98会食の予約と恵美さんとの結婚
「恵美さん、お話しするのは吝かではないんです。でも、出来れば皆に会って話したいんですが…今から移動できますか?リーフさんの住まいに移動して紹介したいんですよ…」
「あぁ、昼の仕込みがもう終わるところですから、問題ないです…」
いつもながら手早いですね…
「ありがとうございます。後ですね。恵美さんには申し訳ないのですが…」
「何か問題でも?」
心苦しいなぁ…
「予約を入れたいんですよ…今日の夕方と夜にね」
「えっと…夕方は昼と同じ面子かなぁ…」
ご名答。
「その通りです!!数も同じかな…でも、出来れば恵美さんにも一緒に食卓について頂きたいってのは我が儘でしょうか?受けて頂けるなら+1ですよね」
「いいですよ。喜んで!!でも、何が申し訳ないんです?」
もう一方の事ですよ。
「実は、夜にここで、元騎士団長のリーフさんとリーフさんのお父さんを招いて会食をしたいんです…非常に不躾なお願いだとわかっているんですが…」
「…?…良いですよ?何か問題でも?あぁ夕食は瑞木さんとリーフさんの分は少な目にしときますね」
あれ?
「あぁ、確かに減らして頂けるとありがたいです。でも、嫌じゃなかったですか?僕の奥さんとお父さんとの会食の用意なんて…」
「何で嫌なんですか?だって瑞木さんの奥さんとそのお父さんに料理を振るまう、その料理を私に委ねたって事は、私の料理をそれだけ高く評価して下さってるんでしょう?」
勿論です。
「その通りなんですけど…結婚相手に思うところはないかな…と。正直、怒られたり、断られても仕方ないと思ってましたし…」
「ふふっ…瑞木さんの開口一番の言葉が、結婚してくださいじゃなかったら、怒ってしまったかもしれません…でも、瑞木さんは、私がリーフさんとの結婚を知っているのに、あえて一番最初にそれを伝えてくれた!!それって、リーフさんと同じ位に、私を大事にするつもりって事でしょう?」
なんで、この人ってこんなに鋭いんだろうね…
「仰る通りです。一番大事な事を、まず伝えたいと思ったので…開口一番がそうなったんですよ。お陰でまだ伝えてない事だらけなんですけどね!!」
「何故、結婚が一番大事な事だと思ったんです?」
ホントに核心に切り込んでくるよね。
特攻隊長みたいだ。
「恵美さんは、僕に恋をしてくれてましたよね?」
「い、いきなり何を!?」
焦ってるなぁ…
あまり見ない姿だ。
「そして、僕はそんな恵美さんにも心をひかれていた。でも、さやかさんの事があるので保留にしてしまった…保留にしたら恵美さんが苦しむのがわかってましたけど、でも、残念ながらあの時点での僕にはそれ以上の方法がなかった!」
「…」
「でも、僕も、元騎士団長のリーフさんと…結婚してみてわかったんですよ…結婚そのものは、当人にだけ関わるもので、他の誰にも左右されるべきではない。とね」
「だから、さやか姉さんの行動に関わらず、結婚を申し込んで下さったんですか…」
はい。
「そうですね…僕としては、お嫁さんになる人には隠し事を極力したくないと思ってますし、仲良く過ごして貰いたいので、なるべく早く紹介して友好を深めて欲しいと思ってるわけです…」
「まぁ、早く知り合ったからといって仲良くなれるかはわからないでしょうけどね…」
確かにそうだけど…
「確かにそのとおりでしょう…でも、先伸ばしにしても良いことなんて一つも無いでしょ!!」
「違いないです!!」
解っていただけて嬉しいです。
「それに心配しなくても心の真っ直ぐな人達ですから…大丈夫ですよ!!」
「バカだねぇ」
あれ?
セーフ?
「えっと…瑞木さん?紹介するのは…奥さんですよね?なんで複数形なんですか?」
あっ!!
「あぁ…実はリーフさんの他にもう一人奥さんになる予定の人がいまして…その二人に会って貰いたいな…と思ってるわけです」
「…瑞木さん…一応聞きます…これ以上奥さんが増える可能性は?」
怒ってる?
怒ってるよね…
「現奥さんのリーフさんと、結婚の約束をした恵美さん、一週間僕を好きだという気持ちが変わらなかったら結婚する朱音さん、言わずもがなのさやかさんで計4人ですね」
「それで終わり…ですか?」
えーっと…
「あっと、レストを救ったら結婚してくれると約束してくれたセーフを忘れたらいけない!!」
「何か一人壮大な条件がついてますけど…まぁ良いでしょう!!この五人で挨拶すれば良いんですよね」
はい。
「僕は心の弱い人間です。迷って助言を貰いながら少しずつ進むのが精一杯です。だから、この先、人数が増える事があるかもしれませんが!!でも、今はこの五人ですよ」
「まぁ、呆れた。でも、ミエミエの嘘をつかれるよりよっぽど良いですけどね」
面目ない。
「因みに、実はその壮大な条件がついている人は既にここにいますけどね…」
「えっ!?嘘でしょう?」
ホントですよ。
憮然としてあぐらかいてます。
「紹介しますね。この世界に来た当初からの協力者。名前はセーフ。僕のコーチング妖精です。僕達が仲間と言える関係になれば見える様になるでしょう」
あぐらをかいているセーフを指し示しながら話す。
「わわっ!!いきなり人がじんわり見えてきた!!びっくり!!」
中身を知るとさらにびっくりなんだけどね。
「この人が、僕が最初に結婚を申し込んだセーフです。仲良くしてくださいね!!」
「紹介にあずかったセーフだよ。つっても別に今まで通りで構いやしない。喧嘩しない程度にやってこうじゃないか…宜しくね」
「はい、宜しくお願いいたします」
「じゃあ行こうか…」
「ふぅ。瑞木さんといると飽きないと言うか…信じられない事の連続と言うか。大変な毎日が待ってそうですね…」
間違いないなぁ。
だって、僕が一番大変だって思ってるもん。
「確かにそのとおりでしょう。でも、それをおしてでも僕とともに過ごしたい理由がお有りなんですよね!!」
「はい、そうですね!!惚れた弱味って奴です」
うん、可愛い。
「可愛いなぁ」
「うっ、いきなり何言い出すんです?びっくりしますよ」
えっ普通だけど?
「恵美さんが可愛いから、可愛いなぁって言っただけですよ?」
「本気なんですね…なら、まぁ良いですよ。あと、向こうに向かう前に1つだけお願いがあります!!」
なんだろ?
「僕の出来ることなら…」
「今ここで結婚してください。結婚の宣言を言って欲しいの!!」
リーフさんともしたあれですか。
「良いですよ…でも、観客と言うか、立会人がセーフだけですけど良いんですか?」
「勿論です。さっき瑞木さんも言ったじゃないですか。結婚そのものは、当人にだけ関わるもので、他の誰にも左右されるべきではない。ってね。だから2人が納得してれば構わないでしょう!!」
そうだね。
「わかりました。では始めましょう」
「恵美、貴女は僕のものです」「美孝さん、貴方は私のものです」
「喜んで同意しますよ」「私も同意します。末永くよろしくお願いします」
宣言の瞬間に、セーフが苦笑いした…
でも、清々しいスッキリとした笑顔に見えた。
瑞木美孝18才
レベル2(16)
体力値780(150)=117000
魔力値782(150)=117300
力888(150)=133200
知力781(150)=117150
俊敏さ783(150)=117450
器用さ786(150)=117900
幸運値783(150)=117450
魅力7890(150)=1183500
風156(150)=23200
水104(150)=15600
火103(150)=15450
土99(150)=14850
光91(150)=13650
称号
貧乳も好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵、難病の克服者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風魔法・馬術・火魔法初級
武装レベル:槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20
妻
リーフ
恵美
相性
綱芳(340)さやか(742)恵美(869)武司(95)玲子(55)朱音(2739)メルー(72)道緒(83)直(101)メアリー(87)燕(89)レモン(83)流々(88)里乃(81)リーフ(3274)奈美枝(203)御影(104)
天河(53)春臣(87)君里(71)秋虎(72)アーサー(273)太陽(79)七海(71)
精霊:風(15,4)水(9,5)火(9,1)土(8,7)光(7,9)闇(11,7)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影
天河・春臣・君里・秋虎
設定
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19時の予定でしたが、書き終わりませんでした。
遅くなって申し訳ないです。
楽しんで頂ければ幸いです。




