９１セーフの心配と精霊
「瑞木、悪いことは言わないから、レベルリセットなんて止めときな。ホントに拷問に近い事をしなけりゃいけなくなっちまうよ。そして、瑞木を好きだと言ってくれてる子達を直ぐにでも、抱いてやんな!!まずは、朱音、次に恵美、その後、さやかで、最後にリーフだね!!」
いきなり、何を言い出すんだ!?
「レベルリセットの話から急にどうしたってのさ!?当然、関係がある話なんだよね？説明してよ。訳がわからないよ」
「是非、説明が欲しいところです。朱音はともかくとしても、恵美さんは確か料理の人でしたね？さやかさんというのは初耳です。両人とも、嫁である私を差し置いて、先に美孝さんに抱かれるとは!!生半可な理由では到底許せませんよ!!」
って言うか、リーフさん理由が納得できれば、引く気はあるんですね…
ある意味…
凄いです。
「瑞木、レストに何をしに来たんだった？何を望んで来たんだい？」
いきなり何を？
「声が自暴自棄気味だよ。大丈夫なの？」
「…」
必要なこと、なんだね…
「僕の望みだったね…レストを救ってセーフとお付き合いをするってのが、まぁ、当初の目標だったよね？」
「えっ？」「美孝さんの目標？」
リーフさんと朱音さん、驚きすぎでは？
「うん、そうだよ。レストを救って、要するに自己の奴隷化を必要としないって言う世界にするっていう、無駄に壮大な目標を達成できれば、セーフは僕のお嫁さんになっても良いと言ってくれたんだよ」
「瑞木!!言ってないよ!?そんな宣言の捏造は止めとくれよ」
あれ、真っ赤になって照れてますから、今ならそう言って頂けそうですね。
「えぇぇっ!!待ってください。だって、レストに来た理由を教えて頂いたときに、美孝さんと触れ合いたいって言ったのはセーフさんですよ？話が違いませんか？」
リーフさん、実は違わないんだな…
「僕が聞いた時は、使命が終わったら考えなくもない…って言ってたもんね。その後、僕が本気だって気付いて、僕の事を愛しいと思ってくれるようになったんだよね？」
「その通りだよ!!でも、そんなに詳細に話さなくても良いだろ？私をいじめて楽しいのかい？」
…うん、楽しすぎて困る。
「楽しいんだよ。だっていちいち反応が可愛らしいんだから!!サディスティックにはなりたくないけど、セーフをいじるなら、いくらでも続けられそうな自分が怖いな」
「それをサディスティックって言うんだよ!!自覚しとくれよ。全く」
そう言われてもなぁ…
「ところで、この愛の告白がどんな意味を持ってるのか…是非聞きたいんだけど？」
理想の結果を得られなかった様子で、セーフが何かを言いかけ…
言い澱んで止めてを繰り返す。
「セーフ、どうしたんだよ？君らしくない。いつもなら、迷わずにスパッと言ってくれるじゃないか…何がそんなに迷わせてるのさ？」
「…そうだね。私らしくないね…たとえ、自分の恋のためだとはいえ、瑞木の…リーフ達恋人の、不幸せを願うなんて…全然私らしくないよ!!」
一体何を迷っていたのさ？
「結論から言うよ。瑞木、アンタはこのままだと、恋人を殺しちまう!!近いうちにね!!」
は？
「僕が!?」
「そうさ、多分リーフをね!!」
なんでさ？
「リーフさんを？あり得ない!!絶対にだ!!」
「理由は…射精さ…」
言ってる意味が全くわからないん…
ん…？
射精？
射精って…
当然、エッチの時だよね…
「さっきの、抱けっていった話とリンクするんだよね？」
「当たり前じゃないか…私が無意味な事言わないのは、知ってるだろ？」
ってことは…
やっぱり!!
「僕の…僕の射精で、リーフさんを射抜いてしまうって事か!?」
「そうさ、その通りだよ!!今の能力値ですら、十万越えなんだよ!!レベルが上がれば上がるほど…体はどんどん強化されちまう。対して、周りの女の子は…瑞木が望んだ…瑞木に恋をして好きと言ってくれる女の子は…今のままだ!!どんどん差は開いてくんだよ!!レベルリセットなんて使ったらその差は更に勢いを増すなんてものじゃない。遥か彼方に置き去りにしちまう」
そうか…
あれ!?
「待ってよセーフ!!器用さが上がれば、関係ないんじゃないの？魔法のコントロールは問題ないって言ったじゃない!!」
「そういう問題じゃないんだよ!?意識して操るのと、無意識に反応する代謝とは違うだろ!?射精は代謝じゃないから、正確には違うけど…意識的になんとか出来るものとは違うだろ？」
じゃあ…
「強くなったら…僕は好きな子を!!…殺すことでしか愛せない化け物になるって…そういうことなの？」
「あぁ!!そうさ!!このまま進めば、そうなっちまう!!事実、過去にこんな話があったのさ!!」
何があったんだ？
「勇者の子供の話さ!!彼は勇者の血を引いていたため、凄く強かったんだ…当たり前だよ。凄い力を持っている勇者の子供なんだから!?そうでなきゃ、親に掴み殺されちまうからね!!」
大変なんだな…
「まさか…」
「成長したその子は殺人鬼と呼ばれちまったよ。強すぎて、結局、彼の力に耐えられる女の子は現れなかったそうさ」
辛い話だ…
「なんて可哀想なんだ…ただ…一回の過ちで諦めてよ…」
「今に瑞木も仲間入りって話さ。流石に命は全員が親に生き返らせて貰ってるからね。今でも元気にしてる子も居るくらいさ!!でも…瑞木、諦めろと言ったね…アンタは…アンタは諦められるのかい？」
諦める？
「誰を？」
「愛する女を抱く事をさ!!」
そうなるか…
「嫌だよ!!僕は直ぐに体の関係になる気はないけど、愛しい人と、体を重ねることが出来ないなんて悲しいこと、断固拒否したいよ!!」
「じゃあ、選択肢はいくつもないよ。まず、気付いてると思うけど、性奴隷にするしか道はないんだ!!何にしてもね!!勇者の子供にはできなかった事が出来るだけでも状況は悪くないんだよ」
でも、また、乱暴な解決策だよね？
「前提なの？別の方法は？」
「無いね。パートナーが瑞木の九割の力を手に入れなきゃ、どうしようもない。だから、性奴隷は前提条件なんだ!!そして、レベルが上がる前に、抱いちまうのが一番手っ取り早い!!どうせ…さやか以外は、そういう関係を望んでるんだ!!願ったりかなったりじゃないか!?」
えっと…
だが、断らせていただこう。
「嫌だよ。まだ、親交を深めてないのに、エッチするなんて嫌だ!!」
「やっぱりそう言うのかい!!仕方ないねぇ…拷問を説明しなきゃいけないのかい」
と言うことは…
「道はあるのさ。苦難の道がね…」
やっぱり!!
「ハッキリいうよ。射精を体内でしない様にするのさ!!」
反射だから出来ないって話だよね？
「覚悟して聞きな…多分悲しくなるからね!!」
「わかった。でも耐えるよ」
「自慰で出して、その液を塗り付けて、初夜を迎えな!!あとね。ぎりぎり限界まで自慰で出し尽くすのを忘れちゃダメだよ。慣れないうちは自分の意志とは無関係に暴発する危険が物凄く高いからね…あてがったまま…射抜いて殺しちまうのは…嫌だろう？」
目眩がした。
「厳しい…話だね…」
「そう言ったじゃないか!!」
知ってる。
セーフだって、僕がそんな作業的な初夜を迎えたくないって知ってるから辛そうなんだ…
「セーフを責める訳じゃないけど…それって作業じゃん!!性奴隷にするためだけの!!」
「そうだよ。でも、他に方法があるのかい？それとも、さっさと抱いちまうのかい？あたしゃそっちをお勧めするがね!!今ならまだ死んじまうほどの衝撃は生まれないはずさ…」
セーフならそうだよね。
でも、死なないだけで…
既に驚愕するほどの衝撃は発生しちゃうと思う…
「ありがとう!!セーフ。教えてくれなきゃ、確かにリーフさんを殺してたかもしれない!!そうでなくても、下手したら…いやなんでもない…何か手を考えるべきだな」
「残念ながら、私に考え付いた最善手はさっきの方法だけだよ…悪いねぇ……でも…私以外誰も抱かないなら…関係ない…よ」
最後は消え入りそうだった!!
さっき…
散々悩んでいたところは、そこなのかな…
でも、ここまで引っ張って、結婚までしてセックスレスの生活ですってリーフさんに言いたくない。
気持ちだけじゃなく、きちんとそういう部分でも応えてあげるのは夫婦としての当たり前の形じゃないかなと思う。
自分自身の快楽のためという部分が無いなんて言わないけど…
それでも、望んで、望まれて結ばれるために努力をするのは僕の中では当たり前のことだ。
そのためにこそ、この世界に転移してきたんだから…
あっ!!
さっき、セーフはこの言葉を待っていたんだ。
愛の言葉ではなくて…
ごめんよ、セーフ。
「!?…思い付いた!!この方法なら、きっと大丈夫だ」
「どんな方法なんだい？」
「毎度お馴染みの…精霊に力をね。借りようかと…」
瑞木美孝18才
レベル29(16)
体力値895(150)=134250
魔力値900(150)=135000
力1026(150)=153900
知力913(150)=136950
俊敏さ895(150)=134250
器用さ902(150)=135300
幸運値934(150)=140100
魅力7237(150)=1085550
風152(150)=22800
水104(150)=15600
火103(150)=15450
土99(150)=14850
光91(150)=13650
称号
貧乳も好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵、難病の克服者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風魔法・馬術・火魔法初級
武装レベル：槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20
妻
リーフ
相性
綱芳(340)さやか(653)恵美(595)武司(95)玲子(55)朱音(2298)メルー(72)道緒(83)直(101)メアリー(87)燕(89)レモン(83)流々(88)里乃(81)リーフ(2953)奈美枝(203)御影(39)
天河(53)春臣(87)君里(71)秋虎(72)アーサー(252)太陽(79)七海(71)
精霊:風(14,1)水(9,3)火(9,1)土(8,7)光(7,9)闇（10,8）
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影
天河・春臣・君里・秋虎
設定
一部非表示
やっと書けました。
楽しんでいただければ幸いです。
