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第6話 ガレス

『さてと、これからのことだけど』


「スキルが無理なら何かくれ」


『何かって・・・ホント、遠慮がなくなったわね。まぁいいけど。

他に私がアナタにしてあげられることといったら、加護を与えることくらいかしら』


「加護って、お前みたいな残念天使の加護が役に立つのかよ」


『残念言うな』


「えー、じゃぁ駄天使」


『字が違うのよ、字が!』


『まぁ確かに自慢できるものではないけどね。

せいぜい状態異常耐性(小)相当の効果があるくらいよ』


「イメージがわきにくいんだが」


『風邪をひかない体を手に入れたと思えばいいわ』


「なるほど、そりゃ有り難いね」


『言っておくけど、加護を与えるんだから、ちゃんと崇めなさいよ』


「お前を崇める?」


『はいはい、言いたいことは分かるわわよ。でもちゃんとした理由があるの』


「理由?」


『加護も成長するのよ』


「なるほど、階級か」


『ご明察♪

転生者が活躍して徳を積む以外にも、複数の人が私を崇めたり、私に祈りを捧げたりすれば徳が積まれるのよ。

徳が一定値を、超えれば階級が上がり、加護も強化される。

たから、活躍して私を崇める信徒を増やしてね』


「信徒を増やすね、なるほど天使のくせに神を名乗るのはそういう側面もあるからか」


『まぁそういうこと。

私の加護を受ける以上、私の信徒を増やす広告塔になってもらうわ』


「ま、いいけどさ。

ん?ところでお前名前は?信徒が集まったとしてナニ教になるんだ?」



『私にまだ名前はないわ。多くの人に崇められとき、名を名乗るが出来るようになる。

どのように決まるかはその時々。

地名だったり、季節にまつわるものだったりね。

でも一番多いのは信徒を纏める人が信徒を集めやすいように勝手に名を決めることかしら』


「そうなのか?」


『ええ、だからこれから行く世界では前世の西洋、東洋問わず、色々な神の名前を聞くことになると思うわよ』


『さて、そろそろ異世界に行ってもらうけど、転生にする?転移する?』


「転移で」


『そうよね、赤ちゃんになったらエロスキルは使えないものね』


「エロって、まぁ否定できないけど」


『それで、名前と外見はどうする?

今から行く世界はお決まりの中世ヨーロッパ風で剣と魔法の世界よ』


「ちょっと聞くが転生者って多いのか?」


『それなりね。天使の試験会場の内の一つだからね、アナタと同じような境遇のやつがチラホラいるわ。特に冒険者になるやつが多いわね』


「・・・名前も外見も全くの別人にする。欧米人のようにできるか?」


『できるけど何でまた?』


「知り合いに会ったらスキル取得の経緯を聞かれるだろ」


『説明しづらい、と』


「だから全くの別人になるわけだ。名前はそうだな・・・コウガレン、、、ガレンじゃひねりがないな。ガレス、うん、ガレスでいいわ」


『了解、じゃ体の再構築とともに転移させるから。ガレス、私のために頑張ってね♡』


「お前のため?まぁいいか。せっかくの異世界だからな楽しませてもらうわ」


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