第40話「遠征クエスト再構築」
宿を出て表通りに足を踏み出した瞬間、群衆のざわめきが耳を打った。商会の前に大勢の人々が押し寄せ、ただならぬ熱気に包まれている。
「あ、あれ……」
リーネが指差した先――。
ゴルドが両腕を後ろに縛られ、監査官たちに囲まれていた。町中の注目を一身に浴び、重苦しい空気の中で連行されていく。
「えっ……嘘だろ!?」
亮太は思わず声を上げる。列の先頭に立っていたのは、茶色の長髪を揺らす女性。
「マリーナ……!?」
酒場で記者を名乗り軽妙に笑っていた彼女が、今は監査官の制服に身を包み、冷ややかにゴルドを先導していた。
「連れていかれちゃいましたね」
リーネが小さく呟く。
「本当に……あのゴルドに一泡吹かせるとはね」
不意に背後から声が飛ぶ。振り返れば、ヴァネッサが腕を組んで立っていた。
「ヴァネッサ!? いつの間に……」
「捕まった以上、これからやることは山積みよ。足を止めてる暇なんてないわ」
彼女の声には妙な熱がこもっている。
(そうだな……ここからが正念場だ)
宿に戻ると、亮太は机に遠征クエストの一覧を並べた。
遠征ルート案(パメラ設計)
《北方峠の鉱石採取+護衛任務》
依頼主:鉱山商会
内容:北方峠で希少鉱石を採掘し、商会へ納入。
魔物が徘徊するため、護衛役と現地での採掘補助が必須。
ポイント:鍛冶師や鉱石鑑定に明るい者がいれば効率大幅アップ。
《コナリ町への武器納入》
依頼主:王国軍補給隊
内容:採取した鉱石をコナリ町の鍛冶場に届け、王国軍へ武器を納入。
ポイント:兵站任務であり、王国の需要と直結。鉱石採取から自然に接続できる。
《リューベックへの物資護送》
依頼主:商人組合
内容:コナリ町から辺境都市リューベックへ物資を運搬。
途中には山賊や魔獣の危険あり、護衛必須。
ポイント:帰還と依頼が同時に果たせる、収益効率の高い締めのルート。
推定必要人材:剣士・薬師・鍛冶師・商人
「……当初の計画だと、“武器納入”が肝だったんだけどな」
亮太は頭をかく。
「でも王国軍の需要そのものがゴルドのマッチポンプだった。つまり、ここはごっそり消える」
「息詰まりましたね……」
ユリスが沈んだ声を出す。
だが亮太は即座に首を振った。
「いや、それは違う。北方峠の採掘員だって、まともな装備がなくて魔物に苦戦していた。課題はまだあちこちに眠ってるはず。俺たちはそれを掘り起こすんだ」
「いいわね」
ヴァネッサが笑みを浮かべる。
「商売の基本は課題を探しに行くこと。だからやることは分かってるわよね?」
「足で探すこと、ですよね」
亮太が続けると、ヴァネッサは満足げに頷いた。
「なるほど……つまり遠征クエストをまったく新しく作り直すってことだな」
オルグレンが腕を組んで頷く。
「面白くなってきた。……俺にもやることがある。採掘場のスモークドレイク、覚えてるだろ?」
「えぇ……あの黒煙と火炎を吐くドラゴンですよね」
「そうだ。あいつを倒すために、炎に耐える武具を作るつもりだ。必ず奴を叩き出す」
「お願いします」
亮太は深くうなずいた。
ユリスが前のめりに声を上げる。
「俺も提案があります。あいつにリベンジしたい。……でも今の戦力じゃ足りない。だから仲間を募集したいんです!」
「確かにそうだな」
亮太は頷く。
「俺にも思い当たる人がいる。一緒に探そう!」
ユリスの顔に熱が宿る。
「必ず強い仲間を見つけてきます!」
「リーネは俺とヴァネッサと一緒に来てくれないか?」
「……わかりました!」
亮太は全員を見渡す。
「……ここからが本番だ。必ず遠征クエストを成功させる!」
仲間たちは手を重ね合い、声を一つにした。
「おおおおお!!!」
――【KPI更新】
【オルグレン(鍛冶師/元王都一の職人)】
士気:56 → 85/100 ↑
KGI:ギルド鍛冶師として武具の作成
KPI:鍛冶技術 98%/100%
【ユリス(剣士)】
士気:60→87/100 ↑
KGI:冒険者ランクCに昇格する/より多くの人を救いたい (目標追加)
KPI:評価ポイント 12/100
【ヴァネッサ(商人)】
士気:86→93/100 ↑
KGI:お金
KPI:儲け 4600G/∞
【リーネ(回復師?→ニンジャ)】
士気:67→84/100 ↑
KGI:自分の選んだ職業を極める
KPI:ニンジャスキル習熟度 15%/100%
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