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早朝の襲撃、ジャッジメント

俺が最も警戒すべきはジャッジメントだ。奴ら特に和成は俺の家がもぬけの殻になっていることに何か勘付くはずだ。奴らは異常だ。人の恋路を邪魔するためなら法も犯す覚悟でいる。そんな奴らに俺の今の現状を知られてみろ。120%の確率で殺される。しかも、俺を最大限に苦しめた後にだ。


「お兄ちゃん行ってきますです」

「いってらっしゃい」


俺の作った朝飯を食べて優奈ちゃんは赤いランドセルを揺らして勢いよく飛び出していった。優樹も同じ感じで朝練のために家を出て行った。その姿は合致するところを見るとやはり姉妹だなと思う。

それにしても優奈ちゃんといるとなんかおやじになった気分だ。そう思うと俺はロリコンではないことを認識する。だが、優奈ちゃんを異性として見ないのにはやはりあのゲーマー姿を見たからだろう。午後9時以降は優奈ちゃんの部屋に行けない。夜はゲーマーどもの活動時間。その優奈ちゃんの姿が想像できない。いや、俺の女の子へのイメージが崩れるから勝手にリミッターがかかっているかもしれない。


「そういえば、ミッキーさん見ないけどどこにいるんだ?」

「た、たぶん・・・・・・もう出て行った。い、いつも通り」

「そうなのか」


優華小さく頷いた。最近、優華の話の間の点の数が減ったような気がする。慣れると意外と話しやすい。

でも、やはり一番謎なのは優華だ。このまま何もなく終わればいいのだが・・・・・・。


「優華は優樹みたいに何か部活やってないのか?」


俺は学校へ行く身支度をしながら聞く。優華はすでに完了しているのか俺のことを待っていた。


「・・・・・・・・・・」


反応がない。でも、目線を俺似合わせないように泳がせている。つまりそれは入っていることに入っているのだが俺には言いたくないという証拠だ。

でも、毎日のように俺のことを迎えに来るのだから部活をやっていないと言っても不思議じゃない。優樹が俺のことを迎えに来るのは部活から逃げるためだ。


「じゃあ、何か趣味とかないのか?」


もしこれで腐女子発言でもされても俺は驚かない。


「・・・・・・・・・・と、得に・・・・・・・・・・ない・・・・・・よ?」


絶対あるな。これ。


「隠さなくてもいいぞ。BLとかが好きでも18禁のエロゲーが好きでも俺は驚かないぞ。だから、すべてをさらけ出して言ってくれ!」


すると優華の顔がゆでタコみたいに真っ赤になった。


「そんな趣味はないわよ!」


優華からグーのパンチがさく裂した。いい感じにスナップの利いた威力あるパンチだ。それにまともに優華の声を訊いた気がする。それよりもこのパンチが意外と利く。もしかしたら優樹より威力がある。


「あ・・・・・・ご、ごめん・・・・・なさい」

「気にするな。ちなみに優華は何か空手的なものをやってたか?」

「ちゅ、中学の時に・・・・・・・ちょっと」


ちょっとこの威力か・・・・・・。

きっと、優樹は俺のことを考えて手を抜いて攻撃しているんだ。あいつは思ったよりいい奴なのかもしれない。


「ちなみにこの家で他に空手やってるか?」

「お、お姉ちゃんもやってたし・・・・・ゆ、優奈も・・・・・な、習い始めた」


この家の女の子怖いんですけど・・・・・・。

男子校で頑丈な体を作って置いてよかった今初めて思った。

だが、結局優華の弱点が分からないままだ。このままでいいのだろうか・・・・・・。


「あ、あの学校は?」

「おお、そうだな」


ここは優華のイメージを崩さないためにも無駄な詮索はしないでおこう。女の子大好きの俺のためにも。

靴を履き玄関を開ける。

優華とは途中までいっしょだ。真東高校と東高校はかなり近いところにある。俺の夢にまで見た女の子との登校。叔母だけど同級生の女の子だぞ。女の子との登校は小学生以来だ。小学生は集団登校だったから嫌でも女の子といっしょに登校することになる。あのころに戻りたい。

そんなことを思いつつ綾見家を出る。だが、俺は優華のことで頭がいっぱいだったために奴らのことをすっかり忘れていた。

外に出ると・・・・・・・。


「裁きの時だ!」(男子生徒A)

「裁きの時だ!」(和成)

「裁きの時だ!」(男子生徒B)

「裁きの時だ!」(男子生徒C)

「裁きの時だ!」(男子生徒D)

「裁きの時だ!」(男子生徒E)


全身黒装束のジャッジメントがいた。


「なんでテメーらここにいるんだよ!」

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