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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第3日目 もう後悔はしない…そのために動き出すと決めたんだ!
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104瑞木の素顔と初夜の延期

「はいっ!!注目。僕の話を聞いてくださいね」


 おまじないが終わったので、少しお話をしておきましょう。

 今後の人間関係の根幹に関わるからね…


「どうしたんだい?瑞木…もしかして、怒ってんのかい?」

セーフ、勿論だ…


「ふぅ…約束の話をしましょう。約束とは一種の契約ですよね?普通は対価や違約金など決めませんが、そこには紛れもなく、対価が存在します。ご存じですよね?…そう、その対価は信頼です」


「そうじゃのう。守るのが当然の約束って奴は、破られたら信頼が失われるもんじゃ」

ですよね…


 2人、ビクッとして顔が青くなった人達がいます。

 誰の事なのかわかっている様子です。

 ならば…

 僕が怒っている理由が理解できるよね?


「僕もアーサーの言う通りだと思います。そして、残念ながら約束を反故にしたかた達がいますよね…」

そこの脂汗が額に浮かんでいる奥様方です…


「「ごめんなさい」」

素直に謝れるのは良い事だ。


「そうですね、先ほど約束しますと言いましたものね…直ぐに謝る事が出来るのは流石です」


「では」「許してくれますか…」

駄目ですよ…


「でも、反省はして頂きます…既に僕は2人ともに理性ある行動をお願いしていたところなんですから!!」


「…はい」「そうですね」

2人ともしおらしいね。


「反省って何かさせるつもりなのかい?」

簡単さ。

させないつもりなだけ…


「二度と約束を反故にしないように、ある事を延期したいと思います」


「ま、まさか!!」「なんでしょう…」

リーフさんは気付いたみたいだね…

恵美さんも気付いたけど、気付いてない振りかな…


「今日予定していた初夜を延期します」


「「はぅ!!」」

一応、望んでくれてはいたみたいだね…

やったぁ、みたいな反応だったら立ち直れなかったところだ…

いけませんなぁ…

童貞ってこういうところでどうして卑屈なんだろなぁ…

まぁ、僕個人の資質かもしれませんがね…


「延期っていうと…いつまでなんじゃ?」

ん…


「取り敢えず、今日の夜にどちらか…または、2人ともと初夜を迎えようかと思っていたのですが…明日に延期ですね。2人とも今日のつもりだったんでしょ?」


「はい…」「私は2人目だから…明日かなと思ってたけど…3人でするつもりだったんです?」

まさかぁ。


「3人でするつもりはありませんでしたよ?ただ、2人とも今日のうちに初めてを迎えたいかもと思っていただけです。だから、どうしたいのか、お聞きするつもりでしたよ?現実的には順番にって感じですよね?」


「じゃあ、2人ともが望めば3人でも…」

この人は…

何故、そこにそうやって食いつくのさ!?


「恵美さんにそういう趣味があるとは知りませんでしたよ。まぁ、今回の話ならリーフさんが良ければね…考えますけど?」


「いや、ちが…違うんです!!奥さんが多いから!!そういう風でないと毎日会えないな…寂しいな…と思っただけなの!!苦肉の策なのです!!」

あぁ…


「要するに…毎日致したいと…」


「なっ!!…う、うん…そう…です。口に出すと凄く恥ずかしいんだよーっ!!」

はれ…?


「貴女は、言葉にくらべて、ちょっと行動に出しすぎですけどね…行動の方にも同じくらい恥じらいを持ってくれれば、こんなこと言わなくて済んだんですから…」


「「じゃあ…」」

当然でしょう。


「少なくとも今日は2人ともお断りです!!僕はセーフと仲良く2人で初夜を迎えますから!!リーフさんも恵美さんも、お一人で睡眠なさってください」

2人の口があんぐりと開いていく。


「だって…触れられないと言ってらっしゃいましたよね?」

そうだよ?

リーフ。


「そのとおりです。でも、良いんですよ…僕の温もりをセーフに伝える方法がわかりましたから…仲良く眠るつもりですよ?」


「…ヤりたい盛りなのにねぇ、ご苦労さん…」

また、ゲス姐さんになってるし…


「ちょっと、セー…」「ホントです!!」「そうよねぇ、私、明日までどうやって我慢しようかな…」

…2人とも!?


「いや…今の言葉は多分僕に向かって話されたものだと思うんですが…」

2人とも顔がみるみる紅くなった。


「だって…」「ねぇ…」

まぁ、だからって決定を覆したりしませんけどね…


「この分なら、想像以上に反省して頂けそうですね。その意味では良かったです」


「美孝さん、1つ聞いても良い?」

なんだろ?


「なんでしょうか?朱音さん」


「私の経験上、男性ってかなり我慢がきかないって言うか、切羽詰まってる感じなんだけど…まぁ、私がそういう男の人の相手ばかりしてただけかもしれないんだけどさ!!」

まぁ…


「一般的にはそういう傾向は強そうですね。それがどうかしましたか?」


「美孝さんて、何でそんなに平静を保ってられるの?だって、良く理性が焼ききれるとか言ってるけど…今の様子からすると、全然平気そうだし…でも…あれ?」

平静を装ってるからさ…


「決まってます!!痩せ我慢です!!って言うか、表面上平静なのは、多分交渉スキルの力のお陰なんだよ。っつーかさ、真面目くさって言ってるけど、ホントは転がり回りたい位、うわーって感じだよ。だって好きな子との初めてが延期だよ?ガッカリしないわけないってば!!…はっ…」

と、言ってから我に返る。


「瑞木…」「あぁ」「美孝さん…」「凄いですねぇ」「大したもんじゃ」

なになに?

どうしたんですか?

みんなが優しく微笑んでますが…

何!?


「いきなりどうしたんです?」


「ごめんなさい。美孝さん。私は、思い違いをしていたようです…」「えぇ私も…」

奥さん2人で?


「どういう意味ですか?」


「つまり…私たちに魅力がないから、延期なんて言い出したんじゃないかという意味です。でも違った。私たちと同じように寂しさを感じてくれていたんだ…嬉しいな」

あぁ?

すまない…

理解できない!!

何いってんのさ、リーフさん…


「魅力がないから!?どの口がそんな事を言うんですか?ここに揃っている人達は御影を含めて美形揃いですよ?確かに万人受けはしないかもしれませんが…」「違うの、顔も知らないどこかの誰かじゃなくて、瑞木さんにどう思われてるかが重要なの!!」

はぁ…

恵美さん、言わないとわからないかな。


「もちろん好きですよ?当たり前ですよね…リーフさんの魅力は語るまでもないですよね。顔が非常に好みであることを差し引いても、しなやかな体躯と燃え盛るような眼差しに包まれた魂は高潔で清廉、だけど僕に対しては過剰な位、エッチに貪欲という…こんな最高な奥さんはどこ探してもいないでしょう?胸の感触も素晴らしいことを教えてもらいましたしね」


「はふぅ」

リーフさんがヘタリ込んだ。


「恵美さんだって、大好きですよ?行動的には肉食系なのに、凄く恥ずかしがり屋なんて、どこの小説のヒロインなんだって話だしね。最高だと断じて悔いはないですよ!!」


「にゃっ!!」

恵美さんが顔を真っ赤にして後ろを向いてしまった。


「どこから、魅力がないなんて勘違いを?僕じゃ釣り合わないような素晴らしい女性ばかりなのに…意味がわかりませんよ!!」


「あのね…瑞木があまりにポーカーフェイスを使いすぎるから、そう思っちまったんだよ。しかも、初夜を延期なんて…普通しないじゃないか」

セーフ…

貴女にはわかって貰いたかったんだけどなぁ…


「あのね、それと同等くらい普通じゃないことをしてるから!!涙を飲んで、っていうか血の涙を隠して決断せざるを得なかったんでしょうが!!」


「約束の反故か!!」

そうだよ!!


「あのね!!僕らは家族になったんだ!!一番信頼しあわなきゃいけない関係だよね!?なのに!なのにだ!!いきなり約束破るってどういうつもりなんだよ!!」


「「あっ…」」

気付いてくださいよ!!


「はっきり言って一番危険な状態なんだ!!好きだって言う気持ちから来た約束破りだとしても、一度蔑ろにした約束は、その価値を維持できない!!そして信頼を維持できゃしないさ!!」


「だから…涙を飲んだんだね…」

そうだよ!!

18歳の健全な男子の性欲をなめるなよ…

悲しいんだぞう…


「この話は、リーフさんや恵美さんだけでなく、うちの家族、ひいては、ラードを救う会、更にはレスト全体の行く末にも関わるかもしれないんだから!!仕方ないじゃない…言っておくけどね、悲しいんだぞう」

涙が零れ落ちた。

なんで…

なんで僕…

こんなことで泣いてるんだろうな。

やっぱり希望が大きすぎるのかなぁ。

僕ごときの両手には、入りきらないんだろうか…


「そんな…大袈裟すぎませんか?」

リーフさん。


「それは思い違いですよ?社会の最低単位は家族なんです。そこの規律が守られていないのに、それ以上大きなコミュニティを維持出来るわけないんですよ!!つまりは、ラードを救う会を運営し、世界を救うんですから!!せめて中心に位置する僕らがしっかりしないでどうするんです!?」

あぁ、結局は僕の意見の押し付けかもしれない…

でも、ここの部分でだけは引けないよ。

たとえ、世界を救わなくても…


「そうだよ。まともに回らなくなった組織は最低さ」

ね…

それだけでもないからね。


「だからさ、約束は守ってください。今後のレストのためにも…いや、そんな壮大な話じゃなくても、約束を守る。それは当たり前のことで、大事な事ですよね?」


瑞木美孝18才

レベル2(16)

体力値780(150)=117000

魔力値782(150)=117300

力888(150)=133200

知力781(150)=117150

俊敏さ783(150)=117450

器用さ786(150)=117900

幸運値783(150)=117450

魅力7890(150)=1183500

風156(150)=23200

水104(150)=15600

火103(150)=15450

土99(150)=14850

光91(150)=13650

称号

貧乳も好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵、難病の克服者

スキル

超鑑定

他種族言語理解

スキル取得補正

緊急避難

レベル・スキルリセット

収納ポケット

レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正

叱咤激励

大声

降霊術

精霊魔法信頼級

交渉・召喚魔法上級

解体・身体強化・範囲観測中級

回復・催眠・風魔法・馬術・火魔法初級

武装レベル:槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20

リーフ

恵美

セーフ

相性

綱芳(340)さやか(742)恵美(1191)武司(95)玲子(55)朱音(2906)メルー(175)道緒(83)直(101)メアリー(87)燕(89)レモン(83)流々(88)里乃(81)リーフ(3553)奈美枝(203)御影(154)

天河(53)春臣(87)君里(71)秋虎(72)アーサー(293)太陽(79)七海(71)

精霊:風(16,0)水(9,5)火(9,1)土(8,7)光(7,9)闇(12,0)

奴隷

朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影

天河・春臣・君里・秋虎

設定

一部非表示

やっと書けました。

難産でした。

お待たせして申し訳ない。

楽しんで頂ければ幸いです。

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