100メルーの報告と集合告知
「しかし、恵美さんの質問って、角度が鋭角すぎるから怖いですね…」
「えっ?そうですか?そんなつもりは無いんですけど…」
自覚無しですか?
「ピンポイントで一番の中心点だけを貫いていくんですもの。ハッとさせられますよ」
「一番気になったことから聞きますから、そう聞こえるんでしょうかねぇ」
そうかも…
「まぁ、僕はセーフとレストを救いに来たんですよ。でも、当然ですが僕の肩にはこの世界は重すぎます。…なので、その旅に一緒に付き合ってくれるパートナーがどうしても欲しいんです。1人旅は寂しいですし、何より僕1人の力でそんな壮大な事を成し遂げられる訳がないですよ」
「…確かに、立ち向かうには荒唐無稽過ぎて、現実感が全く無いですね。でも、余計に私が何か出来るとは思えませんけど…何をして欲しいんですか?」
「?…あぁ失礼しました。言ったつもりになってました。僕がパートナーに望むのは、一緒に悩み共に進んでくれる事です。一蓮托生ってやつですね」
「つまり、瑞木さんと共に過ごして、その中で出来るだけの事をすれば良いってこと?ごく普通の結婚と何も変わらないですよね?」
そうですよ?
「お互いに出来ることをしながら助け合う関係になりたいんですよ!!だから、それで良いんです。それこそが僕に必要なんですよ」
「ふふっ…身構えてましたけど聞いた限りでは普通の関係なんですね…」
聞いた限りではね。
「すみませんが、実際には3つほど嫌でも受け入れて貰わないといけない事がありますので伝えますね」
「まぁ、私に二言はありません。貴方と共に過ごす毎日を手に入れるためならば、どんな苦難もいとわないと言った言葉は本気ですからね!!」
おっとこ前だよなぁ。
やっぱり恵美さんの事が普通に好きだ!!
「ありがとうございます。1つ目は、僕と性奴隷になる契約をして下さい。これは恵美さんの身を守るためにも絶対です!!」
「わかりました!!次は?」
即答だし!!
「二つ目は、取り敢えず1週間は、料理の準備の他は狩りに付き合って頂きます!!」
「瑞木さんと二人でですか?喜んで!!」
違います!!
「残念ながら違います。ラードを救う会の面子全員とですよ…あと、解体や戦闘もして貰いますからね」
「なぁんだ…残念!!まぁ、戦闘や解体は、うちの母から習ってますから大丈夫ですよ」
仕事ですから…
戦鬼の弟子なら安心ですね。
「そして、3つ目は…うちのラードを救う会の料理担当に就任してください!!もちろん、報酬も出しますから」
「それは断りたいですねぇ…」
えっ!!
これは断るんですか?
「ダメな理由はなんでしょう?」
「えっと…それって専属契約ですよね?お店が出来なくなるならお断りしたいんです…」
そこですか!!
「それなら心配ご無用!!さっき言った狩りの時間以外は是非営業してください!!って言うか。うちの面子にご飯作ってほしいって話なんですよ。当然、対価は払いますから」
「あぁそういう意味?なぁんだ、心配して損した!!なら、断る理由も無いです。よろしくお願いします」
あぁ良かった…、
「1週間は狩りに参加してレベルアップに勤しんで貰いますから…昼の営業は不可能と考えて欲しいですが…1週間で狩り尽くす予定なので、その間だけ我慢してくださいね!!」
「はいっ!!仕方ないです。惚れた弱味です!!」
ごめんね。
「あと、朝は毎日飯を配りますので、今日のように用意がして欲しいです」
「でも、収納があるなら、いつでも良いですよね?作りおきを作りますから!!それで対応してください」
はい。
「流石ですな。わかりました。それでお願いします」
そうこう話す内に、リーフさん達の居る建物まで戻ってきた。
不意にメルーが、近寄ってきて報告の声をあげる。
「ご主人様、食事の予約、入浴の手配と馬車の手配依頼が滞りなくすみましてごさいます。馬車の手配に関しては、綱芳さんより、金額は交渉次第なので馬車の引き渡しの時に、確定額を伝えるとの伝言を預かりましてございます」
ありがと。
「メルー、ありがとう。助かったよ…でもね!!直して欲しい点が二つ!!僕の事は瑞木さんと呼んで。誤解を招く表現は嫌だよ…あと、奴隷契約そのものを隠蔽したいので、知らない人に奴隷ですなんて言っちゃダメだよ。恵美さんに言っちゃったでしょ?これからは、瑞木さんの協力者という表現を使ってよ。皆にも同じことを伝えてね」
「はい、気を付けます!!ごしゅ…瑞木さん!!」
…よろしくね。
「あと、15分後くらいに皆に大事な話をしたいから、奴隷契約を結んだ協力者達を中心に声掛けしてみんなを集めて!!ご飯を食べに来た全員にね。主旨は4つ。リーフの足が治ったことの報告。僕らはラードを救う会として行動を開始することの宣言。そして、その行動をするために皆と契約を結びたいというお願い。そして、結婚したのでその報告。番外で、皆にスープを振る舞うつもり。いいかい?」
「はい!!承知しました。ただ……1つ質問を許可して頂けますか?」
なにかな?
「どうぞ…」
「瑞木さんのハートを射止めたという羨ましい二人目の方は…どなたなんですか!?」
羨ましい?
「あぁ、ここにいる恵美さんだよ?それがどうかした?」
「えぇっ!!リーフ様を選ぶくらいですから!!貧乳好きだと、貧乳好きだと思っていたのに!!私には…望みはないんでしょうか!!」
は?
「僕と?」
「はい!!」
元気だね。
「メルーさんが?」
「はい…やっぱり駄目でございますか…」
消え入りそうな声だ。
普通に可愛いよね。
顔はすっごい美人顔なんだけど…
「駄目とは言わないけど…僕にそんな魅力があるとはとても思えないんだけど…」
「「駄目だよ!!」」
セーフ?恵美さん?
「どうしたのさ、いきなり?」
「ダメだって言わなきゃ駄目だよ!!ここで良いって言ったらライバルがまた増えちゃうじゃないかい!!」
セーフ…
本音駄々漏れですな…
「あの…きょ、協力者の女の子の皆からは、瑞木さんと仲良くしたいという声が物凄い勢いで聞こえてきてございます。用事を言いつかった私は凄く羨ましがられましてございます…」
マジで?
「僕の顔形なんて中の下も良いところだと思うけどね」
「とんでもない」「かっこいいですよ」「あの真剣な顔を見たらそんな事言えるもんかい!!」
皆さん…
僕を持ち上げすぎです…
特にセーフ、実感込め過ぎだよ!!
「まぁ、今のところ、僕がお付き合いしたい方との、関係が手一杯ですから、これ以上の人とお付き合い出来るとは思えません。ですが、駄目だなんて言うつもりはありませんのでアタックはお好きにどうぞ!!ただし、希望される方には3つほど言っておきます。一つ、お金や財産目当ての場合はわかりますのでお仕置きします。覚悟しておいてください。二つ、僕相手には体を武器にすると逆効果になります。逆に嫌いになりますので止めてください。三つ、僕は貧乳の方が圧倒的に好きです。恵美さんはそれを上回る人間的魅力があるから結婚しました。以上です」
「はぁっ!!」
あれ、恵美さんが顔を真っ赤にしてへたり込んでる…
「瑞木!!こんなところで恵美の心を打ち抜いてどうしようってんだい!!いい加減にしときな!!」
あら、ごめん…
「承知しましてございます!!私にも可能性があることがわかって嬉しゅうございます!!」
瑞木美孝18才
レベル2(16)
体力値780(150)=117000
魔力値782(150)=117300
力888(150)=133200
知力781(150)=117150
俊敏さ783(150)=117450
器用さ786(150)=117900
幸運値783(150)=117450
魅力7890(150)=1183500
風156(150)=23200
水104(150)=15600
火103(150)=15450
土99(150)=14850
光91(150)=13650
称号
貧乳も好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵、難病の克服者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風魔法・馬術・火魔法初級
武装レベル:槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20
妻
リーフ
恵美
相性
綱芳(340)さやか(742)恵美(956)武司(95)玲子(55)朱音(2739)メルー(175)道緒(83)直(101)メアリー(87)燕(89)レモン(83)流々(88)里乃(81)リーフ(3274)奈美枝(203)御影(104)
天河(53)春臣(87)君里(71)秋虎(72)アーサー(273)太陽(79)七海(71)
精霊:風(15,6)水(9,5)火(9,1)土(8,7)光(7,9)闇(11,7)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影
天河・春臣・君里・秋虎
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