酷いことになるよね?絶対にさ!!」
瑞木美孝18才
レベル6(1)
体力値105(1)=105
魔力値105(1)=105
力206(1)=206
知力105(1)=105
俊敏さ105(1)=105
器用さ105(1)=105
幸運値107(1)=107
魅力105(1)=105
称号
貧乳好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人
スキル
鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、レベルリセット、緊急避難、スキルリセット、収納ポケット、レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正、範囲観測初級、叱咤激励、槍レベル3、剣レベル2、投擲レベル5、打撃レベル1、解体中級、短剣レベル4、召喚魔法初級
相性
なし
奴隷
なし
設定
一部非表示
次は一時ですね