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第58話 新たな問題

誤字報告をいただきました。ありがとうございます。拙い文章ですが読んでいただき、かつ、誤字報告をいただけるのはありがたいことです。

ダンジョン攻略の目的は2つある。レベリングと武器の調達である。今の実力で安全に魔物を狩ることが出来る階層を探し、レベリングしつつ宝箱から出る武器、防具を狙う。


ローナのダンジョンは100階層ある。ギルドの資料によると30階、50階、80階に中ボスが存在し、100階層にダンジョンマスターが存在する。ダンジョンは不思議なもので行ったことがある階層に転移できる双方向の転移陣が存在する。ローナの場合は10階層ごとに。何故転移陣があるかは分からない。ダンジョンは生きており、人や魔物の魔力や生命力を糧にしている。そしてより深層に誘い込むために転移陣が存在するという説が有力らしいが本当かどうかは分からない。神のみぞ知るってやつだ…神か、今度サクヤに聞いてみよう。

ちなみに、ダンジョンは魔物を生み出し続けている。ローナのように冒険者が頻繁に魔物を狩っていればスタンピードの心配はない。スタンピードの心配があるのは新たに発生したダンジョンのみだ。


ダンジョン攻略を開始してから10日目。

魔物に関してはレベリングのためレイラに先制攻撃させたり、キャロルにダークネスをかけさせたりしてはいたが、ぶっちゃけ魔弓+威力上昇魔方陣×6で魔物の排除できていた。

11階以降マップが変化するようになったが、レイラの気配察知で人と魔物の気配を察知できる。人の気配が消えたところに向かえば次の階層に向かう階段がある。低層、中層ではこの方法で迷うことはないだろう。

罠に関しては21階以降から設置されるようになったが、罠師のキャロルが悉く解除するので安全だ。低層なので簡単な罠しかないのであろう。深層になれば凶悪な罠もあるだろう。順調だったダンジョン攻略だが、30階の中ボス、ダンジョンのド定番ミノタウロス戦でついに問題が発生した。


ボス戦の前、レイラとキャロルと会話していた。


『マスター、30階層のボス部屋まできたけど大丈夫かい?ミノタウロスが相手なんだろう。ウチらでも倒せるかねぇ?』


「倒せるだろう。いきなり今までの攻撃が通じないなんてことはないだろうからな。魔弓をメインにダメージを与える。魔弓と魔弓のインターバルはレイラが引き付けてくれ。無理に攻撃する必要はない」


『了解だよ、マスター』


「キャロルは後方に控えていてくれ。届くならダークネスで視界を奪え。あとは自衛のために罠を配置してもいい」


『分かった、マスタ』


「じゃ、行くぞ」


そう言って、扉の中に入る。するとそこには静かにミノタウロスが佇んでいた。入ってきた扉が閉まる。それと同時にミノタウロスが咆哮をあげた。


ブモォォォォォ!!!


ミノタウロスが突進してくる。


「真っ直ぐ突進してくるだけならただの的だぜ、ウィンドボム!」


左胸を狙った矢は左腕によって防御された。しかし、矢に込められた魔方陣によって強化された魔法が発動しミノタウロスの左腕をズタズタに引き裂き切断した。だが、そんなことお構いなしと言わんばかりに突進は止まらなかった。オレは俊敏も高いので余裕で躱せた。しかし、躱した瞬間マズいと気付いた。後方にはキャロルがいるのだ。


「くそっ!足を狙うべきだったか」


今までの魔物は魔弓1発で倒せていたため、足を狙って動きを止めるという考えに至らなかった。ボスの耐久力なら耐えれることを想定して戦うべきだった。完全に油断した!次の矢をつがえながら叫ぶ。


「キャロル、よけろ!」


キャロルの罠が発動し、蜘蛛の糸がミノタウロスを覆う。ミノタウロスはバランスを崩すが突進の勢いを殺しきることはできず、キャロルに突っ込んだ。


  ズゴォォォン!


『きゃぁ!!』


ミノタウロスはこけて、ころがりながら壁に激突。キャロルは突進をギリギリ躱せたらしい。だが、キャロルが近くにいるからウィンドボムは使えない。


「ヤエ、速度上昇と貫通力上昇だ!」


速度上昇×3と貫通力上昇×3の魔方陣を描き始める。描き終わるまで4秒弱、ミノタウロスは立ち上がり、キャロルの方を見て斧を振り上げた。


が、横からレイラが全速でキャロルを抱きかかえ、その場を離れる。



「いい判断だレイラ、ウィンドアロー!!」


実際の矢に風の矢を纏わせて放つと一瞬でミノタウロスのコメカミを突き抜け、矢が壁に刺さる。それと同時にミノタウロスが崩れ落ちた。


『危なかったね、マスター』


「ああ、キャロル無事か?」


『うん、大丈夫』


耐久力がある魔物だと1発目を防がれたり、耐えられた後がヤバい。全員紙装甲だから1撃食らったら命に関わる。オレとレイラは俊敏が高いから攻撃を躱せば問題ないけど、キャロルは器用特化だからな、後衛に敵の攻撃が届く状況になった途端、命が危険に晒される。対策を立てないといけない。

安易に思いつく案はタンクを雇うことだけど、女性のタンクって存在するのか?・・・まぁいいや、ローナの奴隷商はまだ行ったことがないからら様子見も兼ねてタンクを探してみるか。


『マスタ、ドロップアイテム出てる』


「マジで?おぁ〜レア物だ。力の指輪だな」


ダンジョンの中では稀に魔物がアイテムや武具をドロップする。中ボスはそのドロップ率が上がるのだ。まぁ数%が10%くらいになるだけだが。ちなみにドロップ品の中でも当たり外れがある。ミノタウロスの場合、猛牛の毛皮がハズレ。装備すると力が上がるが、毛皮だから防御力が低い。アタリは今入手した力の指輪。装備すると力が30上がる。で、大アタリがミノタウロスアックス。攻撃力があり、力も上がる。ただ重たいから前衛しか使えないが。


「一旦街に戻ろう」


オレたちは一旦街に戻り、今回の問題点の対策を進めるのであった。



名前:ガレス Lv43→48

年齢:16

加護:大天使の加護 水精霊の呪い


スキル:夜の帝王Lv2→3 不意打ち耐性Lv4 薬品精製Lv4 弓術Lv5→6 風魔法Lv6 火魔法Lv2 魔具使いLv3


派生スキル:鷹の目 New!!


称号:一騎当千 ジャイアントキリング


力:78→83(+279)

耐久:77→81(+129)

俊敏:127→147(+228)

知力:90→105(+50)

精神:80→85(+47)

器用:129→149(+82)

魅力:71→76(+485)

運:50(+28)


体力:222→247(+383)

魔力:172→192(+107)


派生スキルの鷹の目のを覚えた。派生スキルは個人ごとに覚えるスキルが違う。それは理解しているけど派手なスキルがほしいな。


名前:レイラ Lv:77→80

加護:なし

年齢:27


スキル:気配察知Lv10 短剣術Lv8 隠密:Lv8 盗み:Lv10(封印) 魔武具使いLv3


【能力値】

力:88→93(+19)

耐久:96→101(+20)

俊敏:440→455(+89)

知力:100→103(+21)

精神:135→138(+28)

器用:344→356(+71)

魅力:90→93(+19)

運:32(+6)


体力:470→479(+96)

魔力:130→133(+27)


名前:キャロル Lv32→40

年齢:34

加護:なし


スキル:罠設置Lv7 罠解除Lv7 開錠Lv7 闇魔法Lv2→4

称号:罠師


力:64→72(+14)

耐久:69→78(+16)

俊敏:65→73(+15)

知力:78→94 (+19 )

精神:68→80(+16)

器用:224→248(+124)

魅力:112→138(+28)

運:55(+11)


体力:156→174(35)

魔力:105→137(27)



名前:ヤエ Lv1→3

年齢:1

種族:マジック・スパイダー


スキル:毒Lv4 糸Lv4 魔武具使いLv2 毒耐性Lv4 魔法陣構築Lv1 New!!


【能力値】

力:40→43

耐久:40→43

俊敏:80→86

知力:120→132

精神:80→86

器用:80→86

魅力:40→43

運:50


体力:120→132

魔力:160→178


魔法陣を構築しまくっていたら魔法陣構築スキルを覚えた。

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