第7話 異世界初日1
・・・ここは街中か?
どうやら無事に異世界に飛ばされたらしい。
残念天使が言っていた通り中世欧州風の街並みだ。
まずはステータスを確認してみるか。
「ステータスオープン」
名前:ガレス Lv1 年齢:15
加護:天使の加護
スキル:夜の帝王Lv1 不意打ち耐性Lv1
称号:なし
【能力値】
力:50
耐久:50
俊敏:50
知力:50
精神:50
器用:50
魅力:50
運:50
体力:100
魔力:100
適当すぎる能力値だな。
数値はこの世界の人と比べないと高いのか低いのか、上限すらわからん。
うん?夜の帝王がグレーアウトしてる?触ってみるか。
「夜にしか有効になりません。
日中はスキルが存在しないものとして扱われます。
ただし、能力値向上のスキル効果は常時有効です」
グレーアウトしてるときはエロスキルが使えない。そしてスキルがないものとして扱われる?つまり鑑定スキルとかで看破されないってことか。
不意打ち耐性も確認してみる。
『気配察知スキルと危機回避スキルの複合スキル。レベルが上がると察知できる範囲の拡大、対象方向特定の精度が向上する』
へぇ、結構使えそうなスキルだ。
強そうな敵は徹底的に避けよう。
加護も確認
『最も階位の低い天使の加護。
状態異常(毒、麻痺)に耐性(小)』
残念天使の加護にしては良い感じだ・・・うん、使えるかも。
問題は加護もスキルも何ら戦闘力アップに関係しないところだろうな(誰ともヤッてない現時点では)
さて、今からどうするか。
『兄ちゃん、何もないところからいきなり現れたが、アンタ転生者かい?』
お、こっちの世界の人に話しかけられた。
「ええ、まぁオレの場合は転移ですけど」
『ははっ、細けぇことはいいよ、こっちじゃ兄ちゃんみたいなのは、みんな転生者って呼んでるのさ』
「そうなんですか。転生者は珍しくないですか?」
『まぁな。冒険者の1割くらいは転生者さ』
「1割?結構な数ですね。」
『そりゃそうさ、こっちの世界に着いたばかりの転生者を見かけたら冒険者ギルドに連れていけっていう法律があるからな。』
「そうなんですか?」
『あぁ、転生者は必ずスキルを持ってるだろ。もしヤバいスキルだったら危ねぇじゃねぇか。だから必ず冒険者登録させて管理するんだよ』
「なるほど」
確かに夜の帝王はある意味危ないな。
『それに、勇者や聖女になりそうな転生者がいたら国が囲いたいという意図もあるんだろうな』
「あり得ますね」
『さて、冒険者ギルドに案内してやるからついてきな』
「よろしくお願いします」