好成績、2勝57敗
どうやら、姉妹の個人の部屋は二階にあるようだ。優華と優樹は共同で優美さんと優奈ちゃんはそれぞれ個人で部屋を使っているようだ。最初は優樹と優奈ちゃんで共同の部屋だったらしいがそうもいかなかくなったらしい。ちなみに優華、優樹の部屋は進入禁止と言われた。元優美さんの部屋も居候しているミッキーさんが使っているので進入禁止と言われた。
「優奈の部屋に行くのかな?」
「そうですね」
優奈ちゃんの部屋は二階の奥だった。その途中でミッキーさんに遭遇した。さっきは制服姿だったが今は完全に部屋着のジャージになっている。その大きな胸元のチャックがしっかりと閉めておらず谷間が男心を惑わされる。
「もっと見る?」
屈んで胸元を強調する。
優奈ちゃんに引っ張られているが俺はそれを抵抗する。俺が求めていたのは優奈ちゃんのような幼女ではない。ミッキーさんのような大人の体だ!
「写メいいですか?」
「いいわけないでしょ!」
優樹の飛び蹴り脇腹に直撃。こ、呼吸ができない。波○がねれない。
「いいからさっさと優奈とゲームでもしなさい!ミッキーも誘わない!」
「は~い」
そういってミッキーさんは一階に下りて行った。ミッキーさんなら俺の願いを叶えてくれそうだ。俺だけじゃない。全人類の男の願いを叶えてくれそうだ。
「お兄ちゃん!行くです!」
「あ~。はいはい。ごめんね」
とりあえず、謝って優奈ちゃんの部屋に入る。扉には優奈の部屋とかわいくウサギとかキャラクターのシールが張られている。女の子だなと思う。
で、部屋に入ると中は闇に包まれていた。その闇の中で不気味に光る。多くのパソコンの機材。スチールのラックに惜しみなく機材が並んでいる。闇に包まれているのはパソコンの機材を日差しから守るためとなるべく熱を入れないようにするためだ。そのためか冷房がこの部屋には入っている。
「すごいですか?」
「う、うん。そうだね」
俺はそこまでパソコンに詳しいわけじゃない。でも、これは10歳の女の子が扱う量じゃない。
「さっそくゲームするです」
明かりをつけて部屋を明るくする。ベッドにはぬいぐるみとか置いてあるし、勉強机に置いてあるパソコンのマウスとかはウサギのキャラクターだったりと女の子らしいところもあるがそれでも周りのパソコンが圧倒している。
「これでもやるですか?」
取り出したのは機動戦士ガ○ダムのゲーム。ネットにつなげばオンライン対戦が出来る奴だ。俺もやったことがある。元々はゲームセンターの物だったものをゲーム化したものだ。課金すれば新しい機体を手に入れることが出来る。そういう知識をもとにして考えた結果。
「女の子やるゲームじゃない・・・・・・」
「女の子らしいゲームはほのぼのしてて面白くないです」
「そ、そうっすか」
なぜか敬語じみて会話してしまう。なんか優奈ちゃんにかわいくない気がする。
優奈ちゃんは手慣れた作業でゲームを起動する。タイトルを飛ばしてフリーバトルを選択する。そして、そこで機体を選ぶのだが。
「ぜ、全部ある」
課金して手に入れる機体がすべて揃えてあるのだ。こういうのは自分の好きな機体だけを買うものだと俺は思っている。だって、買って使わなかったらもったいないじゃないか。でも、優奈ちゃんはすべて揃えてある。もう、猛者だ。
「さっそくやるです」
この子に手加減してかかると前みたいに無双されて終わるだけだ。ここは俺が使う中で最も勝率の高い機体にしよう。俺の選んだ機体の特徴はとにかく遠距離が強いということ。近づかれなければ勝てる。
逆に優奈ちゃんが選んだ俺と真逆の遠距離武器が極端に弱い機体だ。これは勝ったな。女の子をいたぶるのは興奮するが、優奈ちゃんに対してかわいそうだ。でも、ここは世の中の厳しさというものを教える必要がある。これは男としてではない。大人として。
「圧勝です」
世の中の厳しさを学んだのは俺だった。
あんな小さな手をどうやって動かせばあんな風にゲームをできるのか謎すぎる。こうなったら、俺もやけになるぞ。
「再戦だ!」
「了解です!」
数時間後・・・・。
リビングにはジャージ姿のミッキーさんがソファーの上で胡坐をかいてポッキーをポリポリと食べている。
「やあ、翔平君。死にそうな顔してるよ?」
「はい」
マジで死にそうになった。もう、目が開いているのかどうか不安になる。
「それで何勝何敗したかな?」
「2勝57敗です」
こうしてことから出す結論はこうだ。もう、女の子とはゲームをしないということだ。いや、俺の女の子遊ぶ計画の中にいっしょにゲームをするというものも含まれていた。いつか優奈ちゃんのようなゲームが大好きな女の子とも話題を合わせることが出来るようにゲームの腕を日々磨いているが、それも今日までにしよう。
「でも、2勝できたんだ。すごいじゃん」
そうだろうな。下手に素人がいくと勝てない。特に優奈ちゃんはまだ手加減するということを知らないみたいだ。
「はいご褒美」
ポッキー一本。
「いただきます」
ミッキーさんからポッキーをもらう。それは泣きながら食べる。悔しいのかそれともゲームのやり過ぎで目がやられているのか分からない。
「優奈は?」
「疲れて寝ています」
「そうなるとこの家には私と二人っきりということになるわね」
「え?優華に優樹は?」
「買い出し。さすがに翔平君にいきなりご飯を作れっているのはよくないと優華の意見。優樹もその意見に賛同したって感じかな。一応、優美がいない間はあのふたりが交代で作ってたのよ。おいしいのよ」
「そうなんですか・・・・・・」
つまりこれは俺を誘っているのか?
優奈ちゃんは眠りについたばかりだ。あの言い方だと優華も優樹もまだ帰ってこないようだ。つまり、事実上俺とミッキーさんは二人っきり。
ミッキーさんはまだ出会って数時間しかたっていない。会話もまだ手で数えれるくらいしかしていない。でも、これはチャンスじゃないのか?女難期の俺が今まで望んできた展開じゃないのか。このシチュエーションはすでに済ましている。妄想でな。だが、いざ実行に移そうとするからだが拒絶する。
「お、お、俺を誘わないでくださいよ~」
「明らかに動揺してる。おもしろ~い」
ソファーの上で寝ころびながら笑う。明らかに俺のことをからかっている。この女の子に耐性のない俺を。いや、からかってもらうことは別にいいよ。女の子と話せるなら俺はそれだけで幸せだ。特にミッキーさんの場合は法律上何をしても許されそうだ。向こうの了承あれば。でも、これはいいから来いよって言ってると判断してもいいのか?いいのか?誰か教えてくれ!
するとミッキーさんがソファーを乗り出すように俺の顔を覗き込んでくる。
「意外といい顔してるじゃない」
これいいだろ!絶対やっちゃっていいだろ!もう、完全に向こうは気がある!絶対ある!もう、男になるぞ!安那翔平!
「そういうミッキーさんも誰もが認める美少女ですよ」
「分かってるじゃない」
行ける!女難期を抜けるチャンスが・・・・・・。
「何してるの?」
俺の背後に突き刺さるような声。
「や、や、やあ、優樹お帰り」
何となく分かってた!
こういうタイミングで優樹が帰ってくること!
だが、まだ何も起きていない。だから、蹴られる理由なんてない。そうないんだ・・・・・。ミッキーさんが余計なここを言わなければ。
「ミッキー何もなかった?」
「何もないからな!」
「あんたには聞いてない!」
やばい。逆に疑いをかけることになってしまった。
「本当?」
ミッキーさんに聞く。後ろでは優華もそわそわしながら聞いている。
「危なかった」
しばらくリビングが沈黙に包まれた。
だが、俺の頭の中ではどうやって逃げるかシュミレーションしている。これは明らかにミッキーさんは地雷を踏んだ。その被害者は誰を隠そう俺なのだ。
「あ!あれはなんだ!」
「そんな安い手に引っかかると思ったか!」
その後、俺がどうなったのか俺自身も分からない。




